すーさんの山日記

山と釣りとテレマーク
八幡平の登山情報

岩手山 焼走りコース 7/27

2012-07-28 11:58:03 | 岩手山

7月も下旬。岩手山の高山植物も最盛期を過ぎた感がありますが、焼走り口からコマクサの群落を見に行ってきました。

この日は気温湿度とも高く、風の流れがない樹林帯の中では、滴る汗が止まりません。着ているものは汗でビチョビチョ。

  

8月も目前の樹林帯の登山道脇の花は、もはや時期を過ぎ、マイヅルソウやタケシマランは実を付け始めています。第1火口を過ぎるといったん樹林帯を抜けコマクサの群落となりますが、最盛期を過ぎ、枯れた株が目立つようになりました。コマクサの時期が過ぎると、今度はオヤマソバが元気になってきます。

 

そして、カムチャツカにもたくさん咲いていたイワブクロ。クサボタンなどが最盛期となっています。

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カムチャツカツアー 7/13~7/20【2】バジェカゼッツ山(1556m)

2012-07-23 01:33:57 | 海外の山

アバチャ山の後は、こちらも火山のバジェカゼッツ山ですが、こちらは高山植物咲き乱れる緑豊かな登山です。

バジェカゼッツ山のBCから見上げる、バシェカツィー(右)とレトゥナーヤ・ポペレテナーヤ(左)。主峰バジェカゼッツ山はバシェカツィーの裏側にあり、BCからは見えません。

 

バジェカゼッツ山のBCはテント住まいですが、料理スタッフが美味しい食事を作ってくれるし、思いの外快適です。BC到着時は、恐れていた蚊の攻撃もさほどではありませんでした。

  

BC周辺にはヒオウギアヤメやキバナノアツモリソウの群落があって、これは見応えがあります。

バジェカゼッツ山の登山も約10時間の長丁場です。途中の徒渉ではガイドにおんぶされて、ちょっと嬉しそうなお客さま。

クマ除けの番犬「バンザイ」も山頂まで同行しました。ヒグマの痕跡も時々見られるので、いざという時には頼りになる・・・かも?森林限界を超えるとエゾツツジの大群落です。こんなにエゾツツジの咲くところもないでしょう。

残雪も多く残る本谷を左岸を詰めて行きます。この日はあいにくの天気でしたが、幸い雨は小降りで、風もさほど強いわけではありませんでした。

 

途中からは道なき道を行きます。このあたりの登山もまだまだ始まったばかりで、登山者も少なく、しっかりした登山道はありません。今日も登山者は我々のみ。

 

山頂直下のコルから詰めて来た本谷を見下ろす。ここまで来れば目指す山頂はもうすぐですが、稜線に上がると風が強まる。

 

 8:10に出発し、山頂到着は13:55。山頂からは2日前に登ったアバチャ山(右)とカリャーク山(左)も見えました。山頂を後にし緊張のガレ場が終わると、飛燕草の群落が現れました。鮮やかな青に目も覚める。

雪渓を下り、お花畑を通過し、蚊の攻撃をかわしながら、18:00にBCには到着。花もたくさんあって、良い登山でした。

 

アバチャ山登山を考えている方には、お花いっぱいのバジェカゼッツ登山も合わせて行くことをおススメします。

 

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カムチャツカツアー 7/13~7/20 【1】アバチャ山(2741m)

2012-07-23 01:31:08 | 海外の山

カムチャツカと言えば、数多くの火山群が世界遺産として登録されることで知られていますが、そのカムチャツカの州都、ペトロパブロフスク・カムチャツキーから最も近く、登山の対象として親しまれているのがアバチャ山です。

 

夏休みの週末ともなれば、その山麓には多くの家族連れがキャンプを楽しんでいます。山麓に多く生息するジリスも、そのキャンパーたちのおこぼれを狙って、愛嬌を振りまいています。

 

アバチャ山のB.C周辺は、北海道にも似た植生で多くの高山植物が咲いています。シュムシュクワガタ、リシリヒナゲシ・・・

 

ウルップソウ、イワヒゲ、etc....

