m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

【バルセロナのガウディ建築・サンタ・テレサ学院&タイルマンション?!他】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-12-17 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019
ガウディのベリェス・グアルドへ行くために、カタルーニャ鉄道の終点、ティビダボ駅に降り立った。
ここからバスに乗り換えて向かうのだけど、駅前にそびえ立つなんだかすごい建物が。


望遠で見ると、塔の屋根には陶製の飾りがつき、壁面や柱には細かなモザイクタイルが貼られている。



1階にはイタリアレストランが入っていて、かなりにぎわっていた。


塔屋の天井も花模様のモザイクタイル貼りで、可愛い~



バルコニーのフェンスの柱となっていた彫刻。


建物の天辺だけにモザイクタイルが入れられてて、近くで見れないのがちょっと残念。


その後、バスに乗って、ベリェスグアルドへやってきた。
な、なんかイヤな予感・・


門が閉まってる・・
なんとこの日はスペインでは祝日。
通常なら開いてる曜日だったが、祝日は閉まってるんだ?!


ショック過ぎる・・
時間がない中、かなり時間かけてはるばるやってきたのに・・
塀の外から見えたのは塔の一部のみ;


一応、中にいた門番らしき人に入らせて欲しい~と
訴えてみたが・・軽く却下されてしまった;
無念~
ネットからベリェス・グアルドの写真が載ってた記事→


ここから、もう一つのガウディ物件に向かうことに。


道中にもぽつぽつと魅力的な建物が建つ。





こちらは20世紀初めの住宅が地中海料理のレストランになっていた。
アール・デコな意匠が見られる建物。



さらにタイル(陶板)に覆われたマンションらしき建物も。



ファサードに貼られていた陶板がとても魅力的。


抽象的なデザインがちりばめられていて、とてもカラフル。















バルコニーの柵らしき壁面にも陶板アートが繰り広げられてる。







他にもモダンなデザインのマンションが多かった。


貼られてたタイル。


マンションのエントランスに貼られてたモザイクタイル。


そしてやってきたのは、サンタ・テレサ学院。
1887年に建設が始まり、ガウディが引き継いで1890年に完成した。


低予算でつくるという制約があったため、他の作品に比べると
質素につくられているという建物は、


極力、装飾は抑えられ、煉瓦と煉瓦の間に石を使うなど工夫されている。



要所、要所に入る陶製の飾り、
こちらはテレサのTを表した欄干。






コーナー部分の陶製の飾りと


塔の天辺につく、ガウディがこの建物で初めて用いたといわれるダブルの十字架。
この十字架は後のガウディの作品に多用されている。


建物の周りを囲む石塀。
現在も現役の学校であるため、内部は立ち入り禁止。


内部は屋上からトップライトが地上階まで降り注ぎ、
二階の廊下にはガウディならではのパラボラアーチが連なる空間がすばらしいのだそう。

この後は、再びグラシア通りへ。
カサ・アマトリェールの見学へ向かった。

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【ランブラス通りのモデルニスモ建築他】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-12-14 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019
フォンダ・エスパーニャを見学させていただいた後は、コロニア・グエル(教会)へ行こうか?べリェスグアルド(旧個人邸)へ行こうか迷っていた・・
いずれもガウディの建築で、郊外にあるのだけど、より内装に興味のあったベリェスグアルドへ行くことにした。
カタルーニャ広場からカタルーニャ鉄道で行くため、ランブラス通りの建物をチェックしつつ、カタルーニャ広場へ向かった。


老舗パティスリー、エスクリバ。
宿泊したホテルが、この近くだったので、通る度にこのモザイクタイルに囲まれた建物が気になってた。


入口のアーチに貼られたモザイク、そしてステンドグラスが美しい~







お店は1820年創業で、こちらの建物はもともとはパスタやセモリナなどを売るお店だったそうだが1902年に改装されたという。


店内にも、凝った天井装飾やステンドグラスが。
奥にもカフェスペースがあるようだけど、かなり狭そう。






ステンドグラスと同じデザインのモザイクが壁面を彩っていた。


メガネ屋さんの建物も、アクセントに入れられたモザイクが可愛い。


二階の壁面に入れられてた花のモザイク。


一階にはこんな花に囲まれた数字のモザイクが。
番地かな?


