魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

かくして

2023年09月26日 | 日記・エッセイ・コラム

中国のこのところの動きは、完全に戦争準備だ。
国際的話し合いの場には出て来ず、侵略目標の図面を自国領として掲げ、国内の統制を厳しくする法律を次々と定め、係争地域のトラブルに、物理的行動を起こし、抗議など受け付けない。
もう、「ヤルならやって見ろ!」状態だ。

これをどう捉え、どう対処すべきなのか。世界中のチェンバレン達は見てみないふりをしている。
これは事実上、日本の国際連盟脱退の再来であり、あの時、世界は日本とナチスに対しどう対処すべきだったのか、再び問われている。
露チスは既に戦争を始めている。アジアの新興軍事国家がどう出るか・・・そういう段階だ。

中共は始めから軍事政権だが、軍の力が膨張している時に、外から経済を圧迫することで、却って軍の制御が出来なくなった日本の例もある。
中共は政治風船がパンク直前なのではないか。もし、習近平と軍部のしのぎあいの最中に、外部から圧力を加えてパンクすれば、中から軍が飛び出してくる。
中国の異常な動きは、内部葛藤の喘ぎかもしれない。

中はグダグダのお家騒動
誰がやっても上手く行くような成長期には、政治が劣化する。その結果、習近平のような経済音痴が、権力闘争だけで独裁権力を得て、もともと一党独裁国の全権を握る。
権力が無能無力だと結局、「腕力」が牛耳る。戦前の日本は軍が天皇を隠れ蓑にした。
中国と日本が大きく違うところは、「元首」の位置づけで、日本の場合は一本化されて外に向かったが、中国は不都合な元首は替えられるから、軍と元首と補完勢力との内部葛藤に沈んでいく。

中国の異常な態度に抗議しても始まらない。内部ではそれどころではないかも知れない。抗議するより、黙々と、経済、国防の備えをすることだ。
ただ、中国が国内問題で、苦し紛れに台湾侵攻に走るのには懐疑的だ。中国が戦争を始めるのは、外的危機や、傲慢の極みで、内部葛藤時には外に関心が無くなる。
中国が、常に外敵の内部分裂を画策するのも、それが「謀反を恐れる独裁国家」自身の弱点だからだろう。同様に、アメリカが経済圧力を掛けるのも、民主主義国の弱点である国民感情の変化を期待するからだ。こういう主観的な思惑違いが戦争を生む。

日本に圧力を掛けた1世紀前の失敗に懲りないアメリカは、相変わらずの一つ覚えだが、プーチンを追い込んだバイデン民主党も相変わらずだ。もっとも、共和党だったとしても、野合外交は問題解決にはならない。ただ、当面の戦争は避けられただろう。いずれにしても限界だ。
かくして歴史は動く


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