すーさんの山日記

山と釣りとテレマーク
八幡平の登山情報

遠野三山ツアー 10/17~10/19

2021-10-19 21:38:36 | 北上山地

10/17~10/19の3日間、アルパインツアーの遠野三山のツアーをご案内してきました。

初日は石上山。スケジュールの都合上、最短で山頂へ届くルートを選択。

初日の足慣らしには良い具合でした。ツアーのフォーマットとしてはまだ固まっておらず、改良の余地は十分にありますが、地元の山岳会の方々にも助けられ、これからもっと洗練されていくと思います。

こういう高原の牧野も、北上山地らしい景色と言えるでしょう。

宿泊は南部曲り家。遠野語り部の最高峰との呼び声高いタキさんを囲炉裏端にお招きし、どっぷりと遠野物語の世界に浸ってもらいました。個人的にはかなり感動しましたが、お客様にも好評だったと思います。同時通訳は不要!

2日目は六角牛山。地元山岳会の方にも同行してもらい、遠野物語のエピソードもちょいちょい挿んでいきながら、クマの糞をほじくりながら、鹿の鳴く声をBGMにしながら、遠野満喫登山です。

下山は、登りとはルート取りを変えて。獣道も交錯しており、踏み跡が細いところもあって、分かりづらいところがちょいちょいありますが、下見でチェック済なので任せてください。

遠野盆地の稲刈り作業はほぼ終了ですが、わずかに残る稲穂の向こうの六角牛山。下山後は、遠野物語の雰囲気を色濃く残すスポットを、必要にして十分な量を時間内に凝縮して見て回りました。

伝承園のオシラサマ。遠野物語を予習してくれば、遠野物語受容体が敏感に反応することでしょう。予習がなければ、「何なのお〜?これ?」となりかねない。

展示されている曲り家の土間の様子。小さい時の朧げな記憶を辿れば、母方のおばさん家に行ったら、こんなだったかなあと。

遠野三山の〆は早池峰山。17日には初冠雪となった岩手山でしたが、ここ早池峰山でも降雪があり、上部にはまだその名残がありました。

五合目を過ぎたあたりからは霧氷です。

そして無事登頂。けっこう厳しいコンディションでしたが、霧氷が良いアクセントになったと思うけどなあ。。。忘れられない思い出になってくれたら嬉しいです。皆さん、ありがとうございました。

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早池峰山(1917m) 10/14

2021-10-14 19:31:50 | 北上山地

遠野三山の一つ早池峰山。小田越から往復してきました。遠野三山と言われてもピンとこないかも知れませんが、遠野盆地からも遠望出来ます。

河原坊コースは登山道の崩落により、相変わらず通行止めが続いております。小田越には駐車場がありませんので、河原坊から舗装道を歩いて小田越えまで。

舗装道を歩くのは本意ではないかも知れませんが、裏技もありません。諦めて歩きましょう。

小田越の峠前後は完全に路駐出来ないように完全にブロックしています。

小田越登山口から一合目まではアオモリトドマツやコメツガ等の樹林帯の中を歩きます。

一合目手前には携帯トイレブースも設置されています。早池峰山では携帯トイレの携行をお願いしています。

背の低いコメツガが優位となり、空が開けてくれば一合目となります。ここからは山頂まで高山帯。

ここから先は有無をも言わさぬ岩稜帯歩き。九合目まで急登が続きます。

花の名山・早池峰山ですが、ドライフラワーとしてわずかに残っているか、もはや朽ちてしまったか。

早池峰山と対峙する薬師岳。雲海の中からシルエットが浮かび上がってきました。

5合目・御金蔵。今日は県自然保護課の依頼で、ドローンで登山道調査をしている調査員の方々が各所に配置されていましたが、晴れたりガスったりで思うように調査が進んでいなかったような。

