shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

On The Run In Moscow [DVD] / Paul McCartney

2014-01-27 | Paul McCartney
 昨年末以来ポールの「アウト・ゼア・ツアー」関連の CD や DVD を手当たり次第に買いまくって楽しんでいるが、前にも書いたように私が利用している通販ショップではプレゼント対象商品を2枚買うと1枚ギフト・アイテムとして特典ディスクが貰えるというシステムになっている。最近でもクイーンの「ジャパニーズ・ジュエルズ」やキッスの「アライヴ・アット・ブドーカン'77」、レインボーの「ヘヴィー・ロック・スペクタキュラー'80」など、結構オイシイ思いをしているのだが、そんな中で最大の収穫がポール・マッカートニーのモスクワ・オリンスピキ・アリーナ公演の模様を収録した「オン・ザ・ラン・イン・モスクワ」である。
 このコンサートは昨年の “アウト・ゼア・ツアー” の1つ前のワールド・ツアーである “オン・ザ・ラン・ツアー” の一環として2011年12月14日に行われたもので、この「オン・ザ・ラン・イン・モスクワ」はそのライヴのネット配信映像を編集した DVD-R なのだが、マルチ・カメラによるオーディエンス・ショット映像を絶妙にミックスしてあって、まるでプロ・ショット映像のように観れる超力作なのだ。ピカデリーの「東京1st Day」 みたいな酷い手ブレも皆無だし、所々で曲間をつなぐために挿入される静止画像も違和感のないもので(←曲が終わるたびに真っ赤なバンザイ・ポールの静止画が挿入されるノーザンディスク DVD は最悪やった...)、何のストレスも感じずに2時間48分にわたってポールのフル・コンサートを楽しめるのだから言うことナシ。一体誰がどーやって撮ったんやろ?と思わせるような超至近距離からのミラクルな映像(←「ヘイ・ジュード」なんかもう横顔のドアップでっせ!)も満載で、私が観たオーディエンス・ショット DVD の中で間違いなく満足度トップ・クラス!!! こんな逸品がタダで手に入ったのだから笑いが止まらない(^o^)丿
 ショーの流れは基本的に日本公演と同じで、ポールのMCも「フォクシー・レディ」のジミヘンや「ペイパーバック・ライター」のオリジナル・ギター云々の話、「ブラックバード」のアメリカ公民権の件などはほぼ一言一句同じだが、国民性の違いか、オーディエンスの反応は日本よりも遥かに熱狂的でとにかくめちゃくちゃ盛り上がる。別にシンガロング・ソングでもない「オール・マイ・ラヴィング」や「ブラックバード」で大合唱しているし、「ロング・アンド・ワインディング・ロード」を歌い終えたポールに対して “We Love You!!!” コールが巻き起こり、これにはポールも感無量の様子。エエなぁ、この雰囲気(^.^)  それと、やっぱりモスクワで聴く「バック・イン・ザ・USSR」は格別ですな... バックのスクリーンに映し出される映像のラストに赤の広場公演での映像を使うところもニクイねぇ...
 お馴染みの同時通訳システムは当然ロシア語ヴァージョンで、日本公演では“The yellow bird flew over the green tree tops.” というナンセンスな文を訳させてテストしていたが、この日のお題は “The red monkey walks through the jungle.” で会場の笑いを取っていた。MC も日本では “アリガトー”だったのがここモスクワでは曲が終わるたびに “スパシーバ!” を連発、カンペを見ながらのロシア語では何を言っているのかサッパリ分からないが何かめっちゃウケてる。多分 “カエッテキタバイ” や “チョー スバラシイ”、“モット キキタイ?” みたいなこと言うてるねんやろなぁ... ロシア語の “ソロソロ カエル ジカンデス” も大ウケだ(^.^)
 セット・リストに関しては約1/3が昨年の日本公演で演らなかった曲で、「マジカル・ミステリー・ツアー」、「ジュニアズ・ファーム」、「ガット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ」、「シング・ザ・チェンジズ」(←「ファイアーマン」収録の隠れ名曲)、「ザ・ナイト・ビフォア」(←今となっては結構レアです...)、「カム・アンド・ゲット・イット」(←2011年になってまさかコレを演るとは... でもめっちゃ良いっ!!!)、「アイム・ルッキング・スルー・ユー」(←私的にはめっちゃ嬉しい選曲)、「ダンス・トゥナイト」(←ポールから主役の座を奪ったエイブのタコ踊りが最高!!!)、「ミセス・ヴァンデビルト」(←“ホッ ヘイ ホー!” で会場は凄い盛り上がり... 旋律にロシア人の魂を揺さぶる何かがあるのか???)、「アイヴ・ガット・ア・フィーリング」(←アウトロのアレンジが斬新!)、「ア・デイ・イン・ザ・ライフ~ギヴ・ピース・ア・チャンス」(←コレめっちゃ良いわ...)、「ザ・ワード~オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ」(←意表を突くアンコール1曲目!)といったナンバーをバックの巨大スクリーンの映像と共に極上オーディエンス・ショットで観れるのが何よりも嬉しい。それにしてもこのカメラ・ワークはホンマに見やすいわ。ポール・ファンは手に入るうちにゲットしましょう(^.^)
Paul McCartney in Moscow 2011 Весь концерт!!!


【おまけ】今日行われた2014グラミー賞でのポールとリンゴの共演をどーぞ!
Paul McCartney & Ringo Starr Grammy's 2014

Paul McCartney y Ringo Starr - The Grammys 2014
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Hollywood Boulevard 2013 [DVD] / Paul McCartney

2014-01-20 | Paul McCartney
 前回取り上げた iHeart Radio Music Festival の2日後にあたる9月23日に、ポールは米ABC テレビのトーク&ライヴ番組「ジミー・キンメル・ライヴ」の企画で、何とハリウッド大通りを封鎖して作られた特設ステージでの路上ライヴを敢行、約1時間にわたって全15曲を熱唱し、ウェブキャストを通じてストリーミング放送されたのだが(←テレビ放送ではこの中から2曲が使われた...)、そのステージの模様をサウンドボード音源とプロショット映像で完全収録したのがこの「ハリウッド・ブールヴァード 2013」というDVDだ。
 それにしても夜のハリウッド大通りのにぎやかなネオン・サイン(←当然ながらスポンサーのギネス・ビールのが一番目立ってます...)をバックに颯爽と歌い演奏するポールのカッコ良さを何と表現しよう? ハリウッドの夜景に溶け込んで燦然と輝く例の「NEW」ネオン・ライトのブルーも実に壮観だし、番組スタッフのカメラ・ワークも文句ナシの素晴らしさで、おなじみのセットリストの曲であってもこれらの視覚的効果のおかげで新鮮に観れるのが嬉しい。
 ポールの屋外ライヴといえば、最近では2009年にニューヨークのエド・サリヴァン・シアター入口のひさしの上で行ったギグ(←「グッド・イヴニング・ニューヨーク・シティ」の DVD に収録)がインパクト抜群だったが、今回のはあれよりも遥かに大規模な特設ステージになっている。とにかく「レット・イット・ビー」のルーフトップ・セッションが脳内に刷り込まれているポール・ファンとしては “屋外ライヴ” というだけで胸熱になれるのだ(^.^)
 この日は iHeartRadio の時と同じくニュー・アルバムのプロモーションを兼ねてのライヴということで新たに「NEW」からの3曲がセットインしているが、何よりも注目すべきはアッパーな曲を中心に構成されたセットリストだ。夏のツアーまでオープニング・ナンバーだったミディアム・テンポの「エイト・デイズ・ア・ウイーク」を①「マジカル・ミステリー・ツアー」に差し替え、“Are you readyyyyy?” とオーディエンスを煽っておいて間髪を入れずに新曲②「セイヴ・アス」へとなだれ込むスリリングな展開がたまらんたまらん(≧▽≦)
 ここで上着を脱いだポールの(←いわゆるひとつの big wardrobe change ですね...笑)“今日演る曲のうち2曲はテレビで放送されるけど、残りはすべて君たちのためのショーだよ(...and the rest is just for you!)という言葉にオーディエンスは大喜び。③「ジュニアズ・ファーム」、④「ジェット」とウイングス時代の名曲を熱唱するポールに惚れ惚れする。特にこの「ジェット」の気合いの入りようは凄まじく、ポールの好調ぶりが画面を通してビンビン伝わってくる名演になっている。
 ここからの2曲はテレビの本放送で使われた⑤「ニュー」と⑥「レディ・マドンナ」だ。アッパーな曲の4連発で盛り上げておき、満を持して新曲にいくところがニクイねぇ...(^.^)  オーディエンスのレスポンスも上々だ。右から左へ軽快に流れるようにポールを捉えたカメラ・ワークも素晴らしい。やっぱり手ブレのないプロ・ショットはエエなぁ...(笑) 「ニュー」を歌い終え、“新曲の「NEW」でした。次はそんなに新しくはない(not quite so new)曲です。” とウィットの効いた MC をはさんでポールが「レディ・マドンナ」のイントロを弾き始める瞬間がたまらなく好きだ(^o^)丿
 再びヴァイオリン・ベースを手にしたポールは “テレビはここまで。ココから先は僕らだけで楽しもうよ!” と煽っておいて⑦「バースデー」に突入。2013年アウト・ゼア・ツアーでは演っていなかったこの曲をこの日に限って敢えて復活させたあたりにポールの狙いが見えるのではないだろうか。
 ここでアコギに持ち替えて⑧「アナザー・デイ」、オーディエンスはすっかりポール・ワールドに浸っている。続いては新曲の⑨「エヴリバディ・アウト・ゼア」... 曲を歌い終えた後、“That's your bit, for your future reference.” と言ってオーディエンスに例の “ウォオオオゥ♪” の繰り返しを促し(←福岡や東京公演でやってましたねー)、ようやく形になってきたところで “You got it. That's too late now.” と言って笑いを取るところがいかにもポールらしい。 “次の曲はOK, now you!って合図したら一緒に歌って欲しいんだ。” と言って歌い始めたのはご存じ⑩「オブラディ・オブラダ」、楽しかった日本公演を思い出すなぁ...(≧▽≦)
 ショーも後半に突入して⑪「バンド・オン・ザ・ラン」、⑫「バック・イン・ザ・USSR」、⑬「デイ・トリッパー」とビートルズ時代やウイングス時代のヒット曲をこれでもかとばかりにつるべ打ち。疾走系チューンの波状攻撃で一気呵成にたたみかけ、最後の最後に⑭「レット・イット・ビー」、そしてお約束の⑮「ヘイ・ジュード」で締めくくるという盤石のショーにハリウッド・ブールヴァードを埋め尽くしたオーディエンスは大コーフンだ。
 約1時間という限られた時間の中でアッパーな曲を中心に繰り広げられたこの日のステージは、ポールが9~10月に行った様々なプロモーション・ライヴの中でも屈指の出来と言っても決して過言ではない。プロショットの高画質とサウンドボードの高音質で絶好調ポールの名曲名演が楽しめるこのブート DVD はオフィシャル・リリースにも値する逸品だと思う。
Paul McCartney Live Stream 092413
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iHeartRadio Music Festival [DVD] / Paul McCartney

