今シーズンは新型コロナの影響で、岩手山の山開きイベントは中止になりました。ですが今日は、山開きの直前のこの時期恒例となっている、平笠不動とお花畑の間の登山道の手鋸を使っての簡易的な刈り払い作業です。
上坊登山口からツルハシ分れまでは登るにつれて傾斜が増していき、今日みたいな湿度80%はあろうかという日には滴る汗が止まりません。
ツルハシ分れから平笠不動の間も、何気に斜度がキツイところもありますが、シラネアオイの群落に励まされ慰められながら歩いていれば、そのうち着くさ。。。
岩手山上坊コースは、焼走りの管理員さんの担当でありますが、えぐれ箇所に土嚢や布団かごで対応してくれています。ありがたいことです。
平笠不動まで上がってくれば森林限界で、展望も開けるはずなのですが今日はあいにくのガス。
平笠不動小屋の掃除に、八幡平の山岳協会の方々が上がってきていました。ありがたいことです。こうした各方面の方々の協力があって、皆さんの歩く登山道や避難小屋は維持されているのです。
昨年平笠不動のお花畑分岐に設置した補助看板が、積雪で脱落していたので補修。
分岐からすぐのところ、いつも遅くまで残る雪渓もわずかですが、残っていました。
両サイドから低木類が迫っており、歩きづらいとは思いますが、踏み跡は明瞭についていますし、要所にはピンクテープをつけてありますので、道迷いの心配はないと思います。
平笠不動の分岐から道標2つ目で屏風尾根を離れ、お花畑へと下降を開始します。
下降しながら、下草類を手鋸で刈り払っていきます。
腰をかがめての長い手作業の後、御釜湖前の分岐手前湿原まで来れば、ほっと一息つけます。ヒナザクラの群落もあり、ここが本当のお花畑という感じで雰囲気の良い小湿原です
御釜湖前の分岐の補助看板、ロープ類の点検、補修O.K!
お花畑の分岐。チングルマの最盛期でした。
お花畑から大地獄分岐の間は沢沿い歩きが多いのですが、今年はかなり雪に持ってかれました。
危険度はそれほど高いものではありませんが、小さな崩落箇所が多数ありますので、ご注意ください。
大地獄分岐からは焼切沢本谷の小さな渡渉までは気が抜けない。
補助ロープ、ガイドロープも点検しながらの下山。
チバの滝上流部の登山道も年々融雪時に削られていってます。自然はつねに変化し続ける。
夏至も過ぎるとブナ林の葉も茂り鬱蒼とし、曇天の時には昼でも薄暗く、クマとの遭遇をつねに意識して歩いてください。