二階のバルコニーの面格子も優雅だなあ。


スグラフィトが描かれた建物も美しい。


窓からマリリンモンローの姿が・・


「ホテル1898」は19世紀にフィリピンのたばこ会社の本社として使われていた
建物をリノベーションしたものだそう。





天井のステンドグラス


ポリオラマ劇場は1906年に建てられ、当初は映画館として使われ、
カタロニア文化を広めるための主要な場所として、演劇の舞台などとして使われている。


1918年に建てられたナダル薬局
半円アーチの中にはステンドグラス、彫刻があり、周りはスグラフィトが描かれ
両脇には照明が。



看板は光沢のあるセラミックタイルで作られていて、


両脇にはレリーフタイルも


薬用植物を含む木が描かれ、周りにはモールディングタイルが重なる。


下部は六角形に楕円の膨らみのあるレリーフタイル。




この建物は革製品店と薬局がはいってる。


花の飾りのある柱が立つ。


こちらは19世紀の建物を利用したホテルヌーベル。






一階部分を見せていただいた。
クラシックな内装の玄関ホール。


大理石の床、階段親柱、




天井の間接照明も素敵だった。


こちらは建物に付随する?噴水。


六角形の形の噴水は、それぞれの面にタイルが貼られ、


顔のレリーフ彫刻が貼り付く。




そしてカタルーニャ広場に到着した。
鳩が異常に多くて、足の周りにまとわりつく・・
全く人を怖がらない鳩たち。


鳩の餌屋台も出てた。


マクドナルドの入り口もモザイクタイル貼り。
カタルーニャ鉄道に乗る前にマクドでお昼ご飯を食べることにした。
アジアではアジアご飯が楽しみだけど、
ヨーロッパに来ると慣れた味が食べたくなる・・


オレンジ色の塔の屋根が印象的なカサ・ロカモラ。
1914年に建てられた建物。



この後、カタルーニャ鉄道の駅を探したのだけど、地下鉄の駅とつながってると思いきや、全く繋がっておらず、、かなり迷って人に聞きつつようやく見つけた。
分かりにくい・・
そして、べリェスグアルドのある、終点のティビダボ駅へ向かった。
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がま口を作る

2019-12-13 | クラフト

この度、がま口づくりのプロフェッショナルのKさんにがま口づくりを伝授してもらった。
Kさんはがま口づくりの教室を二つもはしごして、職人さんより直々に指導を仰ぎ、
がま口を作り続けてきた達人。


いつもは高級な口金を使って作っておられるが、
今回は、100均の口金でもそこそこのがま口が作れるのか?
を検証するため、セリアで買った二つの口金を使って作ってみた。


Kさん宅には生地屋さんのように種類豊富な生地がそろっていて、
まずどれを使って作ろうか?悩みに悩んで、二つの生地を選択。


表地と裏地をそれぞれ袋状に縫って、重ねた後は、口金をつける作業。
口金の内側に木工ボンドを塗り込んで、生地を差し込み、その生地を押さえる
ために紙紐を専用の道具で入れ込んでいく。
口金の中にはこんな紙紐が入っていたなんて、初めて知った。
がま口はいかにも和風っぽいので、てっきり日本のものだとばかり思っていたが、
実はフランスが発祥の地で、明治時代に伝わってきたものなのだとか。


おしゃべりしながら、作り続け、ようやく二人ともひとつが完成した時には
もう夕方になってた。
二つくらいすぐに作れると少々なめて?かかっていたけど、なかなか手強く、時間がかかってしまった。


そして二つ目は少し細長い形にして、メガネやペンケースにも
なるようながま口を作ってみた。
生地も可愛くて気に入った!
100均の口金もそう悪くなさそうで、十分使える感じ。
久々縫物をしたけど、手仕事はやはり楽しい。
次作ればもっとうまくできそうな気がするが、、そう何個もがま口はいらないかなあ;