5合目〜7合目はものすごく近いところに配置されています。目の前に立ちはだかる岩壁を越えれば八合目。

とその岩壁には2連の梯子。

八合目を過ぎるとゴーロ帯をしばし歩けば九合目。

剣ヶ峰分岐が九合目です。

ここから山頂までは、安心して歩けるでしょう。しかし、ガスに包まれる山頂付近。

山頂の避難小屋が見えてきたよ!避難小屋と言っても、基本的には宿泊利用不可能。トイレも携帯トイレのみ使用可能です。

平日でしたが、流石の早池峰山。引きも切らず登山者が登ってきてました。

早池峰山の山名の由来となったとも言われるハヤチの泉。山頂祠の裏手にあります。いつ来て見ても、枯れずに水を湛えています。

サマニヨモギは葉っぱは青いがドライフラワー。

かろうじて咲いていたナンブトウウチソウ。

降りる時には、目線が変わり、小田越コースの森林限界(1400m)の異常な低さに気がつきます。向かいの薬師岳(1544m)の森林限界は山頂付近。これは蛇紋岩の大きな岩塊が1400m付近まで落下し、森林限界を押し下げているためと言われています。

八幡平にもいるハヤチネフキバッタ。イナゴに似てますが、違う系統のバッタです。

早池峰山山麓の紅葉はもうすぐ落葉を迎えそうです。役割を終え、葉を落とす直前の紅葉が好ましい。

河原坊の駐車場には、平日ですが、それなりに車も止まってます。

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石上山(1037m) 10/9

2021-10-09 19:35:07 | 北上山地

今日は遠野三山の一つ石上山(1037m)へ。実動は短いものの、里山最強との呼び声高い修験の山です。

盛岡方面から国道396号線を東進し、小峠トンネルを抜け、重要文化財の千葉家の曲り家の前を通過し、国道283号線と合流する手前に、小さな綾織郵便局があり、そこを曲がって砂子沢沿いを北上すると、ほどなく石上山登山口(約460m)に到着します。登山口にはトイレがないので、千葉家前の公衆トイレか、283号線を遠野市内へ少し行った道の駅でトイレタイムを取ったほうが良さそうです。

残念ながら、空は雲に覆われ石上山の山頂付近もガスの中。

登山口からしばし杉林。道中、あちこちに名前のついた奇岩が点在していますが、まず最初にあるのが婆石。

駐車場から15分程で、本当の(?)登山口。

霊験あらたかなる参道的鬱蒼とした杉林の緩斜面。

小さな沢の渡渉を2回ほど。

40分弱で馬止め(700m)。往時はここまで馬に揺られてお山がけに来た村人も大勢いたことでしょう。ちなみに手間にあるヤクルトの容器のようなものは「積算雪量計」。この間登った六角牛山の山頂にも同じものがありましたあが、その金属製ラベルにはそのように記してありました。製作年は昭和29年。かなり古いものです。

馬止めからは急登に次ぐ急登。これでは馬も登れないでしょう。

馬止めで杉やヒバの針葉樹の林が終わるとブナ林となってきますが、息をもつかせぬ急登は続く。里山最強の称号は間違いなし。

刃納めの岩(920m)までくれば、いよいよ里山最強クラスを思い知らせれる。ストックを手に持っているなら、ザックに収納すべき場所。六角牛山もそうですが、花崗岩からなる山です。風化が進み、湿った時には滑りやすいですね。

鎖や梯子の連続です。いかにも修験の山。

刃納めの岩を登ると中之堂。

新しい梯子の下に古い鎖梯子。古い鎖梯子も恐ろしそうですが、新しいほうの梯子も支点少なく、ガタガタしてかなりの恐怖感かもしれません。

登りはまだ良いにしても、今日みたいな湿っぽい日の下りは恐怖ですねえ。。。でも修験の山ですから、恐怖心克服も行の一つと思って。

連続する鎖と梯子を何度か繰り返すと兜岩。ここまで来れば、石上山の山頂稜線間近。

稜線まで上がってきても、生憎のお天気なので里の方はあまりよく見えませんが、そもそもあまり展望も良くなさそうです。(1024m)

