すーさんの山日記

山と釣りとテレマーク
八幡平の登山情報

八幡平 5/31

2024-05-31 18:01:02 | 八幡平(積雪期)

今日は八幡平の山開き。来賓の方の挨拶や神事が行われてる間に、先んじて整備を進めておきます。

融雪も進んでいますが、残っている雪は総じて硬い。ハイヒール、スニーカーの人もやってきます。雪が消えて無くなるまで、ステップ掘り作業は続きます。

ドラゴンアイ規制ロープも徐々に遊歩道側に移動していきます。

今週末まで鏡開きせずに、ドラゴン状態をキープしそうです。

メガネ沼付近までの遊歩道は9割露出。こまめに掘り出している効果もあると思います。

メガネ沼にも、いよいよ水の染み出しが見られました。

メガネ沼の上から蒸の湯分岐までは、まだ雪がたっぷりと残っていますが、融雪に従い自然に遊歩道へと接続されるように、雪を均したり掘ったりしながら人流を誘導します。

融雪時の蒸の湯分岐は、ブッシュが立ってきたり踏み抜いたり、面倒な場所ですが、今日は時間をかけて一気に仕上げました。

 

ちあきなおみ 夜間飛行

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

源太ヶ岳 山頂直下 登山道状況 5/30

2024-05-30 18:33:41 | 源太ヶ岳

4月上旬、大規模な全層雪崩が発生し、それにともなう膨大な量のデブリと土砂が堆積し、薙ぎ倒された倒木が登山道を塞いでいます。今日は状況を確認しに行ってきました。

源太ヶ岳分岐付近の空撮写真では、このようになっています。源太ヶ岳上部150mほどのトラバース区間では登山道が消失。分岐付近では、松川温泉から登ってくると約50m手前までデブリ末端が到達しており倒木が折り重なり、大深山荘方面から来れば、やはり分岐手前約50m手前から堆積土砂を含んだデブリに行く手を阻まれます。

松川温泉の源太ヶ岳登山口をスタートし、急登続きのブナ林。

上倉の水場で喉を潤し、さらに急登に挑む。

源太ヶ岳山頂直下の大深山荘方面への分岐約50m手前から、倒木で行く手を阻まれます。

幸運にも分岐の道標は生きていました。

倒木のみならず、大量の土砂を伴ったデブリが堆積しています。

土砂の下は硬い雪。分岐を過ぎてから50mほど土砂の上を行けば、一旦登山道が露出しますが、100mも行かずにまたデブリです。

全層雪崩の走路となった山頂下部お花畑のトラバース区間は登山道消失。登山道はありません。

源太ヶ岳の湿原木道は無傷。

大深山荘方面からのアプローチも、分岐手前約50mで土砂を含んだデブリで行く手を阻まれます。

大深山荘方面からの登山道は通行困難ですが、頑張ると通行出来るように最低限の整備を行い、ピンクテープも付けてきました

大深山荘方面からのアプローチ、分岐手前約50m手前から分岐方面の空撮。デブリの堆積の厚みは2~3m程度はありそうですが、土砂が覆い被さっているので、融雪が進まないとことが予想されます。

分岐から松川温泉方面の通行困難区間も、登山道を塞いでいる倒木を処理。

登山道を塞いでいる倒木が無くなると、かなり見通しが良くなりました。

とりあえず、大深山荘方面から松川温泉への下山に際しての道迷いがないように、本当に最低限の整備終了。

源太ヶ岳全層雪崩のその後

空撮動画でもご確認ください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

源太ヶ岳分岐付近の通行困難のお知らせ

2024-05-29 17:33:01 | 源太ヶ岳

源太ヶ岳全層雪崩 APRIL24

4月上旬に発生した源太ヶ岳の全層雪崩に伴い、源太ヶ岳山頂直下の源太ヶ岳分岐付近の登山道が通行困難な状況となっております。

対応につきましては、八幡平市、岩手県自然保護課、環境省と現在協議中ですが、上記の告知を関係する登山口や避難小屋に掲示しました。

まず源太ヶ岳登山口、三ツ石山登山口、松川温泉登山口駐車場に掲出。

裏岩手縦走路の入り口となる畚岳登山口や三ツ石山荘にも掲出済みです。

5/26の状況です。分岐付近はデブリと薙ぎ倒された倒木と土砂により、登山道が完全に覆い尽くされております。

全層雪崩のデブリが倒木や土砂の下にあるため、融雪も進まない可能性があります。この付近の登山を計画なさっている方は、今一度計画の見直しをお願いしたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八幡平〜黒谷地 5/28

2024-05-28 17:31:01 | 八幡平(積雪期)

今日も薄ら寒くガスに包まれる八幡平。

ガスの中にぼんやり浮かび上がるドラゴンアイ。日射や降雨により、劇的に姿を変えることもありますが、静かに終焉を迎えようとしています。人の波も静かに引いてくれることを願います。