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【バルセロナのモデルニスモ建築・フォンダ・エスパーニャ】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-12-12 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019
グエル邸の後、やってきたのはホテル・エスパーニャ。
こちらのレストラン、フォンダ・エスパーニャがドメネク・イ・モンタネールが改装を
手がけたということで、ぜひ見てみたいと思ってた。



ここは宿泊してるホテルの近くで、初日夜にガラス扉越しに見せていただくことができたが、見学ツアーがあるということを知り、後日やってきたのだった。(写真は初日)
が、しかしこの日はレストランが休みで、見学ツアーもやっていないとのこと。
ガーーーン・・
ダメ元で明日朝にはもう帰らなければならないため、明日はツアーに参加することができないので、今日見せていただくことはできないだろうか?
と、受付で交渉すると、案内することはできないけれど、「見ていいよ」と
快くOKして頂けた。


めちゃめちゃうれしい~~
日本と違って、こんな融通が利くところが素晴らしいスペイン。
早速、レストランフォンダ・エスパーニャへ足を踏み入れた。
休みのおかげで人もいないので、撮り放題!
1859年に建てられたこちらのレストランは1900年~1903年にドメネク・イ・モンタネールにより改修された。


腰壁には重厚感のある木彫が施され、モザイクタイルで描かれた華やかな装飾が部屋を囲む。



なんと美しいのか・・


花やオレンジなどの果物、そしてエンブレム、甲冑などがデザインされている。





葉っぱの緑もさまざまなトーンの緑色が混じりあって、深みのある色合いに。






そして天井も、お花がちりばめられたモザイクタイル貼り。


ツーパターンの模様が描かれていた。





ああ、可愛すぎるピンクの天井・・



レストランの奥にはモザイクタイルで彩られた素敵なコーナーも。




扇形に窪んだニッチのようなスペースには天井と同じデザインの花のモザイクが貼られ、


ニッチの周りは葉の茂った樹木がモザイクで描かれていた。
アールヌーヴォー調に描かれた根っこが面白い。






その前には王冠のような煌びやかな照明。





壁につく照明。


天井の縁にはこんな可愛い魚のモザイクもいた。





そしてこちらは、人魚の間と言われる部屋。
こちらはホテルのダイニングになる。
画家ラモン・カザスにより描かれた壁画がある。


壁画には人魚や、


地中海の魚や甲殻類などが描かれていて、


後ほど知ったのところによると、この壁画の波の装飾は
葛飾北斎の大波が描かれた浮世絵「神奈川沖浪裏」に影響を受けたとのこと。
当時の19世紀後半にはヨーロッパではジャポニズムが流行していたという。
波の様子が繊細に表現されている。


上から吊るされた照明は海の泡を表しているといわれ、


腰壁は、カタロニアの木材と陶器で装飾されている。


網目のように組まれた木材の間にレリーフ状に膨らんだタイルが
貼られる。



お椀を伏せたようなこんな突起の大きなタイルは初めて見た。








腰壁にはコートや帽子を掛けるフックもデザインされている。


ダイニングの天井は吹き抜けになっていて



部屋全体が巨大な水槽を表しているといわれているそう。






ダイニングの天井装飾と波の縁飾り。


ロビーには大きな真鍮製のランプがついた柱が立つ。
ライオンのような動物がランプを捧げ持つ。


スグラフィトで描かれたロビー吹き抜けの空間。


階段の優雅な手摺も当初からのもの。
なんと二階へも上がってよい、と言われたので、二階へ。


ホテルは2010年に改修されたそうで、床に貼られていた当初からのモザイクは
上にガラスが敷かれて保存されている。


階段の踊り場や、二階廊下にポツポツと残されているモザイク。


「1900」と入れられたモザイクも


二階からロビーを見下ろす。


廊下に敷かれたモザイクタイル。


改修されてきれいになっていた客室。
ガラス張りの天井から下がる照明はダイニングと同様の海の泡を表したもの。
お休みのところ見学させて頂くことができて、本当によかった。。
感謝!!



