shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

SWドラマ「オビ=ワン・ケノービ」最終回の衝撃

2022-06-28 | Star Wars
 大のスター・ウォーズ・ファンである私は先月から配信がスタートした新作ドラマ「オビ=ワン・ケノービ」をめっちゃ楽しみにしていた。オビワンと言えば SW の中でも私が特に好きなプリクエル(ep1~3)の中心人物であり、敵側にダース・ベイダーやパルパティーンといったこれ以上ないくらい濃いメンツが揃っていることもあって、あのSF史に残る傑作「マンダロリアン」を超える神作品になる可能性すら持っていると思っていた。しかし実際に始まってみると、“え? 何これ?” という肩透かし・期待ハズレ感がハンパなく、“せっかくのオビワンのドラマやのにあんまりおもろないなぁ... ネズミーが作ったスター・ウォーズって「マンダロリアン」と「ローグ・ワン」を除けばホンマにロクなモンがないやんけ...” と最初のうちはテンションだだ下がりで観ていた。
 私がこのドラマに期待したのは主人公オビワンと宿敵ベイダーの絡みを中心に緊張感溢れる物語が展開することだったが(→たぶん多くのスター・ウォーズ・ファンもそうだったと思う)、いざフタを開けてみると第1話~第3話あたりまでストーリー展開のテンポが非常に悪くてダラダラと緊張感の無いシーンが続いたし、ネズミーによるポリコレゴリ押しっぽい新キャラのリーヴァの立ち位置も中途半端で、その存在がストーリー展開の邪魔になっていた。配信ドラマということで予算が少なかったのはわかるが、オビワンとベイダーというSW史上屈指の人気キャラのドラマを作る以上はもうちょっとマシな脚本家を雇って実力派監督に撮らせるべきだったのではないか。なぜ「マンダロリアン」で大成功を収めたジョン・ファブロー&デイヴ・フィローニを採用しなかったのか不思議でならない。
 しかしこの「オビ=ワン・ケノービ」にはそういった諸々の欠点を補って軽くお釣りがくるほど魅力的な要素がある。そう、オビワン役でユアン・マクレガーが、ベイダー役でヘイデン・クリステンセンが出ているのだ。プリクエル大好き人間の私にとってはこの2人の共演が見れるだけでも涙ちょちょぎれるのだが、彼らがその圧倒的な存在感と迫真の演技で上記の不満を忘れさせてくれたのだ。まずは第5話、ベイダーが回想する場面でオビワンとアナキンが闘っているシーンが出てくるが、ep2 を想わせる短髪アナキンとオビワンの絡みを見れただけでファンとしては胸熱なんである。
Full EDITED Obi-Wan Kenobi VS Padawan Anakin Skywalker Training Duel