規制ロープを回収したり、新たに設置したり、ステップを掘ったり、業務に終わりはありません。

融雪に従い、湿原の露出面積も拡大して、木道脇の足元に、ショウジョウバカマ、ワタスゲが花をほころばせ、コバイケイソウ、ニッコウキスゲは若葉を伸ばし始めています。

源太森手前にはまだ雪が残っているところもありますが、、、

源太森山頂までくれば登山道露出。短い夏の始まりです。

叙情的な気持ちでボーッとして歩ければ、どれほど良いことか。そんな気持ちを吹き飛ばすかのように登山道に倒木が横たわる。ふう。。。

木こりマシンと化して、登山道に覆い被さっているところをカット。

源太森裏のお花畑の雪も残り少なくなってきましたが、雪が硬くしまってくると、この手のトラバースは慣れていない人にとっては恐怖です。やはり融雪に従い、歩きやすいところから、徐々に登山道上にステップを寄せていきます。

これから時期、最も厄介なのは、安比岳分岐から黒谷地の区間です。

完全融雪までは踏み抜き地獄と化します。落差の大きい踏み抜き注意箇所は予め落としていきます。

これから4〜5日程度は踏み抜き要注意週間です。落ちたくない方は、来週開けにお越しください。

黒谷地まで来れば一安心です。

 

森山直太朗 - 名もなき花の向こうに(仮) / にっぽん百歌【カレー屋さん】

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

黒谷地口〜茶臼岳〜茶臼口 5/27

2024-05-27 20:10:30 | 八幡平(積雪期)

大混雑の週末が明け、今日は黒谷地口から茶臼口のパトロール。

黒谷地口から黒谷地までの間は、木道がほぼ露出。

5月も残りわずか。湿原は夏仕様へと衣替えの最中。

茶臼山荘までは、所々でまだ雪が残っていますが、踏み抜き地獄のピークは過ぎた感じです。

雪が融けてしまえば、誘導用のピンクテープは回収します。

茶臼山荘の雨水槽には満タンに水が溜まっているので、水を十分使った清掃も可能です。

茶臼山荘から茶臼岳山頂もわずかに雪が残っていますが、道迷いの可能性はありません。

山頂から茶臼口方面を俯瞰すれば、完全融雪もう間も無く。

早めに融雪したところは、登山道もドライになっていますが、、、

融雪中の場所は、登山道上をけっこうな勢いで水が流れています。

例年、最後まで雪渓残る茶臼岳山頂直下。融雪に従い、登山道が露出してきますが、小さな路肩の崩落が確認できました。

数日おきにステップのエッジ出しを行って、通行に支障をきたさないように整備しております。

直下の雪渓を過ぎれば、危険な雪上歩きはありません。ミネザクラのトンネルを潜って茶臼口へ下山。

 

Carpenters. I Need To Be In Love歌詞、和訳(mix)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八幡平 5/26

2024-05-26 17:30:17 | 八幡平(積雪期)

日曜日です。今日もドラゴンアイを目指して、多くの行楽客が押し寄せてきました。県境の駐車場に入るのも一苦労です。

融雪が進むにつれ、規制ロープも徐々に遊歩道側に移動して、撮影ポイントは人でごった返しています。

昨晩の冷え込みで、薄氷が張ったドラゴンアイ。

八幡平山頂展望デッキ周辺の積雪も、あと10日もすれば消えて無くなると思います。

ガマ沼分岐から陵雲荘の下りの積雪も薄くなってきて、湖畔のベンチもかなり露出してきました。

八幡沼湿原の倉形沢源頭部に架かる木道は完全露出。

源太分れから源太森は、半分以上露出。

源太分れからのキスゲ通りも融雪が進んでいますが、まだ雪上歩きもありますよ。

キスゲ通りの木道に、積雪によりズレてしまったところが一箇所。注意して歩いてください。

今日も、午後になっても渋滞の列がなかなか途切れませんでした。来週末はどうなるでしょうか?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八幡平 5/25

2024-05-25 18:01:12 | 八幡平(積雪期)

また週末を迎えた八幡平。今日も多くの行楽客が押し寄せてきました。

大量の人流を滞りなく捌くには、ステップ掘りが欠かせないんです。

遊歩道とは関係なく歩きやすい雪上に掘っていたステップは、融雪に従い遊歩道が露出してくれば、そちらに誘導するようにステップも掘り直さないといけません。これだけの人の波が雪山に押し寄せてくるところもなかなかありません。作業している時間と、人の波が捌けるまで待機している時間、ほぼ一緒。

早くこの騒ぎが収まってくれることを願うばかりです。

ドラゴンアイもだいぶ薄くなってきたようです、来週にはクラックが入って鏡開きとなるでしょうか?