登山は往復10時間のハードなものです。歩きづらい火山礫の登山道を地元ガイドを先頭に、山頂を目指します。

振り返るとカリャーク山(3456m)。利尻岳にも似た颯爽とした山容の活火山です。こちらは1泊2日の行程とのこと。

山頂直下は、「3歩進んで2歩下がる~♪」365歩のマーチ状態。登山道に堆積する火山礫に足を取られながら、固定ロープを頼りに最後の踏ん張り。

到着した山頂は、硫化水素を含む蒸気が立ちこめます。アバチャ山の最近の噴火は1991年。立派な活火山です。

下山はザクザク道したところを選んで歩きます。特に2000m地点から下の須走りは深雪を歩いているみたいで、皆さん楽しんでました。

 

 

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盛夏のテンカラ釣り

2012-07-10 17:39:12 | 釣り

八幡平の渓流も緑濃くなり、まさに盛夏のテンカラ釣り本番。イワナも水面まで毛鉤を追って上がってきます。

久しぶりの八幡平での釣りに、番長も気合いが入る!

 

以前は入渓者も少ない知る人ぞ知る名渓でしたが、最近では入渓者が増えたんでしょうか?イワナも若干食傷気味ですが、K太はひとり絶好調でした。

 

水底をうごめく魚影に、毛鉤を交換する顔は真剣そのもの。そして狙いを定めて竿を振る!

これだけ水が澄んでいると、イワナからもこちらが丸見えです。岩陰に身を潜め、気配を消してポイントに毛鉤を投入。

首尾よく毛鉤をポイントに落とせて、イワナのご機嫌を損なわなければ、晴れてご対面。マス科の魚は獰猛な顔をしたものが多いんですが、イワナはどこかおっとり顔です。性格もヤマメに比べたら、やっぱりおっとり。

帰路、かなり日差しも強くなり水温も上がったようなので、ザックを背負ってるとどんだけ浮くのかという実験を敢行。するとご覧のように、ザックにはかなりの浮力があることが実証されました。カナヅチの私でも大丈夫。しかし、思いの外冷たい水に情けない顔。顔だけ見ると、溺れているように見えますが・・・。

 

大爆釣とはいかないまでも、ほど良い釣果で静かな釣りを楽しめる八幡平の某沢。久しぶりに来ましたが、なかなか良いところです。

番長、K太、お疲れさま。

 

 

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八幡平→御在所園地 7/8

2012-07-08 18:32:04 | 八幡平(無雪期)

今日は八幡平の山頂へ。

日曜日ということもあり、大勢のハイカーで賑わいをみせる八幡平でしたが、お天気は曇天。八幡沼の色も冴えません。

 とは言え、八幡沼湿原の緑は濃くなり、すっかり夏山らしくなりました。池塘にはミヤマホタルイやミツガシワ。

  

そして、木道の脇にヒメシャクナゲが咲いてました。ちっちゃいので、ついつい見過ごしてしまうこともありますが、今日は発見できました。個人的に好きなイワイチョウのロート状の葉っぱ。なんか愛嬌あるんですよね。そして何故か気の早いニッコウキスゲが一輪、見返り峠W.Cのところにありましたが、八幡平のニッコウキスゲのシーズンはこれからです。

帰りがけに御在所園地に立ち寄ると、今日の赤沼はエメラルドグリーン。この間6/25の湖面は褐色を呈しておりましたが・・・。さすがは別名五色沼です。

 

RASU-TのHP引っ越しました!新しいサイトはコチラ→RASU-T

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秋田駒ヶ岳 国見温泉~阿弥陀池 7/4

2012-07-04 18:59:35 | 秋田の山(無雪期)

西日本では大雨続きだというのに、北日本では空梅雨。今日の岩手も暑かった。しかし森林限界を越えると、爽やかな風が吹き抜けるいい天気でした。

この間のクラブ山行では、あいにくの強風で大焼砂分岐まで行っておしまいでしたが、今日は阿弥陀池まで行って、写真もいっぱい撮れました。

  

国見温泉からのスタート。まずいきなり階段の登りはちょっとキツい。ブナ林の中は風が通らないので、汗が滴り落ちてきます。そんな時は、登山道脇に咲くアカモノでも眺めて気を紛らす。

 