 そして最終回でいよいよ待ちに待ったオビワンvsベイダーの闘いが始まる。SW 史上最高のデュエルとの誉れも高いあのムスタファーの闘い以来の(←第3話でベイダーが一方的にボコってオビワンに焼き土下座させたのは “闘い” とは言わんでしょ?)因縁対決だ。カメラワークが下手くそで、手ブレがひどくて見にくいのが残念だが、これこそまさにファンが見たかったライトセイバー・デュエルである。この血湧き肉躍る殺陣をどれほど待ち望んだことか... ムスタファ―の時と一言一句同じ “I will do what I must 私は義務を果たす。" と言って “ソレス” の構えをするオビワンに対し、ベイダーがあの時の “You will try. 果たせるかな?” ではなく “Then you will die. では死ぬしかない。” と「反乱者たち」でアソーカに言ったのと同じセリフで返すところなんかもうゾクゾクした。
 闘いの前半こそ “地の利” 返し→生き埋めと、ベイダーのパワー殺法に押され気味だったオビワンだが、岩の下敷きから復活した後半では別人のようにアグレッシヴに攻めまくる。それまで見せたことがなかった超攻撃型の “ドジェムソ” (←アナキンの得意ムーヴだ!)でベイダーを圧倒し、更にダース・シディアスを彷彿とさせる “ジュヨ―” の刺突まで繰り出して一気に形勢逆転! ベイダーの胸の生命維持装置をセイバーの柄でガンガン突きまくるわ、背中をバッサリ切りつけるわ、とにかくあのベイダーをボッコボコにしたのにはビックリ...(゜o゜) ベイダーの苦しそうなキュルル...キュルル... という呼吸音を聞くのは ep6 以来か。このオビワン怒涛の猛ラッシュには思わず身を乗り出して声を上げてしまうほどコーフンした...(≧▽≦)
 ただ、一つだけ残念だったのは、ep8 のレイみたいに大量の岩を浮かせてベイダーに向けて飛ばしまくるシーンで(←“地の利ポーズ” はギャグか何かのつもりなんか?)、それまでワクワクしながら観ていた私はここで一気にテンションが急降下(>_<) これではまるで羅将ハン vs ケンシロウではないか! ネズミーになってからのスター・ウォーズでフォースがただの “異次元魔法” になってしまっているのが残念でならない。それにしても監督選びの失敗にポリコレゴリ押しキャラのねじ込み、そして魔法みたいなフォースと、ep8と全く同じミスを繰り返しているところがアホすぎる。ネズミーってホンマにクソやわ。
 まぁそれはそれとして、オビワンの猛攻撃で顔面左半分がパックリ割れたベイダーのマスクの下から覗くアナキンのギラついた目がむき出しになるシーンでは思わず「反乱者たち」のベイダーvsアソーカを思い出したが、実写ヘイデンの怪演が凄すぎて、背筋が凍りつくような強烈なインパクトがあった。
 そしてそこからの2人の対話のシーンこそがこのドラマ最大のハイライト。 “I'm not your failure. You didn't kill Anakin Skywalker.... I did. 私はオマエの失敗作ではない。ヤツを殺したのはオマエではない... この私が殺したのだ。” と言うベイダーの言葉は、アナキンの人格部分が遠回しに “僕がこんな風に闇落ちしてしまったのはアナタのせいじゃないからもうこれ以上苦しむ必要はないんですよ、マスター...” とオビワンを自責の念から解放してあげようとして言っているように思えた。
 それを聞いて “Then my friend is truly dead. 我が友は完全に死んだようだ。”(←ep6 でルークが言った Then my father is truly dead. を巧く使ってる...)と、ついにアナキンへの想いを断ち切り、トドメも刺さずに “Goodbye, Darth. さらばだ、シスの暗黒卿よ。" と言ってその場を立ち去るオビワン。“アナキン” でも “ベイダー” でもなく、ただの “ダース”(暗黒卿)と呼んでいるところにオビワンの吹っ切れた心情が読み取れた。そう言えば ep4 でもオビワンはベイダーに “ダース!” と言ってたなぁ...
 とまぁこのようにセリフの一つ一つに深い意味が込められていて非常に感慨深いものがあったが、それに加えて、アナキンの肉声と変成器を通したベイダーの声とを切り替えながら、顔に当たるセイバーの光の色によってその内に潜むベイダーとアナキンという2つの人格の間を行き来する微妙な揺らぎを見事に表現した演出には唸ってしまった。決闘シーンを撮らせたら素人以下のデボラ・チョウ監督だが、こういうきめ細かい心情描写は抜群に上手いなぁと感心した。
Darth Vader vs Obi-Wan Kenobi | Full Final Fight | HD


 ユアン・マクレガーとヘイデン・クリステンセン以外ではクワイガン役のリーアム・ニーソンが見れたのに大感激(←どんだけプリクエル好きやねん...)。安っぽいコスプレみたいな尋問官を出す暇があったらもっとクワイガンをフィーチャーして欲しかったというのが正直なところ。それと、レイア役のヴィヴィアンちゃんの演技も特筆モノの素晴らしさだった。オーウェンの “You want to meet him? 話していくか?” も良かったし、オビワンからルークへの “Hello there.” はやっぱりきたか...(笑)という感じでニヤリとさせてもらった。
 このようにシリーズ前半はイマイチながら、最終2話はファンサ要素満載で一気に盛り返した感のあるこの「オビワン・ケノービ」、ラスト2話をファブロー&フィローニで映画化すればベストだったと思うが、少なくともシークエル三部作の中ではまだマシな方だった ep7 や ep9 よりは遥かに楽しめた。

【おまけ】ファンが求めていた物が何なのかが一目でわかる動画がこれ↓。かったるい追いかけっこや隠れんぼなんて見たくないんだよ。
EMOTIONAL FINALE OF "OBI-WAN KENOBI EPISODE 6" REACTION VIDEO

「Get Back」US版 Blu-ray キタ━━━(゜∀゜)━━━!!!

