今日からいよいよ、毎年恒例の夏の刈り払いが本格スタート。
裏岩手縦走路のモッコ岳登山口からスタートするのが通例ですが、モッコ岳登山口からモッコ岳分岐は別働隊に任せ、今日はモッコ岳分岐からスタート。
あまり雷の心配も無さそうです。今日は余計な心配なしで作業に集中出来ます。
毎年のように、適宜、高山植物は残しながらの刈り払いです。
今日は、モロッコ沼手前の平坦地まで。次回以降は、前モロビから南下しながら三ツ石山荘を目指します。例年、三ツ石山荘にはお盆前ぐらいには到着します。長い旅路です。
今日からいよいよ、毎年恒例の夏の刈り払いが本格スタート。
裏岩手縦走路のモッコ岳登山口からスタートするのが通例ですが、モッコ岳登山口からモッコ岳分岐は別働隊に任せ、今日はモッコ岳分岐からスタート。
あまり雷の心配も無さそうです。今日は余計な心配なしで作業に集中出来ます。
毎年のように、適宜、高山植物は残しながらの刈り払いです。
今日は、モロッコ沼手前の平坦地まで。次回以降は、前モロビから南下しながら三ツ石山荘を目指します。例年、三ツ石山荘にはお盆前ぐらいには到着します。長い旅路です。
裏岩手縦走路の刈り払い始まる前に、今日は御在所沼遊歩道の刈り払いです。
御在所沼遊歩道を歩く方のほとんどは学習院シェルター側から歩き始めると思いますが、御在所の赤鳥居から歩くことも出来ます。ただ階段の途中で泥濘みがあるので、ご注意いただいきたいと思います。
御在所の木道もかなり古い木道です。雨の日は滑りますので要注意です。
クマの餌場となるミズバショウ群落。花が咲き終わったミズバショウの葉は、木道を覆い隠すほど成長するので、これはカットの対象。
葦原もキレイにしておけば、しばらくは通行に支障はないでしょう。
今日はまず、五色沼のある御在所沼遊歩道をパトロール。
今日の五色沼の色はやや褐色気味の緑色。ターコイズの水面にはなっておりません。
五色沼の奥に広がるミズバショウ群。クマもちょいちょいパトロールしています。もうすぐミズバショウが食べ頃になるでしょうから、そうなったら、通行には注意してください。
御在所沼遊歩道の後は、八幡平から茶臼口パトロール。鏡沼のドラゴンアイはカボチャの天ぷら状になってます。
雪解けの遅かった場所でも、高山植物が開花。地味ですが、粉砂糖を塗したようなヒナザクラも良いじゃないですか。
完全に夏山仕様に切り替わった八幡沼周辺。雪の上を歩くこともありません。
八幡沼湿原の木道脇にはワタスゲの綿毛が揺れる。
池塘のミツガシワも開花。
ドラゴンフィーバーも終焉を迎え、静かなひと時を過ごせます。
まあキレイ!と言っても、高山植物はそれぞれの種の保存に一生懸命なのだ。
最後まで残っていた源太森裏のお花畑の雪渓は積雪0。
黒谷地湿原に来ると地球の丸さを感じます。ただの目の錯覚だと思いますが。
茶臼山荘への登り。こういうブラインドになっている場所では、クマに注意してください。
茶臼山荘の清掃をして、茶臼口へと下山。岩手山の向こうに積乱雲。このところ毎日夕立でしたが、今日はありませんでした。
登山道の脇も、かなり良い具合に仕上がってきたなあ。と、やった人にしか分からない満足感。
今日は、裏岩手縦走路をモッコ岳登山口から大深山荘経由で松川温泉まで。
そろそろ本格的な刈り払いがスタートします。その前に、通してパトロールしておきます。
必要なところでは、倒木処理も。
夕立はあるものの、やや空梅雨気味の石沼は、石沼然とした佇まい。
前モロビの苔蒸した小径は、もう少ししっとりしてるとなお美しい。
前モロビを過ぎれば、前方の視界が開けます。雪解けの早かった稜線上は、盛夏の花がこれから咲き出します。
前モロビと嶮岨森の鞍部からはひと登り。嶮岨森の頂上から振り返ると、人間案外歩けるもんじゃないかと思います。歩き始めた場所がもう見えなくなっています。
雪が解け、葉が茂り、今年も笹はニュキニョキ生えてきて。刈り払いしなければ、何年で笹に覆われるのだろうか?