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【バルセロナのガウディ建築・グエル邸&町歩き他】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-12-11 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019
カタルーニャ音楽堂の見学の後は歩いてグエル邸へ向かう。
スグラフィトが美しい建物。


この建物はブツブツが気持ち悪い・・
拡大してみたら、目玉のようなものが無数に貼り付いてる。
これは何?アート?!


建物と建物の間からカテドラルの尖塔が見える。


カラフルな波打つ屋根が目を引くサンタ・カタリーナ市場。
150年の歴史のある市場が、元の建物を生かし、再生されたそう。
波打つ屋根には30万枚ものセラミックタイルが貼られている。
あまり近づき過ぎると、屋根が見えないので、この辺りから。


屋根の拡大・・ヘキサゴン型のタイルが貼られてた。
カラフルな色彩は野菜や果物を表現してるという。


いい感じの路地もあちこちに。



生ハムの店。
生ハムの塊、初めて見た。



通りの照明も凝りに凝っている。


クマが可愛くて思わず撮ってしまった。
BIMBOはメキシコ発祥の世界最大のパンメーカーらしい。


そしてグエル邸へやってきた。
この日はグエル邸の無料開放日で、逆に事前予約することができず、
ダメ元でやってきたが、やはりもういっぱいで入ることはできなかった・・残念・


グエル邸はガウディの生涯のパトロンであったグエルの住宅として1888年に建てられた。


ファサードは放物線を描くパラボラアーチが二つ並ぶ。


その間には鉄細工の複雑怪奇な装飾と共に鷹が取り付けられている。


入口の門の上部にはグエルのイニシャルGをデザインした装飾を中心に
うねる曲線で装飾され、


門のグリルのパターンも三種類あって、凝ったものだった。
祖父や父が鍛鉄屋であり、鉄に親しんでいたというガウディならではな
自在な鉄表現があちこちで見られた。






一階は馬車を入れるガレージ、二階、三階は吹き抜けの
グエルの住居になっていて、トリビューンと言われる出窓がつく。
写真で見ると、内部はネオ・アラブという装飾が使われ重厚感のある不思議な内装になっていて、下から見えない屋上には、粉砕タイル(トレンカディス)で装飾された煙突群があるよう。
見たかったなあ。


そのグエル邸の向かいにあったホテルのエントランスホールをふと覗くと、
こんなにぎやかな噴水が。


粉砕タイルが貼りつけられた噴水





噴水の背面にあるらせん階段の手摺も素敵なデザイン。


ホテルの受付カウンターも優雅な曲線を描いてた。


そしてすぐそばにあった果物屋さん。
フルーツが食べたいと思ってたので、セールになってたこの二色入りのブドウを購入。
流しを借りて洗わせてもらい、食べると、めちゃ甘くて美味しいブドウだった。


ライトブルーのファサードが美しかった建物。


近寄って見ると、なんと壁面は細かいモザイクタイルで描かれていた。





お土産屋さんの床タイル





このショップはグエル公園近くで見た建物。
粉砕タイルで装飾されていた。





この後はドメネク・イ・モンタネールのホテル・エスパーニャのレストランを見学させていただくことに。
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watercolour space パピエ(藤井厚二設計の住宅)

2019-12-10 | 建築巡り・街歩き【大阪】
先日fbで情報を頂いて、千里丘にある水彩画教室パピエで、
カレンダーの原画展が開かれているとのことで伺ってきた。


こちらの建物は築100年になる藤井厚二設計の住宅で
現在も住宅として、また水彩画教室のアトリエやギャラリーとして使われているとのこと。



この日は閉ざされていたけど、こちらが母屋の玄関。


玄関の照明。


こちらの部屋は、この日、喫茶室として開放されていた部屋。
後ほど中から。


ギャラリーの入り口は当初からの建物に増築された部分にある。
素敵なアプローチ。


サンルームのように張り出した増築部分。
この日は可愛い手作り雑貨が売られてた。


お店の方に撮影許可を得ると、じゃんじゃん撮ってもらって、宣伝してもらってOKとのことだったので・・
可愛いテディベアのぬいぐるみたち。
肝心の水彩画のカレンダーの原画を撮るのを忘れてしまったが;
とても素敵な風景画だった。



