この前の3連休にレコード棚を整理していたら突然頭の中で「Hey Bulldog」のへヴィーなイントロが鳴りだした。ある時は「Roll Over Beethoven」だったり、ある時は「Money」だったりと、アグレッシヴなロックンロール曲が脳内リフレインして止まらなくなるのは特に珍しいことでもないので、“今日はブルドッグが来たか…” くらいに軽く考えていたのだが、このブルドッグ熱は連休が終わっても収まるどころかますます高まっていって一向に止む気配がない。ということで、このブログでも手持ちのレコードやCDの中から色んなカヴァーを集めて “ブルドッグ祭り” をやることにした。
①Gods
ミック・テイラーやグレッグ・レイクが在籍していたことでも知られるイギリスのロック・バンド、ゴッズはユーライア・ヒープのプロトタイプともいえるグループで、そのサイケでポップなサウンドが売りなのだが、そんな彼らが1969年に3rdシングルとして出したのがこの曲。本家と同じ1969年のリリースということで、私の知る限りでは最も古いブルドッグ・カヴァーだ。基本的には原曲に忠実なアレンジになっているが、要所要所でブラスが絡んでくるところがユニークな珍品ブルドッグ。因みにこのふざけたジャケットの国内盤シングルは激レアらしく、その筋では5万円以上で取り引きされているようだ。
The Gods - Hey Bulldog.wmv
②Fanny
70's USガールズ・ロック・バンドのパイオニア、ファニーが1972年にりプリーズ・レコードからリリースした3rdアルバム「Fanny Hill」でカヴァーしていたのがコレ。ロンドンのアップル・スタジオでの録音というところにも彼女らの拘りとビートルズ愛が感じられるが、何よりも奇をてらわずにひたすらストレートアヘッドな演奏を展開しているのが◎。
Fanny - Hey Bulldog
③Diamond Club
このダイアモンド・クラブの「Hey Bulldog」は YouTube で見つけて一発で気に入ったもの。ノリノリの演奏がプリミティヴなロックンロールの初期衝動を強烈に感じさせてくれるのがたまらんたまらん(≧▽≦) ゴツゴツした岩のようなリズムに乗ってやんちゃなギターがカッコ良いフレーズをキメまくるところに揺るぎないロック魂を感じるし、本家へのリスペクトを感じさせるビデオ・クリップも大好きだ。この勢いでビートルズのロックンロール・ナンバーをカヴァーしたフル・アルバムを出してくれへんかなぁ...
Diamond Club - Hey Bulldog
④Beat Bugs
「ビート・バグズ」はビートルズの名曲を口ずさみながら裏庭で暮らす虫たちの世界を描いたNetflixの子供向け番組で、そのサントラCDに入っていたのがこのブルドッグだ。対象年齢が低いので原曲の持つ重金属のようなヘヴィネスを期待するのは野暮というもの。ここは童心に帰って楽しいミュージック・ビデオを楽しむのが正解だろう。それにしても幼いうちからこんな形でビートルズ・ミュージックに親しんで成長していく子供達は幸せやなぁと思った。
Beat Bugs - Hey Bulldog Full Music Video