私はコテコテのミーハーなので普段着はビートルズのTシャツだし、時計もカバンもキーホルダーもすべてビートルズ・グッズで固めている。その一番のメリットは何も言わなくても “こいつビートルズ好きやねんな...” と周りが分かってくれることで、おかげで “今日テレビでビートルズやるらしいで。” とか “ユニクロにビートルズのシャツ売ってたで。” とか “雑誌にポール・マッカートニーの記事載ってたからよかったらあげるわ。” とかいうようにビートルズ関連の色んな情報がどんどん集まってくるのだ。
つい先日も知り合いが “shiotchさん、近鉄奈良駅の向かいに何かビートルズのお店できたみたいやで。” と教えてくれた。“奈良にビートルズのお店??? ホンマかいな...” と半信半疑ながらも一応「奈良 ビートルズ」でググってみたところ、「奈良にもアビイ・ロードがあった... 鹿のビートルズ」という横断歩道を渡る鹿の写真の記事がほとんどだったが(笑)、そんな中に一つだけ鹿が出てこない「B-SELS」というのがあり、 “当店は近鉄奈良駅前にあるビートルズ専門の中古レコード店です” と書いてある。“うわぁ、ホンマにあるやん!” とコーフンしながらお店のHP を開くと、白を基調とした明るい店内に整然とビートルズのレコードが飾られている写真が目に飛び込んできた。その下には “ビートルズ好きの店主がせっせと集めたレコードばかりです... ビートルズ好きの方ならどなたでも気軽にお越しいただければうれしいです。” とある。店主が書かれている「日記」を読むと、行間からビートルズへの愛がビンビン伝わってきて思わず頬が緩んでしまう。これで “行ってみたいな...” と思わなければビートルズ・ファンではない。ということで早速3連休の日曜日に行ってみることにした。
場所は近鉄奈良駅ビルから大通りを挟んで真向いの雑居ビルの3Fだ。入り口にはユニオンジャックをバックに4人の「ヘルプ!」シルエットをあしらったオシャレな看板があり、階段を上がっていくとその途中にも立て看板があって、“ビートルズ 好♡きナラ B-SELS ビートルズ シカありません” と書いてある。う~ん、やっぱりシカが出てきたか...(笑) しゃあない、奈良で有名なものといえばシカと大仏ぐらいシカないもんな。まぁこればっかりはシカたがない。
3Fまで上がってお店のドアを開けるとそこはもう別世界で、HPの写真通りのビートルズ天国。「エニー・タイム・アット・オール」が流れる店内を見回すと何から何までビートルズ一色だ(^o^)丿 まず入ってすぐ左側の棚にはフィギュアやらキーホルダーやらの小物が置いてあり、右側にはシングル盤のエサ箱がある。早速覗いてみると、国内盤、UK盤、ソロ作品と、えぇ~こんなんまであるの??? と感心するぐらい品揃えが充実していてビックリ。もちろん国内盤がメインではあるが、UK盤もほぼコンプリートに揃っており、「ラヴ・ミー・ドゥ」のUK赤パーロフォン盤やUKオリジナルEPの中で最難関と言われる「ノーウェア・マン」といった垂涎盤がさりげなく前面に飾ってある。とにかく私の知る限り、ソロも含めたビートルズ関連のシングル盤の在庫に関しては日本でも屈指のお店ではないかと思うぐらい凄い。もし4年前にオープンされていたらUKシングル盤全部ここで買えたのになぁ...