鏡沼分岐から八幡平山頂の間も、かなりのスピードで融雪が進んでいますが、まだまだ雪上歩きです。

山頂デッキの階段は両方とも最下段まで露出。

しばらく空けていた間に、八幡沼の水面に残る氷もわずかとなりました。

今日もかなりの人出となった八幡平。明日も渋滞が予想されますが、夜間通行止めも解除されたので、早朝お越しになってはいかがでしょう。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鳥海山麓スケッチツアー 5/21~5/24

2024-05-24 21:27:00 | 山形

山里寿男先生のスケッチツアーのお手伝いで鳥海山麓へ。

酒田に集合し、お天気が芳しくないので、まず山居倉庫でのスケッチ。建物を描くのはけっこう難しいですね。真剣に先生の話に耳を傾けるお弟子さん。先生の話を聞いてると、テレマークのレッスンにも通じるものがあるように感じます。

山岳画家として長く第一線で活躍されてきた先生です。筆捌きに迷いなし。観察したものを平面に落とし込んで、立体として見せる技。

同じ景色を目の前にしても、出来上がる絵には、やっぱりその人なりの個性が現れます。

今シーズンは残雪少ない鳥海山。難易度も上がりますが、圧倒的景色を前にお弟子さんたちも真剣です。

象潟の蚶満寺にも立ち寄ってみました。史跡にも指定されている庭園も拝観出来て、松尾芭蕉の足跡を肌で感じることが出来ました。タブの木の巨木も神々しく圧倒される存在感でした。

映画「おくりびと」で主人公がチェロを弾いていた月光川の河川敷。見る場所により、大きく形を変える鳥海山。庄内平野に恵みをもたらす豊穣の山。

お天気に恵まれ、良い絵が描けました。

最終日は2体の即身仏で有名な海向寺を拝観。お寺の方に本殿や即身仏をご案内いただき、欲に塗れた心がいっとき清浄なる気持ちになったような気がしました。

昼過ぎからは雨予報。雨降り前に最後のスパートで、山居倉庫の逆サイド(裏側?)をスケッチ。絵を描くにしても、山を歩くにしても、スキーをするにしても、観察する目を養うって大切ですね。

文化の香り高い酒田。松尾芭蕉も足跡を残した象潟。スキーの山としての鳥海山は馴染み深い場所でしたが、じっくり回ってみたら新しい発見もあり、改めて鳥海山麓の素晴らしさを再認識し羨ましくもなりました。良いところだなあ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八幡平/黒谷地 5/20

2024-05-20 18:21:18 | 八幡平(積雪期)

昨日はこれまでにない人出でしたが、今日は静かな八幡平。朝方は曇天でしたが、昼前からは小雨模様。

今シーズンは激しい天気もなかったため、ここまで順調に雪解け進む鏡沼。

笹が立ってきたり、クラックが広がってきたり、穴ポコが空いてきたり、融雪に従い、規制用のロープの位置も移動していきます。

雨が降り始めると、山全体にガスに包まれます。八幡沼も霞んで見えません。

八幡沼湿原の融雪も進んでくると、踏み抜いたらかなり落下してしまう場所は、早めに木道を掘り出しておきます。

倉形沢の源頭に掛かる木道のラインも出しておきます。

源太分れ付近はだいぶ木道が露出しました。

八幡平山頂付近の整備の後は、黒谷地口から黒谷地の間の木道出し。

熊の泉は水汲み可能な状態です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八幡平 過去最大級大混雑 5/19

2024-05-19 17:37:07 | 八幡平(積雪期)

昨日の混雑ぶりのさらに上行く大混雑。間違いなく過去最大の入場者、過去最大の渋滞。ドラゴンアイフィーバーはさらに熱を帯び、もはや収拾がつかない。。。現場は大変です。

後から聞いた話では、スタートダッシュに出遅れた方々は駐車場に入るまで3時間かかったとか。。。3時間ですよ。はやてに乗れば盛岡から東京まで行ってお釣りが来ます。こうなったら、マイカー規制を本気で考えた方が良いです。・・・いや、しなければいけない。渋滞にはまっている時間ほど無駄なものはありません。3時間待たされている方もたまったもんじゃないです。

ドラゴンアイがメジャーになる以前のこの時期の八幡平は、閑散期でのんびりムードでしたが、今ではすっかり観光地です。足元はスニーカー的な靴の人のほうが圧倒的に多い印象で、今日もステップ掘りが欠かせません。

どこもかしこも人だらけ。人流を滞りなく捌くためには、効果的なステップ掘りとロープ規制が重要です。

鏡沼分岐から山頂の間をほぼ夏道通しに直して、あとは雪が融ければ遊歩道が出てくるという状態になりました。八幡平山頂周辺は、あと10日もあれば、遊歩道上にはほとんど雪が無くなるかと思います。

ドラゴンアイ騒動の一日も早い沈静化が待たれます。疲れました。

どこもかしこも駐車場 feat.ハナレグミ / にっぽん百歌【巨大駐車場】

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする