周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

4月3―9日

2011年04月10日 | 日記・エッセイ・コラム

2011 今年の報告書の表紙。信徒が何も言わんのをええことに、とうとうここまで来てしまった。時々考える。僕がこの教会を辞任し、次の牧師が着任した時のことを。困るやろなあ。戸惑うやろなあ。まず除霊せにゃいけんで。いやたぶん神様が直接赴任しても変わらんぞ。なぜなら、うちの教会は妖怪以上に魅力あふれる信徒で成り立っとるけえ。

4/3(日) ずいぶん昔に叔父が働いている原子炉実験所に連れて行ってもらったことがある。「このメーターの針がここまで振れたら教えてな」と言って、叔父は別の部屋に行った。鉄腕アトムに出てきそうなカッコイイ装置だらけの部屋で興奮と緊張を感じながら、僕はジッとメーターを見つめていた…。あらゆるメーターを振り

4(月) 切ってしまった福島第一原発。今そこで安全を信じていた人たちが命をかけて長い闘いをしている。1988年にRCが出そうとしたアルバム『カバーズ』には反原発を歌ったものが2曲ある。♪放射能は要らねぇ~牛乳を飲みてぇ~♪東海地震もそこまで来てる~♪当時東芝(福島原発の設計に関与)は発売を拒否した。

5(火) スギ花粉が終結した後はヒノキ花粉の放散が始まる。バトンタッチかよ!足並み揃えろよ!再放送してる『水戸黄門』の中で、山を指差し「ご覧なさい。素晴らしい眺めですな」と黄門が言っとった。ご老公さま!お畏れながら申し上げます。あれは20世紀に入って乱植されたスギとヒノキでござります。どうかお裁きを!

6(水) この季節はなるべく花粉を弾くナイロン製のウィンドブレーカーを着とる。息子のを拝借しとる。毎日着とる。外出する時はもちろん、礼拝説教する時も着とる。先日広島である人に言われた。「そんな服よく見ますよ。宮島競艇の周りで」。やっぱそう?なんとなく気付いてた。これで耳に赤鉛筆をはさんだら完璧やろね。

7(木) 水素爆発の危険を緩和させるため、格納容器内に窒素を注入することにしたという。やっぱり原発は人間そのものや。高熱や復水に続いて、次はまるで点滴を投与しているように思える。しかし終結するまで何十年もかかるなんて話しを聞くと、そんなに長い間、誰が危険な看病をしてくれるんやろ?と不安になる。

8(金) 関東方面で発動されとった計画停電がここんとこずっと中止されとる。もちろん企業の努力や住民たちの節電の協力も効果を発揮しているのは言うまでもない。ところで、たぶんみんな気付いているんやろけど…。原発も火力発電も止まってるのになんでやろ?もしかしたら原発がなくても電力供給はなんとかなる

9(土) んとちゃうか?そういえば『カバーズ』の中でも清志郎が歌っていたぞ。♪電力は余ってる~もう要らねえ~♪って。でも、もし僕が東電の立場やったらバンバン計画停電を実施して、電気の無い生活の不便さと、やっぱり原発は必要やということを国民に猛アピールするけどな。僕よりは、みんなええ人なんかも…。