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占いという もう一つの眼

大仏建立

2024年06月21日 | 日記・エッセイ・コラム

三碧辰年もいよいよ佳境に入ってきた。プーチンも小池百合子も正念場を迎えている。年頭の「三碧辰年」に、日本はエネルギー大国になれると書いたのだが、海底資源だけではなく、海水そのものをエネルギーにする技術が目前まで来ているそうだ。
化石エネルギーは既に限界であり、光や風力など自然の恵みを活かすことが盛んになっている。しかし、海水から水と水素を取り出して使う技術が確立すれば、海に囲まれた日本は大盤石だ。のみならず、その技術そのもので食っていける。

問題は政府と企業であり、これまで日本でいくらすごい技術が生まれても、片っ端から他国にもって行かれてしまい、ノーベル賞だけを喜んでいる。こんな日本をよく知るiPS細胞の山中博士は自ら実用化の研究発展に力を入れており、ノーベル賞以上にこの面が賞賛されるべきだ。それだけに、逆に情けないのは政経のリーダーと言われる人たちで、ビジョンも気概もなく、保身と誰かの尻馬に乗ることだけを考えている。

政治と金問題など、鹿の角をどれぐらい切れば馬になるかのような話ばかりで、日本人はこんな枝葉末節の話に血道を上げる。要は何に使ったかさえハッキリしていれば、誰がどう集めようと、大義は守れるはずだ。
何かを始めようとすると、細かい問題ばかり取り上げて潰してしまうのは、日本だけでもないが、膠着語のせいか日本の思考文化は特にややこしく、問題を複雑にする。

大仏建立
日本の縮図のような京都は、観光客対策に観光特急を走らせたのは良いが、わざわざ特別料金を設定し、1100円のバス地下鉄一日券か、一回500円の現金料金でしか乗れない。案内所で説明を受けた観光客なら理解できるだろうが、行き当たりばったりで来た人には、単に「高い!」だけだ。乗るわけがない(少なくとも当初は)。
どんな立派なアイデアや発明も、こうした細かなこと、余計なこだわりで、「仏作って」魂を詰め込み過ぎる。

日本製品が売れなくなったのは、色々な機能を詰め込み過ぎたことがある。
日本の新しい技術やアイデアが潰れてしまうのは、責任者の保身もあるが、気を回し過ぎて、口や手を入れ過ぎることも一因だ。先ずは現場に任せるか、それが心配なら他人の意見を聞いてみることだ。島国の「一人っ国」日本は、他人の考えに鈍感だ。

日本の死活をかける大仏建立たる「海水利用」はシンプルにいきたい。技術投資やビジネス展開はもとより、確たる未来展望と信念を持って臨むことが重要だが、その前に、国内の既得権にしがみつく連中や海外のハゲタカに覚られないうちに、粛々と進めることが何より重要かもしれない。
♪ ワライカワセミに話すなよ ケララケラケラうるさいぞ


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