山頂へ続く登山道は、踏み跡もしっかりしており迷うこともないでしょう。

所々お尻がゾワゾワするところもありますが、瞬間的に終わります。

亀岩が現れると石上山山頂間近。

馬止めから約1時間で石上山山頂。やはり展望はあまり期待出来ません。

下山はより慎重に。中之堂上の梯子場に迂回路があるので、様子見に行ってみたら、梯子場よりも怖いかも。

そして馬止め近くにある不動滝も見ておいてっと。。。

下山する頃には登山口から山頂稜線がすっかり見えるようになってました。登りも下りも実動ほぼ一緒。

下山後は高清水展望台にも行ってみて、稲刈り進む田の色鮮やかな遠野盆地を俯瞰。「遠野は昔湖であたった」と遠野物語にありますが、遠野高校の先生と生徒の調査により、更新世にはどうやら湖であったらしいということも分かっています。

さらに、地図には出てない石上山のマイナー登山口も確認して1日が終了。

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六角牛山(1293m) 9/12

2021-09-12 19:59:19 | 北上山地

今日は遠野三山の一つ・六角牛山(1293m)に番長と登ってきました。

柳田國男の「遠野物語」の雰囲気を色濃く残す、遠野盆地のランドマーク六角牛山。遠野生まれの番長の心の山とも言えるでしょう。

峠の登山口には10台は止められそうな駐車スペースがあり、立派な案内板も設置されています。

登山口の登山届けに記入し、雨量観測所の脇を通過し、見通しの良い林床の緩やかな雑木林を快適にスタート。(6:40発)

こちらのコースには合目標識があり、登山の目安になります。

五合目を過ぎると、足元にはよく滑る岩が転がり、斜度は急になり、急に汗が吹き出してきます。6合目から8目合目までが直登の今登山の核心部と言って良いでしょう。さすが、聴きしに勝る六角牛山の急登。

九合目も近くなれば、林床の笹の丈が高くなりますが、ようやく日が差し込むようになってきました。

9合目の廃屋は、観測用の小屋だったようです。

九合目を少し上ると、一旦下ってあと少しで山頂。

山頂の祠に手を合わせ、御山掛けの古人に思いを馳せる。(8:15着)

山頂の標識をよく見ると石像があるらしいので、お天気待ちの時間を利用して、30mほど藪漕ぎして石像を見に行ってみます。

オーッ!あった!

判然とはしませんが「天保六もしくは七年」とかろうじて読み取れます。西暦なら1835年〜1836年。天保七年なら天保の大飢饉の年。そんな時に、こいう石仏を担ぎ上げた人、寄進した人がいるという事ですね。

石仏を拝みに行っている間に展望が開けてきました。眼下に遠野盆地の上郷地区を俯瞰出来ました。番長の故郷です。赤い屋根の避難小屋は雨の時には利用価値あり。晴れていれば、入りたくない。

下山は中山口へ。(8:55発)山頂直下の急登を下ると、あとは比較的斜度も緩く、岩場も無く、下山に使うにはこちらのルートが良さそうです。

ですが、昨今の木材需要の高まりからか、登山道の際まで伐採が行われているところもあり、所々踏み跡が判然としない場所もあります。

ニホンジカも生息する場所なので、獣道も錯綜しています。ピンクテープを見失わないように地図で現在地も確認しながら。こちらの道は膝腰に優しい。

中沢登山口近くは杉の植林伐採地。(10:40)登山口からは林道をまた朝出発の峠登山口まで20分程かけて戻りました。(11:00着)

