魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

里山の都

2024年04月17日 | 京都&ケンミン文化

4月14日、京都の植物園に鹿が二頭舞い込み、臨時休園になった。15日もいたのでまた休園になったがそのうち勝手に出て行ったそうだ。地下鉄北大路駅に近く、街中なのでどこから来たのかと思ったが、賀茂川の並びだから、山から賀茂川沿いに降りてきたのだろう。
山にかこまれた京都は今でも自然の中にある。大雨が降ると鴨川に山から大サンショウウオが流されてくる。何年か前には鞍馬寺に行く叡電にクマがぶつかったこともあった。
鹿と言えば、先日、京都大津を繋ぐコースの一つ比叡山の山中越え(呼称)で肝を冷やした。
暗くなった峠をバイクで下りながらカーブを曲がると、突然鹿がいた。それも二頭、10メートルほどの正面を横切るところだった。以前にも鹿に遭遇したことがあるので、用心はしていたが、前回はボーッと立っていたのに、今回は走っている。しかも一瞬、立ち止まって逆に動くそぶりを見せた。こちらが反対に切ろうとした方向に動きそうなので、ブレーキを強くにぎると、軽いスリップ状態になり、ぶつかるのを覚悟で立て直した。鹿が再び前に走り出したので、かろうじてすれ違うと、鹿の臭いがした。この間、0.5秒以下だろう。フ、ファーッ!!! 声の出ない悲鳴を上げた。
昼間でも、ウサギが道の真ん中をのんびり、ピョンピョンと言うより、ペッタンペッタン歩いていた。鹿やサルは景色の一つだ。

大谷大学南の賀茂川から続く紫明通りの分離帯には、近年、小さな公園が造られた。偶々通りがかったので覗いてみると、人工の川の岸辺に備え付けたようにつがいの鴨がジッと佇んでいる。賀茂川に近いのだから鴨がいて不思議ではないのだが、わざわざ人工の川でデートしているのが、微笑ましくもいじらしく、疎水の水が流れるこの人工川にも、既に何か食べ物があるのだろうかと感心もした。


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