2022-06-24 | The Beatles
 待ちに待った「Get Back」US版 Blu-ray が届いた。購入の翌日にセラーが発送してくれたので、それからというもの、1日に数回のペースでトラッキング情報をチェックしながら「Get Back」の到着を今か今かと待っていたのだ。eBay の Global Shipping Programは米国内の動きがトロいので “いつまでオハイオにおんねん?”“何でケンタッキーなんかでウロウロしとるんや?” と気が気じゃなかったのだが、所在地表示が NARITA, JAPAN になってからはアッという間で、サクッと税関をクリアして佐川急便が届けてくれた。アメリカから11日で到着というのは悪くない。
 その日は「Get Back」が届くことが分かっていたので仕事をさっさと切り上げて速攻で帰宅。テーブルの上に置かれた eBay のパッケージを見てテンション爆上がり状態(笑)で梱包を解き、ディスクを取り出す。何はさておき、まずは字幕の確認が最優先だ。ブルーレイは大画面で見ないと意味がないので(←パソコンの小っちゃい画面ならMP4で十分でしょ?)、早速リビングのブルーレイ・プレイヤーにセットしてみたところ、他のUS版ブルーレイと同様に下のような言語選択画面が出てきたので「日本語」を選択すると、毎度おなじみの “明るい部屋で見て下さい” とか “著作権云々” といった文言が並ぶ青い画面に切り替わり、更にしばらく待つと Part 1 本編 / チャプター / 音声・字幕 という画面が現れた。
      
      

 まず「字幕」を見てみると、「字幕オフ」「英語」「フランス語」「スペイン語」「ドイツ語」「日本語」の6つの選択肢が出てきたので当然「日本語」をチョイス。次に画面を戻して「音声」に行くと、「ドルビーアトモス」「リニアPCM 2.0ch」「音声ガイド付き」の3つの選択肢が現れた。私は最新テクノロジーに疎いので「ドルビーアトモス」と「リニアPCM 2.0ch」の違いが分からない。“ドルビーってカセットデッキのドルビーBとかCとか、何か前時代的な感じがするなぁ。” “リニアPCMって何かリニアモーターカーみたいでこっちは最先端っちゅー感じやな。PCMっていうのも高音質っぽい響きやし...” ということで、とりあえず「リニアPCM 2.0ch」を選択。さぁ、いよいよ視聴開始だ(^o^)丿 この数ヶ月間ずーっと気になっていた字幕は、そして不具合があるとネズミ-が回収理由として主張していた音声は果たして大丈夫なのか...
      
      

