shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

「Red Rose Speedway」イスラエル盤

2022-05-29 | Paul McCartney
 「Red Rose Speedway」のイスラエル盤が届いた。発送は3月の末なのにゴールデンウイークを過ぎても届かず、ひょっとしてロシアのドローンに撃ち落とされたんちゃうかと不安だったのだが、2ヶ月近くかかって何とか無事に到着したのだった。一体どこに寄り道しとったんや?
 イスラエル盤は本家ビートルズとジョンのソロ(←当然ヨーコとのコラボ作品は論外...)に関してはほぼコンプリートを達成し、ポールのソロに関しても残すところ3タイトルだけというところまでまで迫っていたので、その内の1枚である「Red Rose Speedway」シルバー・パーロフォン盤が出品されたのを見つけた時はめっちゃ嬉しくて(→因みに残す2タイトルは「Venus And Mars」と「Wings Over America」なのだが、Discogsにも載ってないし過去10年以上 eBayで出品された形跡もないしで、イスラエル盤が出てるのかどうかすら怪しいが...)、速攻で BUY IT NOW したのだった。
 というのもこの「Red Rose Speedway」というアルバム、ポールのソロ作品の各国盤の中では「Wings Wild Life」に次いで入手困難だからだ。実を言うと半年ほど前 Discogsに「Red Rose Speedway」のペルー盤が出品されたのを見つけた時に “どーせペルー盤なんて狙ってるヤツ他におらんやろ...” と余裕をブッこいてセラーに現物写真を送れとちんたらメールしている隙にライバルにかっさらわれた苦い経験があり、今回その二の舞は何としても避けたかったのだ。イスラエル盤って市場に出て来さえすれば価格自体は安いのだが、絶対数が圧倒的に少ないのでチャンスを逃すと中々手に入らない。
 今回入手した「Red Rose Speedway」は€20で盤質もNMと問題なし。ジャケットは見開きではなく、このアルバムとしては珍しいシングル・タイプだ。いつものように盤面を徹底的にクリーニングしてからレコードに針を落とすとA①「Big Barn Bed」がクリアーかつクリスプな音で鳴り始めた。イスラエル盤のお家芸とでも言うべき太いベースの音に支えられ、この曲独特のグルーヴがめちゃくちゃ心地良く伝わってくる。
 一転してスロー・バラッドのA②「My Love」ではポールの情感豊かなヴォーカルを実に上手く表現しており、最初は音を分析的に聴いているのにいつの間にか音楽そのものに引き込まれてしまっているのだから大したものだ。B-SELSのSさんにも聴いていただいたが、“とてもキレイで繊細な音してますねぇ...” と感心しておられた。続くA③「Get On The Right Thing」の爽快感やA④「One More Kiss」の軽やかさ、そしてA⑤「Little Lamb Dragonfly」の噛めば噛むほど味が出るスルメ感(?)と、このアルバムの魅力を十分すぎるほど引き出した見事な音作りだ。
 「Red Rose Speedway」のB面は後半が巨大メドレーになっているが、私はAB面全体を通して1枚のトータル・アルバム的な聴き方をしている。そもそもこのアルバムに入っている曲は超有名曲「My Love」以外はすべて地味ながら聴くたびに味わいの深まる佳曲が揃っており、しかも曲想に統一感があるので、一気通聴すると大きなうねりの中に身を任せてポールのメロディーに浸れる気持ち良さがあるのだ。つまり「Red Rose Speedway」という大曲が1曲あって、それが12楽章に分けられた組曲のようなアルバムという捉え方である。「My Love」はさしずめガーシュウィンの「Porgy And Bess」における「Summertime」みたいなモンだろう。
 だからこのアルバムは曲単位で単品聴きしたり、小さな音で聴いたりしても面白くない。大音量で1枚通しで聴いてこその「Red Rose Speedway」であり、そういう聴き方をすることによって、ベースが気持ち良く張り出すイスラエル盤の音作りがこのアルバムの魅力を最大限に引き出すのだ。
 ということで、今回もイスラエル盤は大当たりでめでたしめでたし(^.^)  今のところ、70年代前半にプレスされたイスラエルのシルバー・パーロフォン盤にハズレ無しだ。
Medley: Hold Me Tight/Lazy Dynamite/Hands Of Love/Power Cut (2018 Remaster)

