shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

ボビー・ジェントリーのビートルズ・カヴァー3選

2024-01-28 | Beatles Tribute

 ボビー・ジェントリーといえば何はさておき全米№1ソング「Ode to Billie Joe(ビリー・ジョーの唄)」... というのが世間一般の認識ではないかと思うが、正直言って私にはそれほどの名曲だとは思えない。おそらくミステリー仕立ての歌詞が大衆の関心を呼んでラジオ・エアプレイが大きく伸びたのがヒットの要因ではないかと思うが、こんな曲(←投身自殺の歌やん...)が大ヒットしてしまうあたり、60年代後半のアメリカン・チャートのカオスっぷりを象徴しているように思える。
 私にとってのボビー・ジェントリーはこの「ビリー・ジョーの唄」でもグレン・キャンベルとのデュエット曲でもなく、1968年にリリースした 3rdアルバム「Local Gentry」に入っていた秀逸なビートルズ・カヴァー3曲、これに尽きる。モナリザ・ツインズでビートルズ・カヴァーを特集したついでと言っては何だが、この機会にボビー・ジェントリーのカヴァーにフォーカスを当てたい。
 そもそも私が彼女の歌声を初めて聴いたのはビートルズのカヴァー曲を集めた「Golden Slumbers Ⅱ」というコンピレーションCDで、そのラストにひっそりと収められていたのが彼女が歌う「Here, There And Everywhere」だった。原曲のテンポを少し上げた軽快に弾むような曲調に、アコギ、ドラム、ヴァイヴ、ストリングスなどを駆使したジャジーなアレンジも功を奏してまるで爽やかな風が吹き抜けるような気持ちの良いカヴァーになっていて一発で気に入ってしまった。この曲は英米ではシングル・カットされなかったが中南米の国々では人気らしく、「Aquí Alla Y En Todas Partes」というタイトルでスペイン語ヴァージョンがシングル・カットされている。余程のマニアしかこんなん買わへんと思うが、私は大好きなのでアルゼンチン盤でオリジナルの英語ヴァージョンとの聴き比べを楽しんでいる。
Here, There and Everywhere

Here, There And Everywhere (Spanish Version)


 「Eleanor Rigby」のカヴァーも素晴らしい出来映えで、疾走するようなリズムに乗った彼女の囁くようなヴォーカルが曲に更なる推進力を与え、ここぞというところで満を持して登場するオルガンが大活躍するというグルーヴィーなトラックに仕上がっている。尚、YouTubeにはオリジナルのストリングスと彼女のヴォーカルを抜き出して組み合わせたマッシュアップ・ヴァージョン(DoM mashup)がアップされているのだが、これが面白いくらいによく合っていて驚かされると共に、改めてジョージ・マーティンのストリングス・アレンジの素晴らしさに感銘を受けた。
Bobbie Gentry - Eleanor Rigby 1968 (The Beatles Cover Song)

THE BEATLES - BOBBIE GENTRY Eleanor Rigby (DoM mashup)


 彼女のビートルズ・カヴァーで最も有名なのはひょっとすると「The Fool On The Hill」の日本語ヴァージョンかもしれない。このシングルは日本のみで発売されたもので(←当たり前か...)、片桐和子氏の見事な訳詞といい、カタコトの日本語ながら原曲の雰囲気を上手く表現しているヴォーカルといい、十分傾聴に値する1曲になっている。尚、この日本語盤はかなり稀少らしく、昔は1,500円前後で買えたものが今ではえげつないプレミア価格でとりひきされているようでビックリ(゜o゜)  まぁ音源だけなら YouTubeでタダで聴けるし、国内盤のベストLP(ポピュラー白銀シリーズ)にも入っていて安く買えるので、欲しい人はそっちがオススメだ。
Bobbie Gentry - The Fool On The Hill (Japanese)

MonaLisa Twins play Beatles & more Vol. 1-3

2024-01-21 | Beatles Tribute

①MonaLisa Twins play Beatles & more(2014)
 モナリザ・ツインズがビートルズを中心に彼女たちが聴いて育った楽曲をカヴァーしたアルバムで、ビートルズの8曲を筆頭にイージービーツ、チャック・ベリー、バッファロー・スプリングフィールド、ビーチ・ボーイズ、ドアーズ、ローリング・ストーンズ、ジャニス・ジョップリンが各1曲ずつという内訳になっている。ライヴ音源とスタジオ録音音源が半々の割合で混在しており、「Drive My Car」「Can't Buy Me Love」「Day Tripper」のようなイケイケのロック曲がライヴ、「This Boy」「In My Life」「Blackbird」のようなスローなアコースティック曲がスタジオ録音という按配だ。
 もちろん前者のようなアッパー・チューンもビートルズ愛がビンビン伝わってきて悪くはないが、彼女たちの個性が最も発揮されるのはやはりスタジオ録音曲だと思うので、私は後者のアコースティック・ナンバーにより大きな魅力を感じる。中でも断トツに気に入っているのが⑥「Blackbird」で、双子姉妹ならではの息の合ったコーラス・ハーモニーに心を奪われるし、リヴァプールで撮影された動画も良い出来で、モノクロとカラーを巧く組み合わせた映像処理がエエ感じだ。リヴァプールへのお引越しの興奮がダイレクトに伝わってくる動画にホッコリさせられる④「This Boy」もオリジナルの3連リズムを見事に再現していて気に入っている。
Blackbird - MonaLisa Twins (The Beatles Cover)

