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【バルセロナのモデルニスモ建築・フォンダ・エスパーニャ】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-12-12 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019
グエル邸の後、やってきたのはホテル・エスパーニャ。
こちらのレストラン、フォンダ・エスパーニャがドメネク・イ・モンタネールが改装を
手がけたということで、ぜひ見てみたいと思ってた。



ここは宿泊してるホテルの近くで、初日夜にガラス扉越しに見せていただくことができたが、見学ツアーがあるということを知り、後日やってきたのだった。(写真は初日)
が、しかしこの日はレストランが休みで、見学ツアーもやっていないとのこと。
ガーーーン・・
ダメ元で明日朝にはもう帰らなければならないため、明日はツアーに参加することができないので、今日見せていただくことはできないだろうか?
と、受付で交渉すると、案内することはできないけれど、「見ていいよ」と
快くOKして頂けた。


めちゃめちゃうれしい~~
日本と違って、こんな融通が利くところが素晴らしいスペイン。
早速、レストランフォンダ・エスパーニャへ足を踏み入れた。
休みのおかげで人もいないので、撮り放題!
1859年に建てられたこちらのレストランは1900年~1903年にドメネク・イ・モンタネールにより改修された。


腰壁には重厚感のある木彫が施され、モザイクタイルで描かれた華やかな装飾が部屋を囲む。



なんと美しいのか・・


花やオレンジなどの果物、そしてエンブレム、甲冑などがデザインされている。





葉っぱの緑もさまざまなトーンの緑色が混じりあって、深みのある色合いに。






そして天井も、お花がちりばめられたモザイクタイル貼り。


ツーパターンの模様が描かれていた。





ああ、可愛すぎるピンクの天井・・



レストランの奥にはモザイクタイルで彩られた素敵なコーナーも。




扇形に窪んだニッチのようなスペースには天井と同じデザインの花のモザイクが貼られ、


ニッチの周りは葉の茂った樹木がモザイクで描かれていた。
アールヌーヴォー調に描かれた根っこが面白い。






その前には王冠のような煌びやかな照明。





壁につく照明。


天井の縁にはこんな可愛い魚のモザイクもいた。





そしてこちらは、人魚の間と言われる部屋。
こちらはホテルのダイニングになる。
画家ラモン・カザスにより描かれた壁画がある。


壁画には人魚や、


地中海の魚や甲殻類などが描かれていて、


後ほど知ったのところによると、この壁画の波の装飾は
葛飾北斎の大波が描かれた浮世絵「神奈川沖浪裏」に影響を受けたとのこと。
当時の19世紀後半にはヨーロッパではジャポニズムが流行していたという。
波の様子が繊細に表現されている。


上から吊るされた照明は海の泡を表しているといわれ、


腰壁は、カタロニアの木材と陶器で装飾されている。


網目のように組まれた木材の間にレリーフ状に膨らんだタイルが
貼られる。



お椀を伏せたようなこんな突起の大きなタイルは初めて見た。








腰壁にはコートや帽子を掛けるフックもデザインされている。


ダイニングの天井は吹き抜けになっていて



部屋全体が巨大な水槽を表しているといわれているそう。






ダイニングの天井装飾と波の縁飾り。


ロビーには大きな真鍮製のランプがついた柱が立つ。
ライオンのような動物がランプを捧げ持つ。


スグラフィトで描かれたロビー吹き抜けの空間。


階段の優雅な手摺も当初からのもの。
なんと二階へも上がってよい、と言われたので、二階へ。


ホテルは2010年に改修されたそうで、床に貼られていた当初からのモザイクは
上にガラスが敷かれて保存されている。


階段の踊り場や、二階廊下にポツポツと残されているモザイク。


「1900」と入れられたモザイクも


二階からロビーを見下ろす。


廊下に敷かれたモザイクタイル。


改修されてきれいになっていた客室。
ガラス張りの天井から下がる照明はダイニングと同様の海の泡を表したもの。
お休みのところ見学させて頂くことができて、本当によかった。。
感謝!!



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