すーさんの山日記

山と釣りとテレマーク
八幡平の登山情報

モロッコ・ツブカル山(4167m)ツアー 6/20~6/27

2019-06-28 23:05:55 | 海外の山

モロッコにある北アフリカ最高峰・ツブカル山(4167m)のツアーから帰りました。

成田を出発しドバイ経由、モロッコはカサブランカで入国。カサブランカの観光をさらりと済ませ、その日はマラケシュへ高速道路で移動。

翌日の午前中はマラケシュを観光。マラケシュと言えば、大道芸人や軒を連ねる屋台で熱気溢れるジャマエルフナ広場でしょう。しかし、朝早い時間帯の広場は閑散としたもの。

ですが、営業しているジュース屋さんでまずはテイスティング。圧搾機で丁寧に絞るオレンジジュースはやっぱり美味いですね。ちなみに店先に陳列しているフルーツは主にディスプレイ用。絞る果物は後方の日陰に置いてます。

表通りはいたって整然としているマラケシュですが、一歩裏に入れば観光客も一般市民も入り乱れてのスーク内。ヨーロッパからの観光客が多いですね。なんせ、ジブラルタル海峡の一番狭いところは14kmしかありません。津軽海峡より狭い。

細い路地の突き当たりに香辛料、ハーブを取り扱うお店。お茶と言えばミントティー、モロッコ料理と言えばタジン鍋料理。香辛料やハーブは欠かせません。

世界遺産の旧市街。とは言え市民の生活もそこにある。表通りより細い路地に面白味あり。

「世界ネコ歩き」でもモロッコに行ってましたが、ネコいっぱい。

歴史の中に暮らす人々。

外国人観光客誘致に躍起になっている日本ですが、観光資源の活用法やら整備の進め方、海外の取り組みも参考にしたほうが良いと思います。独善的にならずに。

マラケシュから車で2時間ほどでイムリル村(1740m)。クルミやリンゴ、サクランボ。緑豊かなところです。イムリル村で一泊した後、いよいよツブカル山目指して二泊三日の登山開始。

ダラダラとした登りが続きます。村を離れると木陰もなくなり、直射日光下の登山となれば、玉のような汗を滴らせながら・・・というほどでもありませんでした。アフリカと聞くと、いかにも暑そうですが、案外そうでもありません。

小屋泊の我々の荷物はミュールが運びます。オスのロバとメスの馬を掛け合わせたものがミュール。いわゆるラバですね。ロバよりもちょっと大きめです。

ツブカル小屋までの中間よりもやや手前ですが、シャムハローシュはちょうど良いランチ場所。

橋から下を覗くとバイカモが綺麗に咲いていました。

イムリル村からツブカル小屋までは、適当な距離で茶店があり、炭酸類、オレンジジュース、行動食、化石、お土産など売ってます。

シャムハローシュから先、一旦急になりますが、再びダラダラとした登りとなります。トゲトゲしい葉っぱにピンクの花のこんもりとした株は地元名シティス。あまり日本では馴染みのない花。何系の花でしょうか?山いっぱいに咲いてます。

ふー、やっと着きました。4時前には到着。ちなみにツブカル小屋(3207m)では食事も出来るし、1.5L水(15DH)、0.5Lコーラ(15DH)、スニッカーズ、トイレットペーパー売ってます。ホットシャワー(20DH)、貸し毛布あり。夜は日中の熱気がなかなか取れず、室内は暑い。電気は6時頃から10時頃まで。その間なら充電も出来ます。2段、蚕棚のベッドは一人分のスペースが狭い。収容人数に対してトイレが少ないので、いつでもトイレ待ちありって感じです。

朝6時出発。もうほとんどヘッドランプもいらないぐらいです。徐々に夜が明けていきます。

足元は砂地と礫混じりですが、登りはゆっくり行けば問題無し。

標高が上がって行くにつれ高山植物も減っていき、岩の世界。アトラス山脈は隆起によって出来た褶曲山脈ですが、パッと見、露出している岩石に堆積岩はほとんどなく、深成岩のようです。アフリカ大陸は、そのほとんどが古生代が始まる5億7千万年前よりも前の時代に形成された固い地塊で、岩石も地下深いところから徐々に隆起し地上に現れたものなそうです。

そう思えば、なんだかありがたく思えてくるツブカル山。標高が上がれば息遣いも荒くなりますが、深呼吸しながらゆっくりと歩みを進めていけば大丈夫。

カール地形と思しき谷筋を登りきりコルに来て、初めて山頂のモニュメントが見えます。

フランス山岳会が建てた山頂のモニュメントが近づいてくる。

コルからあと1時間の頑張り。4000mを越えてくれば、高山病の症状も出てきます。とにかく酸素です。

10時30分には山頂到着。ヨーロッパ人も大勢登っていました。

山頂の向こうにはまだ山脈が連なっていますが、いずれサハラ砂漠へと続いていきます。上温湯隆さんというサハラ砂漠をラクダで横断しようとした若者が昔いたことをご存知でしょうか?旅の一部始終は「サハラに死す」という本に詳しく。

登りも辛かったが、滑りやすい下りも手強かった。

緊張の下りも終わり小屋に戻ってきて、冷たいビールでも飲みたいところですが、ここはイスラムの国。小屋ではアルコールの販売はありません。都市部のホテル、レストランでは飲めますが。

登山三日目は下るのみ。イムリル村から登山者と登ってきたと思われるめんこいおとなしい犬がずーっと最後まで付いてきて、一緒にイムリル村まで下山。

標高が下がるほど足取りも軽く。

クルミの林の中、緑豊かなイムリル村へ下山。

下山後は再びマラケシュへ。夜のジャマエルフナ広場は、人種、国籍、老若男女問わずの盛り上がり。大道芸、出店の賑やかなこと。

あっという間の8日間。ご参加の皆さま、大変お疲れ様でした。

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ジョージアツアー 6/27~7/7

2018-07-09 18:00:01 | 海外の山

ジョージアツアーに行ってる間、西日本では豪雨災害。被災された方には、心からお見舞い申し上げます。岩手県では、一昨年の県北沿岸地域の豪雨災害がまだ記憶に新しいところですが、最近は全国各地、豪雨、地震、火山噴火と災害列島と化した感があり、備えを怠ってはいけないと改めて痛感します。

 

黒海とカスピ海に挟まれた、コーカサス地方のジョージア。北にロシア、南にトルコ、アルメニア、東がアゼルバイジャンという位置関係。冬季オリンピックを開催したソチも比較的近い場所にあります。つい最近まではグルジアと呼ばれていましたが、日本では2015年からロシア読みを改めジョージアと国名が変更され、最近では大相撲の大関栃ノ心の出身地として有名になりました。ジョージアご存知ですか?

ジョージアはソビエト連邦の崩壊にともない1991年に独立。ソ連崩壊後、チェチェン、グルジア、アゼルバイジャン等、コーカサス地方は紛争も多発し、日本人にとってはちょっと怖いイメージがあるところかも知れませんが、今では治安も回復し、ヨーロッパ等外国から多くの観光客も訪れるようになりました。

今回はドーハ経由でジョージアの首都トビリシへ。成田からドーハまでは約11時間、ドーハからトビリシまでは約3時間。けっこう長いフライトです。

首都トビリシ。人口110万人ほどの古い町並みと近代的な建造物が融合する活気溢れる街です。

首都トビリシから車で20~30分の古都ムツヘタ。世界遺産に登録されているジョージア正教のスヴェティツホヴェリ教会やジワリ修道院もあり、訪れる観光客も多く、そして栃ノ心の故郷です。

スヴェティツホヴェリ教会の前のアルスキゼ通りは、お土産屋さんやカフェで賑わう。写真の中で、ソーセージみたいに見えるものはチュルチュヘラ。めでたい時に食べたりする日本人にとってのお餅みたいな食べ物ですが、糸で結んだくるみなどのナッツ類に小麦粉を入れて煮出した果汁に浸して作る、割合甘さ控えめグニグニ食感のジョージア定番おやつです。それ以外にも食べ物に関しては、美味しいものが多く、日本人の口にも合う料理が多かったですね。

スヴェティツホヴェリ教会。4世紀、ジョージアにキリスト教を伝えた聖ニノに所縁の深い教会で、ジョージアの中で古さでは群を抜くものですが、現在の建物は11世紀に再建されたもの。

とそんなところへ「世界ふしぎ発見!」のロケ隊。瀬戸たかの(カトリーヌ)さんが来て撮影してました。

そしてジョージアはワイン発祥の地としても知られるところですが、知らなかった方は覚えといてください。大きな素焼きの壷を土中に埋めて発酵させるジョージア独特なワイン製法もあるのですが、最近では通常のヨーロピアン製法で造られるワインの方が圧倒的に多いようです。なかなか日本ではお目にかからないジョージアワインですが、現地で飲めば、さして高いものではありません。

ジョージアの国民の半数以上がジョージア正教の信徒。共産主義時代にかなり傷んでしまった教会では、修復、保存作業に従事する方も多く見受けられ、また、観光客もさることながら信徒の参拝は引きも切らないという感じで、厚い信仰心を垣間見た思いでした。

ちょっと田舎のほうに行けば、ソ連時代に作られたであろう画一的デザインの建物がけっこう残っていて、共産主義時代の名残もまだまだそこここに感じられる。。。

都市部にある世界遺産もさることながら、今回のツアーのメインはコーカサス山脈の山旅です。約1200kmにわたり、黒海とカスピ海をほぼ東西に横切る大山脈です。コーカサス山脈は日本人にはあまり馴染みがないですが、ヨーロッパのクライマーにはかなり知られたエリアです。最高峰はロシア側にあるエルブルース(5642m)。エルブルースはヨーロッパ最高峰としても登山する方なら知ってる方も多いと思いますが、『コーカサス』と言われると『コーカサス?・・どこ?』ってなるのが、一般的な反応でしょうか?

山並みももちろん素晴らしいのですが、今回訪れたスヴァネティ地方の石の塔をともなった独特な家並みがまた雰囲気があってよろしい。スヴァネティ地方最奧のウシュグリ村のこの家並みは世界遺産に登録されております。

お花畑を横切る牛たち。コーカサスはケフィア発祥の地で、ヨーグルトやチーズはもちろん美味い!こんなところで採れたお乳から出来た乳製品がマズイわけない!

スヴァネティ地方もこのところ観光客が増えてきたということで、宿泊用のロッジ等建設も進んでいますが、なるべくならこの景色が未来永劫続いてくれることを願う。

ジョージア最高峰はシハラ峰(5068m)です。ウシュグリ村からシハラ峰に向かって伸びる道は、緩やかな道が続くフラワーロード。

花いっぱいで、花好きのかたはなかなか前に進めません。。。

日本でも見かけるような花から、あまり馴染みのないような花まで、本当にズーッと花です。

コーカサスは良いところですねえ。。。

村の一番奧に立つ教会。「建てる場所はここしかない!」ってところに立ってます。自然の中にあって、教会が景色にすごく馴染んで、決して邪魔をしていない。早急にことを進めては、こういう建築物をこういう場所に作れないことでしょう。自然に対しての人間のスピード感が、今、速すぎる。

シハラ峰ハイキングが終わった後は、ウシュグリ村からマゼリ村へ。コーカサス地方はどこに行っても緑豊かな大地です。

マゼリでは、グリ谷のハイキングです。廃村となったグリ村の上部の展望の良い尾根を目指します。

マゼリ村で宿泊したロッジの番犬はコーカシアンシェパード。耳やシッポが短いのが特長です。ロッジでは入り口付近で寝てばかりいるのですが、ハイキングの時には嬉々として案内役をやってくれました。

地方の過疎化は何処の国も同じ。若者たちは仕事を求め都会を目指す。家は朽ち、草木が生い茂るようになる。しかし、どういうわけか、朽ち果てていくものの中にも、人を惹きつけるものがあるように思う。

グリ谷ハイキングはシハラ峰ハイキングに比べると高低差もありちょっとしんどい、、、

ですが、グリ村の教会を過ぎたあたりからはお花畑となって気持ち良く歩けます。

スヴァネティ地方の中心地メスティアまでのトレイルがこの先続きますが、我々は峠手前の気持ち良い場所でランチです。

目標の場所まで上がってくればウシュバ峰も全景を現します。草原に咲く白い花が、薄く広がるビロードのように輝き得も言われぬ美しさ。

トビリシに戻る前日、スヴァネティ地方に伝わるポリフォニー(多声音楽)の合唱隊に来てもらい、十分に演奏を堪能しました。本番前のリハーサル、民族衣装を着てロッジ裏の草原に佇む姿はとても現代とは思えない風情。

古くから伝わるものを大切にしながら、自然とともに暮らすスヴァネティ地方の人々。実際の暮らし向きは、我々が想像するよりも大変だとは思いますが、こんなところで外の世界を知らずに生きていけたら幸せだろう。

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トルコツアー【2】カッパドキア・ローズバレー&ホワイトバレー&ピジョンバレー

2013-05-29 19:28:54 | 海外の山

カッパドキア核心部と言えば、ローズバレーやホワイトバレーですが、どちらもカッパドキアの中心部ギョレメから歩いて移動出来る距離にあります。

「トルコ」と聞いて「花」とイメージ出来る方は多くないと思いますが、実は花もたくさん咲くところです。トレール脇に咲くたくさんの花に、写真撮影に余念がないツアー参加者のみなさん。

そして、数百万年前に噴火した火山灰が長い歳月をかけて浸食された結果、ご覧のような見事な景観を形作っています。ローズバレーは鉄分を多く含む噴出物により、赤っぽい色になってます。

不思議な景色が広がるカッパドキア。

多くの観光客は主立った見所を観光バスに乗って移動しますが、やはり歩いて間近に見てみたいですね。トレール上ですれ違うのは、歩くことを厭わないヨーロッパ系の人ばかりで、日本人に会うことはありません。最近、日本からも格安ツアーが出てているので、名だたる観光地に行けば日本人には会いますが、あんまり歩きたくないんでしょうか?せっかくなので、観光的なツアーだけじゃもったいないと思うんですが。。。

ホワイトバレーでは「妖精の煙突」と呼ばれる岩峰群の偉容に圧倒されます。

ピジョンバレー(鳩の谷)では、ガウディー建築を彷彿とさせる曲線美に目を奪われます。というかガウディーは、こういうところから作品のイメージを得ていたのかな?

ピジョンバレーからウチヒサル砦を仰ぎ見ると、たくさんの洞窟が見られますが、中にはホテルとして、あるいは住居として使われているものもあります。

とザザッと。トルコ・カッパドキアの報告です。

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トルコツアー【1】 カッパドキア・ウフララ渓谷

2013-05-28 21:28:35 | 海外の山

このところ、毎年行っているトルコ。世界遺産のイスタンブールとカッパドキア巡るツアーから戻ってきました。

トルコ到着の翌日は、イスタンブールの観光で、毎年エスカレートする渋滞と雑踏に揉まれ若干疲れ気味。ですが、オリンピックも持っていかれそうなぐらいの勢いが街全体に漲っており、羨ましい限り。アベノミクスもなんのそのです。

やはりアルパインツアーは歩かなきゃってことで、まずはカッパドキアの西側、ウフララ渓谷13kmを2日間かけてのハイキングです。

初日は中間地点のベリススルマから下流のセリメまで。緩やかな渓谷沿いのトレールは意外なほどの花畑。

そして、凝灰岩が浸食されることで形作られるカッパドキア独特の風景。セリメの三角錐の岩峰群はスターウォーズのロケ地ににもなったところです。この岩、家の前に一個欲しいですね。

 ウフララ渓谷2日目は、上流のウフララの台地上からメランディス川へ降りていきます。

 

川沿いのトレールは、柳やポプラが陰を作り、川を渡る風が通り抜けて気持ち良いです。そんなところに、1世紀末から12世紀にかけて、凝灰岩の岩壁を穿ち、キリセと呼ばれる修道院が数多く作られました。信じるものは岩をも穿つ。

見上げる岸壁には無数の穴。当時は食用として鳩が飼われていました。蜂の巣のように見えているのは鳩の巣。

凝灰岩は火山灰が圧力を受けて出来上がったもので、もろい反面、細工しやすい岩石です。そのメリットを最大限活かして、当時の修道士たちは地道に岩を削って、祈り、生活していたんですね。

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カムチャツカツアー 7/13~7/20【2】バジェカゼッツ山(1556m)

2012-07-23 01:33:57 | 海外の山

アバチャ山の後は、こちらも火山のバジェカゼッツ山ですが、こちらは高山植物咲き乱れる緑豊かな登山です。

バジェカゼッツ山のBCから見上げる、バシェカツィー(右)とレトゥナーヤ・ポペレテナーヤ(左)。主峰バジェカゼッツ山はバシェカツィーの裏側にあり、BCからは見えません。

 

バジェカゼッツ山のBCはテント住まいですが、料理スタッフが美味しい食事を作ってくれるし、思いの外快適です。BC到着時は、恐れていた蚊の攻撃もさほどではありませんでした。

  

BC周辺にはヒオウギアヤメやキバナノアツモリソウの群落があって、これは見応えがあります。

バジェカゼッツ山の登山も約10時間の長丁場です。途中の徒渉ではガイドにおんぶされて、ちょっと嬉しそうなお客さま。

クマ除けの番犬「バンザイ」も山頂まで同行しました。ヒグマの痕跡も時々見られるので、いざという時には頼りになる・・・かも?森林限界を超えるとエゾツツジの大群落です。こんなにエゾツツジの咲くところもないでしょう。

残雪も多く残る本谷を左岸を詰めて行きます。この日はあいにくの天気でしたが、幸い雨は小降りで、風もさほど強いわけではありませんでした。

 

途中からは道なき道を行きます。このあたりの登山もまだまだ始まったばかりで、登山者も少なく、しっかりした登山道はありません。今日も登山者は我々のみ。

 

山頂直下のコルから詰めて来た本谷を見下ろす。ここまで来れば目指す山頂はもうすぐですが、稜線に上がると風が強まる。

 

 8:10に出発し、山頂到着は13:55。山頂からは2日前に登ったアバチャ山(右)とカリャーク山(左)も見えました。山頂を後にし緊張のガレ場が終わると、飛燕草の群落が現れました。鮮やかな青に目も覚める。

雪渓を下り、お花畑を通過し、蚊の攻撃をかわしながら、18:00にBCには到着。花もたくさんあって、良い登山でした。

 

アバチャ山登山を考えている方には、お花いっぱいのバジェカゼッツ登山も合わせて行くことをおススメします。

 

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カムチャツカツアー 7/13~7/20 【1】アバチャ山(2741m)

2012-07-23 01:31:08 | 海外の山

カムチャツカと言えば、数多くの火山群が世界遺産として登録されることで知られていますが、そのカムチャツカの州都、ペトロパブロフスク・カムチャツキーから最も近く、登山の対象として親しまれているのがアバチャ山です。

 

夏休みの週末ともなれば、その山麓には多くの家族連れがキャンプを楽しんでいます。山麓に多く生息するジリスも、そのキャンパーたちのおこぼれを狙って、愛嬌を振りまいています。

 

アバチャ山のB.C周辺は、北海道にも似た植生で多くの高山植物が咲いています。シュムシュクワガタ、リシリヒナゲシ・・・

 

ウルップソウ、イワヒゲ、etc....

登山は往復10時間のハードなものです。歩きづらい火山礫の登山道を地元ガイドを先頭に、山頂を目指します。

振り返るとカリャーク山(3456m)。利尻岳にも似た颯爽とした山容の活火山です。こちらは1泊2日の行程とのこと。

山頂直下は、「3歩進んで2歩下がる~♪」365歩のマーチ状態。登山道に堆積する火山礫に足を取られながら、固定ロープを頼りに最後の踏ん張り。

到着した山頂は、硫化水素を含む蒸気が立ちこめます。アバチャ山の最近の噴火は1991年。立派な活火山です。

下山はザクザク道したところを選んで歩きます。特に2000m地点から下の須走りは深雪を歩いているみたいで、皆さん楽しんでました。

 

 

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トルコから帰国

2012-06-21 20:09:23 | 海外の山

トルコから帰国。

イスタンブールやカッパドキアを歩いてきました。

カッパドキア名物の気球のフライト。上空から見下ろす奇岩は圧巻です。

「妖精の煙突」と呼ばれる岩峰群。火山の噴火で堆積した火山灰よって形成される凝灰岩が、長い歳月をかけ、浸食されて出来上がった不思議な光景です。カッパドキアのホワイトバレーは別名「ラブバレー」。この岩の形からお察しください。

自然が作り出す造形美は、人間の想像をはるかに超えた美しさがあります。

カッパドキアのトレッキングは暑かったですが、日本に帰ってくると梅雨寒。今日は夏至ですが、岩手は4月下旬並みの寒さだったとか。

そろそろ夏らしい日差しが恋しいかも。

 

お知らせ:GWのRASU-Tツアー@鳥海山のビデオ編集できました。ご希望の方は鈴木までご連絡ください。¥3,000(税込み送料込み)です。

お問い合わせ

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タッチ&ゴー 再び

2011-11-08 11:04:46 | 海外の山

今回のネパール・アンナプルナ方面は、乾期にもかかわらず、雨やらガスやらであまり山は見えず。

帰国したかと思ったら、またネパール。今度はエベレスト街道をタンボチェまで。今度こそ山が見えてほしい。

私のいない間、日本は暑かったようですが、岩手山はうっすら雪化粧しており、若干ほっとしてます。しかし、今年の冬は雪降ってくれるかな?