This Boy - MonaLisa Twins (The Beatles Cover)


②MonaLisa Twins play Beatles & more Vol. 2(2018)
 「MonaLisa Twins play Beatles & more」の第2集はビートルズのカヴァーが7曲で、残りはホリーズ、ラヴィン・スプーンフル、ローリング・ストーンズ、エヴァリー・ブラザーズ、ナンシー・シナトラ、フランク・チャーチルが各1曲ずつの全13曲収録で、その内スタジオ録音曲が10曲と、前作に比べて大きく増えている。
 「I'll Follow The Sun」「Two Of Us」「I'll Be Back」というスローなアコースティック・ナンバーの素晴らしさは相変わらずだが、「When I'm Sixty-Four」「Maxwell's Silver Hammer」(←この曲のカヴァーは珍しい...)のようなミディアム・テンポの楽曲で表現力豊かなヴォーカルと明るく弾むような小気味よい演奏が楽しめるのが今作の大きな魅力。ビートルズ関係以外ではホリーズの「Bus Stop」とストーンズの「Paint It Black」が出色の出来だ。
When I'm Sixty-Four - MonaLisa Twins (The Beatles Cover)

Maxwell's Silver Hammer - MonaLisa Twins (The Beatles Cover)


③MonaLisa Twins play Beatles & more Vol. 3(2018)
 第2集から1年も経たない内にリリースされた「MonaLisa Twins play Beatles & more」の第3集は「愛なき世界」(ピーターとゴードン)も含めるとビートルズが7曲で、それ以外はサイモン&ガーファンクル、キンクス、クリーム、ゾンビーズといった60'sの名曲が並んでいる。全14曲中でライヴ音源はビートルズの「You're Going To Lose That Girl」だけで、他はすべてスタジオ録音だ。
 収録曲の中では何と言ってもレノン=マッカートニー作の「A World Without Love」が圧倒的に素晴らしい。私的にはこの曲のベストなヴァージョンであり、モナリザ・ツインズの全作品中でも三指に入る名唱名演だと思う。公園で戯れる二人を映した動画もビートルズの映画「A Hard Day's Night」のシーンを思い起こさせるもので、観ていて実に楽しい(←リサの顔に赤毛が纏わりついて顔面真赤になってるのワロタ...)。又、“シンプル・イズ・ベスト” のお手本のような「Yesterday」も心に沁みる歌と演奏だ。ビートルズ関係以外ではS&Gの「The 59th Street Bridge Song」とゾンビーズの「Time Of The Season」が気に入っている。
A World Without Love - MonaLisa Twins (Peter and Gordon Cover)

Yesterday - MonaLisa Twins (The Beatles Cover)

超音速攻撃ヘリ エアーウルフ コンプリート ブルーレイ BOX

2024-01-17 | TV, 映画, サントラ etc
 人は中高年になっても若い頃に聴いていた音楽を好む傾向がある... とどこかで読んだことがあるが、私なんかまさにその典型で、1980年代で時間が止まったかのように昔の曲しか聴かない。ただ、これはなにも音楽だけに限ったことではなく、テレビドラマも昔やってたヤツの方が遥かに私の好みに合っている。
 私が20代だった1980年代には地上波のゴールデンタイムでも海外ドラマをやっていて毎週欠かさずに見ていたものだが、その中でも大好きだったのが月8の「ナイトライダー」と水9の「エアーウルフ」だった。特に「エアーウルフ」は “ミグを相手にド派手な空中戦を繰り広げる戦闘ヘリコプター” というコンセプトが実に斬新で、チェーン・ガンやキャノン砲、サンバースト弾といった様々な武器を搭載して超音速で大空を縦横無尽に飛び回る姿が超カッコ良かったし(→クォォォーンという飛行音がたまらんたまらん!)、何よりもあの躍動感溢れるオープニング・テーマ曲を聴いただけでアドレナリンがドバーッと出まくってテンションが上がりまくるのだ。個人的にはターボを吹かして猛スピードで加速するシーンと、逆にターボ・カットして背後に着いた敵機のバックを取り返して間髪を入れずミサイル攻撃するシーン、そしてヘルメットのバイザーが下りてターゲット・ロックオンした時のオレンジ色の照準点が自動表示されるシーンがツボで、毎週水曜の夜が楽しみで仕方なかった。
AIRWOLF SEASON 2 CLIPS | BEST FIGHT SCENES FROM AIRWOLF INCLUDING HX1 & REDWOLF