 ディスク1の最初の10分ほどの “超短縮版Eight Days A Week” みたいなパートはどーでもいいのですっ飛ばして(←個人的には不要... あのパートを全カットして代わりにGet Back関連の映像をもっと増やして欲しかった...)チャプター2... DAY 1(1月2日)のトゥイッケナム・スタジオのシーンから観始める。字幕も音声も全く問題なしだ。てゆーか、やっぱりテレビの大画面はエエなぁ... 字幕のフォントがネズミー・プラスよりも見やすいのも◎だが、それより何より、もうパソコンの画面でチマチマと観なくていいと思うとめっちゃ嬉しい。
 すっかり安心したので途中まで見たところで試しに音声を切り替えてみた。すると上記の「ドルビーアトモス」は画面右上に「Dolby TrueHD 3/4.1 48kHz」 と表示され、「リニアPCM 2.0ch」は「PCM 2/0 48kHz/24bit」と表示されるのだが、驚いたことに「ドルビーアトモス」の方が音量が2~3割ぐらい小さいのだ。ネズミ-が言ってた “ドルビーアトモスの不具合”ってひょっとしてこのことなのか... と不安になった私は一旦視聴を中断して「ドルビーアトモス」でググってみたところ、“2021年に導入された空間音響技術” “とても立体的な音で、音楽に包み込まれているような感覚を味わえる” とのこと。ただ、デメリットとして “音量が低く感じる” とも書いてあったので大いに納得。どうやら音の小ささは “不具合” ではなかったようで、とりあえずは一安心だ。常日頃ラウドカット盤ばかり聴いているので(笑)ついつい気になってしまったのだ。
 それともう一つ、配信を観た時の感想にも書いたが、ディスクは日割りでチャプター分けがされているので観たい “日” を選べるのがめっちゃ便利。当然MP4なんかと比べモンにならんくらい画質もキレイやし、ホンマにエエことだらけで、このUS版ブルーレイを買って大正解だった。
 結局ディスク1を何の問題もなく見終わり、すでに時間が遅かったこともあってこの日のうちに3枚全部見る時間はさすがに無さそうだったので、とりあえずルーフトップ・コンサートだけは観てから寝ようとディスク3を観始めた。するとちょうどそこへ風呂上りのおかんが通りかかり、屋上コンサートの物珍しさや通行人のインタビューに興味を持ったらしく、横で一緒に観始めよったのだが、例の巡査二人がデビー嬢にあしらわれているシーンで “おぉ、真っ赤になって怒っとる怒っとる...” と大喜び。向かいのビルのオッサンにも “アホ丸出しの面しとるなぁ、ハハハ...” と大笑いで、結局最後まで一緒に観ながら “この映画オモロイやん... また見せてや(^.^)” とめっちゃご満悦だった。そーかそーか、「Get Back」ってオモロイ映画やったんか...
 思い起こせば2月の発売決定→土壇場で延期→強制キャンセルとスッタモンダの末、やっとのことで手に入れた「Get Back」ブルーレイだが、画質も音も字幕も問題がなかったのでホンマに嬉しい。首尾よくUKアマゾンで予約された方も、不本意ながら国内版を購入される予定の方も、実際に手に入れて本編を観始めれば発売に関するこれまでのネガティヴな思いなんぞ消し飛んでしまってきっと満足されるに違いない。ただ、これだけファンに不快な思いをさせたことをアップルは深く深~く反省し、今後は二度とネズミーとは関わらないでいただきたいと思います。
      
      

「Band On The Run」ペルー盤

2022-06-18 | Paul McCartney
 昨日6月17日は B-SELS の開店4周年ということで、一言お祝いが言いたくて仕事帰りにお店に行ってきた。爆音の「Jet」が流れる店内に入るとお客さんが一人イスに座って聴いておられ、Sさんは奥に引っ込んでおられるようだったのでいつものようにレコードをチェックし始めたところ、そのお客さんに声をかけられた。驚いてお顔を見ると、GW前に偶然B-SELSで相席して意気投合した常連のKMさんではないか! こちらに背を向けて座って聴いておられたのと、前回とは違ってカジュアルな格好をされていたので全く気付かなかったのだ。
 KMさんとは音の好みや音楽体験が似ているのもあるが、何よりもお人柄が素晴らしく、話していて時間を忘れるほど盛り上がるので再びお会いできてめちゃくちゃ嬉しい。“お久しぶりですぅ~” などとワイワイ話している声を聞きつけて奥からSさんが出てこられたので開店4周年のお祝いを言わせていただき、早速3人で果てしないビートルズ談義へと突入した。
 それにしても、不況でコロナ禍という逆境の中でビートルズ シカ扱わないアナログレコード専門店を4年間も続けてこられただけでも尊敬に値するのに、先細りどころか日本全国からお客さんがこのお店目当てに奈良を訪れるようになり、しかも “スタンパー1G盤” と “各国盤” という二刀流(?)でブイブイいわせておられるのが何よりも凄い。まさに “奈良にB-SELSあり” と言っても過言ではない快進撃である。Sさん、これからも良い音のレコードをいっぱい聴かせて下さいね。B-SELS4歳のお誕生日おめでとうございます。
Birthday - Paul McCartney [Live at Nagoya Dome 2018]


