観測史上初めてというコースをたどった台風10号によって、岩手県内沿岸地区や北海道で甚大な被害となりました。被災した皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。
今回の台風では、ここ八幡平をはじめ県内内陸では目立った被害はなかったようですが、これだけの台風が通過した後なので、ザザッと登山道もパトロールです。
台風一過の八幡平。モッコ岳登山口から裏岩手縦走路を南下します。
裏岩手縦走路の刈り払いを始めたのが7月の上旬。刈り払いを早く始めたところでは、刈った痕が分からないぐらいササの葉っぱが茂ってきました。
諸桧岳山頂付近の登山道も歩きやすい状態ですが、毎年の刈り払いあっての歩きやすさなのです。
最近雨が多いので、石沼は満々と水を湛えています。
石沼横の池塘にも徐々に秋の気配。
前モロビへの登りは苔むした石の道。雨の後はなおさら良い雰囲気です。
前モロビを越えれば嶮岨森から大深岳にかけての山並みを見渡せる。紅葉までもうひと月もない。
台風一過でも前モロビのひょうたん沼は半分が干上がった状態。
前モロビと嶮岨森の鞍部から嶮岨森を見上げる。
嶮岨森山頂には小さい秋。
気がつけばもう8月も終わり。花が終わった山は静寂そのもの。
裏岩手縦走路のオアシス・大深山荘も大丈夫です。
大深湿原の水場も問題なし。徐々に草紅葉が進む。
キンコウカの輝きが湿原を彩る。
チングルマの綿毛は柔らかさを失い、短い夏を感じさせる。
過ぎ越し方を思い出さざるをえない8月末日。
テレビに映し出される濁流の威力の凄まじさ。水は命を育み、命を奪う。
大深岳分岐から源太ヶ岳の登山道では、オオバスノキやら早くも紅葉スタート。
間もなく松川温泉と言うあたり、倒木がありました。倒木周辺では生存をめぐる争いが激化することでしょう。
台風後の草いきれ。8月も末日ですが、むっと立ち込める熱気。トチノキの下には実がいっぱい転がってました。
インターネットで情報はいくらでも手に入る時代ですが、現場じゃないと分からない感触。匂いであったり手触りであったり。
ウワミズザクラの実も色付き始めました。腹を空かせたクマたちの大切な食料です。