2014-01-14 | Paul McCartney
 5月にブラジルからスタートした “アウト・ゼア・ツアー” の北米での日程を8月14日のカナダ公演で終了したポールは9月に入ると翌月発売予定の新作アルバム「NEW」のプロモーション活動を開始するのだが、その手始めとして新曲のライヴ初披露となったのが9月21日にラスベガスの高級ホテルMGMグランド内にあるガーデン・アリーナで行われた iHeart Radio Music Festival だ。私にとっては初めて耳にするイベント名なのでネットで調べてみたところ、 “ラスベガスに超セレブ・ミュージシャンばかりを集めて思いっきり豪華に贅沢に行われる別次元音楽フェス” とのこと。そしてポールはこのミュージック・フェスティバルのメイン・アクトとして登場し、約30分のステージで全8曲を演奏しているのだ。その時の舞台裏の模様が YouTube に公開されているが、最後の方でポールがトランペット奏者から楽器を借りて「聖者の行進」を吹くという非常に珍しいシーンが見れますぜ(^.^)
Paul McCartney - iHeartRadio Music Festival


 そんな「iHeart Radio Music Festival」を完全収録したのがこのDVDで、ポールの最新ライヴの模様をプロショット映像とサウンドボード音源で楽しめるのが一番の魅力。例えば「リヴ・アンド・レット・ダイ」でゴロンと倒れ込むアクションをするラスティや、いつも以上に近い距離で演奏するポールとエイブの以心伝心アイ・コンタクトなど、ステージの細部までバッチリと高画質で観れるのが何よりも嬉しい。
 ライヴは①「マジカル・ミステリー・ツアー」でスタートし、②「セイヴ・アス」、③「レット・ミー・ロール・イット」、④「エヴリバディ・アウト・ゼア」、⑤「アナザー・デイ」、⑥「ニュー」、⑦「レディー・マドンナ」と、昔の曲と新曲を交互に並べたセット・リストになっており、新曲のプロモーションに重きが置かれているのは一目瞭然だ。
Paul McCartney - Save Us [LIVE DEBUT, live at iHeart Radio Festival, Las Vegas, September 21st 2013]

Paul McCartney - Everybody Out There [HD]

Paul McCartney Another day live 2013 iHeart radio festival


 しかしこの日のハイライトは何と言ってもラストの「リヴ・アンド・レット・ダイ」だろう。来日前のインタビューでポールが “ラスベガスのライヴは無料でチケットが配られたため、お客さん全員が僕のファンというわけではなかったんだ。いろんな場所でライヴをするけれど、大歓迎される所もあればラスベガスのようにそうでない所もある。でも最後にはベガスのお客さんも「リヴ・アンド・レット・ダイ」で凄く盛り上がってくれたよ。” と語っていたが、このDVD映像を見てあぁコレのことかと大いに納得。USJのバックドラフトじゃあるまいし、ホテルの中でこんなにガンガン火柱あげてエエんかいな... と心配になるぐらいのド派手な演出にオーディエンスも大コーフンだ。演奏が終わった後、してやったりという表情でガッツポーズをするポールが印象的だった。尚、番組で放送された映像とは別の、この会場ならではの非常に珍しいアングルからのオーディエンス・ショット映像がYouTubeにアップされてたので、興味のある方はここをクリックしてみてください。
Paul McCartney at iHeartRadio Music Festival 2013- Live and Let Die


