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占いという もう一つの眼

破綻再生

2022年05月14日 | 京都&ケンミン文化

イーロン・マスクが、「このまま人口減少すれば、日本は消えてしまう」と、心配してくれたそうで、有り難いことだが、自分のロボット事業の宣伝らしい。
ともあれ、心配ご無用!
日本の人口は明治まで一万年間、4000万人を超えたことはなく、現在の方が異常なのだ。食料事情から考えても、現在の半分になれば、自然増加に転ずるだろう。
そもそもマスクが着目した死亡率は、現在、ベビーブーマーの高齢化社会だから当然だ。今後もっと上昇する。

日本の将来の適正人口がどれくらいか分からないが、多くても、明治以前の倍8000万人ぐらいだろう。独仏英も7000万前後だから、それぐらいで十分だ。
生産工場としての労働力は既に中国に譲っており、人口に頼る世界の工場から、学芸立国による知的国家に生まれ変わるべきだ。

日本の縮図
日本の縮図と言えば京都だろう。京都は伝統の街と思われているが、大学の街であり、ハイテクの街でもある。伝統は芸能娯楽のみならず、学術技術の方がより深い。
つまり、日本全体が世界の中の京都化することで、人口と関係なく存在価値を高めることができるはずだ。
しかし問題は現在、京都は財政破綻寸前だ。これも日本の財政と同じで、既得権者が強いために何をするにも時間がかかり、抜本対策が打てないままジリ貧の極に達している。お体裁に囚われ「斜陽」の世界に埋没している。京都はこれも伝統的に、連鎖倒産が多い。

面白いことに、京都では共産党や自民党が強く、維新が毛嫌いされている。歴史の長い自共は政治手法に格式があるが、合理主義一辺倒の維新には雅さがない。維新は木曽義仲のように品性が嫌われているようだ。そして日本全体でも、やはり維新が伸び悩むのは、同じ理由だ。目的より形式に囚われる日本は、なりふり構わず出直せない。
世界一の借金大国日本は、このままでは終戦から84年目に、やはり、破綻するのだろうか。まあ、一から出直すのも良いことかもしれない。そうでなければ、どんなことをしても既得権者を自らの手で駆逐できないのだから。

日本再生の絶対的な特効薬は、「新しい資本主義」や人口回復より、規制撤廃だ。


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