嶮岨森と大深山荘の中間地点の道標は、新しい熊の痕跡はなく、もうしばらく持ち堪えてるかな。
今日の目的の一つは大深山荘清掃。そして、山荘にデポしている刈払い機の動作確認。
大深湿源の水は冷たく、涸れることもなく、良い水なんです。
結局、1台の刈払い機の調子が良くないので、担いで下山となりました。
毎年の刈り払いの成果を確認しながらの下山は、楽しいものです。
最近、雷のならない日はないかなあ?今日も降られる前に下山出来ました。
登山道、遊歩道の積雪もあらかた無くなり、刈り払いが本格化する前のいっときは、登山道整備に精を出す時期です。
6/23は、黒谷地と安比岳分岐の間の転石を均したり、昨年の刈り払いで出た笹を熊手でかき集め、歩きやすいように地道な作業。
「歩きづらい」と、もっぱらの評判の黒谷地と安比岳分岐の間ですが、このように手間をかけております。これでも歩きやすくしております。
歩きやすくて褒められることはありませんが、歩きづらければ即クレームという厳しい世の中。人間、あまり便利すぎてはいけない。快適すぎてはいけない。これぐらいは鼻歌混じりで歩いてください。登山は街を歩くのとは違います。
そして本日は、この間の雹霰を伴った集中的な雨でめくり上げられた木道補修。かわいそうに、雹霰に当たったコバイケイソウが無残な姿を晒しています。
日頃からFJOさんに協力を仰ぎ、かき集めている建築廃材をこういう時に活用させていただいております。感謝いたします。国立公園の名に恥じぬような木道に、1日も早く改修して欲しいのですが、なかなか事はそう簡単にはいきません。個人の力では、もはや対応の限界と言わざるを得ません。
とにかく出来うる限りのことはやっていると自負はありますが、見た目の貧乏臭さには、少々目を瞑ってください。
写真で見れば簡単そうな作業ですが、木道をカナデコで押したり上げたり、木槌を振り下ろして杭に打撃を加え、楽な作業ではありません。努力は認めてください。継ぎ接ぎだらけで満身創痍の状態ですが、ご了承ください。みなさんから、県自然保護課や市役所商工観光課へ、こういう現状に対しての多くの投書が届けば、少しは行政の重たい腰も上がると思いますが。。。
来る度に緑濃くなる黒谷地湿原。
「熊の泉って、ここからどれぐらいあるんですかあ?」と、黒谷地デッキで度々聞かれるので、補助看板設置しておきました。
水の威力は計り知れないものがあります。二人がかりでようやっと動くような木道も、簡単にめくり上げてしまいます。水筒の中に入っている間は、必要欠くべからざる相棒なのですが。
かろうじて生き残っていた木道も敢なく真っ二つ。。。
何度何度も試し歩きをしては修正を施し、ようやっと納得の造作。
ついでに老朽化甚だしい箇所に板っきれを被せ、歩きやすいように。
手間をかけても、また集中豪雨がくれば・・・・なんて考えてたら、こんな作業やってられません!へこたれちゃいけない。
作業中、「そんなに頑張らなくても良いよお・・・」とお声をかけていただきましたが、じゃあ誰がやるんですかって話なんですよ。藻谷浩介に怒られそうです。
夏至間近。融雪もかなり進んで、そろそろスコップを持っての作業も終わりにしたいところです。
八幡山頂、八幡沼周辺の遊歩道はほぼ露出。
八幡沼展望台から見える景色の中にも、沼の畔の一部に雪があるばかり。
ガマ沼分岐から陵雲荘へ下る階段も昨日ほぼ出しました。
沼周遊の木道上に、一番最後まで雪が残るのがキスゲ通りの坂の木道。そこも昨日、掘りまくり。
掘って掘って掘りまくる!
その甲斐もあり、木道表面に残してあった氷のような硬い雪も、一夜にして消えて無くなっていました。
源太森裏のお花畑の階段も雪があるのは僅かばかり。今日はスコップ仕舞いすべく、残り部分にしっかりステップを掘ります。
夏も近づく八十八夜はもうとっくのとうに過ぎましたが、「野にも〜山にも〜若葉がしげる〜♪」と、安比岳方面に見えるダケカンバの若葉が、目にも鮮やかに映ります。
安比岳分岐から黒谷地の間に残る残雪も踏み抜きのないように全部落として、今シーズンのスコップを使っての除雪作業は終了!
黒谷地湿原の緑色の絨毯の中にヒナザクラ。池塘の水面からはミツガシワが葉を覗かせ始めました。
黒谷地から茶臼山荘までの登山道脇の高山植物も、だいぶ勢いを増しています。これも長年の刈り払い、剪定の成果。
この時期のなると、登山道脇の植物たちの成長が気になります。
ほっぽらかしにしているだけでは、こうはなりません。毎年この時期、作業の成果を楽しみにしています。
爽やかな日が続く八幡平。暑いのもダメ。寒いのもダメ。こんな気候が理想です。
鏡沼のドラゴンアイはなかなかの粘り腰。昨年6/19と比較しても、沼に浮いている雪の量は今年のほうが多いのでは?