 いやー、ホンマに何回観ても凄いわ、コレ...(≧▽≦) 血湧き肉躍るというのはまさにこーゆーのを言うのだろう。こーなったら何が何でもアウト・ゼア・ツアーの3時間近い本編ステージをSBD音源のプロショット映像で観てみたい。春にスカパーで放送予定の東京ドーム最終公演がますます楽しみになってきた...(^.^)
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Now We Are New ~From New York To London~ [DVD] / Paul McCartney (Pt. 3)

2014-01-09 | Paul McCartney
 ディスク2後半では元スクイーズのキーボーディスト、ジュールズ・ホランドが司会を務める BBCの人気音楽番組「Later... with Jools Holland」に出演した時の映像が必見だ。さすがはミュージシャンだけあって音楽的に突っ込んだ質問を連発(“自分の書いた曲の中で一番のお気に入りは?”→「イエスタデイ」、“あなたの曲をカヴァーしたヴァージョンで好きなものは?”→ EW&Fの「ガット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ」etc)、中でも “好きな作曲家は?” という質問に対してコール・ポーター、ホーギー・カーマイケル、スティーヴィー・ワンダーの3人を挙げていたのがいかにもポールらしいなぁと思った。
 そしていつものように「セイヴ・アス」、「ニュー」、「クイーニー・アイ」の新曲3曲を披露した後、番組のラストでは何とホストのジュールズが例のマジック・ピアノで「ゲット・バック」に参加、いつもとは一味違ったグルーヴを感じさせる演奏が楽しめる。これ、ホンマにエエですよ(^.^)
Paul McCartney - Get Back - Later... with Jools Holland - BBC Two HD


 BBC 1の「グラハム・ノートン・ショー」はごく普通のトーク番組で、ポールは他に4人のゲストと一緒に出演しているのだが、知らん人ばっかりで私的にはイマイチ面白くないし、大きな声と大袈裟な仕草で笑いを取ろうというホストの芸風も好きになれない。この番組は「ニュー」の演奏シーンだけで十分だ。
Paul McCartney New live : amazing performance Graham Norton 18 October 2013


 「リヴィング・ルーム・ツアー」というのはロンドンにある高層ホテルの一室で収録されたインタビュー映像で、ポールがインタビュアー相手に新作アルバムについて語っている。見所は何と言ってもポールがアコギで「アリゲイター」と「オン・マイ・ウェイ・トゥ・ワーク」を演奏するシーンで、数多く存在するプロモ映像の中でもこの2曲の生演奏が観れるのは私の知る限りこの番組だけだ。
 それと、ポールが “一番下の娘を学校へ送って行ったあと、午前中に曲を書いてお昼の12時になったらNYにいるナンシー(5時間の時差があるのでまだ朝の7時)に電話して彼女を起こし、その曲を聴いてもらうのがモチベーションになったんだ...(^.^)” と言ったのを聞いてインタビュアーが “(その年齢で)まだオンナのために曲を書いてるなんて、あなたはホントに音楽家の鑑ですよ!” と大爆笑するシーンが面白かった。
Bang & Olufsen presents 'The Living Room Tour': Alligator


 ロンドンのコベント・ガーデンでのサプライズ・ギグはタイムズ・スクエアで行ったのと同じ路上仮設ステージでのもので演奏曲目も新作アルバムからお馴染みの4曲(←「ニュー」は2回演奏)が選ばれている。NYでの路上ライヴは元々娘さんのステラのアイデアで、集まった人たちがスマホでギグを撮影してツイートすれば絶好のプロモーションになるだろうというのが彼女の狙いだったらしいが、実際にやってみるともの凄く楽しかったのでロンドンでもやることにしたということだ。
 その後にロンドンのHMVでのサイン会の模様が収録されているのだが、ポールと直に言葉を交わしCDにサインを貰っておまけに握手までできるなんて、ロンドンのファンがホンマに羨ましい!!! ポールを前に歓喜しているファンの姿を見て日本でも握手会やってほしかったなぁと思ったが、実際にポールを目の前にしたらきっと感極まってしまうやろなぁ... (≧▽≦)
Paul McCartney - Covent Garden gig and HMV Signing
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Now We Are New ~From New York To London~ [DVD] / Paul McCartney (Pt. 2)