 で、日が明けて今日6月18日はポールのバースデーである。今年で80歳というのに御大はいたって元気そうで、Got Backツアーの北米レグを2日前に終えたばかり。来年あたりに来日してくれるかもと期待は膨らむばかりなのだが、今日はそんなポールの大名盤「Band On The Run」のペルー盤を取り上げようと思う。
 ビートルズの各国盤ではインド、ウルグアイ、イスラエルと並んで私好みの音を聴かせてくれるペルー盤だが、メンバーのソロ作品に関しては各国盤高音質四天王(?)の中では一番入手が困難だ。だから盤質NMの「Band On The Run」ペルー盤が$45で出品されているのを見つけた時は大コーフンし、速攻でBUY IT NOW したのだった。
 支払いから2週間たってやっと発送するというめちゃくちゃエエ加減なセラーだったので盤質表記も信用できひんなぁとかなり不安だったのだが、届いたレコードは盤もジャケットも特に問題無さそうでまずは一安心。デッドワックスをチェックすると手書きの大きな文字で P 14337 C / P 14338 C と彫ってあるいわゆるひとつの独自マトである。これは大いに期待できそうだ。
 レコードに針を落とすとA①「Band On The Run」のイントロがラウド&クリアーな音でスピーカーから流れてくる。いやぁ~、これはたまりませんわ。コクがあるのにキレがある... とでも言えばいいのか、重心が低くて濃厚でありながらシャープな切れ味も持ち合わせているという、独自カッティングかくあるべしという感じの実に気持ちの良い音なのだ。A②「Jet」なんか思わず一緒に歌いたくなる衝動に駆られるドライヴ感だし、一転してA③「Bluebird」のヴォーカルとコーラスの見事さに心を奪われる。A④「Mrs. Vandebilt」のめくるめくグルーヴは超気持ちイイし、A⑤「Let Me Roll It」の深~い音にはグイグイ引き込まれていく。
 B面も同様の見事な音作りで、B②「No Words」とB④「Picasso's Last Words」の間にB③「Helen Wheels」が入っているのも嬉しい。トドメはB⑤「Nineteen Hundred And Eighty-Five」で、大好きなこの曲をペルー盤ならではの圧倒的高音質で聴けるという贅沢。ポールのソロ最高傑作の誉れも高いこの「Band On The Run」はUK初版ラウドカットを始め、ニンバス盤やらUKマト3盤、ウルグアイ盤など音の良い盤が目白押しだが、このペルー盤も間違いなくそういった高音質盤の仲間入りをする1枚だと思う。
"Happy 80th Birthday Paul" Paul McCartney & Jon Bon Jovi@East Rutherford, NJ 6/16/22

DEF LEPPARD - Joe Elliott Wishes Paul McCartney Happy 80th Birthday - The Stadium Tour

「Get Back」、UKアマゾンで購入可!

2022-06-13 | The Beatles
 昨日「Get Back」ブルーレイの事をここに書いたら今日早速ビートルズ・ファンの方から “UKアマゾンで予約出来ましたよ!” というメールを頂いた。それもこの円安にもかかわらず、日本円にして7,000円ちょいだというから、日本のアマゾンで国内版を買うのに比べたら半額に近い安さなのだ。UK版って確かリージョンBじゃないんですかと訊くとリージョン・フリーで、もちろん日本語字幕付きですとのことである。
 早速自分の眼で確認してみたところ、商品タイトル末尾には [Region Free] 、そして商品説明欄には Subtitles: English, French, German, Latin, Spanish, Japanese と書いてある。価格表示は£29.99になっているが、実際に予約手続きを進めていくと、最終確認画面では£24.99(4,139円)+送料£15.59(約2,582円)+手数料101円で、合計すると7,000円を切る6,822円と表示された。
 これはエンタメ業界のナチス、Fuckin' Disney のボッタクリ商法に怒り心頭ながらもその暴挙に屈して国内版を買うしかないのか...と絶望しかけていたレジスタンスの諸君... じゃなかった(笑)、日本のビートルズ・ファンにとっては大いなる朗報である。ただし、アマゾンの商品説明は信憑性がそれほど高くないので、これを読んでUK版を買おうかなと思われた方はあくまでも自己責任でお願いしますね。
 それにしても、もしこの情報が事実なら、日本語字幕の有無に関するこれまでのスッタモンダは一体何だったんだということになる。大山鳴動してネズミ大儲け...ってか?