母屋の一室も喫茶室として開放されていた。
こちらは藤井厚二の建築部分。


網代が市松状に入れられた天井。


造り付けの食器棚。
収納力ありそうな横幅の広いもの。


先ほど外から見えたガラス窓で二方が囲まれたスペース。
お庭の緑が目に入って気持ちのいい一画。


このスペースには先生と生徒さんがスケッチ旅行へ行かれた際のスケッチブックが置かれてた。
そのスケッチがとても素敵で見入ってしまった。
旅先で、こんな風にスケッチができたらいいなあ。。
自分にはそんな余裕は全くないが;


そして先ほどのお部屋からトイレへ向かう途中には吹き抜けの階段ホールが。






こちらが玄関。


こんなステンドグラスの入った扉もあった。
新しいものかな?!お家の雰囲気にあっている。


ギャラリーとして使われていた増築された部分をお庭から。
当初からの建物と違和感なく溶け込んでいて素敵。





お庭の紅葉もとてもきれいだった。
こちらでは水彩画教室の他、ワークショップや個展、さまざなイベントも行われているとのこと。
建物は今年、登録有形文化財となり、大切に暮らされている様子が伝わってくるようなお家だった。
コメント (3)
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【バルセロナのモデルニスモ建築・カタルーニャ音楽堂その三】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-12-09 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

カタルーニャ音楽堂ツアー、クライマックスはメインホール。


まずはメインホールを二階の客席から。
美しすぎるホール・・


ステンドグラス、モザイクタイル、彫刻・・あらゆる手仕事の技術が結集した
ホールをじっくり堪能。


ステンドグラスを同じ高さから眺める。
太陽を表したというステンドグラスは天窓にもなっていて、自然光が差し込み、美しく輝く。
この美しさは圧巻・・



ステンドグラスの円周には女性が描かれている。
ホールの装飾の主要なテーマは合唱音楽というところから
これらの女性は聖歌隊を表しているという。


ステージ両脇には華やかな彫刻が施されていて、


向かって右手はペガサス


連なる大きなアーチ窓には花綱模様のステンドグラスが美しい。
カタルーニャやバルセロナを象徴する旗もデザインされている。





アーチの柱の付け根は孔雀が羽を広げたようなデザインのモザイク。


柱を囲むように吊るされたリング状のシャンデリアは軽やかで優美。


アーチの内側のピンク色とバラの花が可愛いすぎる・・
このアーチの内側には偉大な音楽家の名前が連ねられている。
こちらは月桂樹のリースの中にワーグナーの文字が。


バラ、孔雀の羽、バラ・・装飾で埋め尽くされる天井。






他にもホールなどで見たモザイクタイルの装飾。



こちらは白のタイルの中にポツポツと入れられたモザイクのタイル。


もみじのような葉?がデザインされた床のタイル。


これはマーガレットのような花にくすんだピンクとえんじ色のタイル。


ヒイラギのような葉とピンクのタイルの組み合わせ。


今度は一階へ下りてきて、ホールを見上げる。


二階で近くで見ていたのとはまた違った景色が広がる。
扇状に広がる孔雀の羽のモザイク、その外側を飾るバラの花、
シャンデリア・・


そして中央には天窓兼ステンドグラス。


ステージの後方にはドイツ製のパイプオルガンが設置されている。


ステージの壁面を飾るのは、楽器を奏でる女性たちの像。


上半身は壁から浮き出たレリーフ状で、なんと下半身の衣装はモザイクで
描かれているのだ。


最後に真下から見上げてみたステンドグラス



神々しささえ感じるステンドグラス。
音響効果もよいというこのホールで音楽も聴いてみたかったなあ。


しかしホールの美しさはもちろん、タイル的にも大満足!!
隅々まで行き届いた可愛い装飾の数々が、乙女心(おばはん心?!)をくすぐるカタルーニャ音楽堂内部見学だった。。