2014-01-07 | Paul McCartney
 ジミー・ファロン・ショーの次はトニー・ベネットがニューヨークのクイーンズ地区に設立したパフォーマンス・アート専門の高校 “フランク・シナトラ・スクール・オブ・アーツ” の講堂でポールが行ったスペシャル・コンサートで、サー・ポールを迎えて大コーフンしている高校生たちを前に「エイト・デイズ・ア・ウィーク」から「ヘイ・ジュード」まで12曲を披露、バックのスクリーン映像こそないものの、ちょうど “アウト・ゼア・ツアー” の短縮版のようなステージが楽しめる。数曲やるごとに生徒の質問コーナーを挟むというステージ進行も中々新鮮で、 “あなたのキャリアで学んだ最大の教訓は?” とか “なぜ今でも音楽を作り続けるのですか?” といった他のインタビューではあまり聞けないような質問もあって中々興味深かった。
 中でも “もし時を遡れるとしたら何か変えたいことはありますか?” という質問に対して “不可能だけど、「愛する人を失うこと」(←母親メアリー、リンダ、ジョン、ジョージの4人がすぐに頭に浮かんだ...)だね。でもビートルズ、ウイングス、そして今もこんなに素晴らしいバンドに恵まれて本当に自分はラッキーだったと思うからキャリアに関しては何一つ変えたくないよ。” と答えていたのが印象的だった。
 又、この日はナンシーさんとの2度目の結婚記念日ということで、新曲「ニュー」の紹介の時に “今日この会場に来ている妻のナンシーに捧げます。ナンシー、この歌は君にインスパイアされて出来たんだからね!” と言って彼女を照れさせていたのが微笑ましかった。日本ツアーの時にも感じたことだが、ナンシーさんってホンマに控え目で性格良さそうな女性やなぁとつくづく思う。良き伴侶に恵まれて幸せそうなポールを見れて、ファンとしてもこんなに嬉しいことはない(^.^) 映像はYouTubeに上がってないのでココでどーぞ。

 ニューヨークのタイムズ・スクエアで通りを封鎖して行われたサプライズ・ギグはモバイル・ショットによる収録で、ニューヨーカーたちは生ポールを前にして大コーフン(^o^)丿 私の記憶が確かならば「クイーニー・アイ」は多分この日がライヴ初演のはずだが、ポールとバンドの面々は盤石の演奏で新曲4曲を披露している。ただ、ゼップの再結成コンサートの時にも思ったのだが、コンサートの間中ずっとオーディエンスの大半がスマホの液晶画面を掲げている光景にはどうしても違和感を感じてしまう。アンタら、そんな聴き方してホンマに楽しいか???
Paul McCartney - New York Times Square Impromptu Gig


 人気ラジオ DJ ハワード・スターン・ショーでのインタビューは、“ヘヴィー・メタルの元祖” としての「ヘルター・スケルター」とザ・フーに関する話とか、ヨーコが現れてスタジオの雰囲気が悪くなった話とか、クスリでトリップしたジョンの話とか、なぜ今新作を出したのかとか、既に活字情報で知っている知識が大半で、一度見れば十分な内容だ。
HOWARD STERN: Paul McCartney makes Howard nervous; discusses his "NEW" album & The Beatles


 ディスク2“ロンドン編” のメインは何と言っても10月16日に行われた2つの BBC セッションだろう。まず午前中にローレン・ラヴァーンが司会を務める「BBC Radio 6 Music Live at Maida Vale」に出演、狭いスタジオに観客を入れて途中に質問コーナーを挟みながら(←新作アルバム中で最も誇りに思う曲は?と訊かれてしばらく考えた後、「アプリシエイト」を挙げていたのが興味深い...)新曲2曲を含む全6曲を演奏している。日本公演ではサウンドチェックでしか演らなかった「カミング・アップ」や「ジュニアズ・ファーム」が聴けるのが嬉しい(^o^)丿
Paul McCartney : Live in London, October 16th [Radio 6 pt.1]

Paul McCartney : Live in London, October 16th [Radio 6 pt.2]
 

 さらに午後には「BBC Radio 2 In Concert」に出演、今度はインタビューの類は一切抜きの純然たるコンサート形式で、通常のセット・リストの約半分にあたる15曲を演奏しており、上記の 「BBC Radio 6」と同じく巨大会場とはまた違ったインティメイトな空間・雰囲気でのライヴが楽しめる。「ヘイ・ジュード」コーラス合戦は女性軍の圧勝か...(笑) 東京2日目にしか演らなかった「シングス・ウィー・セッド・トゥデイ」も聴けますぜ(^.^)   (つづく)
Paul McCartney - In Concert Live Radio 2. 2013 .