各国盤頂上決戦⑪「Asia」

2022-05-22 | Rock & Pops (80's)
 “各国盤頂上決戦”企画も何やかんやで11枚目に突入。今回は70年代末期の混迷に終止符を打ち、キャッチーな80'sミュージック黄金時代の幕開けを高らかに宣言した歴史的名盤「Asia」を取り上げたい。

①インド盤(GHS-1-2008-ED1 STERLING EDP MISFISM5 / GHS-1-2008-ED3 EDP MISFISM6)
 「Asia」の各国盤でまず最初に買ったのがこのインド盤だ。ちょうどインド盤のビートルズ関連LPで入手可能なものはほぼ手に入れ終えて、その独特の音作りが大いに気に入り、“他のアーティストのレコードもインド盤の音で聴いてみたいな...” と思って色々と探していた時に、eBayに$75で出ていたのを見つけて衝動買いした1枚だ。後で知ったことだがインド盤の「Asia」って結構レアで滅多に市場に出てこないらしいので、盤質の良いのを安く手に入れることが出来て(←相場は$200~250くらい)ラッキーだった。音の方は期待通りの素晴らしさで、“これは買って良かったぁ!” と笑いが止まらない高音質盤だ。特筆すべき違いはその音場の広さで、インド盤の特徴である倍音がよく出ているし、音圧も申し分ない。A①「Heat Of The Moment」の爽快感も格別だが、A②「Only Time Will Tell」やB③「Cutting It Fine」の繊細な音作りもさすがはインド!という感じだ。

②トルコ盤 (Time 131 A / Time 131 B)
 インド盤の大当たりに気を良くして買ったのがトルコ盤の「Asia」だ。€9.99という安値で買えてしめしめと思っていたのだが、実際に聴いてみると薄っぺらい音で、高音がきつくてトルコ盤の良さである中域の分厚さが全く感じられないし、更に悪いのは低音がめちゃくちゃショボくてカール・パーマーがコレ聴いたらブチギレるんちゃうかと思うほどダイナミズムに欠けているのだ。曲間の無音部分でブ~ンという電磁ノイズみたいなのが聞こえるのもマイナスポイント。各国盤の中でもトルコ盤は特に当たり外れが大きいが、これは残念ながら大ハズレ盤といっていいだろう。

③ペルー盤 (SE-8539-A / SE-8539-B)
 「Asia」の各国盤はインドとトルコで一段落していたのだが、去年の夏にB-SELSでペルーとイスラエルという新たなターゲットを教えてもらい、性懲りもなく買ったのがこのペルー盤「Asia」だ。大当たりのインドと大ハズレのトルコの後で“ペルーはどうやろ?” と好奇心マンマンで盤に針を落としたのだが、独自カットの「Asia」ペルー盤はめっちゃハイ上がりの音作りで、正直言ってちょっとやりすぎちゃうかと思えるくらい耳にきつい。そのせいで相対的に中低音が弱く、トルコほど酷くはないものの全体的なバランスとしてはイマイチで、起伏に乏しく音がのっぺりしている。まぁ$8という “持ってけドロボー”価格だったのが不幸中の幸いだった。

④イスラエル盤(GHS-1-2008-S8 85577A Q STERLING + SLM △ 1186 / GHS-1-2008-S6 + SLM △ 1186-X STERLING 85577 BQ)
 インド(○)、トルコ(×)、ペルー(×)、と1勝2敗(?)で迎えた「Asia」の各国盤蒐集だが、最後に買ったイスラエル盤($14.99)は起死回生の大当たり盤で大喜び(^o^)丿 さすがに音場の広がりではインド盤に一歩譲るが、音のエネルギー感という点では勝っており、USやUKの最初期プレス盤(←エイジアみたいなイギリスのバンドがゲフィンみたいなアメリカのレコード会社からアメリカ市場向けの音作りのレコードを出した場合、オリジナルはUK盤なのかUS盤なのか、どっちなんでしょうね?)と比べても遜色のない... いやひょっとすると凌いでいるんじゃないかと思えるくらいパワフルでダイナミックなサウンドが炸裂する。ジョン・ウェットン、スティーヴ・ハウ、カール・パーマー、ジェフ・ダウンズという手練れの名手たちが生み出す壮大な80'sポップ・ロックの一大絵巻をド迫力サウンドで楽しめて言うことナシの逸品だ。