下山後は遠野のお里巡り。絵になる景色を物色します。青笹の荒神様。

番長のご実家でお母様にお昼ご飯をご馳走になった後は日出神社。インパクトあるお顔立ちの狛犬。

山崎金精様。言わずと知れた子宝の神。

自然石に羅漢像を掘ったとされる五百羅漢。

よーく見ると苔むした岩の一つ一つに手彫り痕が浮かび上がってきました。

里の随所に、遠野物語の雰囲気を感じられるスポットも多く、トイレ、駐車場、看板類がしっかり整備されています。

番長、今日は1日お付き合いいただき、さらにお昼までご馳走になっちゃって、ありがとうございました。

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宇霊羅山 10/17

2017-10-17 18:30:30 | 北上山地

来る10/28(土)。北東北山岳ガイド協会八幡平支部のチャリティー登山@宇霊羅山を開催予定です。ということで、事前の下見へと向かう途中、道の駅三田貝分校でICIスポーツ盛岡店四戸さん率いる火曜の会のメンバーとばったり出会い、目的地も同じとあって、一緒に行くこととなりました。

登山口付近から宇霊羅山を見上げれば、聳り立つ石灰岩の岩壁がなかなか見事です。とても標高600mとは思えません。

岩泉の市街地から林道を10分とかからず登山口に到着です。登山口付近には2台ほどの駐車スペースがあります。ちなみに左の後姿が四戸さんで右のかたではありません。

鬱蒼とした杉の植林地をしばし行けば、間もなく登山道分岐です。分岐には作業小屋があり、ここまでは重機で入って来れるようです。

1/25000の地図には登山道の記載がありませんが、けっこう立派な道がついてます。

岩泉といえば松茸ですが、いかにもという雰囲気のところもありますが、気にはなれども素人には難しいもの。スルーです。

急なところ、足場の良くないところにはロープがあったり、手入れが行き届いています。

登山口から30分ほどは急斜面が続きます。

山頂まで35分の岩まで上がってくれば、一息つけます。

山頂手前で眼下に岩泉の市街地が俯瞰出来ます。東の方角には太平洋も見えました。

徐々に稜線が狭まっていきます。木が生えてなかったら、けっこう怖いかも?

山頂手前の稜線にも赤松の大木があります。

八幡平の方ではあまり見かけないカシワの木が、山頂付近にはいっぱいありました。

登山開始から1時間05分で山頂到着!南の方角の視界が開けてます。

眼下に岩泉市街地。遠方にメンズクメ山。男だらけの山?メン・ズクメ?

やや西の方に視線を移すと堺の神山。堺の神山の右肩奥に見えているのは早池峰山方面の山っぽいですねえ。鶏頭山とか?

下山後は、四戸さん率いる火曜の会の皆さんと別れ、岩泉探索。小本川沿いを中心に昨年の台風被害の復興復旧の道半ばですが、岩泉乳業も営業再開したり、徐々に活気を取り戻しつつある雰囲気も感じ取れました。

チャリティー登山のお申し込みはまだ受け付けてます!お問い合わせだけでもO.Kです。お待ちしてます。

チャリティー登山@宇霊羅山

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早池峰山 小田越往復

2015-06-25 21:20:30 | 北上山地

今日はNHK学園のお仕事で、早池峰山を小田越から往復。

ご存知のように固有種豊富な早池峰山。一合目1400m以上は森林限界となり、たくさんの高山植物が咲き、写真好きの方はなかなか前に進まなくなります。

早池峰山の公園管理員さんの話では、花の開花は八幡平同様例年よりも10日以上早いとのことで、はやくもハヤチネウスユキソウが最盛期といった具合。

八合目の下にあるハシゴは三点支持でゆっくりと焦らずに。見た目ほど怖くありません。

九合目から山頂までは緩やかな登りとなり、緊張感からいったん解放されます。

山頂についたら一安心ですが、下山完了するまでが登山。とくに早池峰山登山は下り要注意です。下りは緊張の連続ですから、本来なら時間をとってリラックスして休みたいところでしたが、時間が押していたので、慌ただしく下山開始。蛇紋岩の滑りやすい岩場も、全員無事に下山出来ました。

