魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

これから

2020年05月13日 | 大転換
近い将来1」で、日本は運が良いと言ったのだが、このコロナ騒ぎで、日本のアナログ行政の、構造的遅れが徹底的に洗い出されている。日本はこんな状態で、オリンピック後を迎えるところだったのだ。山ほどある様々な新技術が、全く使われていない。
自分が使わずに他人に売りつけようというのだから、日本製品が売れるわけがない。
オリンピックは、産業革命パラダイムのあだ花であり、土建屋視点で前世紀に関わっている間に、日本は「八丁」の後れを取っていた。(小便一丁屎八丁)
幸いにして、コロナは、日本をもう一度、世界と同じスタートラインに立たせてくれた。
もう、出遅れは許されない。
中韓に依存した観光の危険も証明された。中毒手前で麻薬を断たれて、苦しいかも知れないが、助かったのだ!ここで目を覚まし、バランスのとれた観光へ更生するチャンスだ。

日本の問題は、「やる気」だ。マスク二枚に象徴されるように、マニュアルの無い突然の非常事態に、世襲政治家は何もできず、何も語れない。そのうち何とかなるだろうとお茶を濁す、「気休め」を信じて、我慢して待っていても、コロナが消えることはない。
病を抱えながら進むしかないことを国民に告げ、覚悟とビジョンを示すのがリーダーだ。様子ばかり見て、ずるずると、金を出すだけで、何の政策もない。
元々が日銀の金融緩和頼りで、何の規制緩和も先取り政策もしてこなかった。ビジョンのない政治のツケが一気に来た。挙げ句の果てに、どさくさ紛れの法改正。
定年延長が悪いのではなく、手法が悪い。この政権は、この期に及んでも、状況を認識していない。もはや完全に、平常性バイアスに逃避している。
まさかとは思うが、この上、コロナ後のV字回復に、期間限定の消費税ゼロをやらないのだろうか。きっと、サプライズを隠しているのだと信じたい・・・が

これからは、終戦直後のように、全てをご破算にして出直さなければならない。
終戦直後、円の価値は無に帰し、学制が変わり、全ての価値が逆転した。
この頃、売り出されたタバコも「新生」と名付けられた。
9月入学に教育界が反対しているが、教育は既存を伝えるものだから基本的に保守だ。それを打ち破るのは社会動乱と政治であり、これまでも、そうして大きく変わった。
誰でも、コロナ後はこれまでと同じではないと言うものの、それがどんな世界か、今、社会の中心にいる、「まともな人」には、全くイメージできないだろう。

新しい時代
どんな競技にもルールがある。手を使わないのがサッカーであるように、新しい時代の基本ルールは、人を使わないことだ。人手によらない世界を極めることが、ゲームに勝利するカギになる。
通勤、通学、都会集中、人寄せ商売、箱物建設を止め、地方分散、産官学のオンライン化、情報と物流に対する発想転換・・・全く新しい世界をイメージしなければならない。過去二百年、もしかしたら、有史以来の「当たり前」を、脱ぎ捨てなければならないかもしれない。
場の共有ではなく、情報の共有によって社会が動く。

全国どこでも、全く差の無い情報環境になれば、人より物の移動が重要になる。
これまで、貨物は人の移動の陰にあったが、新幹線も貨物輸送を主体とし、長距離トラックは、鉄道+エリア輸送に変わる。
乗り物は、豪華客船、列車、バスなど、レジャーに特化し、通常の移動は、貨物移送に客室を付ける発想としなければ、鉄道も航空も採算が合わなくなるだろう。
学業も仕事も、どこにいても同じ環境で、大学なども、学校分けの入学試験は廃止し、一般教養はオンライン化で、専攻学部による試験だけで進学すれば、社会的ロスが減るし、生涯教育の道が広がる。
仕事は、それぞれの企業が考えることだから、業態によって最善のスタイルが生まれるだろう。
全てというわけには行かないが、基本的な情報と物流の環境を、ゼロから考え直す必要があることは確かだ。

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