Asia - Heat Of The Moment (Video)

各国盤頂上決戦⑩「Houses Of The Holy」

2022-05-15 | Led Zeppelin
 ゼップのアルバムはすべて “超カッコイイ” 曲で始まる。「Good Times Bad Times」「Whole Lotta Love」「Immigrant Song」「Black Dog」「Custard Pie」「Achilles Last Stand」「In The Evening」... どの曲もイントロを聴いただけで強烈なインパクトを与えるキラー・チューンだが、「館」のA面1曲目に入っている「The Song Remains The Same」も例外ではなく、その異様なまでのテンションの高さと凄まじい疾走感に圧倒されること間違いなし。極論すれば私にとってこの「聖なる館」というアルバムはA①を聴くために存在すると言ってもいいくらいだ。ということで今回はこの曲に絞って聴き比べをやってみた。

①ウルグアイ盤(MH 14058 1 / MH 14058 2)
 ウルグアイの「館」は高音域がシャープでソリッドな音作りになっており、聴いてて実に気持ちが良い。ボンゾのドラムもめっちゃパワフルで、大好きなA①の疾走感もピカイチ(^o^)丿 ペイジのギターも凄まじいキレ味だ。この盤はウルグアイ独自のマトだが、カッティング・エンジニアのセンスには脱帽するしかない。私の盤は状態がVG++ぐらいでちょっとチリパチいうのが玉にキズだが、今回の3枚の「館」の中では最も派手な音作りになっている。

②イスラエル盤(ST-A-732783-B AT STERLING RL PR Q / ST-A-732784-B Q AT STERLING RL PR)
 ①のウルグアイ盤も良かったが、それに負けず劣らず気に入ったのがイスラエルの「館」だ。USマザーを使用しているが、この盤もイスラエル盤の長所である野太いベース音を中心としたサウンドになっており、ブンブン唸るジョンジーの闊達なベースラインがA①の疾走感に拍車をかけている。盤質がめちゃくちゃ良いのもあるかもしれないが、手持ちのUS盤よりも遥かに音が良い。やっぱりイスラエル盤のベースはエエなぁ...(^o^)丿

③ペルー盤(ATCO 7255-1L 637 / ATCO 7255-2L 532-)
 ペルーの「館」は何よりもまずジャケットがユニーク。ヒプノシスが担当したオリジナルのジャケット・アートワークにはタイトルもバンド名も記されていないのだが、このペルー盤「館」ではジャケット右上のロケットみたいな飛行船の中にバンド名が、そしてその上に小さな文字でアルバムタイトルが記されている。独自ジャケは各国盤の大きな魅力の一つなので、その点では今回の3枚の中で間違いなく№1だ。しかし肝心の音の方はイマイチで、ベースの音はダンゴ状態でほぐれないし、ボンゾのドラムが引っ込み気味なのもいただけない。全体的にレンジが狭くてモノラルに近い音作りはこのアルバムの音楽性とは合わない。
The Song Remains The Same - Led Zeppelin HD (with lyrics)

またまたライトセイバー買ってしまった(^o^)丿

2022-05-13 | Star Wars
 先月ダース・ベイダー・モデルの赤いライトセイバーを買った話をこのブログに書いたばかりだが、そのあまりのカッコ良さに理性が吹き飛んでしまい、このGWに更に2本買ってしまった。そんなにライトセイバーを何本も揃えて一体何に使うねん!と笑われそうだが、毎晩部屋の明かりを消してセイバーを取っ替え引っ替え “ピシュウ!” “シュッ!” とスイッチON/OFFを繰り返して悦に入ったり、懐中電灯代わりに使ったりして遊んでいる。この楽しさはスター・ウォーズ・ファンにしかわからないだろうが、傍から見ればアホの極致みたいなこの行為、レコード・コレクターで言えば、真夜中に垂涎盤を取り出してジャケットを眺めながらひとりでニヤついているのと似たような感覚だ。
 そもそも事の発端は仲良しの仕事仲間Nさんに “赤のセイバー買ってん!” と報告した時に “じゃあ次は青のライトセイバーやね...(^.^)” と煽られたことで、その時は “アホなこと言わんといて!” と即座に否定したのだが、その舌の根も乾かぬうちに青のアナキン・スカイウォーカー・モデルをネットで探し始めた自分が情けない(>_<) 結局メルカリで見つけた11,800円の超美品を更に1,000円値引きで購入。中古品とは思えないくらい金属部分もピッカピカだし、青のLEDもムラなく発光してくれてめっちゃ嬉しい(^.^)  これはエエ買い物だった。
アナキン、ダースベーダーマスターレプリカライトセーバー