ご参加の皆さん、お疲れ様でした。

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早池峰山 小田越→山頂→河原坊 7/4

2014-07-06 22:01:27 | 北上山地

7/4は久しぶりに早池峰山へ行ってきました。

早池峰山の向い側、薬師岳のトドマツ林の林床に咲くオサバグサ。県内ではこれが咲くところは、限られています。

小ちゃい白い花をたくさんつけて、花の時期にはトドマツ林の暗い林床が明るくんですが、微妙に遅かったようです。葉っぱだけになると、シダにしか見えません。

薬師岳のオサバグサをさらっと観察した後は、小田越登山口から早池峰山を目指します。トドマツの樹林帯には、クマ避けの一斗缶と携帯トイレ用の仮設トイレが設置されていました。

1合目で樹林帯を抜けます。岩がゴロゴロして歩きづらい上に、蛇紋岩は雨に濡れるとスゴく滑ります。

深田久弥の日本百名山であり、花の百名山でもある早池峰山は、花の時期ともなれば、ツアー登山も盛んになり、すれ違うのも一苦労。原則、登り優先です。

みなさんのお目当ては、このハヤチネウスユキソウですね。もちろん。日本で見られるウスユキソウの仲間では、もっとも大きく見栄えのするものではないでしょうか?ハヤチネウスユキソウ以外にも、アルカリ性の超塩基性岩地を好む固有の植物が多くあります。

露に濡れるミヤマオダマキ。この時期、登山道脇のエースです。オダマキの後に写っている黄色い花はナンブイヌナズナで、これも固有種。

5合目御金蔵。早池峰山の神・権現さまの財宝のお蔵と言われています。

写真左側にはハヤチネウスユキソウ、写真右上に地味なミヤマヤマブキショウマ。どちらも固有種。

9合目手前ではハシゴが掛かっています。3点支持で下れば大丈夫!地元の小学生の学校登山でした。子どもは元気です。

ハシゴ場を乗り越えれば、剣が峰分岐の9合目。ここまで来れば、すこしホッとします。

木道脇に、色鮮やかなピンク色のコイワカガミ。八幡平のそれより、赤みが強い。

山頂です。じっくり写真撮りながら、3時間です。

山頂までの登山道脇のミヤマシオガマは萎れ加減でしたが、山頂西側にはイキの良いヤツ咲いてました。

黄色い花なら、キバナノコマノツメも盛りです。

お天気は下り坂のようなので、お弁当食べたら即下山。下山は河原坊へ。蛇紋岩は晴れていても滑りやすく、岩がゴロゴロとして足場が悪いので慎重に下ります。

御座走りを過ぎたところから、雨がポツポツと。。。

ホソバツメクサや、、、

タカネヤハズハハコも、県内では早池峰山だけではないでしょうか?

頭垢離手前にはウラジロヨウラクがキレイに咲いていました。

そして、頭垢離到着とともに雨が強く降り出し、びしょ濡れになりながら河原坊まで下山。

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姫神山 一本杉コース

2014-05-06 22:34:43 | 北上山地

GWのイベントも一段落ついて、骨休めに姫神山にNさんと行ってきました。

一本杉登山口からしばし歩けば、ひときわ太い一本杉。

一本杉の傍らに、滾々と湧き出す名水がありますが、煮沸して飲んだほうが良さそうです。

登山道脇には、エンレイソウも咲き始めましたね。最近雪山ばっかり歩いていたので、芽吹きの季節は目にも鮮やか!とても新鮮です。

一本杉を過ぎると懺悔坂。階段が続くイヤらしい登りです。

 五合目で一息ついたら、山頂を一気に目指す。階段の単調な道から花崗岩の岩がゴツゴツとした登山道となります。

 

 基本急登続きの一本杉コースですが、登山道脇のカタクリも可愛らしく、お花を愛でながら歩けば、あっという間に8合目を通過。

 山頂直下の土コース、岩コースの分岐を岩コースに取れば、ほとんど残雪なしで山頂へと辿り着きます。

山頂付近からは、眼下に広がる北上平野の向こうに、わが故郷の岩手山。姫神山から見る岩手山は均整が取れた立派な山容です。そして岩手山の背後には、この間歩いた裏岩手縦走路の山並みも確認出来ます。

