m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

豊郷・伊藤忠兵衛記念館のタイル他

2019-12-03 | 建築巡り・街歩き【その他】

愛知川宿を歩いた後、豊郷へ向かった。
行きの電車で周辺を調べてた時に、タイル友の会のメンバーが以前に教えてくれた
タイル物件、伊藤忠兵衛邸を思い出したのだった。


伊藤忠兵衛記念館は明治15年に建てられた伊藤忠、丸紅の創始者、初代忠兵衛の旧宅。
主に奥さんの八重夫人による新入店員の教育の場として使われていたそう。


タイルがあるという洋式風呂へ直行。
風呂は後の明治40年代につくられたという。
当時では珍しい猫足のバスタブ。


床と壁にはタイルが貼られていて、


ヨーロッパ製のレリーフタイルは、
アールヌーヴォー風のザクロ?か花のつぼみのようなデザイン。


腰壁に貼られているのはリースとトーチのようなものがデザインされた上品な飴色のタイル。
イギリス製なのかなあ。





ガイドさんによると、この風呂場にはお湯を沸かす設備がなかったそうで、
台所で沸かしたお湯を運んできて使用したのかもと言われていた。


バスタブの猫足。





タオル掛けや石鹸置き?も洋風のもののようで、デザインが素敵だった。


洗面台は大理石と木の和洋折衷で造られてた。





タオル掛けの細工。


そしてお手洗いのこちらの小便器も釉薬の掛かり方が美しいものだった。


庭に出ると、こんな織部の敷瓦もひとつふたつ残されていた。


その後、豊郷町役場を通って、






豊郷小学校へ。
ここは以前家族と来たことがあり、その時のレポは→☆







階段手摺に設置されてるうさぎと亀のブロンズ像を見て行こう。







昼寝するうさぎ。


寝てるうさぎを抜かす亀。


酬徳記念館



吹抜けの明るい空間はカフェに。





観光案内所も併設。


アールデコの意匠が残る階段。




二階からホールを見下ろす。


下駄箱に可愛い椅子があった。


豊郷を後にし、五個荘へやってきた。
こちらも一度来たことのある藤井彦四郎邸へ→
閉館前に滑り込み。
ちょうど同じ時間にやって来た、ご夫婦の方と一緒に、ガイドさんが案内してくださった。


スキー毛糸の製造販売などで成功した近江商人、藤井彦四郎の邸宅。


客間


舟底天井の廊下。



洋館はスイスアルプスを旅行した際に見た山小屋風の建物に憧れて建築。


杉皮貼りの天井に、家具調度品は英国の客船を一隻丸ごと買い取った時の
備品が使われている。






こちらの書架も客船にあったものだそう。


ポーカーテーブルは四隅に貝型の灰皿がついていて、


裏返して、灰を落とせるようになってた。


洋館のテラスのタイル。
前回はよく見てなかったので、タイルを見ておこうと思ってやってきたのだった。


ちょっとくすんだライトブルーの色合いのタイルがきれい。
この後はご一緒したご夫婦の方に、この日宿泊されるという近江八幡まで
送って頂くことができて、スムーズに帰りつくことができた。

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こだんみほ×木工房KOKO作品展「タイル絵?!」&愛知川宿の町歩き

2019-12-01 | 美術館・ギャラリー他

昨日まで近江鉄道愛知川駅併設ギャラリーで開催されていた
「こだんみほ×木工房KOKO作品展「タイル絵?!」」へ、昨日駆け込みで伺ってきた。


今回は愛知川の伝承工芸品、瓶手毬や中山道をテーマにした新作もあり、
こだんさんにお話を伺いながらゆっくり拝見することができた。


愛知川(あいちがわと書いてえちがわと読む)には瓶細工手毬という丸い瓶の中に手毬が閉じ込められた伝承工芸品がある。


こちらはその瓶手毬をイメージし、モザイクタイルテーブルの天板のデザインを取り入れられた作品。


ぷっくりと浮き上がったタイル(絵)が可愛い~


こちらは元々瓶手毬のデザインなのかと思っていたら、中山道でお見かけされた
花の模様のタイルとモザイクタイルを合わせられたものだそう。
額縁に巻かれた糸が瓶手毬感を演出。
とっても素敵だなあ。


こちらは中山道の醒ヶ井宿で見られる梅花藻をイメージした作品。
私もずっと以前に梅花藻を醒ヶ井宿で見たことあったけど、小さな白い小花が
可愛かった。
清流に小花が浮かぶ様子を思い起こさせる美しい作品。


水中の藻はペスカードと呼ばれる魚型タイルで表されてる。


中山道の大津宿にあるという小町湯という現役の銭湯で見られるという
モザイクタイルの熱帯魚。
ここはタイル尽くしの銭湯だそうで、いつか行ってみたいなあ。


こちらも中山道の民家で見られたというたばこ屋さんのショーケース台?
網代状に貼られたタイルと縁取りタイルが可愛い。
道に咲いていたという植物を添えて。


グッズも充実!
私は一番最初の瓶手毬のデザインのヘアゴムが可愛くて購入させて頂いた。


そして、滋賀出身でおられるというこだんさんの恩師がすぐお近くにお住まいだそうで、その先生が修復、保存されたという建物を拝見させて頂いた。
こちらの建物は旧伊藤製材所社屋として、大正から昭和初期にかけて、
一階は事業所、二階は従業員の宿泊施設として使用されていたものだそう。
こちらの建物を曳家までして、修復保存されたそうだ・・
個人の方が・・すばらしいなあ。


玄関の持ち送りも、当初のデザインで復元されたという。


現在は西澤家住宅洋館として、地域の方々の集会の場などに使われているそう。


玄関を入って、右手にある階段の親柱にはセセッション風の意匠。



駅前の瓶手毬型ポスト。
ギャラリーでゆっくりさせて頂いて、これから撤収作業があるこだんさんとお別れし、教えて頂いた物件巡り&お昼ご飯へ繰り出すことに。


こちら大正11年に建てられた旧愛知川郡役所。
現在は愛荘町文化振興課が管理し、歴史資料などの保管に使用されているそう。


そしてランチに、駅の観光協会の方にすすめてもらった香凛舎へ。
ランチセットは1100円からとお手頃で、1200円のデザート付きを。
サラダには魚のマリネまで入っていてボリュームたっぷり。


シイタケのポタージュスープに、ローストビーフ丼、


そしてデザートプレートに紅茶と、おなかいっぱいになった。


ランチの後は町歩きを続行。
近江商人がシルエット状に並ぶ外灯がおもしろい。


町屋を改装したショップ。


刺繍のかばんや小物、折り紙などが並ぶ。


この折り紙は「近江上布」で栄えた愛荘町の糸の先染めに使われる型紙を使って作られたものだそうで、琵琶湖のヨシが使われたヨシ紙にプリントされている。


モノトーンでモダンな雰囲気。


玄関を開けると、目を惹いた床の装飾。
石で、亀やひょうたんなどが描かれてる。


オーナーの方の手作り品だそう。


そしてこちらは大正15年の旧近江銀行の建物を改装した中山道愛知川宿街道交流館。




風除室。


現在は交流館として、情報発信をおこなっている。


重厚な大理石に囲まれた、旧金庫室。


こちらの和風建築も旧八幡銀行だった建物だそう。


腰壁の煉瓦のようなタイルが渋い。


竹平楼は明治天皇が立ち寄ったといわれる老舗料亭。


近江商人亭は麻織物・蚊帳商いをした豪商・田中源治が建てた邸宅だそうで、
現在は料亭になっている。
この後は豊郷へ向かった。

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