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【バルセロナのモデルニスモ建築・カタルーニャ音楽堂その二】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-12-08 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019
カタルーニャ音楽堂、ツアーは二階のルイスミレーホール、そしてテラスへ。


二階のホール前もゴージャス極まりない空間。




ルイスミレーホールはコンサートの合間の休憩に使われる場所。
こちらもやはり花の模様の入ったステンドグラスが窓いっぱいに広がり、


二方向から明るい光が差し込む。


天井からは重厚感たっぷりなシャンデリアがぶら下がる。
よく見ると、緻密な飾りのひとつひとつにも花があしらわれてる。


アーチを支える柱は、


モザイクタイル貼り。
しかし、モザイクタイルはこれだけにとどまらず、


テラスへ出ると、そこは目もくらむばかりのモザイク柱群が!


柱はひとつひとつデザインが違い、全て花がデザインされている。


こちらの柱はカラーのような花のデザイン。


白いバラがらせん状に描かれた柱。


アイリスが美しくデザインされたものも。






上を見上げると、扇状のスペースにもモザイクタイルがびっしりと。


どこを見ても目を楽しませてくれる。


タイル好きとしては興奮が止まらない~


一本一本デザインは違うので、全て写真に収めたくなる。






腰壁には階段回りの壁と同じデザインのタイルが貼られ、その上にはモザイクタイル。


テラスの両サイドの壁面もモザイクタイルで窓枠が飾られている。


花で彩られたモザイク柱の柱頭にもやはり花飾りがつく。




















圧倒的なタイル量と、圧倒的な華やかさ、、
さすがにタイルの国、スペイン~可愛いすぎる花のモザイク列柱・・
そして、クライマックスのメインホールへ。
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【バルセロナのモデルニスモ建築・カタルーニャ音楽堂その一】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-12-07 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

蝶の家からは10時に予約していたカタルーニャ音楽堂へやってきた。
こちらは以前来た時には外観しか見てなくて、今回最も内部を楽しみにしていた建物のひとつ。


カタルーニャ音楽堂はドメネク・イ・モンタネールの最高傑作と言われるコンサートホールで、
1905年から1908年にかけて建設された。


ファサードのコーナー部分にはカタルーニャの守護聖人、サン・ジョルディの彫刻が貼り付く。
サン・ジョルディ、よく見かけるなあ・・


正面玄関には赤煉瓦にカラフルなモザイクタイルが貼られたアーチの柱が並ぶ。


花のデザインが可愛いモザイクタイルが貼られた柱。


今は使われていないようだが、モザイクタイルに囲まれたチケットブースの小窓。


玄関ホールへ入ると、目の前はホワイエ。
レストランやカフェとしても使用されている。


ドーム状の天井にはタイルがリボンのように掛けられ、


陶製の花がボタンのように留められている。


煉瓦とタイルの柱からは放射状に梁が伸び、


柱頭には陶製の花の飾りが華やか。


バラの花のデザインのもの。



その煉瓦の梁にもタイルが貼られ、グリーン系のグラデーションが美しい。






中央のキッチンカウンターの上部はステンドグラスのスクリーンが四方を囲む。





色とりどりの淡い色彩のガラス、レンズのような丸いステンドグラスが可愛い。





カフェの入口は全面ステンドグラスに覆われていて、



曲線が優雅なアールヌーヴォーな花のデザイン。


カフェの腰壁や階段周りにもふんだんにタイルが使われている。
優しいベージュの色合いのレリーフタイルと、ピンク色のタイルが差し色に。


水色のタイルとの組み合わせも。


見学ガイドツアーはカフェの隣のリハーサルホールへ。
こちらは小規模なコンサートやプレゼンテーションなどに利用される小ホール。
こちらでスライドを見た後は二つのグループに分かれて、見学スタート。



