すーさんの山日記

山と釣りとテレマーク
八幡平の登山情報

鳥海山麓スケッチツアー 5/21~5/24

2024-05-24 21:27:00 | 山形

山里寿男先生のスケッチツアーのお手伝いで鳥海山麓へ。

酒田に集合し、お天気が芳しくないので、まず山居倉庫でのスケッチ。建物を描くのはけっこう難しいですね。真剣に先生の話に耳を傾けるお弟子さん。先生の話を聞いてると、テレマークのレッスンにも通じるものがあるように感じます。

山岳画家として長く第一線で活躍されてきた先生です。筆捌きに迷いなし。観察したものを平面に落とし込んで、立体として見せる技。

同じ景色を目の前にしても、出来上がる絵には、やっぱりその人なりの個性が現れます。

今シーズンは残雪少ない鳥海山。難易度も上がりますが、圧倒的景色を前にお弟子さんたちも真剣です。

象潟の蚶満寺にも立ち寄ってみました。史跡にも指定されている庭園も拝観出来て、松尾芭蕉の足跡を肌で感じることが出来ました。タブの木の巨木も神々しく圧倒される存在感でした。

映画「おくりびと」で主人公がチェロを弾いていた月光川の河川敷。見る場所により、大きく形を変える鳥海山。庄内平野に恵みをもたらす豊穣の山。

お天気に恵まれ、良い絵が描けました。

最終日は2体の即身仏で有名な海向寺を拝観。お寺の方に本殿や即身仏をご案内いただき、欲に塗れた心がいっとき清浄なる気持ちになったような気がしました。

昼過ぎからは雨予報。雨降り前に最後のスパートで、山居倉庫の逆サイド(裏側?)をスケッチ。絵を描くにしても、山を歩くにしても、スキーをするにしても、観察する目を養うって大切ですね。

文化の香り高い酒田。松尾芭蕉も足跡を残した象潟。スキーの山としての鳥海山は馴染み深い場所でしたが、じっくり回ってみたら新しい発見もあり、改めて鳥海山麓の素晴らしさを再認識し羨ましくもなりました。良いところだなあ。

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IDEHA PV撮影 2/16

2024-02-16 17:47:45 | 山形

今日は山形IDEHAの石沢氏と撮影会。IDEHAのプロモーションビデオに使ってもらえるかな?

八幡平温泉郷では昨日は夜になるまで雨降り。その後に降雪。御在所も同様で、カチンコチンの雪の上に新雪。

雪のあるところを選んで滑りますが、足元から硬い感触がなくなることはありません。

写真で見ると良い画なんですけどね。

石沢氏のアグレッシブさには頭が下がります。「当て込んで滑ろう!」なんて、私は思いもよらず。

山を滑るには、地形に合わせて滑る技術力ですね。

さすがの石沢氏。余裕です。

鈴木の無理難題に、良い滑りで応えてくれました。ありがとう。石沢氏。

IDEHA PV

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東北プロガイドアバランチミーティング 12/16~12/17

2019-12-18 21:13:36 | 山形

12/16~12/17は山形の湯殿山スキー場で、昨年に引き続き東北プロガイドアバランチミーティングが行われました。今シーズンの課題は梱包と搬送。初日は、地域ごとに分かれて、室内で効率的な梱包の試行錯誤です。

スキーでソリを作って搬送というのも徐々にマイナー化していくのか?これからの主流はレスキューシートになっていくのかな。搬送で引きずる底面には強度のある生地を配し、スキーごと梱包してしまいます。トップ、テール、サイドにループがあり、手で持ったり、スリングを通したり出来る構造です。今までのソリを組み立て、ツェルトで梱包して・・・という方法よりも短時間で搬送作業に移れます。

参照→今井シート

東北各地から集まったガイドたちが持てる技術を出しあい、特に講師を招聘しなくてもかなり充実の研修会でした。年々いろんなところに改善が進み、梱包搬送の速さと快適さがアップしているようです。

これまた優れもののDKシェルター。かまぼこ型になっていてボトムにはゴムが通っており、体育座りなら最大8名中に入れます。袋に収納するとけっこうコンパクトになります。