「Get Back」の US版 Blu-ray をゲット!!!

2022-06-11 | The Beatles
 緊急報告である。ついに「Get Back」のUS版Blu-rayを手に入れたのだ。もちろん来月に世界一斉発売される予定の版ではなく、2月にフライング発売されて音声に不備があったということで即回収になった版(←ネットで実際に手に入れたファンの感想を片っ端から見てみたが不良品をつかまされたという不満は1つも無かった...)の方だ。
 それもこれもディズニーなどという金の亡者の悪徳クサレ外道カンパニーと手を組んだアップルが悪いのだが、ピーター・ジャクソン監督が作り上げた作品自体に罪は無く、その素晴らしい出来を考えればビートルズ・ファンとして買わないという選択肢はあり得ない。回収騒ぎの後、発売日が4月だ、いや5月だと二転三転した挙句(←ここまでくると怒りを通り越して呆れてしまうレベル... ホンマにディズニーってゴミ以下やね...)、どうやら来月には全世界一斉発売されそうなのだが、オフィシャルHPのインフォを信じるならUS版には日本語字幕が入っていない可能性が高く、かと言ってボッタクリ価格の日本版を買うのも嫌だったので、eBayに網を張って回収ヴァージョンが出品されるのを辛抱強く待っていた。
 というのも回収ヴァージョンを手に入れたファンが字幕選択画面の写真をネットにアップしているのを見たことがあり、そこにはちゃーんと「日本語」という字幕選択があったので(“字幕監修:藤本国彦” っていうテロップの写真もあった...)、それを国内版よりも安く手に入れればこの “ゲットバック問題” は解決すると思ったからだ。
 それから3ヶ月に亘ってこの回収版がeBayに出品されているのを何度となく見かけたが、OOP(Out Of Print)ということでプレミアが付き、どれもこれも$100を超えてしまう。送料込みで1万円を超えるようではアマゾンで国内版を買うのと何ら変わりがないのでわざわざUS版を買う意味がない。円安という逆風もあって、やはり憎き糞ネズミ野郎の軍門に下るしかないのか... と半ば諦めかけていた。
 ところが昨日、ついに BUY IT NOW で$59.99というブツが出品されているのを発見、送料込みでも約1万円というところだ。この cincinnati-liquidation-outlet というセラーはその名前からもわかる通り主にアウトレット商品を扱っているようで、過去の販売履歴をチェックすると、この「Get Back」を既に71セットも売っているのだからビックリ。しかも$240 ⇒ $209.97 ⇒ $179.99 ⇒ $166.24 ⇒ $157.49 ⇒ $148.74 ⇒ $125.50 ⇒ $114.49 ⇒ $99.00 ⇒ $69.99 と徐々に値段を下げていって、いよいよ正式発売が1ヶ月後に迫ってきたこともあってすべて売り切るつもりで $59.99という値付けにしたのではないか。まぁ典型的な転売ヤーさんと言えるが、こちらとしては渡りに船という感じで大ラッキーだ。
 しかも嬉しいことに Make Offer(値下げ交渉)も可である。もうその時点で買う気マンマンだっのだが、試しに10%オフの$54でオファーしてみたところ、2時間も経たないうちに Offer Acceptedメールが来て購入決定。昨今の不条理な円安を考えれば送料込みで9,500円なら御の字($1=110円の時代やったら7,800円なんやけどなぁ...)と言えるだろう。
 昨日購入して今日発送されたばかりなので、字幕がどうなっているかは届いてからのお楽しみだが、万が一日本語字幕が無くても英語字幕があるし、MP4で日本語字幕版を既に持っているので特に問題はないだろう。この点に関しては喜んで人柱になろうと思うので、届いたらすぐにこのブログで報告するつもりだ。因みにさっき見てみたらこの24時間だけで8セット売れたらしい。興味のある方は急ぎましょう。

