shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

The Very Best Of The Gipsy Kings

2008-11-16 | World Music
 以前友人とメキシコ料理を食べに行った時のこと、大好物のタコスを頬張っていると店内の有線放送でルンバ・フラメンカ・スタイルの「ホテル・カリフォルニア」が流れてきた。その哀愁舞い散るギターと「魂の叫び」といってもいい情熱的な歌声がめっちゃ気に入って「ジプシー・キングスみたいなサウンドやなぁ... 誰やろ?めっちゃ気になるなぁ」と思い、帰って調べてみると、「ジプキンみたい」じゃなくて「ジプキンそのもの」だった(笑) そういえば昔、新宿の八月社というレコード店へ行った時、感じの良いピアノトリオがかかってて「このピアノ誰ですか?エヴァンス派ですよね?」と店の人に尋ねたら「エヴァンスです!」と言われて赤っ恥をかいたのを思い出す(>_<) 話をジプキンに戻して、早速アマゾンで2枚組ベストを購入。やはりディスク1の1曲目は「麒麟淡麗のテーマ」こと、「ボラーレ」だ。彼らの音楽はちょっと聴いただけでも強烈なインパクトを残すので、わずか数十秒で勝負せねばならないCM曲にはうってつけなのだろう。とにかく日本では「ジプキン=麒麟淡麗」なのである。②「バンボレオ」、これもどこかで聞いたようなメロディーだ。確か空耳アワーでやってた... 「医者も手がすいちゃたまんねぇな」だ。そう思って聞くとホンマにそう聞こえるから不思議である(^_^) そしてついに出たかの④「ベン・ベン・マリア」、栄えある第1回空耳アワード受賞曲だ。「あんたがぁたぁ...ほれ見ぃやぁ...車ないかぁ...こりゃまじぃよぉ...」もう面白すぎて腹筋が痛い(>_<) しかしジプキンは決してCM曲と空耳アワーだけのグループではない。思わず腰が揺れる⑤「バイラ・メ」や魂を揺さぶる情熱のルンバ⑨「バーモス・ア・バイラール」など、この盤には隠れ名曲が一杯詰まっているのだ。中でも⑲「マイ・ウェイ」は哀愁のジプシー魂が全開で、聴く者の心の琴線をビンビン震わしてくれる。もう参ったというしかない名演だ。ディスク2では何と言っても「鬼平犯科帳のエンディング・テーマ」である⑪「インスピレイション」と上記の⑱「ホテル・カリフォルニア」が群を抜いて素晴らしい!アンプのヴォリュームを目一杯上げて聴きたい、躍動感と哀愁溢れる1枚だ。

空耳ジャンパー作品集その6
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