全員でシェルターの端っこを持って、持ち上げてさっと中に入ってアッと言う間に避難完了となります。4人ぐらいならワカサギ釣りも出来そうなぐらいです。

翌日は屋外での研修です。正解は一つではありません。何度も試して良い方法を探していきます。

引き上げも行いました。1回ごとに反省会。自分の持ってる道具を使ってやってみますが、他人の道具を見ることもひじょうに参考になって良かったですね。

IDEHA、毎年のセッティング本当にありがとうございます。そして、東北のガイドの方々、お疲れ様でした。夜の部も楽しかったですね。

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東北プロガイドアバランチミーティング 12/17~18

2018-12-19 16:22:14 | 山形

山形のIDEHA石沢氏の声かけで、東北プロガイドアバランチミーティングが湯殿山スキー場で行われました。岩手、秋田、宮城、山形、福島から27名のガイドやスキーインストラクター、消防士、気象予報士、国際山岳医というバラエティーあふれる顔ぶれが揃いました。

講師の鈴木さんは労山の講習でも活躍中。雪崩に対しての取り組みは、マニアックな域に達しています。ビーコンの周波数のズレやパルス幅を計測する器械も、お友達に発注して作ってもらうほど。今回の参加者のビーコンには狂いの生じているものはありませんでしたが、古いビーコンをお使いの方は、新しいものに交換したほうが良さそうです。特に古いシングルアンテナのアナログビーコンをまだ使っているかたは要注意です。狂いのあるビーコンは、捜索時に混乱を生じさせます。

2日間の研修でしたが、初日はあいにくの雨で終日机上講習。ビーコン捜索に関するもの以外でも、今回は気象予報士による高層天気図から予想する冬山の気象の話もあり、中身は濃かったです。

初日の夜は懇親会で盛り上がりましたが、2日目の研修もしっかりと。

ビーコンの電波の出方を雪上で視覚的に確認したり、使用機材の個性を知ることも大切ですね。

複数埋没の捜索、ショベリング。こういうものは、適宜練習しておく必要がありますね。いざという時には、練習の半分も出来ないでしょうから。

ザック数個を埋めてから作るシェルターは、半イグルーよりも簡単かも。

こういうイベントに参加して思うのは、情報は毎年アップデートしなきゃいけないということ。自分の持っている道具をきちんと理解して使えるようにしておくということ。インターネット上で得た知識も、知っているだけでは意味ないですからね。なんでもそうですけど、繰り返して練習しないと覚えません。毎回反省しております。

IDEHA石沢氏、講師の皆さま、本当にありがとうございました。参加の皆さま、お疲れ様でした。

 

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IDEHA&RASU-Tステップソール合同合宿 4/7

2018-04-07 23:38:44 | 山形

志津温泉清水屋旅館では、美味しい山の幸に舌鼓を打ち、節度をもって楽しく語らいの夜。

一夜明けた朝は、どんよりとしたお天気ではありましたが、ツアーは大丈夫そう。

今日は、IDEHAの石沢氏のガイドによる湯殿山西の平ステップソールツアー。彼とは古い付き合いとなりますが、本当に任せて安心です。

姥沢の車止めから少し登り返して、即滑走開始。今日は参加者8名、スタッフ3名の総勢11名。RASU-Tではありえない大所帯ですが、たまにはいいもんです。

さすがの石沢氏。ブナ林の中を華麗に滑り降りていきます。

このエリアのブナ林は、間隔も広く滑りやすい巨木の点在する素晴らしいところですね。

今日はちょうど良い雪でしたね。気持ち良くターンを刻めました!

滑って、登って、休んで。シールの着脱がないと、いつの間にかけっこう滑ってます。

斜度のあるところにもチャレンジします。日頃鍛えし腕前をここで発揮せん!

テールガイドの210くんは、いつも良い雰囲気を醸し出してくれてます。なんか安心します。ありがとう。

ステップソールのツアーが初めてというIDEHAですが、かなりお気に召していただいた様子です。面倒くさくないでしょ?

一見真面目そうに見える方も、山に入れば素の自分が出ちゃう!滑りはその人の性格を映す鏡!

ステップソール初トライの方にも、かなりの好感触だったと言えるでしょう!