 アナキン・モデルを手に入れた後、“こんなことしとったらセイバー破産してまうわ...”と自責の念に駆られながらも “赤・青と手に入れたらやっぱり緑も欲しゅうなるなぁ...” などとついつい余計なことを考えてしまう。緑のセイバーと言われて真っ先に思い浮かぶのはもちろんルーク・スカイウォーカーだ。ルークに関してはエピソード5の青セイバー(←ベイダーに右手ごと切り落とされて原子炉シャフトの奥底へ落ちて行ったヤツ)とエピソード6の緑セイバー(←新たにオビワンのを模して作ったヤツ)の2種類が出ているが、例のマンダロリアン・シーズン2最終話の無双シーンのインパクトが強烈だったせいもあって、ルークといえばやはり緑セイバーのイメージが強い。
 試しにメルカリで検索してみると、ハズブロ製のルーク・モデルは頻繁に見かけるのだが、マスター・レプリカ製のは滅多に市場に出てこない。ディズニー云々を抜きにしてもハズブロ製はアイドリング時のジーという効果音に “ちょっと違う感” が拭えないし、光刃の伸縮が滑らかなMR製に比べるとカクついて見えるので、みなさん中々MR製を手放そうとしない。つまり一般ピープルからしたら同じに見えるMRとハズブロのセイバーも、マニアにとっては天と地ほどの差があるということだ。ビートルズのレコードに例えるなら、MRがUKオリジナル盤でハズブロがUS盤といったところか。MRのこのモデルは電力消費が激しいのか単3電池が6個必要なのだが、それ以外はすべての点でハズブロ製に勝っていると思う。
 そんな中、フォースの導きなのか、MR製のルーク・モデルの新品デッドストックが14,000円で出品されたのを発見! これはめちゃくちゃラッキーだ。しかもダメ元で値引き交渉してみるとすんなりOKが出て、結局送料込み12,000円で新品が買えて大喜びだ(^o^)丿 2日後に届いたセイバーは新品ということもあるが、私が予想した以上に緑の発光がキレイで、毎晩夜中になると手持ちのセイバーを取っ替え引っ替えON/OFFしながらシスやジェダイの気分を味わっている。このように日常の中に非日常を入れる楽しさは priceless だ。
 結局4月の半ばから1週間に1本のペースで買いまくり、これで赤青緑と一通り揃ったワケだが、出来ることならあと1本、シスの親玉であるダース・シディアス・モデルが欲しい。残念なことにマスター・レプリカ製が存在しないので、これだけはハズブロ製で我慢するしかないのだが、大好きなシディアスのモデルだけは何としても手に入れなければ...(>_<)  こいつ、まだ買うんかい... と思ったあなた、ライトセイバーって、1本手に入れるともう1本欲しくなってしまう不思議なアイテムなんですよ。てゆーか、これってもう既に暗黒面に墜ちてるってことなんかな???
            

ポールの「Got Back Tour 2022」スタート!