Now We Are New ~From New York To London~ [DVD] / Paul McCartney (Pt. 1)

2014-01-05 | Paul McCartney
 先月突然テレビが壊れて買い替えを余儀なくされた話は前にも書いたが、古い DVD しか見ない私にとって高解像度の大画面テレビを買ったのは大失敗で、手持ちのソフトの画質の粗さがモロに暴き出され、見るたびにストレスを感じるようになった。これでは何のためにテレビを買ったのかわからない。そのうち古いソフト用の小型テレビをもう1台買いたいとは思うが、それまではこのデッカイやつで何とか凌がなければならない。CPRMがスベッたとか、HDMIがコロんだとか、難しいことが大キライな私にとってテクノロジーの進化というのは有難迷惑以外の何物でもない(>_<)
 そんなこんなで “たかがテレビごときで何でこんなに嫌な思いをせなアカンねん...” と悶々とした年の瀬を過ごしていた時期に、たまたまヤフオクのポール検索(!)でこの「Now We Are New ~ From New York To London ~」を見つけ、 “高画質 HD ワイド・スクリーンの映像をメインにしたDVD” という言葉に魅かれて衝動買い... ホンマに大画面に耐えうる高画質でポールが観れるのか??? と期待半分不安半分でDVDが届くのを待った。
 3日後に届いたのは2枚組DVDで、長時間収録のためかブートDVDでは珍しい2層式ディスクを採用している。で、気になる画質に関して言うと、元々の映像がストリーミング中心ということもあって “高画質” とは口が裂けても言えないが、手持ちの同じ映像ソースで比べてみると確かにこちらの方は大画面でもそれなりに “見れる” クオリティーだったので一応満足だ。
 ポールは新作「NEW」をリリースした10月にニューヨークとロンドンで様々なTVショーに出演したりサプライズ路上ライヴを敢行したりして精力的に新作アルバムのプロモーション活動を行っている。時系列に沿ってまとめると;
【New York】10月7日 Late Night with Jimmy Fallon
       10月8日 Howard Stern Show
       10月9日 Frank Sinatra School Of The Arts
       10月10日 Times Square Surprise Gig
【London】 10月15日 Bang & Olufsen Living Room Tour
       10月16日 BBC Radio 6 "Music and Chat with Lauren Laverne" [Early Session]
       10月16日 BBC Radio 2 "In Concert" [Late Session]
       10月18日 Covent Garden Surprise Gig
       10月19日 Graham Norton Show
       10月22日 Later with Jools Holland
とまぁこのようにわずか2週間でこれだけのプロモ活動をこなすあたりにポールの新作に賭ける並々ならぬ意気込みが窺えるが、それらの映像を余すところなくコンパイルしたのがこのDVDというワケだ。
 ディスク1“ニューヨーク編” は何と言っても米NBCテレビの人気トーク番組「ジミー・ファロン・ショー」が抜群に面白い(^o^)丿 ポールは司会を務めるコメディー俳優ジミー・ファロンとのコント(←廊下でぶつかった時にお互いのリヴァプール訛りとアメリカ訛りが入れ替わってしまうという“Switch Accents”)を披露するなど相変わらずのエンターテイナーぶりを発揮。インタビューでもめっちゃノリノリで、わざとアメリカ訛りを連発してジミーをからかうし、ジミーはジミーでポールを前にしてまるでただの一ファンに戻ったかのように舞い上がってしまい “ピアノを弾いてるあなたのステージが80フィートも宙に上がっていくのを見てブッ飛んだ” とピアノとアコギを間違い、ポールに “そんなことやってないよ。クスリでもやってたんじゃないの?(笑)” とツッコミを入れられてタジタジとなるなど(←“It was a great concert.” と言って取り繕うジミーに対し “Great drugs, too.”とジミーをイジリたおすポールの茶目っ気が最高!)、よくあるお堅いインタビューとは激しく一線を画す楽しさだ。
 他にもセット・リストの決め方とか、シェア・スタジアムで演った時は野球場のPAで音がめっちゃ悪かったとか、キース・リチャーズがリゾート地のバーでまるでホテルの支配人みたいに愛想よく客に話しかけまくってた話とか、新作のジャケットに蛍光管のロゴを使ったのがステラの夫の提案だったとか(←“WEW”って何やねん...笑)、新作に4人のプロデューサーを起用した経緯だとか、興味深い話が一杯聞けて実に面白い。
 中でも一番笑えたのは、ジミーがストーンズのコンサートに行った時にたまたま隣の席にポールがいてビックリし、ステージでミック・ジャガーが「アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン」を歌い始めたのを見て、“ビートルズを歌うミックを見るべきか、ストーンズを聴くビートルを見るべきか” でめっちゃ悩んだ(笑)という話。さすがはコメディアンだけあってジミー・ファロンの笑いはレベルが高い。
 その後ポールは「セイヴ・アス」「ニュー」「レディー・マドンナ」の3曲を披露、特にラストの「レディー・マドンナ」では番組の専属と思しき黒人バンドとの共演がめっちゃ良かった。YouTube に映像が上がってないのが惜しいなぁ...
Jimmy Fallon and Paul McCartney Switch Accents