練習の成果を出せ、雪や斜度に合わせてターンを刻めるようになった方もいるでしょう。

自分の使っている道具について考えさせられた方もいるでしょう。。。

これからの時期に注意しなければならないのが全層雪崩。豪雪地帯で知られるこのエリアの雪崩は規模が違います。

西の平の稜線まで上がってくると風雪が強く吹き付ける。この時期のツアーはこういう天候の急変に対応できないといけません。

滑ると登るの繰り返しで徐々に高度を落としていきます。

振り向けば湯殿山。あいにくの天気でしたが、良い山です。

白神山地をも凌ぐと言われるブナの森。本当に感動ものです!

 最後は、ビタッと目的地に到着です。ステップソール向けの良いツアールートでした!

ご参加の皆さま、湯殿山スキー場スタッフの皆さま、志津温泉清水屋旅館の皆さま、IDEHA石沢氏、ありがとうございました!

また来年もかな?

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IDEHA&RASU-Tステップソール合同合宿 4/6

2018-04-07 23:37:21 | 山形

4/6~4/7はIDEHA&RASU-Tステップソール合同合宿でした。

まず初日はスキー場の閉鎖間もない湯殿山スキー場ゲレンデでステップソール講習です。雪上講習の前に、スキー場のご好意で食堂を使わせてもらって机上講習。私の話を初めて聞く方もいらっしゃるので、ターンの理屈をまず頭に入れてもらいます。

ステップソールだからと言って、滑りの基本が変わるわけではありません。しかし注意しないといけないのは、後ろに進まないということ。

板によっては、キャンバーの強いものもありますので、板のたわみを意識した動きをしなければいけません。

もちろん、ステップソールでの講習では登り方やキックターンの仕方も大切です。シールよりもグリップ力のないステップソールでは切り返しが多くなり、キックターンの技術がないと急斜面を登っていけません。

集合した時には雨が強く降ることもありましたが、講習中はあまり雨に降られることもなく、たくさん本数滑れました。

春先の講習やツアーには、もはやテムレス(蒸れないゴム手袋)は必携品と言えるでしょう!

初めて私の講習を受講のHさんは、最後にかなり納得の滑りが出来たのではないでしょうか?

そして同じくSさんも、RASU-T流の滑りの表現にトライしかなり理解できたところだったと思います。

レッスン後の〆は、即身仏で知らせる注連寺への見学ツアー。寺の周りはまだ雪囲いが施されており、この地がいかに雪深いところなのかを知るところとなりました。そして住職に本堂内を案内していただき、即身仏も参拝でき、これで明日のツアーも成功間違いなしと、宿泊の志津温泉清水屋さんへ移動。

湯殿山スキー場のスタッフ皆さま、ありがとうございました。

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鳥海山月山ツアー

2016-07-14 20:09:40 | 山形

7/11~7/14は、岐阜からお越しのSご夫妻とKさんのご案内でした。

昨年もこの時期、八幡平、早池峰、秋田駒をご案内して、今年は鳥海山と月山。地元のことは地元のガイドということで、一旦は山形のIDEHA氏お願いしたのですが、悪天候によりスケジュール変更となってしまい、結局、IDEHA氏の都合もつかず、私が責任をもってご案内することになりました。

まずは酒田に到着後、山居倉庫、海向寺と巡り、吹浦の大物忌神社口の宮で明日の登山の成功を祈念。象潟の九十九島をねむの丘から展望し、初日の歴史探訪の観光終了。美味しいものを食べることも大切ですが、その地を知るには歴史を知ること。

鳥海山麓の白滝旅館を早朝出発し、鉾立口から登山開始。この間の下見から10日経って雪渓もかなりの融雪。咲いている高山植物は盛夏のものへ。御浜神社から俯瞰する鳥海湖も夏らしく、ニッコウキスゲが咲き始めました。

お天気はこれ以上ない!爽やかな高原の風を受け、足取り軽く、いざ山頂へ!

七五三掛の分岐から外輪内側に入り込めば、千蛇谷が一望できる。さあ!行くぞ!

千蛇谷を登りきったら大物忌神社。ここからは新山への岩場の登り。

山頂へ着く頃には雲海に覆われ展望はイマイチでも、これだけ晴れてたら文句なし!

チョウカイフスマ、チョウカイアザミと言った固有種にも出会えました。

午後はかなりガスに覆われてきましたが、振り返り、あんなところまで行ってきたんだと感慨もひとしお。昨日、大物忌神社口の宮にお参りした甲斐がありました。

下山後は、一路、月山山麓志津温泉・えびす屋旅館へ。夜は、わざわざIDEHA氏が挨拶に来てくれました。お客様も喜んでおりました。ありがとう!