2022-05-06 | Paul McCartney
 先週ついにポールの「Got Back Tour 2022」がスタートした。コロナ禍のせいで約3年ぶりのライヴ再開となるわけだが、注目すべきはそのセットリストである。前回の「Freshen Up Tour」とどこがどう変わっているのか大いに気になるところ。setlist.fmというサイトで調べてみたところ、ツアー初日の4/28のスポケーン公演は以下のようなセトリだった。
 1. Can't Buy Me Love
 2. Junior's Farm
 3. Letting Go
 4. Got To Get You Into My Life
 5. Come On To Me
 6. Let Me Roll It
 7. Getting Better
 8. Women And Wives
 9. My Valentine
 10. Nineteen Hundred And Eighty-Five
 11. Maybe I'm Amazed
 12. I've Just Seen A Face
 13. In Spite Of All The Danger
 14. Love Me Do
 15. Dance Tonight
 16. Blackbird
 17. Here Today
 18. Queenie Eye
 19. Lady Madonna
 20. Fuh You
 21. Being For The Benefit Of Mr. Kite
 22. Something
 23. Ob-La-Di, Ob-La-Da
 24. You Never Give Me Your Money
 25. She Came In Through The Bathroom Window
 26. Get Back
 27. Band On The Run
 28. Let It Be
 29. Live And Let Die
 30. Hey Jude
 ~ Encore ~
 31. I've Got A Feeling
 32. Birthday
 33. Helter Skelter
 34. Golden Slumbers ~ Carry That Weight ~ The End

Paul McCartney Live At Spokane Arena, Spokane, WA, USA - 28 April 2022 (Multicam - Full Concert)


 尚、5/2のシアトル公演初日ではQueenie Eye ⇒ NEWに、そして5/3のシアトル公演2日目では Women And Wives ⇒ Let 'Em In、I've Just Seen A Face ⇒ We Can Work It Out、更に前日変更されたばかりのNEWが再びQueenie Eye に戻されているようだが、基本的には前回の「Freshen Up Tour」と大きな違いはない。大好きな「Back In The U.S.S.R.」がセトリ落ちしてしまったのは予想通りというか、ロシアの暴挙を考えればまぁ仕方のないところだが、この名曲をポールが今後封印してしまうかもしれないと思うと(←もう演らんでしょ...)非常に残念だ。ロシアと言えば、アンコールで登場する時にポールがウクライナの国旗を振っていたのがめっちゃ印象的だった。
 このライヴの一番の見どころといえば何と言ってもジョンとのヴァーチャル・デュエットが実現した「I’ve Got A Feeling」、これに尽きるだろう。これはヤフー・ニュースでも「ポール・マッカートニーとジョン・レノンの “デュエット” が約53年ぶりに実現」と大きく取り上げられていたが、曲の中間部のジョンのパートでバックの巨大スクリーンに映画「Get Back」ルーフトップ・ライヴのジョンの映像が映し出され、ジョンが“Everybody had a hard year...♪” と歌うのに合わせてポールがカウンター・メロディーを歌うという、ファンとしては鳥肌モノの演出が用意されているのだ。こんなん、生で観たら絶対に泣いてまうわ(≧▽≦)
In 4KHD - Entire Song - "I've Got a Feeling" Paul McCartney and John Lennon in first encore of 2022!

Paul McCartney - I've Got A Feeling (PAUL SINGS WITH JOHN) at Spokane Arena 4/28/2022


 映画「Get Back」からの映像は他にも「Back In The U.S.S.R.」の代わりにセットインした「Get Back」でも使われていているのだが、ポールのライヴは毎回このようにファンが求めるものをしっかりと提供してくれるのが嬉しい。個人的希望を言わせてもらえば、多分2~3年以内に実現するであろう来日公演には、2015武道館の “セカイ ハツ コーカイ”「Another Girl」みたいなサプライズか、又は中止になった2014屋外ライヴのリベンジで「Live And Let Die」大花火大会を期待してしまうが、あんまり贅沢を言うとバチが当たるかな...(>_<)  いずれにせよ、ポールと再会できるその日が今から待ちきれない。
Paul McCartney Get Back

