1/6~1/7の2日間、TAJ日本テレマークスキー協会の指導員研修会が網張温泉スキー場で行われました。運営側の3名と東北の公認指導員5名、総勢8名とこじんまりしたグループで、今のご時世としたらまあまあの頭数だった思います。

20数年(?)ぶりにテレマークスキー協会の指導教程改訂を目指して、教育移動事業部がたたき台を作り、各地の指導員と意見交換を交えながらの研修会を重ねております。

ここ東北会場でも、たたき台に沿って順を追って、滑っては検証の繰り返し。かなり活発な討論となったと思います。

初日は最初から最後まで、かなり真面目に研修に取り組みましたが、2日目は夜間の降雪でゲレンデパウダーもあったので、朝一のウォーミングアップでフリー滑走。

テレマーカーとして、こういうコンディションを放っておくわけにはいかない!

指導員ともなれば、皆さん上手。上手い人と一緒に滑るとテンションも上がりますね。

テレマークはその可動域の広さゆえ、指導員でも大勢集まれば、それぞれの個性が出ますよね。

フリー滑走は朝一のみ。あとは真面目に研修に没頭。

2日間の研修で、こちらも勉強させてもらいましたし、良い教程が出来るように若い皆さんに期待したいと思います。
テレマークスキーは、滑走環境の振れ幅(ゲレンデ〜バックカントリー)、道具の振れ幅が大きく(BCクロカン、細革〜NTN、ファットスキー)、この振れ幅をどちら側に偏ることなく、最大公約数的に中庸をいく必要性があるのではないかと。テレマークスキーという、言ってみればとらえどころのない、悪い言い方をすれば中途半端、良い言い方ならどちらへも行ける道具。ゆえにどちらかに偏れば、存在自体が危うくなる。生物学的な捉え方をするならば、草食クロカン系の大きなグループと肉食アルペン系の大きなグループとの狭間に生きる小さな雑食の絶滅危惧種と言えなくもないかな。しかし、そのような生物も環境の変化等の何かのきっかけで、勢力を伸ばしていくことはよくあることです。またその反対もあり得る。自らの選択した進化が、最終的に絶滅へと導かれていくという結末も。
ゆえに教程を作る作業は困難を伴うと思います。しかし、そこはテレマーカーらしく、いつでも真ん中に立ち続け、バランス感覚を研ぎ澄ませてほしいと思います。古くからテレマーク業界に携わる方々にも納得いくもの、そして新しくテレマークを始めようとする人たちには、理解しやすい道筋を示しせるもの。何でも昔の方が良いってもんでもないし、新しいものが何もで優れてるって訳でもない。本質を外すことなく、精神論でもなく、受け売りでもなく、自ら調べ検証し、論拠を示せるもの。そんな教程を望みます。時間をかけて良いものに仕上げてください。
このようなご時世で、なんでもオンライン、リモート・・・人との距離感が遠くなる一方で違和感しかないのですが、こうして対面で言いたいことが言える間柄、雰囲気って大切ではないかと再認識。コロナ感染収束後も、このまま距離感が縮まらない世の中では何かつまらんですな。ステイホームで自分の殻に閉じこもり、他人の意見に耳も貸せない世の中では、住みにくくてしょうがない。口煩い小姑みたいで、皆さんにはご迷惑をおかけしたかもしれません。すいませんでした。でも皆さんのお話も興味深く聞くことも出来ました。ありがとうございました。皆さん、お疲れ様でした。