そして翌日は、月山夏山登山リフトに乗って登山開始。オコジョが我々に歓迎の意を表して、木道から出たり入ったりしてかわいさを猛アピール!

目指す月山もスッキリと望まれる。

まずは姥ヶ岳へ。10日も経てば、雪渓もすっかりなくなり、山頂はニッコウキスゲが咲き乱れる。

姥ヶ岳から先は気持ち良い稜線漫歩ですが、お昼ごろからは雨予報。さあ先を急ごう!

がしかし、鍛冶月光の登りの途中から雨。。。まあ仕方ありません。

雨の中山頂到着。雨に瑞々しさが増し、白く煙る山頂は霊験あらたかな月山らしくて良いじゃないですか。

古の旅人に思いを馳せた鳥海山、月山の登山の後は、翌日の姫神山登山に向け一路東北道を北上して八幡平・昨年もお世話になったペンションあんとるどめえるへ。

ですが、、、あいにくの雨で、本日は姫神山に縁の深い石川啄木に触れる観光。

高山植物はもちろんのこと、歴史に触れながら歩くことで、より一層印象に残る意義あるツアーになりましたでしょうか?

今年も遠路お越しただき、ありがとうございました。

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月山 7/1

2016-07-02 00:40:00 | 山形

下見2日目は、姥沢からリフトに乗って姥ヶ岳経由の月山。

ニッコウキスゲが咲き乱れるリフト線下。スキー場も終わりリフトはもはや夏山仕様。足にスキーの付いてない、足ブラブラ状態でリフトに乗るのはおかしな気分。

リフト上駅まで上がってくると、すっかりガス。整備の行き届いた登山道を少し行けば、すぐに雪が現れます。

このようにロープによりコースが示されており、よっぽどじゃない限り道迷いはないと思いますが、むしろ心配なのは滑落です。姥ヶ岳の雪渓は斜度があるので要注意です。

雪渓を登りきったお花畑にはコイワカガミやチングルマ。

姥ヶ岳山頂。展望はありませんが、このような山も、また山らしく悪くはない。

昨日の鳥海山の石畳と同じ造作の登山道。やはり今日もこの石畳はいつ出来たのかと、山頂の神主さんに聞いたところ、こっちでは明治ぐらいに作られた・・・とか、やや口ごもりながら教えてくれました。古の石工の仕事はちょっとやそっとで壊れない。

姥ヶ岳から金姥への下りはウスユキソウが多い。月山のはミヤマウスユキソウということ。

金姥の分岐。湯殿山神社から来る登山道と合流。

ウラジロヨウラク、ヨツバシオガマも登山道脇に多く見られました。

金姥から牛首にかけての雪渓は滑落の危険少なし。

牛首まで来ても、天気は回復の兆し見られず。

鍛冶月光の雪渓はやや注意を要するものの、雪渓が終われば、月山山頂への胸突き八丁。

鍛冶小屋跡まで来たら山頂までもう一息。奥の細道にも「谷のかたはらに鍛冶小屋というあり」とある。

六根清浄。六根清浄。どっこいしょ。どっこいしょ。この辺のどこかに芭蕉も腰を下ろしたかもしれないと思うと胸が熱くなる。

「雲の峯幾つ崩れて月の山」

元禄2年(1689年)旧暦3月26日(新暦5月16日)深川を出発した松尾芭蕉は、旧暦6月8日(新暦7月24日)に白装束に着替え、強力に案内され月山に登った。

芭蕉の句碑から程なく頂上小屋。今日は月山の山開きで神社関係の方の貸切ということでした。通常¥200の休憩料を支払って休みます。風の強い山頂には心強い小屋ですが、今日はゆっくり中で休むことは出来ません。

山開きの神事が11時からということで、まだ人影まばらな山頂にある月山神社。参拝するにはお祓いを受ける必要があります。そういうルールは尊重したいものです。三角点はここから少し北に行ったところにありますが、「月山山頂」とかいう看板類は一切ありません。

弥陀ヶ原からは、白装束に身を包んだ参拝者が多く登ってきます。岩手山や早池峰山では、もうはや信仰として登山する方は皆無と言って良いと思いますが、ここ月山には古からの伝統が脈々と受け継がれています。