リハーサルホールの腰壁のタイル。
階段のタイルとはまた少しレリーフタイルのデザインが違う。


私たちは階段を上がって二階からの見学。


階段親柱に立つ、豪華絢爛な照明。


階段踊り場のステンドグラス。


階段の手摺子は陶の飾りとガラスでできている。


階段の壁、天井はふんだんなタイルに覆われている。





花のステンドグラス、陶製の花のレリーフ・・花に埋め尽くされた空間・・
この段階でもう、タイルでいっぱいいっぱいな満足感があったが、
まだまだここから怒涛のモザイクタイル攻撃が・・
ルイスミレーホールとそのテラス編へ続く。

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【バルセロナのガウディ建築・ミラーリェス邸の石門&グエル別邸他】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-12-05 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

バルセロナ巡り2日目、朝一にやってきたのはミラーリェス邸の石門。
出版、印刷業を営んでいたミラーリェスが友人であるグエルより購入した敷地に
建てた邸宅と門と塀。
現在、邸宅は残っておらず、ガウディのデザインした門と塀のみが残る。


大きくウェーブを描く門・・真ん中は馬車で通るための門で、右側の門が人用だそう。


門につく庇の瓦はガウディのオリジナルデザインの石綿スレート。
建築当初は庇は前後に大きく伸びていたそうだが、規制に違反し、大きく道にはみ出していたため、現在は改修され、かなり小ぶりになったのだとか。


なぜかガウディのブロンズ像が。


波打つ塀は龍をイメージしたもの。
現存しているのは一部で、当初は塀の長さは36mもあったそう。


こちらは人用の門。
やはりただのアーチではない不思議な形。


塀の上の鉄製の柵も当初からのオリジナル。


石門の前の集合住宅のタイル。


こちらも飴色のきれいなタイル。


床のタイルはこんな人魚の模様が入っていた。
他所でも見かけたデザイン。
ここからグエル別邸まで約10分ウォーキング。


めちゃかっこいいタイルが貼られた玄関を見つけた。
インターフォンもいい感じ。


クレーターのようにぼこぼこ穴が開いたタイルの表面。


大胆な釉薬の色と掛け方・・
アートなタイル玄関だった。


そしてグエル別邸にやってきた。
こちらはグエルの週末の邸宅で、ガウディが邸宅の増改築を手掛け、
門や塀、門番小屋、馬小屋、馬場などがガウディによって新たにつくられた。



邸宅は現存しておらず、敷地内に入るには10時からになるので、
外観だけ見にやってきた。


1885年に造られた正門のドラゴンの門。
鍛鉄ではなく既製の工業製品が使われているそう。


口を大きく開けたドラゴンの姿はリアルでインパクト大。


二枚に分かれた舌までリアルに表されてる。


ドラゴンの翼のひだも細かく表現されていて、鉄製とは思えない造形。


脚や手のウロコまで・・


迫力満点のドラゴンの門だった。


通用門の方もアーチの上部が複雑なデザインに。



煉瓦とモザイクタイルを組み合わせた透かし彫りの塀。


赤い煉瓦にセラミックが映える。


馬小屋のドーム。


グリーンのタイルに、青と白の細かなモザイクタイル。


放物アーチ窓はガウディが初めてこの建物で使ったといわれる。




門柱にはグエルのイニシャルが入る。
煉瓦を積み重ねた目地の中にも細かいセラミックが貼られている。


門柱には複雑怪奇な飾りが。


外壁は煉瓦やセラミックのモザイクの他に、こんな青海波的な模様のコンクリートで装飾されてた。


 
そして地下鉄に乗り換えて、蝶のモザイクが天辺に貼り付いた蝶の家へ。
プラザ・エスパーニャ駅だったか?
蝶の家はバタフライハウスで住所をネット検索。


住所がわかったので、探したのだけど、
それらしき家が一向に見当たらず・・
それもそのはず、天辺以外は普通の集合住宅のようで、
蝶のモザイクは木々に隠れて真下からは見えなかった;


建物は1929年に建てられたカサ・ファジョル
こちらはその入口玄関扉。


少し離れて、木々の間から見えた建物の天辺につく蝶のモザイク。


オレンジ、黄色、ブルー、グリーンとモザイクタイルのグラデーションが美しい。
ちゃんと触覚まで可愛くついていた。
ここからは10時に予約してたカタルーニャ音楽堂へ。

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