山形のIDEHA石沢氏の声かけで、東北プロガイドアバランチミーティングが湯殿山スキー場で行われました。岩手、秋田、宮城、山形、福島から27名のガイドやスキーインストラクター、消防士、気象予報士、国際山岳医というバラエティーあふれる顔ぶれが揃いました。
講師の鈴木さんは労山の講習でも活躍中。雪崩に対しての取り組みは、マニアックな域に達しています。ビーコンの周波数のズレやパルス幅を計測する器械も、お友達に発注して作ってもらうほど。今回の参加者のビーコンには狂いの生じているものはありませんでしたが、古いビーコンをお使いの方は、新しいものに交換したほうが良さそうです。特に古いシングルアンテナのアナログビーコンをまだ使っているかたは要注意です。狂いのあるビーコンは、捜索時に混乱を生じさせます。
2日間の研修でしたが、初日はあいにくの雨で終日机上講習。ビーコン捜索に関するもの以外でも、今回は気象予報士による高層天気図から予想する冬山の気象の話もあり、中身は濃かったです。
初日の夜は懇親会で盛り上がりましたが、2日目の研修もしっかりと。
ビーコンの電波の出方を雪上で視覚的に確認したり、使用機材の個性を知ることも大切ですね。
複数埋没の捜索、ショベリング。こういうものは、適宜練習しておく必要がありますね。いざという時には、練習の半分も出来ないでしょうから。
ザック数個を埋めてから作るシェルターは、半イグルーよりも簡単かも。
こういうイベントに参加して思うのは、情報は毎年アップデートしなきゃいけないということ。自分の持っている道具をきちんと理解して使えるようにしておくということ。インターネット上で得た知識も、知っているだけでは意味ないですからね。なんでもそうですけど、繰り返して練習しないと覚えません。毎回反省しております。
IDEHA石沢氏、講師の皆さま、本当にありがとうございました。参加の皆さま、お疲れ様でした。