シングルの次はアルバムだ。入って正面の壁には上下2段ずつ左から右奥へ向かって「プリーズ・プリーズ・ミー」から「レット・イット・ビー」までのアルバムが作品順に飾られており、大雑把に言うと上段がUK盤で下段がUS盤、その下のエサ箱が国内盤や各国盤(←数は少ないが、フランス、ドイツ、イタリア、オーストラリアといったメジャーなところから、メキシコやベネズエラといったマイナーなものまで色々...)という感じで実に見やすく整理されている。
更に感心したのは盤質表記の丁寧さで、マトリクス枝番など実に細かい点まで補足説明が書いてあるので買う方としても安心できるし、お店のプレイヤーで試聴もさせてもらえるという至れり尽くせりのシステムだ。お値段の方だが、アホみたいなボッタクリ価格のヤフオクで買うのがバカバカしく思えるほどの良心的な価格設定で、ビートルズのアナログレコード入門には最適のお店と言っていいだろう。
残念ながら私の探しているノルウェー盤やインド盤は置いてなかったので(←そんなもん置いてる店なんか普通ないわな...)、挨拶代わりにビートルズのストラップを購入し、気さくな店主の方と小一時間ほどビートルズ談義に花を咲かせた。オープンして3ヶ月とのことなので、“脱サラしてビートルズ専門のアナログレコード専門店(←つまりCDは無し)を奈良で始めるって正直勇気いったと思うんですが...” と聞くと、“ビートルズに特化してるからかえってやりやすいですし、奈良ということで外国人のお客さんもよく来られます。日本盤シングルはピクチャー・スリーヴが付いているので外国の方に人気なんですよ。” とのこと。そういえば私が店に入った時もカナダ人男性が日本盤シングルを買っていたっけ。
“今置いてる商品でイチオシの盤はどれですか?” と聞くと迷わずポールの「バック・シート・オブ・マイ・カー」UK7インチシングルを手に取られて “これ、とっても音が良いんです。私、「ラム」大好きなんですよ。” とのこと。おぉ、この方もラムちゃんマニアだったか。我が同志だ(笑) 更に“非売品” の棚に飾ってあった新聞の切り抜きを見せて下さり、“3年前、関空へポールを出迎えに行った時の写真なんですが、ポールの後ろに私が写ってるんですよ!”と仰る。“うわぁ、宝モンですやん!” というと “この新聞、記念に10部ほど買いました!” と実に嬉しそうだ(^.^)
その横に飾ってあったのがその時のポール武道館公演のチケットで、“ステージ斜め後ろ側のA席でしたけど前から4列目だったので、「ブラックバード」でポールが足でトントンとリズムを取る音が生々しく聞こえましたし、「レット・イット・ビー」でピアノを弾く姿が正面から見れてとっても感動しました。” と満面の笑みを浮かべて熱く語って下さった。
“今回の来日公演も行かれるんですか?” と尋ねると“はい、名古屋公演に行きます。お店でも今、「ポール来日フェアー」ということでポールの12インチ特集やってるんですよ。” と壁に飾ってあるレコードを指差される。実はたまたまその前日に私も自分の部屋に飾ってあるレコードをすべてポールに模様替えしたばかりだったのでそのことを言うと大笑い。やっぱりみんな考えることは同じですな。
ということで本当はもっともっと喋りたかったのだが、さすがに1時間以上長居してお仕事の邪魔になるといけないので、“ビートルズ・ファンの私にとってこの空間はパラダイスです。これからも応援しますので頑張って下さい!” と言うと “気楽に立ち寄って下さいね。” と仰って下さった。
関西のビートルズ・ファンのみなさん、こんな素敵なお店ですので是非一度行ってみてはいかがでしょう? きっと楽しいひと時が過ごせると思いますよ(^o^)丿
【2019.7.18追記】B-SELSのお客さんがお店の様子を撮った動画をYouTubeにアップされたので貼っておきます。この快適空間、ビートルマニアにとってはまさに“聖地” ですな(^.^)
奈良のビートルズ専門店 『 B-SELS (ビーセルズ) 』行くシカない!
つい先日も知り合いが “shiotchさん、近鉄奈良駅の向かいに何かビートルズのお店できたみたいやで。” と教えてくれた。“奈良にビートルズのお店??? ホンマかいな...” と半信半疑ながらも一応「奈良 ビートルズ」でググってみたところ、「奈良にもアビイ・ロードがあった... 鹿のビートルズ」という横断歩道を渡る鹿の写真の記事がほとんどだったが(笑)、そんな中に一つだけ鹿が出てこない「B-SELS」というのがあり、 “当店は近鉄奈良駅前にあるビートルズ専門の中古レコード店です” と書いてある。“うわぁ、ホンマにあるやん!” とコーフンしながらお店のHP を開くと、白を基調とした明るい店内に整然とビートルズのレコードが飾られている写真が目に飛び込んできた。その下には “ビートルズ好きの店主がせっせと集めたレコードばかりです... ビートルズ好きの方ならどなたでも気軽にお越しいただければうれしいです。” とある。店主が書かれている「日記」を読むと、行間からビートルズへの愛がビンビン伝わってきて思わず頬が緩んでしまう。これで “行ってみたいな...” と思わなければビートルズ・ファンではない。ということで早速3連休の日曜日に行ってみることにした。
場所は近鉄奈良駅ビルから大通りを挟んで真向いの雑居ビルの3Fだ。入り口にはユニオンジャックをバックに4人の「ヘルプ!」シルエットをあしらったオシャレな看板があり、階段を上がっていくとその途中にも立て看板があって、“ビートルズ 好♡きナラ B-SELS ビートルズ シカありません” と書いてある。う~ん、やっぱりシカが出てきたか...(笑) しゃあない、奈良で有名なものといえばシカと大仏ぐらいシカないもんな。まぁこればっかりはシカたがない。
3Fまで上がってお店のドアを開けるとそこはもう別世界で、HPの写真通りのビートルズ天国。「エニー・タイム・アット・オール」が流れる店内を見回すと何から何までビートルズ一色だ(^o^)丿 まず入ってすぐ左側の棚にはフィギュアやらキーホルダーやらの小物が置いてあり、右側にはシングル盤のエサ箱がある。早速覗いてみると、国内盤、UK盤、ソロ作品と、えぇ~こんなんまであるの??? と感心するぐらい品揃えが充実していてビックリ。もちろん国内盤がメインではあるが、UK盤もほぼコンプリートに揃っており、「ラヴ・ミー・ドゥ」のUK赤パーロフォン盤やUKオリジナルEPの中で最難関と言われる「ノーウェア・マン」といった垂涎盤がさりげなく前面に飾ってある。とにかく私の知る限り、ソロも含めたビートルズ関連のシングル盤の在庫に関しては日本でも屈指のお店ではないかと思うぐらい凄い。もし4年前にオープンされていたらUKシングル盤全部ここで買えたのになぁ...
