すーさんの山日記

山と釣りとテレマーク
八幡平の登山情報

松川温泉~下倉スキー場

2015-11-29 15:30:00 | 八幡平(積雪期)

今日は日差しを浴びながらの樹海ライン。

樹海ライン冬期閉鎖ゲートから下倉スキー場を目指します。今日もステップソールですが、板は今シーズンモデルのスティンガーXCD。トップシートが変わっただけで中身は昨年と変わりません。

今日は、「僕の前に道はない」と言うわけにいかず。ありがたく先行者のトレースを使わせていただきます。

道路上20cm程度の積雪。まだ林の中はズブズブでスキーを履いては歩けませんが、道路上は歩くだけなら問題ありません。

毎年この時期恒例行事となった樹海ラインウォーキング。だいたい1時間程度で下倉スキー場へ到着出来るので、ちょうど良い足慣らしにもなります。無雪期は車に乗ってあっという間に過ぎていく景色ですが、こうしてじっくり歩いてみて、初めて気づくことも多々あります。

さらに雪と風が、冬らしい演出を加えてくれます。

下倉スキー場手前のコーナーは風の通り道。源太下ろしが吹き抜けて、雪が飛ばされつねにシュカブラが形成されています。

源太ヶ岳の東斜面も日に日に白さを増していくようです。つねに日が差していますが、ブナ林をかすめながら「ブオーッ!」とか「ゴーッ!」とかものすごい音を立てながら、北西の風が吹き抜けていきます。よくよく聞いてみると、尾根ごとに風が奏でる音が違うようにも思います。

ゆっくり歩いて小一時間、下倉スキー場ダイヤモンドコースに到着。まだまだ滑るにはちょっと積雪不足。

さらに足を伸ばしてホワイトコース。ここも十分とはいえませんが、ギリギリ滑れるといった感じ。

本格的なスキーシーズンもすぐそこまで近づいてきたようです。

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松川温泉~松川大橋 11/28

2015-11-28 16:48:47 | 八幡平(積雪期)

林のてっぺんをゴーッと音を立て風吹きすさぶ昨日。音ほど、さほど積もらなかった八幡平温泉郷は、うっすらと雪化粧程度。

しかし山は、そろそろスキーをはいて歩ける程度積もったと読んで、今日は松川温泉へ。

松川温泉まで上がってくると積雪20cmぐらいはあるよう。除雪車が入ってました。

奥産道冬期閉鎖ゲートから松川大橋を目指します。大粒のアラレ交じりの乾燥雪ですが、斜度も緩くステップソールでも十分直登コースです。

いよいよスキーシーズンが始まりました。「僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る」と高村光太郎が歌ったが、冬になるとこのフレーズがリフレイン。

もちろん、丸森川はまだまだ埋まる気配なし。

時折強風に乗って県境を越えて雪が舞う。こんな天気でも、10cmにも満たないようなコガラやヒガラが林の間をすり抜けていく。生命の力の不思議と言うのか、人間のやたら燃費の悪さというべきか。

源太ヶ岳も真っ白になりましたが、見るからにまだ滑れる状態ではなさそう。

松川大橋まで、なるべく汗をかかないようにゆっくり小1時間で到着。

ここ数年シーズンインは、まずスキーを履いて歩くことから始まります。とくに滑る必要はなし。ステップソールで歩くことは、スキーに大切な足裏感覚を呼び覚ますのにちょうど良いんです。そして何より、これから冬を迎える心構えと言うか、大げさに言えば覚悟が出来るというような。

 

昨シーズン日本限定モデルとして登場したG3スティンガーXCDは、今シーズンからインターナショナルモデルに格上げ。世界が注目するところとなりました。今日は、シーズン始めで雪も少ないので、去年の板で様子見です。

 

そして、ステップソール板には必ず伸縮ポールを合わせたいところ。ステップ加工には、クライミングスキンほどのグリップ力がない分、歩く時は長めに伸ばして、その足りないグリップ力を補いたい。今シーズンはG3のVIA。シャフトは上段も下段もカーボンですが、特別軽いと言うわけではありません。しかし、ストックは重さではなく振りやすさ、バランスが大切です。このポール、けっこうバランスが良く出来てます。フリックロックは力要らず、グリップはやや細め、女性にはよろしい。グリップ上部の突起でクライミングサポートの上げ下げ出来るという感じ。手革は着脱できます。

松川温泉からの下り道の芭蕉沼。半端に凍っているから起きる現象なのか?薄っすら凍った水面に薄っすらと雪化粧。少し水が浸みてその雪化粧を同心円状に融かしている感じですかね?