 それから20年ほど経って、今度はCSのスーパーチャンネルで「エアーウルフ」の全エピソード完全放送がスタート。私は狂喜乱舞してDVDに録画したので、それ以降はいつでも好きな時に見れるようになった。私が全エピソードを揃えるくらいに入れ込んでいるのは「スター・トレック」の全シリーズとこの「エアーウルフ」、それに「ハイテク武装車バイパー」ぐらいだが(←戦闘アクション物ばっかりや...)、自分は大好きなエピソードは何度でも観たくなる種の人間なので、これらのドラマは常に手元に置いて暇さえあれば取り出して観ているのだ。
 ところが先月の末にアマゾンで「ジョン・ウィック4」の国内版ブルーレイをチェックしていた時のこと、商品説明の下の “この商品を見た後にお客様が購入した商品”の中に「超音速攻撃ヘリ エアーウルフ コンプリート ブルーレイ BOX」を見つけたのだ。もちろんブルーレイ BOXが出ていることは前々から知っていたが、問題はその値段である。これまでは定価が42,790円ということでさすがの私も二の足を踏んでいたのだが、今回見つけたアマゾンには赤い字で大きく-67% と書いてあり、14,120円という信じられない値段がついている。「エアーウルフ」は声優陣が特段に素晴らしく、オリジナル音声+字幕では全く雰囲気が違ってきてしまうので(→特にアーク・エンジェルの声を担当した家弓家正氏が素晴らしい!!!)“吹替えで高画質” というのが何よりも重要なポイントだ。その条件を完璧に満たすBOXセットが爆安価格で目の前に出ているのだからこれはえらいこっちゃである。
 “4万円超えで諦めてたエアーウルフのブルーレイ・セットが1万4千円やとぉ? 一体どーなっとるんや?” と、すっかり頭に血が昇った私は慌てて他のサイトも調べてみたのだが、ヨドバシでも “エキサイト・セール” と銘打って同じくらいの大幅値引きセールをやっている... これって要するにメーカーの在庫一斉セールちゃうの? 私はこの機を逃したら一生後悔すると思い、即決で買いを決めたのだが、アマゾン・ポイントが5千円分ほど貯まっていたので実質9千円ほどでエアーウルフのブルーレイBOXを手に入れることが出来た。
2015.12.25(fri)発売 「超音速攻撃ヘリ エアーウルフ コンプリートブルーレイBOX」


 届いたBOXはシーズン1からシーズン3までの全55話が15枚のディスクに収められており、当然ながら私が昔TV録画したDVDなんかよりも遥かに高画質。いやぁ、これはホンマに買ってよかったわ... てゆうか、こんなに安い値段で買えたのが未だに信じられない。
 ただ1つだけ残念だったのは、日本で「新エアーウルフ復讐編」というタイトルで放送されていたシーズン4が入っていないこと。「エアーウルフ」は1時間モノのTVドラマとしては破格の予算(←CG全盛の今と違って本物のヘリをバンバン飛ばしたり爆破シーン撮りまくったりしてるからめっちゃ金かかってたはず...)で制作されていたため採算が合わずにCBSがシーズン3で撤退し、シーズン4はUSA TVで放送されたため、権利関係の都合で “コンプリート BOX”と銘打ちながらもシーズン4が丸々抜け落ちてしまっているのだ。
 このシーズン4では主役がストリングフェロー・ホーク役のジャン・マイケル・ヴィンセントからセント・ジョン・ホーク役のバリー・ヴァン・ダイクに変わってチームも一新されているのだが、これは一つにはジャン・マイケル・ヴィンセント(←1本当たりのギャラが20万ドル!)が酒とドラッグに溺れて撮影に支障をきたすようになったせいらしい。何にせよ、現時点ではこのシーズン4はUS版のDVDでしか観ることができないのだが、当然日本語字幕も吹替えも無く、しかも忌々しいリージョン1の盤ということで論ずるにも値しない。私は幸いなことにTV録画DVDがあるので一応観ることはできるのだが、やっぱりブルーレイの高画質で観たいというのが正直なところ。NBCユニバーサル・エンターテイメントさん、何とかなりませんかねぇ...
Airwolf (1987) Season 4 - Opening Theme