スター・ウォーズ 「反乱者たち」

2022-05-04 | Star Wars
 今日5月4日(May the 4th)は「スター・ウォーズの日」である。毎年この日を迎えると、世界中のスター・ウォーズ・ファンはアナキンやルーク、オビワンに思いを馳せながらお気に入りの作品を観てフォースのバランスを整えるのだ。私に関して言うと、今年はディズニー・プラスの「マンダロリアン」や「クローン・ウォーズ」といったスピンオフ・シリーズのお蔭でこれまで以上に充実したゴールデンウィークを過ごせているのだが、その2作品に加えてもう一つ気に入っているのが「スター・ウォーズ・反乱者たち」というアニメ・シリーズだ。
 この「反乱者たち」という作品はちょうど「エピソード4・新たな希望」の数年前という設定で、時系列的には「クローン・ウォーズ」の続編になっているのがオールド・ファンとしては嬉しいところ。確かにアナキンやオビワンが主役を張っていた「クローン・ウォーズ」に比べると登場人物がみんな小粒で、特に主人公のエズラに魅力が乏しくいまいち感情移入できないという欠点はあるが、それを補って余りある魅力に溢れているのだ。
 まずは何と言ってもダース・ベイダーの登場、これに尽きる。何だかんだ言っても結局は “スター・ウォーズ=ダース・ベイダー” であり、しかも「クローン・ウォーズ」でパダワン(弟子)として育て上げたアソーカ・タノとのライトセイバー師弟対決が見られるのだからコーフンするなというほうが無理。ベイダーは全74話中たったの数回しか登場しないが、だからこそこの濃密なバトルが貴重なのだ。私はこのバトル・シーンだけのためにシーズン2のブルーレイを買ったと言っても過言ではない。
Darth Vader Vs Ahsoka - Full Duel (Twilight Of The Apprentice + A World Between Worlds)


 ベイダーに次いで私が好きなキャラがダース・モールだ。「クローン・ウォーズ」でもモール絡みのエピソードが断トツで面白かったが、まさかこの作品のシーズン3で因縁のオビワンとの最後の対決が観れるとは夢にも思わなんだ。お互いに色んな思いが詰まったこの立ち合いにおいて、オビワンが敢えてクワイガン(オビワンのマスターで、映画「エピソード1・ファントム・メナス」でモールに殺された...)のフォームでモールを仕留め、最後はモールが生涯の好敵手オビワンの腕の中で息を引き取るという展開はシーズン3屈指の名シーンだ。尚、私は英語と日本語の両方で観たが、モールの日本語吹替えを担当している声優さんの表現力に唸ってしまった。
Darth Maul vs Obi-Wan | Star Wars Rebels | Disney XD


 私は基本的にはシスの考え方に近い人間なので、どうしても赤いライトセイバーを使うヴィラン(悪役)の方に魅かれてしまう傾向がある。このシリーズには “ベイダー直属でジェダイの残党狩りを行う精鋭部隊” 的な設定の尋問官(Inquisitor)というキャラが登場するのだが、赤いダブルブレード回転式ライトセイバーを使う彼らはライトセイバー・バトル好きの私にとってはもうそれだけで魅力的な存在だ。図体がデカいだけのフィフス・ブラザーは絵に描いたようなでくの坊で期待ハズレだったが、狡猾で冷徹なセブンス・シスターはかなりの使い手で、アソーカ・タノとの女同士の対決はめちゃくちゃカッコ良かった。
Ahsoka owning the New Inquisitors


 私はこのようにライトセイバー・バトル中心にこの作品を楽しんでいるのだが、主人公である反乱者側のゴースト・チームではチョッパーというドロイドがめちゃくちゃ面白くて大のお気に入り。ドロイドのくせに喜怒哀楽(?)が激しく、その言動は人間以上に人間臭くて、コテコテの関西人のノリでやらかしてしまうことが多く、何度も大笑いさせられた。特にドロイド仲間のAP-5との掛け合い漫才みたいなやり取りが笑える「ドロイドと友情」(シーズン2-18)は超傑作エピソードだ。もちろんドロイドとしても有能そのもので、何度も機転を利かせてゴースト・チームのピンチを救っており、反乱者側で一番活躍したのはエズラでもケイナンでもなく、このチョッパーではないかと思っている。
Best of Chopper (Seasons 1-3) - Star Wars Rebels


 不覚にも(?)結構ハマってしまった「反乱者たち」だが、4巻出ているブルーレイの中で身銭を切って買ったのはベイダーや尋問官が出ているシーズン2とモールが出ているシーズン3だけだ(←新品は「Get Back」同様ディズニー・ボッタクリ価格の1万6千円なのでメルカリと駿河屋でどちらも半額以下の安値で買った...)。ほとんど登場人物のキャラ設定だけで終わってしまう眠たい展開のシーズン1と、ロスウルフやパーギルといった謎の生物に助けてもらって何とか勝利するという奇天烈な展開が興醒めなシーズン4(→ジブリの影響が強すぎてスター・ウォーズ感が希薄...)は一度観ればもう十分という感じ。やっぱりスター・ウォーズはフォースとライトセイバーでブイブイいわしてほしいものだ。