自然が作り出す造形美。同心円の中心には葉っぱがあったり、水中から枝が伸びてたりとか、そんなのが関係しているようですね。

RASU-T

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2015秋 アンナプルナトレッキング 

2015-11-24 16:02:01 | ヒマラヤ/カラコルム

今春大地震のあったネパール。地震後、初めてのネパール入りとなりました。

移動中のカトマンズ市内の様子は、思ったほど瓦礫が少ない感じでした。ガイドによれば、地震の被害を受けた建物は、中世の古いものや無理に増築したもの、郊外の石積やレンガ積のものなど。とは言え、トレッキングスタッフの中にも、家を失っていまだ仮住まいの方もいて、復興は途上の段階だと思います。

今回の我々のトレッキングはアンナプルナ方面で、ネパールの中央。震源から離れており地震の影響を感じさせるものは皆無でした。むしろ、3ヶ月前から続くインドネパール国境封鎖による燃料不足のほうが深刻でした。新憲法下で、インド国境に暮らす人々の権利が十分でないとして、住民がデモやストライキを行い、それをインド政府も後押ししているということ。多民族国家ゆえ抱える問題も多くあり、問題解決もスピーディにはいかないようです。

ネパールのガスやガソリンは主にインドを経由して入ってくるので、インド国境を封鎖されるとたちまちネパールは燃料不足に陥ります。インド以外のもう一つのルートとすると中国からのルートも考えられますが、メインルート上にあるコダリの国境付近は、地震の際、大規模な土砂崩れが発生したため復旧に時間がかかっている状態。ネパールの燃料不足が解消するのは、もう少し先のように思います。

街中のレストランでは、ガスや灯油の調達もままならず、薪で調理しているところが多いようです。また、ガソリンもスタンド前に4日待ちが当たり前。ブラックマーケットの値段は通常の4~5倍当たり前。よって、市内を走る車は少なく交通渋滞はほぼ無し。その点では、時間通りに移動できるので良いんですけどね。。。。でも、例えば、東京で燃料が手に入らなくなったらどうでしょう?ガスもない電気もないと言ったら?薪で煮炊きできる術をネパール人はいまだに捨てていないからこそ、こんな緊急事態にも平気な顔していられますが、東京じゃ絶対無理。

地震の影響で観光やトレッキングに支障をきたすようなことはほとんどありませんが、問題は燃料不足。調理に時間がかかったり、飛行機の便数が減ったり、そういうほうが、これから解決しないといけない問題ですかね?もちろん、被災された方には、一日も早くちゃんとした家に住めるように、各方面からの援助が行き渡るよう、ネパール政府には期待したいところです。

そんなネパールですが、年々車が通れる道が奥へと伸びてます。今までならアンナプルナトレッキングの出発は、ナヤプル(1170m)というところでしたが、昨年からはさらに奥のキムチェ(1650m)まで道が繋がりました。ナヤプルから徒歩30分のビレタンティの橋も、ついに車両通行可能な頑丈なものになりました。一番最初に来た時は吊り橋だったんですけどね。隔世の感があります。

