大黒森管理協同組合のBCワークショップ第2回。今朝はほぼ雨に近い雪がボタボタと降り、アスピーテラインを御在所に向かう際には、ベチャベチャシャーベットに足元を取られ、車はおケツフリフリ、エンジンは唸りを上げ、何とかギリギリ辿り着くというようなひどい状態。
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黄砂混じりの雪の中、皆さんを迎える支度で雪崩人形のウメダさんを予め埋めておきます。
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とそのような悪天候にも関わらず、県内各所から12名の方々にお集まりいただきました。ありがたいことです。まず室内で、簡単なさわりの部分をご案内して、即外へ出ての実地訓練です。
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今回は人数が多かったので、ベーシックなビーコンの取り扱いとショベリングという形で2班に分けて。
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ショベリングの基本、コンベアベルトでの雪の流し方や、硬い雪の掘り方、埋没者を掘り出すシミュレーションをまず体験してもらいます。ビーコン捜索の訓練は、見つけるところまではチョイチョイ仲間内でやっている方もいるとは思いますが、実際掘り出すところが重要だったりします。
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午前中、ビーコンの電波曲線を理解してビーコン捜索の肝を抑え、プロービング、ショベリングも抑えたら、午後からは入山に際してのグループチェックのやり方も確認してから、いよいよ本番さながらの実戦トレーニング。
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グループでのコンパニオンレスキューを3セット。スタート前にシナリオを確認して、役割分担も予め決めておきます。前線通過後の午後からは風向きも変わり、気温も下がり、まさに本番さながらの様相を呈してきます。
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こういうトレーニングは回数が大事です。最初のトライは要領を得ないところもあり、掘り出すまでちょっと時間がかかりました。大概そんな感じです。埋没者を掘り出すまでのシナリオが全員に共有されるよう、次回に向けての改善点を意見を出し合っていくことで、徐々にスピードアップしていきます。
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捜索開始から埋没者位置の特定、掘り出しまである程度の流れがつかめてくれば、あとはコミニュケーションです。今日のような風の強い日には特に、大声で全員で復唱するぐらいじゃないと、情報の共有は困難です。人数が大勢いる場合には、捜索活動を指揮するリーダーが大声で現場を取り仕切らないと、作業の効率も落ちてしまいます。
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1回ごとに埋没者を救助するまでの時間は徐々に短縮されていきました。コミュニケーションが取れてくれば、作業効率が上がるというものです。
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実際、こうして人形を掘り出す作業をしてみると、掘り出す難しがよくわかると思います。そして、決して埋まるまいと思うのではないでしょうか?
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朝埋めたウメダさんは、皆さんに無事救出してもらえました。埋没してからの生存率が急激に下がってくるのが15分。この目標タイムもクリア出来ました。雪板、スノーボード、テレマーク、寄せ集まりのグループでしたが、徐々にグループの一体感も出てきました。
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トレーニング終了後は、キャットに乗ってウメダさんとともに小屋へ帰還。
ベーシックな内容ではありましたが、ご参考の皆様にはご満足いただけましたでしょうか?人数がいないと出来ない練習も相当あります。このような機会を逃さず、トレーニングを重ねてほしいと思います。決して他人事ではありません。自分が当事者になる可能性もあるわけです。こういう講習会を通して、地域の雪崩捜索スキルの底上げが図られるように、必要に応じて今後も講習会を継続的に開催できればと思います。第2回目で、主催する側も前回の反省を反映することが出来ましたし、ご参加いただいた皆様のご意見、ご感想いただければ、また次回へのフィードバックが出来ます。よろしくお願いします。
ご参加の皆さま、本日は大変お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
次回BCワークショップ第3回は1/23ですが、おかげさまで満席です。