魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

親戚関係

2013年01月28日 | 兄弟関係

公明党の山口代表が特使として訪中し、習近平総書記に「謁見」を賜って、ぺこぺこと頭を下げている光景に不安になった。
習近平は、ニコリともせず、ふんぞり返って手だけ出していたが、山口特使は満面の笑みで、抱きつくようにお辞儀をしていた。

公明党は与党に参加すると、「われわれ与党は・・・」と、くどく付け加える。裏を返せば、権威志向が強いことを表している。

今回、すぐには会って貰えず、先ず韓国と差を付けられた上で、じらしにじらされ、帰るギリギリのところで、「会ってやろう」と、お声が掛かったのだから、中国側の計算通りで、嬉しい気持ちは解るが、世界に注視されていることを意識すべきではないか。

中国は未だに古代のタテ型権威思考の国だから、極めて差別意識が強い。(日本人にもいるが)どちらが上かが重要だ。中国人が何かと言えば「バカにされた」と怒るのは、根底的に、自分達が他を見下しているからだ。

そういう相手と付き合うには、高からず低からずで、例え相手がご主人で、こちらがお使いであっても、親しさより品格を見せなければいけない。タテ思考の人間にとって最も重要な「品位」の格づくりだ。

山口代表は素直な良い人なのだろうと思う。しかし、ここはグッと我慢し、使いとしての慇懃無礼な礼を一度すればいい。相手が相手なのだから。
案の定、中国の新聞は、「中国が寛大さを示し、国民も納得した」と書いていた。 なんのこっちゃ???

日本のぐらつきにつけ込んで、「お前が悪い」とケチを付け、えげつないゆすりを仕掛けたうえ、新聞では、
「日本は棚上げを望むならば、中国による尖閣諸島の常態化巡航という前提を認める必要がある。これを踏まえたうえで双方が一時的に棚上げし、極度な対立を避けることはできるが、かつての状態に戻ることはありえない」周永生氏(サーチナ)と主張している。

「中国の寛大さを見せた」  ?!?!?!
これまで棚上げしていたとしても、これでは、今さら日本が棚上げにするとは言いだせない。中国が思う壺の「一歩前進」をすることになる。

長子と一人っ子
実に腹立たしいが、これこそが、まさに、長子中国の「これぐらいにしといたるわ」的な、撤退だ。
形勢が悪いと見て、こういうことを言い出した。決して「悪かった」とは言わないのが長子だ。

長子が「悪かった」と言うのは、相手が泣いている時、優位な立場が保証されている時に、慰めのために言うので、弟妹はとにかく泣きわめく。泣けば、誰かに何らかの対策を打ってもらえるからだ。

しかし、一人っ子は、泣き方も謝り方も知らない。
中国や韓国の関係は長年の付き合いだから、これでバランスが取れるが、一人っ子日本は対処に困り、必要以上に謝ってみたり、我慢した上、ぶちぎれる。

この、日本の出方も、中韓から見ると理解できない。日本は長子ではあっても、上下関係意識が無いことを、中韓には理解できないからだ。
空気の読めない奴ということになる。

中国や韓国に対する理解の仕方において、この、歴史に培われた兄弟関係の観点を、考慮しても良いのではなかろうか。
兄弟関係論が、あまりにもスンナリ当てはまる。

そして、中国には是非説明して欲しい。あなた方とは確かに、いとこ同士かも知れないけれど、兄弟ではないのですと。


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