「Hey Jude」ペルー盤 2種聴き比べ

2022-06-05 | The Beatles
 ビートルズの各国盤に関しては、圧倒的に情報が不足しているのと私の勉強不足のせいもあって、買ってから “こんなはずじゃなかった...” と後悔し、再チャレンジでマトモな盤を買い直してリベンジした... というパターンが少なくない。以前このブログに書いた「White Album」のウルグアイ盤なんかがその最たる例だが、最近「Hey Jude」のペルー盤でまたまた同じような経験をしたので、今日はそれについて書きたい。
 ビートルズのペルー盤の音の良さはこれまで何度も書いてきたが、悲しいことに市場に出てくる数が圧倒的に少なく、見つけたら即買ってしまわないと次いつ巡り合えるかわからないのでついつい購入を焦ってしまう。しかも1枚目のペルー盤「Hey Jude」を Discogs で見つけたのがちょうどペルー盤にハマり始めた直後でペルー盤に関する知識が乏しかったこともあって、しっかり調べもせずに購入を即決したのだった。
 ところが届いた盤のセンター・レーベルを見ると、自分が知っているのとは微妙にデザインが違う。しかもよくよく見るとレコード番号が “CPCS 106” ではなく “CPCS-02.08.106” ではないか! これは偽物をつかまされたのか... と一瞬焦ったが、番号の真下にはちゃんと “PERU 11562” と書いてある。つまりペルー盤はペルー盤でも Discogs の写真に載っていたのとは別の盤だということだ。ペルーの「Hey Jude」が2種類存在したとは知らんかった... と思いながら私は盤に針を落とした。
 A面1曲目の「Can't Buy Me Love」、曲が始まってすぐに感じたのは生々しさや迫力よりは細かい音まで全部出し切ってしまう類の美音であり、これはこれでとても良い音だとは思うが、あくまでもペルー盤に濃厚な音を求める私としては “何かが違う感” が拭えなかった。繰り返すが決して悪い音ではない。むしろペルーの “あの音” を期待して聴かなければ十分満足のいく高音質盤と言えるだろう。ジャズのレコードに例えるなら、ブルーノートみたいな音を期待して買ったら MPS のサウンドだったでござる... みたいなものだ。
 要するに私はただ、ペルーの“濃い音”で大好きな「Hey Jude」を聴きたかっただけなのだ。同じペルー盤ということで写真と違う盤を平気で載せてしまうアホバカ・セラーにもムカついたが、常日頃から Discogs のセラーなんて信用しないと公言しているにもかかわらずちゃんとメールで現物写真を送らせて事前確認しなかった私の油断が招いた失敗とも言える。まぁ音そのものは良いので、隣室送りにはしないでおこう(笑)
 ウルグアイの「White Album」の時もそうだったが、私はこのようなヘマをしでかした時は絶対にオトシマエをつけないと気がすまない。だからそれ以降ずーっとリベンジのチャンスを狙っていたのだが、この5月に入ってついにその時が訪れたというワケだ。もちろん今回は事前に現物のレーベル写真を送らせて確認済み。ペルー盤でありながらフランスのセラーからということで送料が€11とめちゃくちゃ安かったのも嬉しい。
 届いたレコードはジャケットが赤みがかっているものの、1stプレスだけあってちゃーんとコーティングされている。盤に針を落とすといきなり“キャン バミィ ラ~ァン♪” とポールの張りのある声がリスニングルームに響きわたった。これこれ、この音を待ってたんや...(^.^) と小躍りしたくなるようなド迫力サウンドだ。A③「Paperback Writer」A⑤「Lady Madonna」のえもいわれぬ疾走感やA⑥「Revolution」のロック魂大爆発、A④「Rain」のサイケ感横溢超絶ドラミングにB①「Hey Jude」の品格したたり落ちるポールのヴォーカルなど、ペルー盤の生々しい音で聴くとその魅力を再発見できること請け合いだ。B①「Hey Jude」とB③「Don't Let Me Dow」というポールとジョンの名曲に挟まれてこれまであまり気にも留めずB面の箸休め的存在だったB②「Old Brown Shoe」ですら(←失礼!)その生々しいベースの音に耳が吸い付き思わず身体が揺れてしまうのだからもう嬉しくってたまらない。ということで「Hey Jude」ペルー盤のリベンジは大成功... 9ヶ月越しでようやく本懐を遂げることが出来た。