 登山口から1時間10分で山頂です。山頂では、たくさんの登山客がランチタイムでした。盛岡からいらしたという方との会話も弾み、楽しい1日となりました。スキーシーズンが終わった訳ではありませんが、グリーンシーズンもいよいよ始まりましたね。 

ついでにヒメギフチョウもいましたよ。

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早池峰山 河原の坊~山頂~小田越 8/12

2012-08-15 18:53:11 | 北上山地

お盆前、高山植物の見頃ももうすでに過ぎているこの時期ですが、花の名山早池峰山はまだまだ花盛りでした。 

  

河原の坊から歩き始めてすぐ、樹林帯の中を彩るのはソバナ。そしてこの時期、タマガワホトトギスやセンジュガンピは早池峰山の代表選手。

   

ワレモコウの仲間はシロバナトウウチソウとナンブトウウチソウ。ナンブトウウチソウは固有種。タカネヤハズハハコは東北ではここだけ。

 

頭垢離を過ぎると、ハクサンシャジンが増えてきます。紫色の花が多くなると、秋近しといった風情。

6月に来た時にはまったく目立たなかったイブキジャコウソウも真っ盛りでした。ほのかに香る良い薫り。

まだまだ花盛りの早池峰山とは言え、山頂から剣ヶ峰に伸びる尾根には、秋の気配が漂い始めました。

やっぱり忘れてはいけないハヤチネウスユキソウ。日本で見られるウスユキソウの中で、もっとも大柄で見応えのあるウスユキソウです。

 

見逃しがちなミヤマアケボノソウもひっそり咲いてました。ホソバイワベンケイは実を付けて、トロピカルな雰囲気です。ちなみに中国では、イワベンケイの根を「紅景天」と言って、高山病に効く漢方薬として売られています。

 

山頂から小田越に向け下りて行くとタカネナデシコの群落が見事でした。時節柄、ナデシコです。ナデシコジャパンも頑張りました。

  

珍しいところでチシマフウロやキンロバイ。この辺では、早池峰山だけで見られる花じゃないかと思いますけど?

 

サマニヨモギ、ミヤマヤマブキショウマも固有種です。地味ですが。

やっぱり花の名山・早池峰山。固有種や希少種が豊富です。

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早池峰山 小田越~山頂~河原の坊 6/27

2012-06-27 23:20:29 | 北上山地

今日は早池峰山へ。

6月10日からすでにマイカー規制が始まっていますが、平日は大丈夫。車を河原の坊の駐車場に止め、車道を小田越まで歩き、登山開始です。

    

林道脇にはヤマオダマキの白い花。小田越の登山口から少し行ったところには、オサバグサが若干盛りを過ぎた感じ。一合目森林限界を越えると、登山道はミヤマオダマキ街道の様相を呈してきます。ミヤマキンバイの黄色、ヨツバシオガマの赤、ミヤマオダマキの青。お花畑は色鮮やかな花の競演です。

 

五合目御金蔵からの山頂方面。七合目付近から御金蔵を振り返ると、その後には薬師岳。早池峰山は蛇紋岩の山であるのに対して、薬師岳は花崗岩の山。道路を隔てて、はっきりと分かれます。ゆえに植生もまったく違います。

  

ヨツバシオガマのピンク色が入ると、山の景色は華やかさが増しますね。ホソバイワベンケイは地味過ぎて、あまり見向きもされませんが、たまには覗いてやってください。

九合目手前の梯子場あたりから、固有種のナンブイヌナヅナやチシマアマナが現れます。今日一番見たかったのはこれでしたが・・・、

   

若干盛りを過ぎた感じでしたか・・・。それでも、活きが良いのを見つけて撮影出来たので良し。鼻っからあきらめていヒメコザクラですが、かろうじて1株見つけました。

ハヤチネウスユキソウはちょっと時期が早かったですが、これからが本番です。花期も長いので、焦らなくてもいいでしょう。

平日ではありましたが、やはり深田百名山、花の百名山だけのことはあります。なかなかの賑わいでした。

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