頂上小屋で一休みのつもりでしたが、貸切のため仕方なく下山を開始すると、徐々に視界が開ける。鍛冶月光の雪渓からは鍛冶小屋が見える。

山開きの神事に合わせてか、続々と登ってくる登山客。下山は牛首から牛首下への道を下ります。

牛首下の雪渓はまだ結構残ってますが、これでも例年よりも3週間ほど融雪が早いということ。

姥沢への下りの分岐。体力に余裕があれば、姥沢へリフトを使わず下りることも可能。もちろん登りも。

リフト上駅に着くことには良い天気になってきました。

姥ヶ岳を見上げれば、週末で今シーズンの営業を終えるTバーで、スキーヤー、スノーボーダーが消えゆく雪を名残惜んで滑走を楽しんでおりました。

最後に、とぐろを巻いたシマヘビに見送られて姥沢を後にする。

「また来るよ。」「また来いよ。ピョロッ。」

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鳥海山 鉾立コース 6/30

2016-07-01 21:59:17 | 山形

今度、鳥海山と月山をご案内するのでその下見に行ってきました。

金浦近くからの日本海の漁火が夜のドライブを慰めてくれる。

一夜明け、鉾立を早朝に出発。午後からは雨予報。さあ急いで行こう。

北の方角に岩手山から八幡平の山並みが、朝焼けに浮かび上がる。

鉾立展望台からの鳥海山。早々に雨が降る気配十分。

よく整備された登山道です。

賽の河原。どれだけの労力を費やしたのか綺麗な石畳の道が続きます。

賽の河原は鉾立コース唯一の水場。綺麗な石組みの上を冷たく澄んだ雪解け水が流れます。

このように四角錐に切り出した石を底辺を上にして敷き詰めて行ったんですね。鉾立のビジターセンターの方に聞いたところ、昭和初期、皇族のどなたかがいらっしゃるって石畳を敷いたという話なんですが、もっと古いような気がするのは気のせいか?古人の造作物と思いたい。