「スター・トレック: ディスカバリー」

2024-01-14 | TV, 映画, サントラ etc
 「エンタープライズ」が打ち切りになってから12年後の2017年に復活したスター・トレックのTVシリーズが「ディスカバリー」だ。最初にこのニュースを聞いたときは“また新しいスタトレが見れる...(^o^)丿” と期待に胸が躍ったが、次々と入ってくる情報によると、クルーの中の唯一のカップルがゲイだとか、トランスジェンダーやノンバイナリーのクルーがいるとか、とにかくポリコレ/ LGBTQ まみれの話題ばっかりで(←こんなに LGBTQ率の高い集団って不自然すぎるやろ!)ちょっとウンザリ。誤解の無いように言っておくが私は LGBTQ 自体には何の関心もない。私が嫌なのはいわゆるひとつの “ポリコレゴリ押し” 的な風潮で、昨今のディズニー作品なんかでも顕著だが、度を越した LGBTQ推しには虫唾が走るのだ。
 このように観る前からネガティヴな先入観を持ってしまった上に Netflix のストリーミングでしか観れないということも重なって(←ネット配信はどうも性に合わない...)、“ブルーレイが出てからゆっくり観よか...” ということでとりあえずスルー。去年になってやっと同シリーズのブルーレイが“トク選BOX” と題して大幅値下げされたのを機に購入。シーズン1から観始めたのだが、ポリコレ云々のネガティヴな先入観が消し飛ぶくらいにストーリーが面白い。話にグイグイ引き込まれ、“次はどうなるんやろ?” と続きが気になって気になって、1日に3話も4話も一気見してしまうこともあったくらいだ。ただ、クリンゴン絡みのグロテスクな描写やゲイ・カップルがいちゃつくシーンetc、不快な映像が時々出てくるので、そういうのは早送りで飛ばし見した。
 この「ディスカバリー」はスタトレの得意技であるパラレル・ワールド(平行宇宙)やらタイムトラベルを駆使したアッと驚くようなストーリー展開で観る者を惹きつけるのだが、もう一つ優れている点は登場人物のキャラが立っていることで、各クルーが実に良い味を出している。ティリー(←お笑い担当キャラやね...)やサル―、デトマー、リノなど挙げていけばキリがないが、私はその中でも特にフィリッパ・ジョーヤウというキャラに強く魅かれるのだ。
Welcome to my darkside Philippa Georgiou, Star Trek Discovery


 USSシェンジョウ号の船長であるジョージャウは、主人公マイケル・バーナムの上官で彼女にとっては母親的な存在だったが、シーズン1が始まってすぐにクリンゴンとの戦いで死んでしまう。ところがシーズン1の終盤でディスカバリー号が迷い込んだパラレル・ワールドにおいて、巨大なテラン帝国を恐怖で支配する皇帝として再登場。クーデターにあって追い詰められたところをマイケルが転送でこちらの世界に一緒に連れてきてしまい、その後は連邦の秘密組織セクション31のエージェントとして数多くのエピソードで大活躍することになる。
 並行世界からやってきたこのジョージャウは極悪非道なテラン人の親玉だっただけあって、拷問や大量虐殺を屁とも思わない冷酷さを持った、“力こそすべて” を地で行く暴力大好き人間として描かれているのだが、彼女の魅力は竹を割ったような真っすぐな行動を取るところで、裏表が無いというか、悪は悪でも卑劣・姑息な行為は絶対にせず、観ていてむしろ痛快というか、思わずカッコエエなぁと共感してしまうのだ。
 言動も痛快そのもので、“私はリーランドを追い回して狩るのが楽しみだ。ヤツの肌からナノボットが這い出て来るのを見てやる。” とか、“私の望みは、戦いになったら全員倒してあの世でしもべにすることだ。”とか、とにかくその一言一句がめちゃくちゃ面白い。
 しかも戦いにおいては自ら先陣を切って乗り込んでいって敵をボコボコにしてしまう肉体派という点も実に魅力的。特にAIに乗っ取られてサイボーグ化したリーランド指揮官がディスカバリー号に乗り込んできた時には殴り合いのタイマン勝負を仕掛けてマイケルたちのために時間を稼ぎ、顔面から流血しながらも最後はリーランドをブッ倒し、更にブーツで踏み潰してその肉片の付いたまま平気で歩き回るという女傑なのだ。これはこれまでのスター・トレックにはいなかった異色のキャラ設定だが、だからこそ新鮮で魅力が増す。彼女のキャラは “超かっこいいワル” という意味の “badass” と表現されることが多いが、まさに言い得て妙という感じだ。
 このジョージャウを演じているのは「007 Tomorrow Never Dies」(1997)で “戦うボンド・ガール” として大ブレイクしたミシェル・ヨー(←ミハエル・シューマッハ時代のフェラーリF1監督を務め、後にFIA会長にもなったジャン・トッドの嫁さん)で、キレッキレのカンフー・アクションを得意とする彼女にピッタリのキャスティングだ。言ってみればハイテク満載の23世紀の宇宙船に一人だけ “女ブルース・リー” が乗っているようなもので、そのあたりのギャップがめちゃくちゃ面白い。
 彼女とクルーたちの関係の変化もこのシリーズの見どころの一つで、最初は彼女と距離を置いていたクルーたちも彼女が憎まれ口を叩くのは彼女なりの愛情表現であることに気付き始めてその勇敢さや正直さに魅かれるようになり、彼女の方もクルーそれぞれの人格や能力を認めるようになっていく様子が実に上手く描かれており、これぞスター・トレック!と言いたくなるような見事な脚本だと感心させられた。
 私はこの「ディスカバリー」を “ジョージャウの人としての成長の物語” として楽しんできたのだが(→彼女のいないシーズン4はイマイチ物足りない...)、中でもシーズン3第9話「時空よ、永遠に」で彼女が最後に艦を去る時に、それまで何かと対立し呼び捨てにしてきたサル―船長に対し“感謝する... 船長” とリスペクトを込めた眼差しで握手を交わし、“歩く失敗人事”(←この表現クッソワロタ)とおちょくってきたティリー副長にハグされて感極まるように肩を抱き返すところなんかは「ディスカバリー」屈指の名シーンだと思うし、クルーたちが集まって彼女を偲ぶシーンも実に感動的で良かった。
To Philipa - Star Trek Discovery 3x10


 こんなに魅力的なカリスマ・キャラを得たのだからいっそのことジョージャウを主人公にした新シリーズ作ったらエエのに... と思っていたら、パラマウントも同じことを考えたようで当初は彼女が主役のスピンオフドラマを計画していたらしいのだが、更にそのアイデアを推し進めて何と「セクション31」というタイトルで映画化することになったらしい。いやぁ、これは今から大いに楽しみだ。
Best of Emperor Georgiou (Michelle Yeoh) | Star Trek: Discovery season 2

「スター・トレック: エンタープライズ」

2024-01-11 | TV, 映画, サントラ etc

 12月初めに届いた「スター・トレック: ピカード」を満喫してスタトレ熱に再び火がついた私は他のシリーズ作品ももう一度見直そうと考え、「スター・トレック: エンタープライズ」をチョイスした。“スタトレ黄金時代” を築いた3部作と言っても過言ではない「新スター・トレック」、「ディープ・スペース・ナイン」、「ヴォイジャー」はこれまで何十回と繰り返し見ているが、「エンタープライズ」はそこまで熱心に見てこなかったので、じっくり腰を据えて見直すのにちょうど良い機会だと思ったからだ。
 この「エンタープライズ」という作品はカークやスポックが出てくる初代スター・トレックの前の時代の宇宙探査を描いたSFドラマで、「ヴォイジャー」が終了して間もない 2001年9月から UPNネットワークで放送が始まったのだが、視聴率が低かったせいもあってわずか4シーズンで打ち切りになったといういわくつきのシリーズだ。日本でもCSのスーパーチャンネルで放送されていたのだが、熱心なトレッキーの私から見ても当時はあまり面白いとは思えなかった。
 ところがそれから10年ほど経ってからブルーレイが発売された時にアマゾンでめちゃくちゃ安く売っていたのを見て“面白かったという記憶はないけど、腐っても鯛やし、安ぅ買えるうちに買っとこ...” と思って全4シーズン分を一気買いして見始めたところ、思っていたほど悪くはない... いや、それどころか結構面白い。もちろん何じゃいこれは?と言いたくなるようなしょーもないエピソードもあるにはあるが、シリーズ全体を通して見た場合、十分に楽しめる内容だった。
 世間からの低評価の原因として考えられるのは、登場人物のキャラの掘り下げ方が甘く、視聴者が感情移入しにくかったからではないか。後で挙げるシュランとかソヴァル大使とか、サブキャラがめっちゃエエ味出しているのに対し、肝心のクルーの魅力が乏しいのだ。特にメイウェザーとホシの扱いが雑すぎて、それぞれのクルーのキャラが立っている他のシリーズに比べるとそのあたりに決定的な違いを感じてしまう。これは俳優さんと言うよりは明らかに脚本のせいだろう。
 9.11テロを受けて番組のコンセプトがスタトレ本来のヒューマン・ドラマ路線から大きく逸れてしまったというのもファン離れを引き起こした要因の一つだろう。特にシーズン3のハードボイルドな展開はスタトレらしさが希薄に感じられ、こんなん別にスター・トレックでやる意味ないやんと思えるエピソードが少なくなかったのも事実だ。
 更に後になってわかったことだが、当初はシーズン1でファースト・コンタクトからエンタープライズ号打ち上げまでの紆余曲折を地球を舞台に描く予定だったものを、UPNが脚本に口出しして “時間冷戦” などというワケのわからんテーマをゴリ押しした結果、最初の2シーズンを迷走し、棒に振ることになってしまったのが致命的。ド素人が口出しするとロクなことはないという見本だろう。
 「新スター・トレック」→「ディープ・スペース・ナイン」→「ヴォイジャー」とそれまで続いてきた3つのシリーズがどれも大傑作だったために期待値のハードルがめちゃくちゃ上がっていたのも運が悪かった。レコードで言えば、イーグルスの「The Long Run」やフリートウッド・マックの「Tusk」、エイジアの「Alpha」のように作品としての出来は決して悪くはないのに(←私はこの3枚どれも大好きです)それぞれ「Hotel California」「Rumours」「Asia」といった偉大なる前作のせいで物足りなく感じられ、駄作扱いされてしまうという非常に気の毒なパターンだ。
スター・トレック エンタープライズ

