魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

菅公関帝

2010年06月05日 | 日記・エッセイ・コラム

No.921

菅総理大臣になった。
総理にふさわしい人ネットアンケートでは、11%で1位だった。2位が自民の石破8.5%、3位小泉元総理8.2%、前原8.1%と続き、誰がやっても同じが15.5%で、自分がやるが8.9%

誰がやっても同じがダントツ1位で、2位は、比較1位の菅直人。そうでなければ、「オレがやる」が3位・・・

誰がやっても同じと、オレがやるは同じ意味だから、併せれば25%で、個人1位の2倍以上になる。リーダー不在の日本だ。

この傾向は、日本だけではなく、世界中の政権交代や、過剰なオバマ人気の逆転など、リーダーが渇望されていることの表れでもある。
不透明な世界情勢によるものだが、これがまさに大転換の渦中というものだ。

こういう時は、言葉だけ威勢のいい「リーダー風」が出没するが、笛吹男に付いていってはいけない。しかし、多くは「見かけ」に付いていき、集団を滅亡に導く。集団というものは、一旦、転がり出すと止まらない雪だるまのようなものだ。

オバマが鳩山を嫌ったのは、一つには、自分と似た部分があるからだ。
その場限りの当たりの良い言葉を、無責任に連発する。善意と理想はあっても裏付けはない・・・
人間は自分に似たものを見ると嫌悪する。(アホ言うもんがアホ
だから、近親憎悪や隣国の敵対関係は、似た者同士なのだ。

菅総理はおそらく、現在の日本で、唯一の「たたき上げ」ではないかと思う。信長の草履取りから始めた秀吉のように、何の背景もなく、ミニ野党の市川房枝の選挙応援から始めた。自動車人間では、マメと現実のエンジン人間だ。
エンジンらしく、少なからぬ失敗も重ねながら、紆余曲折の政界を生き抜き、小沢とも手を組んだ。

同じ、若くして政界入りした小沢や石破が、与党二世でたたき上げた武田信玄や徳川家康だとすれば、まったく違うスタンスだ。
しかし、また、田中角栄でもない。角栄は斎藤道三のような、商売人のビジネスセンスだ。

本来なら、
長州勢で実力派の菅総理には毛利元就を期待したいところだが、世界情勢はあまりにも逆風だ。天秤座の菅総理には、まさに、「野心と責任」の土星が来ている。
天秤座のジョンレノンが暗殺されたのも、土星→天秤座の時だ。
乙女座に土星が来て、華々しく宮崎県知事になった東国原知事も、土星が抜けるこの時に、苦労をしている。

どんなに実力があっても、時の勢いには誰も勝てない。死後関帝と祭られた関羽すら、破れて首を打たれ、菅原道長も左遷された。

ところで、姓氏研究家の森岡浩氏によると、菅は菅原氏の末裔で、瀬戸内の海賊に多い。海賊と言えば、貿易ビジネスだから、知謀とビジネスの血筋で、日本を立て直して欲しいものだ。そう言えば、中国では、関帝も商売の神様とされている。