The Beatoons ~アルヴァロ・オルテガ傑作選集③~

2022-05-02 | The Beatles
 前回はB-SELSで常連のKMさんとビートルズ談義で盛り上がった話を書いたが、一緒に「Ticket To Ride」を聴いていた時、私の頭の中ではもう1曲「That Means A Lot」が鳴り始めた。これはYouTubeで何度も観たBeatoons動画のせいで、いつからか「Ticket To Ride」を聴くと「That Means A Lot」が一緒に脳内再生されてしまう身体になってしまったのだ。確かにこの2曲はリフが瓜二つというくらい似ているが、こうやってこの2曲を同じ俎上に載せて比較すると「Ticket To Ride」という曲の凄さが改めて浮き彫りになりますな。
The Beatoons - TICKET TO RIDE - The Studio Gags 2.


 そういうワケで久々にALVARORTEGAさんの新作でも観ようと、その日帰ってから検索してみたところ面白いのがいっぱいアップされていたので、久々にアルヴァロ・オルテガ傑作選集をやることにした。
 まずはシェア・スタジアム公演におけるファンの嬌声をネタにした動画から。画面全体を埋め尽くす“hiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii...” にも笑ってしまうが、“今のは「Dizzy Miss Lizzy」? それとも「Please Please Me」だっけ?”(ジョン) “僕は「Twist And Shout」を演ってたんだけど...”(ポール) “何だって弾いてほしいように弾くさ”(ジョージ) “君たちのお尻の振り方に合わせてただけだよ...”(リンゴ)と、ビートルズ・ファンなら思わずニヤリとするようなネタをブッ込んでくるあたり、さすがはオルテガさんである。
The Beatoons - BEATOONMANIA-5 - “SHEA STADIUM” - official @alvar0rtega.


 このシェア・スタジアム動画にも出てきたが、Beatoons動画に欠かせないのがエド・サリバンだ。エピソード1と題された(←スター・ウォーズかよ...)次の動画ではジョンのキリスト発言をシュールな笑いに昇華させており、またまたニヤリとさせられる。エルヴィスやモンロー、ケネディーに混じってベイダーではなくストームトルーパーが入ってるのも面白い。ジョンの “がに股” 描写へのこだわりも笑えますな。。
THE BEATOONS-Episode 1-"More popular than..." -(@alvar0rtega)


 この動画を作っているALVARORTEGAさんは本家ビートルズだけでなくソロも扱ってくれるが、中でも出来が良いのがジョージ関連の作品だ。ここでも以前「What Is Life」のアニメ動画を取り上げたことがあるが、今回もまたまた私の愛聴曲「Blow Away」を実に上手いことアニメ化してくれている。前半でジョージが変顔するところ(0:56あたり)や謎のステップ(笑)なんかも忠実に再現していて笑ってしまうし、プロモビデオの中でもインパクト抜群だった巨大アヒル(?)の可愛らしい絵には思わずホッコリ(^.^)  そういえばこの大きなアヒルに一体何の意味があるのか高校時代から40年間ず~っと謎のままなので(→一説によると当時生まれたばかりのダニーのおもちゃらしいが、何で巨大化させてビデオに使う必要があったのか...)、知ってる方がおられたらどなたかご教示願いたい。それにしても何回聴いても心に沁みるエエ曲やなぁ...
BLOW AWAY animation - George Harrison tribute (@alvar0rtega)


 オルテガさんの動画はどれもこれも面白くて好きだが、特に「Revolver」あたりのリヴォッてる曲の扱いはピカイチ。私は「Paperback Writer」と「Tomorrow Never Knows」のマッシュアップが大好きで何度も何度も繰り返し観てしまうのだが、最近見つけた「And Your Bird Can Sing」の動画もはっちゃけまくってて、まるでおもちゃ箱をひっくり返したような楽しさに溢れている。ビートルズ以外でこんなアミュージングな動画を作れるアーティストが他にいるだろうか?
The Beatoons - "Paperback Writer"(trailer clip) -(@alvar0rtega)

And Your Bird Can Sing - The Beatles MIX - alvar0rtega