写真撮影もそこそこにあっという間に御浜神社。

鳥海湖を望む斜面ではハクサンイチゲが盛りでした。

御田ヶ原の登りは石畳がいったんなくなりますが、、、

下りに入るとまた石畳。八丁坂から御田ヶ原を振り返る。

七五三掛の上に2箇所、千蛇谷への下降ルートの分岐がありますが、下の方が旧道で上の方が昨年作った新道の分岐。

旧道は3mぐらいのハシゴ、10mほどの急な雪渓トラバースもあって、雪に慣れてない人は迷わず新道へ。

千蛇谷の雪渓も例年より少なめという。ロープによって雪渓上のルートを示しています。

よよっ!これは和賀山塊でよく見かける色鮮やかなミヤマコブゾウムシ。

山頂が近づいてくると、ホソバイワベンケイが登山道脇たくさん見られます。

大物忌神社奥宮。あまり霊験あらたかな雰囲気はありませんが、古くから修験道や山岳信仰で栄えた場所であります。

新山は享和元年1801年の噴火でできた溶岩ドームです。大物忌神社からだと時計回り。

大切通し岩を一旦下ってからひと登り。岩の隙間にツガザクラが咲いていました。

新山山頂到着。向かいには七高山(2229m)。その差7m。

30mほど急な雪渓を下ると大物忌神社が見えてくる。自信のない方は、時計回りに回らずに来た道を戻った方が賢明。

大物忌神社から下は緊張する雪渓下りはない。

帰りは新道を選択。歩きやすく危険もない。眼下に旧道が見える。

新道から千蛇谷を望む。

御田ヶ原山頂は常時強風に曝されると見えて、風食ノッチが見られる。

山は精霊の宿る場所。

クマも山の精霊だよね?霊験あらたかな熊の糞をほじくって見ると、やはりほぼタケノコ。ありがたやありがたや!パクッ!・・・と冗談もそこそこに、雨が降る前に下山完了。

下山後は象潟九十九島へ寄って、吹浦の大物忌神社本宮へ。何願うでもなく、ただ手を合わせる。

午後からは予報通り雨。酒田の山居倉庫、雨の佇まいもまた良し。

羽黒山の鬱蒼とした大杉の森には、何か霊的な力が宿っている雰囲気が確かにある。

1日目一杯使っての下見を終え、月山へ移動。 ・・・明日へ続く。

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鳥海山ツアー改め酒田観光→獅子ヶ鼻湿原→払田の柵

2014-05-18 23:04:29 | 山形

週末は鳥海山ツアーの予定でしたが、季節外れの冬型の気圧配置にやられました。。。んーー致し方なし。無理はしないというもの。

17日は祓川から七高山の予定も、強風と雨でキャンセル。地元を良く知るOTKT夫妻の案内で、酒田観光へとシフト。

まずは遊佐の光月堂のカボチャパイで一心地。店舗横の土蔵にてお茶ッコタイム可。

続きまして、海向寺の即身仏を見学。一代目住職忠海上人と九代目住職円明海上人のお二方にお会い出来ます。

即身仏って?何?

湯殿山千人沢に山ごもりして、十穀(米や麦など)断ちをし、木の実だけを食べ、徐々に体の油分や水分を落としていき、生きている間に即身仏に近い状態にしていく修行を木食修行と言います。その修行の後、地下3mの竪穴の中に石室を築き木製の棺の中に入り、断食をしながら経を読み続け、その音が止むと掘り起こし、3年3ヶ月後再び掘り起こし、即身仏となります。海向寺でいただいたパンフレットを要約すれば、ざっとこんな感じでしょうか。

ペルーやエジプトでかなりミイラを見て参りましたが、自らをミイラ化していくというのは、この即身仏をおいて他に無し。やはり厚い信仰心なしには容易になし得ないことであります。

その海向寺の向かいにあるのが、映画「おくりびと」のロケ地でもあります旧割烹小幡。スクリーン上では、N.Kエージェントとして出てきます。

無料開放中ということで、事務所内にお邪魔してみると・・・、よっ!?余貴美子?山崎努?・・・まあ。

そのとなりの喫茶NEWセピアはセットでもロケ地でもなんでもありませんが、テナント募集!・・・・かも?まさに昭和です。

酒田観光と言えば、外せないのが山居倉庫。ケヤキ並木も、なかなかの佇まいです。ちなみにこの倉庫、現役バリバリ!

とは言え、一部は観光客向けのグッズ販売や、庄内刺子の展示物あり。すると刺子の文様の中に、モンチュラ文様発見!・・・と思いきや「花菱刺し」と言うそうです。

今ひとつ回復の兆しが見られない庄内地方。キャンプも諦め、翌日。。。

こんなお天気でしたが、お天気の回復を期待して鉾立に集まっていただいたお二方。出発したパーティーもありましたが、わがチームは待機。

結局、12時まで待ちましたが、ガスは明けず、残念ながら解散!さよ~なら~と見えぬ鳥海山に手を振り別れを告げる。

ただ帰るのももったいないと思い直し、進路を獅子ヶ鼻湿原へ。

グニャグニャなブナの林がどこかアート。炭焼きで切り出したのと、積雪によるものと思われます。

清冽な赤川の流れと新緑。

有名な「あがりこ大王」ですが、ブナの巨木を見慣れているせいか、あまり感動はありませんが、都会からいらっしゃる方にはインパクトがあるでしょうね。

出つぼ。鳥海山の雪解け水が懇々と湧き出します。

鳥海マリモ。どこどこ?ちょっと分かりませんでした。

鳥海山を後にして、一路八幡平へ!・・・と思い直して、今度は払田の柵。平安初期の城柵遺跡です。

胆沢城、紫波城など同じく、坂上田村麻呂の蝦夷征伐の折に築かれたものということ。

つねに中央から虐げられ、搾取されてきた蝦夷の地。その象徴となる遺跡です。

しかしこの地にも一時あった平和な時代。その時代こそが藤原三代約100年。源平がしのぎを削る乱世にも関わらず、17万騎の兵力を持ちながら、戦をせずにいれたのは、ビジョンとパッションに他なりません。・・・多分。

奥州をまとめあげた藤原三代が求めたのは何よりも平和です。それが浄土思想です。つまり、戦の無い世界。

今こそ、藤原三代に学ぶべきかも知れません。

 

と、最後はスキーツアーらしからぬ〆で。

皆様、今回は残念でしたが、お天気には逆らえず。

大変お疲れ様でした。

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