岩手山の山開きも迫ってきました。今日は山開き前恒例、御苗代湖分岐から平笠不動避難小屋の間の登山道整備です。
七滝コースから歩き始めます。今年は雪解けが遅く、相変わらず水量豊富な焼切沢。
まずはミズナラ、ブナの林の登山道。細々した枝、ササをカットしながらパトロール。
一服峠までは、さほどの斜度ではないのですが、風通しのよくない林の中はじっとりと汗をかきます。
湯華採取跡を越えると、小さな沢の渡渉。
通称チバの滝を過ぎると目の前に黒倉山。山頂付近は重く雲がたれ込める。
大地獄谷手前では、焼切沢本筋の小さな渡渉。
大地獄谷は硫化水素ガスの噴気が上がってますので、気管系の疾患をお持ちの方は素早く通過すべき。
大地獄谷まではもうすっかり雪は解けました。大地獄谷分岐からお花畑の間には所々まだ残ってますが、よっぽどヘマをしない限り、道迷いの心配はないですね。
雪解けが遅かったお花畑。ようやくチングルマが咲き始めました。岩手山山頂は厚い雲の中。
お花畑からは御苗代湖分岐へ向かい、分岐を平笠不動方面へ右折。ヒナザクラが満開。
御苗代湖分岐から平笠不動までは、昭文社のエアリアマップでは破線で記してあるかもしれませんが、言うほど悪い道ではありません。分かりづらいところにはピンクテープもつけてあります。そして、シラネアオイロードなのです。
2011年年越しの大雪崩で木々がなぎ倒され開けた場所では、日当たりが良くなったことによって植生も変化。草木でバヤバヤなところは刈り払いをしながら進んでいきます。
屏風尾根に上がるまでがちょっとしんどいですが、、、
上がるとすぐに、イワウメ、イワヒゲ等がお出迎えしてくれますよ。
積雪により枝が折れて道を塞いでいるところも、融雪にしたがい露出してきます。
屏風尾根は登山道の両サイドがひじょうに狭く、今日のようなウェットなコンディションの日にはパンツがビチャビチャになりますが、それも山。
平笠不動避難小屋からは上坊へ下山。文政五年(1822年)に担ぎ上げた道標。幕末期、厚い信仰心をもって、この道標を担ぎ上げた人々に思いを馳せる。もう200年近く経過しているにも関わらず現役なのです!
ツルハシ分れまでは、まだ少々雪が残っていますが、問題になるほどではありません。
雫に濡れ、透き通る花びらのサンカヨウ。
ツルハシ分れ。もうコマクサが咲いているかな?コマクサを愛でながらの下山を所望の方は焼走りへ直進。
ツルハシ分れを左折し上坊へ。しばらくはまだシラネアオイロードが続きます。火山性の砂礫の道は滑りやすいので、調子こいて飛ばして歩くとスッテンコロリン!
岩手山東側は西側に比べるとアオモリトドマツの分布少なく、少し下るとコメツガの森になります。
ミズナラの林になれば、上坊登山口が近づいてくる。