Paul McCartney Concerts Are Trippy

Paul McCartney Has a New Album


 更に番組収録後にはアフター・ショーとして番組観覧者を前にスタジオ・ライヴで7曲を演奏、日本公演で演った「エイト・デイズ・ア・ウィーク」や「ウィー・キャン・ワーク・イット・アウト」、「オブラディ・オブラダ」に加えて「ジェット」や「バースデー」といったアッパーなチューンで会場を盛り上げ大喝采を浴びていた。 (つづく)
Paul McCartney Eight Days a Week 7-10-2013 Jimmy Fallon
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NEW / Paul McCartney (Pt. 2)

2014-01-02 | Paul McCartney
 ①「セイヴ・アス」でガツン!と一発食らわせた後は②「アリゲイター」、③「オン・マイ・ウェイ・トゥ・ワーク」といかにもポールらしいメロディーの曲が続いて古くからのファンとしては一安心。特に②なんかBメロで電気処理されたポールのヴォーカルを入れるなど、まさに変幻自在というか、息をもつかせぬ目まぐるしい曲展開に耳が吸い付く3分27秒で、曲に酔い、そしていつの間にか演奏に酔いしれている、そういう類の稀有な名演だと思う。「ホワイト・アルバム」に入れてもぴったりハマりそうな気がするのだがどうだろう? ③は何と言ってもサウンド・プロダクションが絶妙で、さすがはジャイルズ・マーティン、マッカートニー・ミュージックを知り抜いた者にしかできない匠の技に唸ってしまう。
Paul McCartney - Alligator(Lyrics)

Paul McCartney - On My Way to Work (Lyrics) [HD]


④「クイーニー・アイ」はたたみかけるような展開が心地良いポップなナンバーで、スローな中間部が良いアクセントになっており、後半のヘイ!ヘイ!という掛け声パート(←このあたりもライヴを意識した作りになってますな...)の盛り上がりを引き立てている。何となく「サージェント・ペペーズ」を想わせる、ビートリィなナンバーだ。⑤「アーリー・デイズ」は③と同様にポールが青春時代を振り返りながら淡々と歌うナンバーだが、この手のアコースティック曲を作らせたらポールの右に出る者はいないだろう。何かこう、ホッとさせてくれる1曲だ。
Paul McCartney - Queenie Eye (Official Video)

Paul McCartney - Early Days


 アナログ・レコードではB面1曲目にあたる⑦「アプリシエイト」はヒップホップ風のビートといい、ギザッとくるノイジーな音作りといい、ギターの逆回転音の挿入といい、ポールの前衛的な一面が窺える少々ブッ飛んだナンバーだが、ただ無茶苦茶やってるだけのアホバカ・アヴァンギャルドとは違い、楽しんで聴ける “クールな音楽” としてちゃーんと成立させているのがポールの凄いところ。やっぱりこの人天才やわ(≧▽≦)  最初のうちは “何かヘンな曲やなぁ...” と思いながらも何度も聴くうちに耳について離れなくなってしまうといった類の面白い1曲だ。
Paul McCartney - Appreciate


 今回のツアー・タイトルの元にもなった⑧「エヴリバディ・アウト・ゼア」はこれぞポール・マッカートニー!!!と言いたくなるようなノリの良いナンバーで、私としてはこのアルバム中で一番の愛聴曲だ。とにかくライヴで盛り上がるにはうってつけの要素が満載で、今回のジャパン・ツアーでも福岡公演以降でこの曲の演奏後にサビの “ウォウ ウォウォ~♪” コーラスをオーディエンスに歌わせるコール&レスポンスを試みて大いに盛り上げていたのが印象的だった。大阪でもやってほしかったな~
Paul McCartney - Everybody Out There (Lyrics) [HD]


 B面はこの後⑨「ホザンナ」、⑩「アイ・キャン・ベット」、⑪「ルッキング・アット・ハー」、⑫「ロード」と続くのだが、私的にはどれもこれもイマイチ印象が薄い。決して悪くはないのだが、ポールらしい “心に残るメロディー性” が希薄なのだ。そのためせっかく A 面から良い流れできたアルバム全体の勢いが B 面後半から尻すぼみになってしまっているように感じられる。全盛期のポールなら B ラスあたりに万人を唸らせるような名曲名演を配してアルバムを締めくくったものだったが、まぁこればっかりはしゃあないか...(>_<)
 CD のみに入っているボーナス or シークレット・トラックの中では⑬「ターンド・アウト」が断トツに面白い。曲調はもちろんのこと、スライド・ギターのフレーズから細かいサウンド・プロダクションに至るまで、どこを切ってもジェフ・リン・プロデュースのジョージ・ハリスンそのものだ。これってポールの遊び心の表れなのかもしれないが、彼がここまで徹底したパロディ(?)をブチかますのも珍しい。
 ライヴ・コンサートではビートルズやウイングスの往年のヒット曲を演奏することによってファンを楽しませ続ける一方で、まだまだ第一線で活躍する現役アーティストとして 70歳を過ぎてもなお “新しい” サウンドへの貪欲なまでの探求心を持ち続けるポールの “ニュー” アルバム、この調子でいけば引退なんかまだまだ遠い未来の話で、これからも精力的な活動を通して色々と楽しませてくれそうだ。そしてその先にあるのは “マタ アイマショウ” という約束の実現... See you next time, Paul!!!
Paul McCartney - Turned Out (New)
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NEW / Paul McCartney (Pt. 1)