スター・トレック エンタープライズ シーズン2


 ネガティヴな要素ばかり書き連ねてしまったが、シーズン4からはリック・バーマン&ブラノン・ブラーガのコンビが製作から外されて、マニー・コトが新たに脚本を担当しだしてやっとスタトレ本来の精神に立ち返り、バルカンの内紛やロミュランの陰謀etcを扱った傑作エピソードを数多く生み出した。ちょうど「マンダロリアン」でスター・ウォーズを救ったジョン・ファヴローみたいなもんだろう。とにかくマニー・コトが担当したエピソードはめちゃくちゃ面白いし、他のシリーズとの整合性も上手く考えられているので超オススメ。時すでに遅しで「エンタープライズ」は道半ばにして打ち切りが決まってしまったが、シーズン4は観て損はない傑作エピソード揃いなので(←ただしリック・バーマン&ブラノン・ブラーガが復帰した最終話はゴミクソ...)、「エンタープライズ」ブルーレイをどれか1枚というなら迷うことなくシーズン4を推したい。
スター・トレック エンタープライズ シーズン3

スター・トレック エンタープライズ シーズン4


 「エンタープライズ」で私が一番気に入っているのはシュランというキャラの存在だ。このシュランは、昔アコムのTV CMに出ていた “ラララむじんくん” という頭から2本の触覚が生えた宇宙人にそっくりなアンドリア人という種族なのだが、宇宙人のくせに(?)まるで昔の東映任侠映画に出てくるような漢気(おとこぎ)を見せてアーチャー船長を救うところがグッとくる。“お前に助けられた借りを返さないと夜ぐっすり眠れない” とか言ってアーチャーと共闘するツンデレぶりがたまらないのだ。信頼できる筋の情報によると、もしもシーズン5が作られていたらこのシュランをレギュラーとして抜擢するというプランがあったらしいが、それも大いに納得できるくらい大きな存在感を放っている。因みにシュランが登場するエピソードは、7「汚された聖地」、15「恩讐を越えて」、41「戦場の絆」、65「アンドリア人の協力」、76「最終決戦」、85「バルカンの夜明け」、89「ロミュランの陰謀」、90「氷窟の民」、98「最後のフロンティア」なので、未見のトレッキーはぜひ一度ご覧あれ。
Captain Archer Helped To Mediate Peace Between Andorians and Vulcans

「スター・トレック: ピカード」

2024-01-07 | TV, 映画, サントラ etc

 私は筋金入りのスター・トレック・ファン、いわゆるトレッキーである。映画がメインのスター・ウォーズとは違い、スタトレはあくまでもTVドラマ・シリーズが主体であり、映画は言ってみればオマケみたいなもの。これまで「宇宙大作戦(The Original Startrek)」、「新スター・トレック(The Next Generation)」、「ディープ・スペース・ナイン(Deep Space 9)」、「ヴォイジャー(Voyager)」、「エンタープライズ(Enterprise)」、「ディスカバリー(Discovery)」そして「ピカード(Picard)」の7つのシリーズが放送されてきており、今現在も「ディスカバリー」のファイナル・シーズンと「Strange New Worlds」という新シリーズがアメリカで放送中だ。
 私が本格的にスタトレにハマったのは1990年代の初め頃に関西テレビの深夜枠でやっていた「新スター・トレック」からなので、今でも私にとってのスタトレと言えば何はさておきパトリック・スチュワート演じるピカード艦長の「新スター・トレック」である。スター・トレックというのはザックリ言えば未来宇宙を舞台に様々な地球外生命体を登場させながらも、その本質はクルーたちの人間関係をリアルに描いたヒューマン・ドラマであり、今回取り上げる「ピカード」もピカード艦長を中心に「新スター・トレック」放送当時のオリジナル・メンバーやQ、ボーグ、可変種といった重要キャラが総登場するという、ある意味スタトレの集大成のような内容になっている。私にとって数あるスタトレ・シリーズの中でも「新スター・トレック」というのは音楽に例えるならまさにビートルズのような絶対的存在であり、今回取り上げる「ピカード」は言ってみれば “約30年ぶりの再結成” みたいなモンだろう。
 最初、「ピカード」のシーズン1を観た時は年老いたピカード艦長(←撮影当時のパトリック・スチュワートは何と79歳!)の姿が結構ショックだったのと、シンス(人工生命体)の自我・独立を扱った脚本の中身が地味でいまいちピンとこなかったが、それらを補って余りあるのが映画「ネメシス」で自らを犠牲にしてピカード艦長を救ったデータ少佐の再登場で、ブレント・スパイナーの名演技が見れるだけでも価値があるのに、ストーリーにジャズのスタンダード・ナンバー「Blue Skies」を絡めて感動的なエンディングにもっていくところが実に粋で、このあたりはさすが本場アメリカやなぁ...と唸ってしまった。
「スター・トレック: ピカード シーズン1」