トレッキングはキムチェからスタート。旅のスタートも奥へ奥へと進んでいく代わりに、途中の景色は足早に過ぎ去っていきます。

初日は2時間ほどでガンドルン(1950m)。アンナプルナ名物秋の桜が満開です。

ガンドルンからはアンナプルナサウス(7219m)がちょろっと顔を出してくれました。トレッキング前半はややガスが湧くお天気。今年は例年より気温高めということ。

山岳展望もトレッキングの楽しみではありますが、人々の暮らしぶりを垣間見ながら歩くのもまた楽しい。

アンナプルナのトレッキングと言えば、シャクナゲの巨木の森。ガンドルンからゴレパニの間は、欝蒼としたシャクナゲ林が続きます。

日本のシャクナゲからは想像も出来ないような巨木となります。3月の下旬ともなれば、暗赤色の花をいっぱいにつけ、そりゃ見事なもんです。

カラフルなおみやげが並ぶタダパニ(2650m)。ガンドルン、タダパニ、ゴラパニ、タトパニ、今回宿泊した場所すべてでWIFIが繋がってました。いまやほとんどの宿に標準装備といった感じ。なんと言うか、繋がることの良し悪し。20年も前の若い頃、ヒマラヤ周辺を一人でほっつき歩いていた時分には、一旦日本を離れれば、なかなか日本の情報は入って来ないし、国際電話だって高くてそうそうかけらない。自分がこれから行きたい場所がどうなってるかも、行って見なきゃ分からない。現地での情報収集のため、旅行者同士の密接な繋がりが出来たし、先入観なしに現地の生活に溶け込めたように思います。

馬やロバには、一頭ずつマスクのような袋をかけてやって、トウモロコシや麦を混ぜたものを食べさせます。「草だけじゃ満足しない!美味しいものを食べさせないと働かないぞ!」と馬が言ってるとか言ってないとか。

ネパール人がよく使う背負いかごは「ドッコ」と言います。特別な技でもなく、普通にみんな作れます。身の回りにある素材を上手く利用しながら、お金がなくても生きていけます。日本人はお金がないと生きていけない。家族や地域で支えあって、多少不便な生活でも生きていける社会と、便利さを求め欲にかられ大切な時間をお金に縛られ、お金の支払いに追われて生きていく社会。

奥へ奥へと車が通れるようになっていますが、ヒマラヤの山岳地帯ではいまだ家畜による運搬の重要度は変わりません。

ヒマラヤの氷河が麓の生活を潤し、ヒマラヤ周辺の大地に多くの人々が暮らすことを可能とします。

メインはゴラパニ(2850m)から1時間半ほどのプーンヒル(3194m)からの展望です。各国からたくさんのトレッカーが集まってきます。

夜明け間近の空に聖山マチャプチャレ(6997m)のシルエットも浮かび上がってきます。

難攻不落のダウラギリ(8167m)。サンスクリット語で「白い山」。日本語なら白山。フランス語ならモンブラン。

皆、朝日が上がってくるのを待ち構えています。こういう場所に来て、太陽が山の端から姿を現すのを見るにつけ、普段、太陽に感謝する気持ちを忘れがちな自分を反省します。

アンナプルナサウスの左奥にアンナプルナⅠ峰(8097m)もわずかに頭を出しています。大地と大地がぶつかり合って、約5000万年の時を経て8000mの高まりとなったヒマラヤ山脈。我々の感覚からすれば、5000万年なんて気の遠くなるような時間ですが、地球の歴史46億年と比べたらそう長くもない。人間の一生なんて地球の歴史に比べたら、瞬きしてる間に終わってしまうほど一瞬なんです。

山は神聖なる場所。それは、どこの国に行っても同じです。

人々の暮らしの側に神聖なるヒマラヤがあって、麓の畑に収穫をもたらします。

最終日は段々畑の間を歩くトレッキング。緩やかに時が刻まれるネパール。お金の支払いに追われることもなく、着ているものは多少薄汚れいても、人々の顔には幸せを感じる。

山脈の隆起よりも川の侵食スピードが勝ったため、ヒマラヤ山脈を貫いて流れるカリガンダキ川。最終目的地はカリガンダキ川沿いの温泉地タトパニ(1190m)でした。温泉と言っても、日本のような温泉をイメージすると、ちょっとガッカリすると思いますが、設備は不十分でも、そこに湯が沸き温まれるだけで十分幸せじゃないんですか?

と無事トレッキングは終了。こういう場所を歩くことで、日本のことも改めて見直すことが出来ますね。

今回、トレッキング中、日本人と会うことはほとんどありませんでした。とくに日本人の若者は皆無。若者が世界を見に行けないのか、あるいは行かないのか?そういうことが経済的に出来なかったり、日々の暮らしに追われ、そういう発想自体持ち合わせない?

いずれ、若い時にしか出来ないことが出来ない世の中って、どうかしら?