横長根まで上がってくると、空気が動き出して気分も爽快。サラサドウダンの花もそろそろ終わりそうですが、風にそよいで気持良さそうです。足元に目をやれば、先週は開花目前だったベニバナイチヤクソウも萎れかけてきました。

とそして、今日の目的のひとつ。ムーミン谷のチングルマ。もう少し早いほうが、良かったんでしょうけど、これでも十分です。

 

融雪の早かったところでは、もう綿毛になってきましたが、完全に綿毛になってしまう前の状態も、キューピーみたいでけっこう可愛いので、今度見てやってください。

しかし、今日一番秀逸だったのが、綿毛に付いた朝露。本当に宝石のように輝いていました。これはマクロレンズを通してみないと、なかなか気づかないかも知れませんね。

 

ムーミン谷を男岳方面へどんどんつめて行き、急登が始まる手前にはシラネアオイの群落。馬の背に向う急登には、ミヤマキンポウゲやミヤマダイコンソウ。黄色い花が増えてくると、「ああ、夏だなあ・・・。」って思うのは、私だけではないはず。

 

急登を登り切ると、馬ノ背の鞍部にでます。ダイコンソウはこの時期になくてはならない、夏の景色のアクセントです。そして、アクセントと言えば、もうひとつ。エゾツツジ。濃いピンク色の花は遠くからでも目立ちます。まだ咲いている株は少なかったですが、これからです。

阿弥陀池から横岳に上がり、大焼砂経由で下山します。横岳手前からの女岳(右)、小岳(中央)。画面中央に緩く伸びる稜線が横長根。

で、やっぱり忘れちゃいけないのが、日本屈指の大群落を誇る秋田駒ヶ岳・大焼砂のコマクサ。岩手山に比べると、若干遅い感じでしょうか?タカネスミレもそろそろ最盛期を過ぎて、今度はコマクサの出番です。

とは言え、こんなに咲いてます。ピンクのじゅうたんです。

やっぱり花の秋田駒です。さすが。

 

お知らせ!!

RASU-TのHPはこちらに引っ越しました→RASU-T

まだ引っ越しの最中なので、徐々に元通り、もしくはパワーアップしていきます!

よろしくお願いします。

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源太ヶ岳 7/1

2012-07-01 21:14:44 | 源太ヶ岳

あまりお天気が良くないとの予報でしたが、なんとか一日もちこたえてくれた今日は源太ヶ岳。

松川温泉から出発して、源太ヶ岳の山頂まで通常2時間ぐらいの行程でしょうか。

 

この1週間ほど雨が降っていなかった八幡平エリアですが、山頂直下にはまだ雪渓も残り、山全体に水分を十分溜め込んでいます。

 

源太ヶ岳の山麓にはブナの巨木の森が広がり、樹齢200年前後の太いブナがあちらこちらに点在しています。

7月ともなれば、木々の葉も新緑から深緑へ。

  

丸森川に架かる橋は、ご覧のように真ん中から折れていますので、極端に増水するような川ではありませんが、雨天時は要注意です。

オオカメノキの葉っぱも緑濃くなり、身も膨らんできました。足元に目をやれば、ヤマソテツの曲線美も目を魅きます。

 

この間の上坊コースでは、ユキザサの開花はまだでしたが、ちょっと標高の低いこのあたりだと、若干盛りを過ぎようとしています。咲き終わった状態も、よく見れば可愛らしい。

 

標高を上げていくと、登山道脇にイワナシの実が付き始めていました。水場を過ぎたあたりから、登山道はぬかるみ、えぐれが多くなり、足元を注意しながら歩きます。

 

山頂直下までくると、かなりガスってきました。積雪期には気持良いオープンバーンとなる斜面は夏にはお花畑になります。

とは言え、今咲いているのはイワイチョウとヒナザクラやコイワカガミぐらいですか。イワイチョウは地味な花ですが、フリルのような花びらがひじょうに特徴的で、近寄ってみると意外に派手な花です。

 

 ヒナザクラを横目に見やり、急な雪田をステップを刻んで登り、間もなく源太ヶ岳の山頂です。南側の斜面には、ミヤマダイコンソウが咲いてました。

ここまで来ると、風も強まり、今にも降り出しそうな気配だったので、大深方面には脚を伸ばさず、ここで下山。

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