 データ少佐の存在におんぶにだっこだったシーズン1に比べ、シーズン2ではQやボーグ・クイーン、ガイナンといったピカードにゆかりの深いキャラが続々と登場することもあって面白さが大幅にアップ! Qによって変えられた時間軸を元の正常な形に戻すためにセブン、ラフィ、リオス、アグネスといったピカードの新しい仲間たちがボーグ・クイーンを巻き込んで奮闘するタイムトラベル物のストーリーは手に汗握るものだし、第1話で張られた伏線や謎が最終第10話で見事に回収される様は痛快そのものだ。
 そんな中でも私が一番グッときたのはピカードとQが最後に別れのハグをする場面で、トレッキーならQを演じるジョン・デ・ランシーの名演技に涙腺が決壊すること間違いなし(T_T)  「新スター・トレック」からずーっと続いてきた二人の関係の終わり方としてはこれ以上のものは考えられないだろう。Qが最後に言った “サプライズ”(→エルノアが生き返った!!!)も視聴者がスカッとする後味の良さだ。
 それと、シーズン1で出てきたロミュラン人のラリスが、時間軸が分岐する21世紀の地球におけるピカードのガイド的な役どころのタリンとして一人二役で登場するのだが、演じているオーラ・ブレイディという女優さんが私好みの美人で、このシーズン2でほぼ準レギュラー的な扱いで出てくるのがめちゃくちゃ嬉しい。
「スター・トレック: ピカード シーズン2」


 シーズン3はピカード、ライカ―、ビバリー、データ、ウォーフ、ラフォージ、ディアナという「新スター・トレック」の黄金時代を飾ったエンタープライズ号のクルーたちが再集結して進化した可変種や最大の敵ボーグと戦うという展開に涙ちょちょぎれる。しかもガイナンやロー・ラレン、シェルビー少佐にモリアティ―教授、更にヴォイジャーからトゥヴォックまでも登場させるという大盤振る舞いに喜ばないトレッキーはいないだろう。
 敢えて難を言えば、シーズン2が “新たなる脅威” に対してボーグ・“ジュラティ”・クイーンが暫定的とはいえ連邦と同盟を結んでこの宇宙域の番人になるという衝撃的な終わり方をして今後の展開が楽しみだったのに、シーズン3のフタを開けてみればまるでシーズン2が無かったかのような設定でストーリーが進行することで、シリーズ間の整合性に疑問符が付くことぐらいか。理想を言えばシーズン3ではシーズン1で描いた人工生命体のその後とシーズン2で描いた新たなる脅威とを絡めた展開に持っていき、シーズン3の話は劇場版の映画にでもすれば良かったのかなぁと思う。
 ただ、この「ピカード」というドラマは、シーズン1でピカードの “友” であるデータ少佐との別れを描き、シーズン2で良くも悪くも腐れ縁といってもいい “絆” を感じさせる Q との別れを描き、そしてファイナル・シーズンでは満を持して “家族” とでもいうべきエンタープライズ号のクルーたちと共に去り行くピカード艦長を描く... というのがこのシリーズのコンセプトだったと考えるとすべてにおいて合点がいく。言い換えれば、この「ピカード」というシリーズは一世を風靡した「新スター・トレック」に用意された “実に美しい花道” と言っていいのかもしれない。
「スター・トレック: ピカード ファイナル・シーズン」