懲りない(?)ライトセイバー蒐集

2022-06-04 | Star Wars
 この4月にダース・ベイダ―・モデルを衝動買いして以来、アナキン、ルークと、タガが外れたようにライトセイバーを買いまくり、残すは皇帝ダース・シディアス・モデルのみ... と心に決めていたのだが、先日、楽天のフリマにドゥークー伯爵モデルのセイバーが出品されているのを偶然見つけて理性が吹き飛んでしまった(笑)。
 エピソード2「クローンの攻撃」でオビワンとアナキンの2人を相手に圧倒し、ヨーダとも互角の闘いを繰り広げたドゥークー伯爵は大好きなキャラの一人。「007 黄金銃を持つ男」でボンドの敵役スカラマンガを演じたイギリスの名優、クリストファー・リーの演技が超渋いし、吹替えを担当した羽佐間道夫氏(→私的にはスタートレックのQ役の吹替えが最高だが、世間一般には “ロッキー・バルボアの声の人” で通じるはず...)の声も伯爵のイメージにピッタリだ。それより何より、ドゥークー・モデルは他のセイバーと違ってヒルト(柄)の部分がエレガントにカーヴしているのがめちゃくちゃカッコいい。
 本来ならばとっくに買っていて然るべき逸品なのだが、映画そっくりの光と音を再現するFXライトセイバーのパイオニアであるマスターレプリカ社がドゥークー・モデルを出しておらず、技術的に少し劣るハズブロ社製しか存在しないのと、製作本数の少なさからプレミアが付いていてたまに見かけても大体3~4万円くらいするせいもあって買うのをためらっていたのだ。
 しかし私が見つけたセイバーは新品同様にピカピカで、アップされた写真を見ると惚れ惚れするような造形の美しさである。“う~ん、これって飾っとくだけでもめっちゃインパクトあるよなぁ...” と思いながら値段を見ると、“大幅値下げしました” とのことで、何と2万円という持ってけドロボー価格。写真で見る限り大きな欠陥は見当たらないので、今後この値段でこれほどの美品を手に入れるチャンスは多分巡ってこないだろう。まさに It's now or never. である。私はこの誘惑に勝てず(←いつものパターン...)購入ボタンをクリックしていた。
 届いたセイバーはヒルト部分のカーヴ具合いが絶妙で、写真で見るよりも遥かにカッコ良い。手に持った感触も文句ナシで、思わず伯爵の華麗な剣さばきを真似てニンマリ(←単純やね...)。しかしスイッチを入れて発光させてみると、どうしてもハズブロ社製の弱点であるカクつきが気になってしまうし、効果音に関しても手持ちのマスターレプリカ社製のセイバーに比べると音量がショボくて音質もチープだ。まぁ見た目重視ということで良しとしておこう。
‪ ドゥークー・モデルを手に入れて大コーフンしたその3日後に、調子に乗って更にもう1本、今度は緑のライトセイバーを買ってしまった。緑のセイバーといえば何はさておきルークだが、私が見つけたのはめっちゃレアなマスターレプリカのヨーダ・モデル。このセイバーは身体の小さいヨーダに合わせて他のセイバー(110cm)よりも一回り小さく(85cm)作ってあり、私の狭い部屋で振り回すにはちょうど良い長さなのだ。LEDの発光ムラもグリップのベタつきも無さそうやし、これは買わんと後で後悔するやろな... と思った私は迷うことなく購入ボタンをクリックした。
 2日後に届いたヨーダ・モデルのセイバーは私が予想していた以上の扱いやすさで、障害物を気にせずにブンブン振り回せるのが嬉しい(^o^)丿 発色もめっちゃキレイで(←手持ちの赤青緑の中でも断トツ!!!)、これほどの逸品が10,800円で買えて大満足だ。上記のドゥークー・モデルと併せて、“一人エピソード2再現” でもやろうかな...
【STAR WARS】ヨーダ vs ドゥークー伯爵