10/2~10/13はインカトレイルトレッキングでした。
この間ペルーから帰ってきたばかりですが、またペルー。立て続けの南米往復、長時間の飛行機移動はさすがに堪えます・・・。
トレッキングの前には、高所に体を慣らすという意味合いもあり、まずは遺跡観光です。
クスコの遺跡観光の後、ウルバンバ谷へ移動し、まずはモライ遺跡の見学でしたが、モライの村に入るとちょうどカルメン聖女のお祭り。着飾った村人たちのパレードに遭遇しました。南米のノリは違います。ラテンアメリカ!
パレードを見物したら、目的のモライ遺跡の見学。インカ時代の農業試験場であります。前方後円墳をひっくり返したような形状ですが、くぼんだ地形を利用して、このような標高差でもって、どんな作物がどの標高で栽培に適しているか試験が行われていたとのこと。
次にインカ時代から続くマラスの塩田。斜面に作られた棚田に、こんこんと湧き出す塩水を引き、良質な塩が作られています。
最後にオリャンタイタンボ遺跡。インカトレイルには20kmごとにタンボと呼ばれる宿駅が設けられていましたが、オリャンタイタンボもそのひとつ。遺跡下部は主に段々畑、上部には巨大な石も用いられた精緻な石組みが見られ、宗教的に重要な場所であったことがうかがわれます。
インカトレイルトレッキングは3泊4日の行程ですが、我々の歩くインカトレイルは総延長40000kmのごくわずか、42km程度です。
トレイルは約4200mのワルミワニャスカ峠、約4000mのルンクラカイ峠を越える、けっこうハードなものです。峠越えに際してはゆっくりと歩いて、高山病にならないように細心の注意が払われますが、それでも個人差があるので、症状が出てしまうケースがあります。万一に備えて、酸素も準備していますが、一番の薬は速やかに標高を下げること。
時期的にはこれから雨期に入るペルーですが、マチュピチュ遺跡が近づくにつれて、乾燥地帯の植生から熱帯雨林のそれになり、降水確率も高まり、トレッキング最終日には雨に降られることが多くなります。ガスの中、インティパタ(太陽の高台)遺跡を通過し・・・、
ウイニャワイナ(永遠の若さ)遺跡も霧に煙り・・・、
鬱蒼としたマチュピチュ峰の山腹をトラバース気味に歩き、インティプンク(太陽の門)手前の急階段を登り、しばらく行けば・・・、
インティプンクです。さすがは太陽の門、すっかり晴れて、マチュピチュ遺跡が見下ろせました。今回はけっこう降られましたが、終わり良ければすべて良し。
3泊4日歩き終えてのマチュピチュ遺跡は、ただの観光では味わえない感激がありますよね。
ご参加の皆さん、ホントにお疲れ様でした。