12/19~12/21の3日間、山形のIDEHA主催雪崩事故防止講習会に参加してきました。
講習場所は湯殿山スキー場。東北各地から雪崩教育実践者、消防士を含むガイドたち総勢20名が集まりました。
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今回の講師はICAR(INTERNATIONAL COMMISSION FOR ALPINE RESCUE)雪崩部会委員のマニュエルさん、カナダ雪崩協会プロフェッショナルメンバーの藤村知明さん、北海道医療大学准教授榊原健一さんのお三方。まさに雪崩レスキューの国際基準の最先端をいく方々の講習です。2015年からは、日本各地で国際基準の雪崩レスキュー知識技術の普及活動行っています。
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捜索方法については、トリプルアンテナの雪崩トランシーバー(ビーコン)で可能なエアポートアプローチ。また2人以上の埋没者がいてマーキング出来ない場合や捜索が成功しそうにない場合の代替サーチ法のマイクロ・サーチ・ストリップス、マイクロ・ボックス等。デジタルではうまく処理できないところをアナログモード活用しながらの捜索方法です。
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東北各地から集まったガイドたち。夜は大切な情報交換の場です。
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カナダ在住のトモさん。以前、八幡平でやった講習会以来。厳しいですが素晴らしい講師です。雪崩レスキューの知識技術ともに抜群です。近くでトモさんの講習会があるようでしたら、ぜひ参加してみてください。
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と、こうして薄暗くなるまで鍛えてもらいます。コースプロービングもきちっと整列してタイミングを合わせないと、捜索にムラが出来てしまう。
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ツアー出発前のグループチェックにおいてもナルホド。
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最終日は、3日間の成果を試される!そしてなんというお天気!湯殿山でこんな天気は珍しい?
いろんな技術を教えてもらいましたが、なんせ実戦形式のシナリオの中でのトレーニングがやっぱり欠かせません。プレッシャーのかかったシナリオのトレーニングではフィジカルな汗とは違う、メンタルな汗も大量に噴き出します。そして失敗もします。そういう失敗があるからこそ、やる気も起きるというもの。あとは地元に持ち帰って何度も何度も練習ですね。
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講習会の〆はマニュエル先生直々にシャベリングの指導です。こんなやり方をスノーコンベアベルトと言います。雪崩トランシーバーの扱い方にも慣れてくると、埋没者発見までの時間をあまり短縮出来なくなります。それゆえ効率的に少しでも早く掘り出してやる。湯殿山のスキー場の方に、このシャベリング用にわざわざ固い山を作ってもらいましたが、シャベリングのやり方を知ってるか知らないかでは大違いですね。実際の現場に行けば、こんな感じなんでしょう。
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講師のお三方、講習会を主催してくれたIDEHA、ありがとうございました。東北地区もみんなの力で雪崩レスキューの技術の底上げを図っていきましょう。講習に参加された方々も、大変お疲れ様でした!