魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

大転換 4

2008年09月13日 | 世相史観

役立たずは、日本の政治家だけでもなさそうだ。
世界の<大転換がついに現実になってきた。
山羊座の威力に感心している間もなく
津波の前の引き潮のような状態になっている。

もう、次に起こることは、誰の目にも明らかになってきた。
自然環境、エネルギー、食糧・・・といった、
人類存亡の根源的な問題が
今そこにある危機」として、立ちはだかっているのだ。

まず、そのカギの一つである、世界経済の基軸通貨の転換が起こりつつある。
ドルが暴落するようなことがあると、胴元の破産で、世界中のばくち打ちが、木の葉のお札を握って立ちつくしてしまう。
抜け目ない中国は、早めに賭場から引き上げ始めているらしい。

お金のない社会が来る前には、世界が一度、破産するのだろうか。
資源の大量消費に悲鳴を上げた、ガイアの反撃かも知れない。

北朝鮮の先軍政治が、国民を飢えさせたことを笑えない。
進歩だ発展だ、経済だグローバルだと、自然の摂理を忘れた狂奔をしているうちに、人類の破綻がせまっている。
あんなことや、こんなことが出来るんだぞと得意になって、二度の大戦を招いた。
同じように今、経済戦争による、三回目の廃墟が生まれようとしている。

政治家は、ことに日本の政治家は、廃墟を見るまで事態が解らないらしい。口だけは解ったようなことを言っているが、やっていることを見ると何も解っていない。

今やるべきことは、予算がどうのとか、重箱の詰め方や、つじつま合わせではない。
現状打破と、せまり来る艱難に備えて、百年の計を語るべきだ。
大きな目標を掲げ、今日の一歩一歩を示すべきだ。

何かと言えば、「財源は、財源は」と言うが、それは戦後の安定した世界経済を前提にした空言だ。ドル破綻が起こったらどうするのか。
食糧危機、エネルギー危機の片鱗が見えて、不安が広がっている。
社会保障はすでに破綻している。

こんな時こそ、戦後の始まりのような、無からの出発を覚悟しなければならないし、そこからの脱出の道筋を、大きな夢で語る時ではないのか。

財源論議を超越するような、大きな夢を誰も語らない。
一つには、論議のもとが官僚のデータだからだ。彼らにはつじつま合わせしかできない。
問題の答えだけ出す学力テストの達人たちに、「夢のような話」はできないのだ。
データが全く当てにならない近未来に、必要なものはヒラメキだ。
明治の素人政治家達が、どんな「むちゃくちゃ」を重ねたかを検証してみれば、今、何が必要なのかが見えてくるだろう。

その気になれば出来るはずのこと。
・新エネルギー立国
・食糧自給率「目標」100%
・インチキ年金はご破算にして新福祉政策