The Duo Sessions / MonaLisa Twins

2024-01-01 | Beatles Tribute
 新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。冬休みに入ってからヘビロテで聴いているのは前回取り上げたモナリザ・ツインズ。よって当ブログの2024年スタートは年跨ぎで彼女たちのビートルズ・カヴァーでいきたいと思います。
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 YouTubeの動画作品を見てモナリザ・ツインズがすっかり気に入った私は彼女たちのCDが欲しくなり、ウィキペディアでディスコグラフィーを調べてアマゾン、ヤフオク、メルカリ、HMV から eBayに至るまで色んなサイトで検索してみたのだが、市場に出ているブツの数はめちゃくちゃ少ないし、しかもそのほとんどが CDの分際で4,000円以上の高値が付いていて ??? となってしまった。何なん、これは?
 私はとりあえず「MonaLisa Twins Play Beatles And More」と「同Vol.2」をアマゾンで海外からオーダー、どちらも送料込みで3,000円弱だったのでギリギリ許せる範囲内だ。更に選曲的に一番欲しかった「The Duo Sessions」をユニオンの通販でゲット。結局すぐに手元に届いたのはこのアルバムだけだった。
 その後色々調べていくうちに彼女たちのオフィシャル・サイトに行きついたのだが、何とここでは彼女たちの新品CDを£12という正規の値段で売っているではないか! 送料だって1枚で£4.85と、欲深いeBayセラーどもに爪の垢を煎じて飲ませてやりたいくらいの良心的価格だ。「Play Beatles And More」Vol.1~3のお買い得セットというのもあって、これなら送料込みで£40.90、日本円にして7,500円以下で買えてしまうので、アマゾンとかで探すよりも遥かにお買い得。しかも驚いたことに、CDを購入すると自動的にそのアルバム音源を無期限でダウンロードすることが可能になるというのも嬉しい。
 私は古いタイプの人間でこれまでアマゾンやらメルカリやらで中古盤を探すというのが当たり前になっていてオフィシャル・サイトを見てみるという発想が無かったのだが、もしも最初からここの存在を知っていればもっと良い買い物が出来たのにと思うと少し残念。まぁ今回のはエエ勉強になった... と考えることにしよう。ということで、これからモナリザ・ツインズのCDを買おうと思っている人にはオフィシャル・サイトで安く新品を買うのがオススメだ。
 CD購入方法の話が長くなってしまったが、いよいよここからが本題だ。モナリザ・ツインズのビートルズ・カヴァーにハズレはほとんど無いが(←「Revolution」と「Hey Bulldog」だけはさすがにちょっとキツかったけど...)、敢えて優劣を付けるならライヴ盤よりもスタジオ録音盤、そしてリリース時期の新しい最近のものの方が出来は良いと思う。そういう意味で、数ある彼女たちのアルバムの中で私が最も気に入っているのは2020年にリリースされた「The Duo Sessions」だ。
 このアルバムの一番の魅力はその選曲で、どの曲も彼女たちにカヴァーされて活き活きした表情を見せている。私がベスト・トラックと信ずる「I'm Looking Through You」は意表を突いたアップ・テンポ・ナンバーなのだが、これがもうウキウキワクワクさせてくれるノリの良い歌と演奏で、理屈抜きに楽しいトラックに仕上がっている。ピタリと息の合ったハーモニーといい、曲の良さを見事に引き出す器楽アレンジといい、言うことナシの名演だ。“ビートルズが好きで好きでたまりません!” という二人の想いがビンビン伝わってくるこの動画、後ろにさりげなく「Rubber Soul」が飾ってあるのもいい。
I'm Looking Through You - MonaLisa Twins (The Beatles Cover) // MLT Club Duo Session


 軽快なミディアム・テンポのアコースティック・ナンバー「Here Comes The Sun」は聴く前からモナリザ・ツインズにピッタリだと思っていたが、実際に聴いてみるとこちらの想像以上にこの曲の良さをしっかりと引き出していて感心させられた。とにかくモナとリサのヴォーカル・ハーモニー・アレンジが神ってる(←もう死語かな?)としか言いようがなくて、音楽ってエエもんやなぁ... という穏やかな気持ちにさせてくれるトラックだ。後ろのアルバムが「Abbey Road」に変わっているところも芸が細かい。
Here Comes The Sun - MonaLisa Twins (The Beatles Cover) // MLT Club Duo Session


 「Baby's In Black」ってカヴァーするのが結構難しい曲ではないかと思うのだが、その一番の理由はこの曲独特のタイム感覚。ビートルズはほんの少しつんのめるようなタイミングでこのワルツ・テンポの曲を演奏しているが、凡百のカヴァー・バンドたちはそのタイミングが粘れずに平板な演奏に終始しているのだ。モナリザ・ツインズの凄いところはこの “ビートルズのタイム感覚” をしっかりと身に着けているところで、彼女たちのハーモニーを聴いていると武道館ライヴで1本のマイクをシェアして仲良く歌っていたジョンとポールの姿が目に浮かぶ。幼い頃からビートルズを聴いて育った彼女たちのカヴァーは年季が違うということだろう。それと、動画では「Rubber Soul」を後ろに飾ってあるけど何で「For Sale」にせぇへんかったんやろ?
Baby's In Black - MonaLisa Twins (The Beatles Acoustic Cover) // MLT Club Duo Session


 ビートルズ以外ではザ・フーの「The Kids Are Alright」が出色の出来。モナの躍動感溢れるパーカッシヴなパフォーマンスには脱帽だし、一糸乱れぬコーラス・ワークもいつもながら凄いと思う。数多いザ・フーの名曲の中からこの曲を選んだセンスの良さもさすがという他ない。モナリザ・ツインズはビートルズ以外のカヴァーも一級品ということがよくわかる1曲だ。動画で後ろに「My Generation」を飾ってあるのはもはやお約束(^o^)丿
The Kids Are Alright - MonaLisa Twins (The Who Cover) // MLT Club Duo Session