融雪は順調に進み、八幡平山頂からガマ沼分岐はほぼ露出。
ガマ沼の畔に残る雪は、ブロック毎にドボーンと沼に落下しだんだんと消えていく。
ドラゴンフィーバーは一段落し、八幡沼周辺も落ち着いて見て回れます。
ヒナザクラが咲き、続いてチングルマ。ワタスゲの花も終わり、もうそろそろ綿毛になってくる頃でしょう。今年のコバイケイソウはたくさん花を付けてくれるでしょうか?
八幡平山頂前広場、源太森分岐には補助看板設置。八幡沼周遊コース上には、普段登山をしないような行楽客の方々も多く、そのような方は読図力に問題ある方も多く、まして地図など持って歩く人もいないでしょう。要所には環境省設置の案内板があるのですが、直接的な看板がないと、迷う方が後を経たなず、仕方なく源太森分岐に「駐車場→」を付け足しました。あんまり看板ばっかりあっても景観を損ねるので、程々にしたいのですが。
ミクリ沼脇の木道もほぼ露出。これで、踏み抜いて沼にドボーン!も心配ありません。
キスゲ通りの木道上に、最後まで残る雪も残りわずかとなりました。
今日は雷の心配もなさそうです。登山道に転がってる落下枝(と言っても結構大きい)の処理作業をしに、源太ヶ岳周辺へ。
もうすぐ夏至。里に近い林は、かなり鬱蒼としてきました。
景色の一部と化した倒木。
新しいクマ剥ぎの痕跡。よく見ると毛も付いてます。ですが、今日はクマの気配無し。
上倉の水場は流れは細いですが、涸れることはありません。
上倉の水場を過ぎると、斜度感が若干アップ。ですが、この間登った岩手山の上坊コースに比べれば、楽なもんです。
大深山荘への分岐からは上の融雪の遅いところには、シラネアオイがちょうど良い感じで咲いてます。
この界隈で一番遅くまで登山道上に残る雪渓が、ここ源太ヶ岳にあるんです。
斜度は25°〜35°ぐらいあります。登る高度はせいぜい20mぐらいかと思いますが、滑落したら無傷ではすみません。表面は硬く、柔らかい靴ではキックステップも利きません。自分の技量にあった装備を用意してください。この界隈には、注意すべき雪はここにしかありません。
緊張の雪渓を登り終えたら、ひと登りで源太ヶ岳の山頂です。
大深岳の沢筋には残雪が見られますが、源太ヶ岳から先、大深岳まで雪はありません。
大深岳の手前。ムラサキヤシオが綺麗ですね。
大深分岐から大深山荘へ降り始めるとすぐ、大きな落下枝がありました。雪解けの後、強風吹き荒れた後は、倒木、落下枝が必ずと言って良いほど、登山道を塞ぎます。
面倒な仕事ですが、誰かがこう言う作業をしているんです。他の地域でも、同様の作業に従事する方がいるんですよね。決して、当たり前のことではありません。立場が違うと、同じ場所にいても見える景色は変わって見えます。
そして裏岩手縦走路のオアシス・大深山荘到着。トイレ、居室を掃除してっと。。。出発に際しましては、入り口の戸締りをしっかり確認してください。来ると、微妙に開いてる場合が多いです。
今度は、大深湿原を経由してショートカットで松川温泉へ。ミツバオーレンも案外可愛いやつです。
大深湿原は上の湿原にはまだ少し雪が残ってますが、下の湿原にはもう雪は無し。水場の水はジャンジャン出てます。ご安心を。
大深山荘から源太ヶ岳の分岐までは、この時期シラネアオイロード。
毎年の刈り払いの成果がこうして確認出来ると、本当に苦労が報われませす。
倒木へのちょっとした工作を気づいてくれますか?
倒木に芽吹いた新しい命に気づいてくれましたか?
花や木の名前なんか知らなくても良い。山に入って、感じて、気づいてください。
上空に寒気が入り、連日の雷注意報。油断ならぬ状況ですが、つねに上空の雲の様子を気にかけながらの作業です。
すっかり融雪した黒谷地口から黒谷地湿原へ向かう木道沿いにも、高山植物の賑わいが1年振りに戻ってきました。
黒谷地湿原も緑に覆われ、ヒナザクラやチングルマの開花宣言。
ところが安比岳分岐までの間には、まだ雪が残っている箇所がありますよ。踏み抜き注意箇所は予め落としてますが、覚悟の上。
露出しているところのほうが多いですけどね。
融雪間近の安比岳分岐。補助看板を設置。
源太森へ向かう最後の雪渓トラバース。階段の完全露出はもう間もなくですが、最後のステップ堀りのご奉公。
上空に寒気が入り、ヒヤッとする空気感。天気予報は午前中から落雷確率高し。
ドラゴンフィーバーも一段落と言ったところでしょうか?山は静かなほうが良いですねえ。ドローンの音は、かなり耳障りだと言うことを撮影される方は心に留めておいてください。
積乱雲が発達する八幡平上空。明らかなサインが出ている時は、無理しないようにしてください。