シングルの次はアルバムだ。入って正面の壁には上下2段ずつ左から右奥へ向かって「プリーズ・プリーズ・ミー」から「レット・イット・ビー」までのアルバムが作品順に飾られており、大雑把に言うと上段がUK盤で下段がUS盤、その下のエサ箱が国内盤や各国盤(←数は少ないが、フランス、ドイツ、イタリア、オーストラリアといったメジャーなところから、メキシコやベネズエラといったマイナーなものまで色々...)という感じで実に見やすく整理されている。
更に感心したのは盤質表記の丁寧さで、マトリクス枝番など実に細かい点まで補足説明が書いてあるので買う方としても安心できるし、お店のプレイヤーで試聴もさせてもらえるという至れり尽くせりのシステムだ。お値段の方だが、アホみたいなボッタクリ価格のヤフオクで買うのがバカバカしく思えるほどの良心的な価格設定で、ビートルズのアナログレコード入門には最適のお店と言っていいだろう。
残念ながら私の探しているノルウェー盤やインド盤は置いてなかったので(←そんなもん置いてる店なんか普通ないわな...)、挨拶代わりにビートルズのストラップを購入し、気さくな店主の方と小一時間ほどビートルズ談義に花を咲かせた。オープンして3ヶ月とのことなので、“脱サラしてビートルズ専門のアナログレコード専門店(←つまりCDは無し)を奈良で始めるって正直勇気いったと思うんですが...” と聞くと、“ビートルズに特化してるからかえってやりやすいですし、奈良ということで外国人のお客さんもよく来られます。日本盤シングルはピクチャー・スリーヴが付いているので外国の方に人気なんですよ。” とのこと。そういえば私が店に入った時もカナダ人男性が日本盤シングルを買っていたっけ。
“今置いてる商品でイチオシの盤はどれですか?” と聞くと迷わずポールの「バック・シート・オブ・マイ・カー」UK7インチシングルを手に取られて “これ、とっても音が良いんです。私、「ラム」大好きなんですよ。” とのこと。おぉ、この方もラムちゃんマニアだったか。我が同志だ(笑) 更に“非売品” の棚に飾ってあった新聞の切り抜きを見せて下さり、“3年前、関空へポールを出迎えに行った時の写真なんですが、ポールの後ろに私が写ってるんですよ!”と仰る。“うわぁ、宝モンですやん!” というと “この新聞、記念に10部ほど買いました!” と実に嬉しそうだ(^.^)
その横に飾ってあったのがその時のポール武道館公演のチケットで、“ステージ斜め後ろ側のA席でしたけど前から4列目だったので、「ブラックバード」でポールが足でトントンとリズムを取る音が生々しく聞こえましたし、「レット・イット・ビー」でピアノを弾く姿が正面から見れてとっても感動しました。” と満面の笑みを浮かべて熱く語って下さった。
“今回の来日公演も行かれるんですか?” と尋ねると“はい、名古屋公演に行きます。お店でも今、「ポール来日フェアー」ということでポールの12インチ特集やってるんですよ。” と壁に飾ってあるレコードを指差される。実はたまたまその前日に私も自分の部屋に飾ってあるレコードをすべてポールに模様替えしたばかりだったのでそのことを言うと大笑い。やっぱりみんな考えることは同じですな。
ということで本当はもっともっと喋りたかったのだが、さすがに1時間以上長居してお仕事の邪魔になるといけないので、“ビートルズ・ファンの私にとってこの空間はパラダイスです。これからも応援しますので頑張って下さい!” と言うと “気楽に立ち寄って下さいね。” と仰って下さった。
関西のビートルズ・ファンのみなさん、こんな素敵なお店ですので是非一度行ってみてはいかがでしょう? きっと楽しいひと時が過ごせると思いますよ(^o^)丿
【2019.7.18追記】B-SELSのお客さんがお店の様子を撮った動画をYouTubeにアップされたので貼っておきます。この快適空間、ビートルマニアにとってはまさに“聖地” ですな(^.^)
奈良のビートルズ専門店 『 B-SELS (ビーセルズ) 』行くシカない!