 

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韓国・雪岳山&北漢山 10/15~10/19 【2】

2011-10-22 12:48:42 | 海外の山

10/18はソウル近郊の北漢山(プッカンサン836.5m)の登山。ソンウンサ登山口(140m)から霊峰(ヨンボン604m)を経由して、主峰白雲台(ペグンデ836.5m)を目指しました。

歩き始めは、ナラ、カエデ、アカマツの林。なんだか志和三山のような感じではありますが・・・、とそこに!日本では天然記念物のクマゲラがいるではありませんか!残念ながら写真は撮れませんでしたが、間違いなく目撃しました。しかも生まれて初めてです!興奮しました!

稜線まで出ると、所々展望が開けます。目指す北漢山も望むことが出来ます。

霊峰からはこのように見えます。仁寿峰は花崗岩の立派な岩峰で、ソウルのクライマーの格好のゲレンデとなっています。主峰・白雲台は仁寿峰のかげに隠れてます。

 

メインの登山口・道洗寺(ドソンサ)登山口の分岐までは静かな山旅ですが、道洗寺(240m)から登ってくる登山客が合流すると、ご覧のような賑わいとなります。

 

白雲台の山頂までのコースには、鉄製の手すりや階段があり、ロープが無くても登れます。しかしお隣、仁寿峰はご覧のようにクライミング技術を持ち合わせていなければ登れません。

 

山頂直下。あまり磨かれていない花崗岩は意外と滑りません。登山口から歩くこと約4時間、山頂です!こんなに狭いので、記念撮影が済んだら、速やかに直下のテラスで一休み。

ソウル市内を一望出来ます。

展望も良く、変化にとんだひじょうに楽しいコースです。ソウルにお出かけの際には、ぜひ北漢山登山もどうでしょう?

 

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韓国・雪岳山&北漢山 10/15~10/19 【1】

2011-10-20 19:48:49 | 海外の山

韓国の雪岳山(ソラクサン1708m)と北漢山(プッカンサン837m)のツアーから戻ってまいりました。

 

まずツアーは、韓国北東部の江原道(カンウォンド)に位置する雪岳山の登山から。雪岳山は、漢拏山(1950m)、智異山(1915m)に次ぐ、韓国第3位の高峰です。とくに紅葉の時期は観光客や登山客で賑わいをみせます。

仁川空港到着後、バス移動約4時間で東海岸の束草(ソクチョ)。韓国をすっかり西から東へ横断です。

束草で一泊し翌朝、ヨンデリで専用車からシャトルバスで乗り換え、登山口となる百譚寺(ペクタムサ460m)まで。ちょうど紅葉シーズンの土曜日ということもあり、ヨンデリのシャトルバス乗り場には長蛇の列が出来ました。シャトルに乗るのに1時間待ちです。

 

紅葉のベストシーズンは逃してしまいましたが、それでも花崗岩と水と森の織りなす渓谷美は素晴らしかったです。百譚寺からは、渓谷沿いのトレイルをだらだらと行きますが、標高が上がるにつれ徐々に傾斜も増していく。

 

鳳頂庵(ボンソアム)手前から、傾斜が増し、小青峰(ソチョンボン1550m)を越え、軍事用のレーダーが見えてくれば、中青(チュンチョン)山荘は遠くない。初日は実働約7時間。長い1日が終わる。

 

雪岳山のツアーは山頂直下の山小屋で一泊します。よくある山小屋ですが、暖房が効いてて暖かかく、毛布を貸し出してくれるので、寝袋なしでも大丈夫。でも、外の水たまりは氷り、霜が降りる。

 

小屋から見た雪岳山山頂。小屋から30分もかかりません。日本海から上がる御来光を拝んだら、下山開始。

 

昨日の混雑ぶりも凄まじいものがありましたが、下山においても、人の流れがなかなか途切れない・・・。途中の山小屋でも、いつもたくさんの人で賑わっています。

 

金剛窟近くの韓国のクライマーたち。こういうところにチャレンジしようと思う気持が素晴らしい。

ガイドのキムジンソク氏(右)とアシスタントのパク氏(左)。日本語も上手で、つねにお客さんを楽しませてくれます。飛仙台(ピソンデ)の休憩所で名物チヂミとマッコリで下山祝い。2日目は実働6時間。

 

とりあえず、雪岳山の報告。

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