 

レッスンのスケジュールもチマチマ更新してます→RASU-T

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しばし不在です

2015-11-12 15:36:25 | 八幡平(里)

11/13~11/23まで、ネパール・アンナプルナトレッキングのため不在です。

いったん雪が融け黒くなった岩手山でしたが、昨日ぐらいからまた山頂付近が白くなりました。

もうじき里にも、本格的な降雪もあることでしょう。今シーズンも十分雪が積もってくれることを期待します。

いよいよ冬のシーズンが目前に迫ってまいりましたが、冬支度は着々とお済みでしょうか?

RASU-Tのスケジュールはチマチマ更新してましたが、不在のため、メールの返信、ホームページの更新は滞りがちになりますので、何卒ご了承ください。

RASU-T

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七滝~大地獄谷 11/5

2015-11-05 19:11:30 | 岩手山

今日は七滝コースを大地獄谷まで。

七滝周辺もすっかり落葉しました。これからは厳冬期に向けて徐々に滝も氷結していき、2月頃には見事な氷瀑となります。 

カサカサと落ち葉踏みしめ歩く道。すっかり葉が落ちたブナ林は見通しが良い。日本の未来も、これぐらい見通しが良ければ良いのだが。 

 お天気なら、まだまだ七滝コースを大地獄谷まで歩けます。いつもは泥濘む湯花採取跡付近は、若干凍ってるぐらいで意外と歩きやすい。

大地獄谷分岐直前のザレ場一面にキラキラと煌めくクモの糸。緑色のちっちゃいクモの仕業みたいですが、こんな時期にどのような意図をもって糸を張り巡らせたのか?まったく自然は面白いですね。

岩手山もいっときよりもちょっと雪が減った感じです。

 日当たりの良くない鬼ヶ城北面はなかなか雪が融けない様子。

 黒倉山の向こうには綺麗に並んだひこうき雲。筋雲じゃないですよ。上空をこんだけの飛行機が行き交う八幡平なのです。

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アスピーテライン冬期閉鎖 11/4

2015-11-04 19:15:24 | 八幡平(無雪期)

本日17:00をもって、アスピーテラインは来年4月まで冬期閉鎖となります。いよいよ本格的に冬到来と言えるでしょう。

アスピーテライン山頂の施設も、今日をもって営業終了。鳥海山まで遠望出来る良いお天気で、有料駐車場のバリケード等の撤収作業もはかどりました。

グリーンシーズン最後の八幡平。もはやグリーンシーズンとは言えませんが、最終日にふさわしい景色が広がりました。

朝方の冷え込みで木道は歩きづらい。キツネは歩きやすいとこ選んで歩いてます。

イワイチョウの葉っぱが美しかった、お気に入りのちっちゃな池塘も来年まで顔を出すことはないか?

八幡沼湿原の木道も来年まで見納め。高山植物同様、来年の雪解けまでジッと雪の下で待つ。

ガマ沼は全面氷結間近。日中はポカポカ陽気でも、朝晩の冷え込みは相当なものなんでしょうね。

八幡沼上空にはひこうき雲がたなびく。八幡平~岩手山上空は、羽田~千歳の空路にあたり、多くの飛行機が飛び交います。

遠望の利く1日。岩木山も良く見える。なんだかいつもより近く見える。

もちろん八甲田の連山もくっきりと。中央に見えるのが大岳ですね。

山頂展望デッキからはアオモリトドマツ越しの岩手山と早池峰山。厳冬期には、シベリアからの冷たい季節風吹き付ける、容易に人を寄せ付けない山頂付近ですが、容易ならざる道のりを越えてくるから価値がある八幡平の樹氷原。蔵王も八甲田もロープウェイで見に行けますが、八幡平の樹氷は歩いてこないと見ることは叶いません。

モッコ岳の左は乳頭山、右は秋田駒。これから長く厳しい冬が来る。

その名の通り、鏡のように光輝く鏡沼。これから長い冬が待っていようとも、また来年色鮮やかな豊かな秋が来る。

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八幡平 11/3

2015-11-03 17:57:42 | 八幡平(無雪期)