2014-01-01 | Paul McCartney
 新年あけましておめでとうございます。今年もこれまで同様、趣味性丸出しの音楽ブログとしてやっていきますので同志の皆さん、どうぞよろしくお願い致しますm(__)m  とは言っても実は全然おめでたい気分ではなく、ミハエル・シューマッハはスキー事故で重篤状態に陥るわ、大瀧詠一氏は急逝されるわと、悪いニュースばかり飛び込んできて正直めっちゃ凹んでます。とにかくシューミの一日も早い回復と大瀧さんのご冥福を心より祈りたいと思います。

 新年早々暗い話題になってしまったので気分を変えてここからはいつも通り音楽の話にいこう。年が変わってもポール・マッカートニー・アウト・ゼア祭りは相変わらず継続中。ポールといえば “はっぴ” 、そして新作のタイトルもズバリ「ニュー」とくれば、これはもう “ア・はっぴ・|||三|||・イヤー” ということで、新年第1回目のエントリーは「ニュー」をおいて他に考えられない (でしょ?)
 この新作のことを知ったのは8月末、ちょうど大阪公演の会場だけが決まらずに悶々としていた頃のことだったが、PAULMcCARTNEY.COM から不定期に送られてくるお知らせメールの中で新曲「ニュー」が聴け(←昔のことを考えると随分便利な世の中になりましたなぁ...)、まるでビートルズ時代の名曲「ペニー・レイン」と「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」をミックスした様なメロディー展開に大喜び... “10月中旬発売ということは11月のライヴで絶対コレ演ってくれるな~” と日本公演への期待はいやがうえにも高まったし、更に9月半ばにはバックステージでバンドのメンバー達と即興で演奏したアコースティック・ヴァージョンもネット公開され、我々ファンにポール絶好調を印象付けたのだった。
 「ニュー」というシンプルな形容詞一発のタイトルは非常に新鮮でインパクトが強かったが、この曲の歌詞を読むと “You came along, then we were new~♪(君が現れて僕らには新しい世界が開けたんだ)” や “We can do what we want~♪(僕らは何でもやりたいようにできるんだよ)”、“We've got nothing to lose~♪(今の僕らに失うものなんて何もないさ)” などポジティヴなラインが並んでおり、ナンシーさんという素敵な伴侶を得たポールが心身共に充実し、ヤル気に満ちていることがよく分かる。キャッチーなメロディーにポジティヴな歌詞を乗せて聴く者をハッピーな気持ちにさせてくれる、まさにマッカートニー・ミュージックの真骨頂といえる1曲だ。
Paul McCartney 'New' : Impromptu Acoustic Performance

ポール・マッカートニー - NEW (歌詞・日本語訳付)


 輸入盤も含めるとこの盤にはいくつかのヴァージョンが存在するが、私は発売直後にアマゾンで16曲入りの日本盤CD未開封中古を1,800円で買って聴きまくった。しかしポールの大阪公演から帰ってきた後、コーフンして寝つけずにはっぴを着てこのCDを聴いていたら(笑)さっきライヴで聴いた4曲が鮮明に蘇ってきて居ても立ってもいられなくなり CDで持っているにもかかわらずアナログLPもオーダーしたのだった。LP は当初の予定より少し発売が延びたものの、何とかクリスマス前に手元に届きホッと一安心、CDと比較してアナログらしい温かみのある、それでいてキメ細やかな音が聴けて大正解だった。180g重量盤というのが効いているのかもしれない。
 リード・シングルの「ニュー」が1967年頃のビートルズを彷彿とさせる曲想だったことや各所で “バック・トゥ・ザ・ビートルズ・アルバム” という前宣伝がなされていたこともあり、この新作に対して自分の中では “60's回帰的なアルバム” という先入観があったのだが、A面1曲目に置かれたこの①「セイヴ・アス」を聴いてそんな予想は見事に打ち砕かれた。突き刺さってくるようなエッジの効いたイントロから一気呵成に突っ走るアッパーなノリにビックリ(゜o゜) 何とエネルギーに満ちたアグレッシヴなサウンドだろう! 60's回帰どころか現役感バリバリだ。楽曲の完成度云々よりもまずはライヴを想定した音作りを優先した潔さ... 日本公演でもミディアム・テンポのオープニング・ナンバー「エイト・デイズ・ア・ウィーク」から間髪を入れずにこの曲になだれ込むあたり、実に考え抜かれたセット・リストだなぁと感心させられた。 (つづく)
Paul McCartney - Save Us (New)
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