昨日から今日にかけては、あまり気温が下がらなかったようで、八幡平山頂付近の積雪若干の減。

朝方はガスに包まれておりましたが、徐々にお天気は回復。

積雪期、視界が限られている時に頼りになるのがツアー標識であったり、山岳会の協力で立てられる竹竿や赤布。山頂にある300番の標識は積雪期のツアー用なんですね。

八幡沼、ガマ沼展望デッキ。もうそろそろ雪に埋もれていくことでしょう。

凍り始めた八幡沼。来年のアスピーテラインオープンの頃には、歩いても平気なぐらい分厚い氷になっています。

気温が高めで、湿度がある雪は足を取られて歩きづらい。スニーカーでいらっしゃる強者もいますが、やっぱり足元はしっかりと防水の効いたもので。

9000年前から時間をかけて形成されてきた八幡沼湿原ですが、変化の途上にある、ほんのいっとき、この場に居合わせる偶然。この後1000年、いや100年後、どんな景色になってるんだろ?

交錯するキツネとウサギの足跡。夏には想像もつかない命をかけたストーリーも、雪が積もるといろんな想像が膨らみます。

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八幡平 11/2

2015-11-02 18:24:20 | 八幡平(無雪期)

アスピーテライン冬期閉鎖まであとわずかとなりましたが、今日は久しぶりにゲートオープン。

道路の除雪は完璧ですが、周辺の景色はすっかり冬そのものです。

お里の天気予報は昼から雨。雲行きも怪しく、予報通り昼頃からは雪が降ってきました。

季節は後戻りすることなく、鏡沼の水面は波打つこともなく、日々冬へ向け着々と。

鏡沼に比べると氷の厚みに違いあり。メガネ沼。

ガマ沼もいよいよ氷結開始。

八幡沼も水深の浅いところから凍り始めていますが、八幡平で一番大きく深い沼なので、寒風吹けば水面が揺れる。

黄色味がかった光と低く垂れ込める鉛色の雲。この寒々しさはどこか北欧的。

厳冬期には見事な樹氷原となる八幡平山頂周辺。樹氷を狙う写真家やスキーヤーにとって陵雲荘はなくてはならないシェルターです。

厳冬期も小屋の清掃、戸締りにご協力いただきたいと思います。

徐々に雪に埋もれていく八幡沼湿原。今日の雪の降り方によっては木道もすっかり埋もれてしまい、根雪になるかもしれません。

雪の上には動物たちの痕跡が沢山あります。キツネとウサギの足跡が縦横に交錯した痕跡も見られ、命をかけた激しい攻防が想像できます。雪原には血痕(?)と思われる赤いシミもありました。

場所によっては20cmほど積もっている場所もあり、そんなところではなかなかのラッセルを強いられる。

この時期の登山は、行く場所に合わせて装備を整えないと、えらい目に遭うこともありますから、現地の情報や天気予報をしっかりチェックしてください。

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アスピーテライン冬期閉鎖へ近づく

2015-11-01 18:28:03 | 八幡平(無雪期)

お天気ではありましたが、今日もアスピーテライン通行止め。ラストチャンスっぽかったから、ぜひとも開けて欲しかった! 

朝一は御在所沼へ。旧八幡平スキー場のダケカンバやブナは完全落葉。大黒森の上の方には少し雪が残ってます。徐々に雪線が下がってきてますね。

今日は、アスピーテライン通行止めでしたが、ゲートを開けて入らせていただきました。

源太岩展望台から裏岩手縦走路を遠望。奥羽山脈主稜に湧く雪雲。樹海ラインも白く見えます。

アスピーテラインから熊沼を俯瞰。青空映し水面は紺碧。

ダケカンバには霧氷。岩手山のテッペンは真っ白。

黒谷地までの木道もすっかり隠れました。

この景色はもう本格的な冬到来です。

池塘も凍り、湿原は雪原に。

茶臼岳への登山道もほぼ雪に覆われています。明日はお天気悪そうですから、このまま根雪になっていくんでしょうか?

霧氷に凍る茶臼岳山頂。昨年も早めの冬到来でしたが、今年はさらに早め。

スキーシーズンでもけっこう利用される茶臼山荘。冬期は管理員が掃除したりしませんので、使用後は掃除と戸締りにご協力いただきたいと思います。よろしくお願いします。

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