3/23~3/31でネパールのアンナプルナエリアのトレッキングに行ってきました。
年々、奥へ奥へと車が入れるようになり、日程も短縮され、トレッキングは便利になる反面、今までじっくり歩きながら通ったところもスピード感をもって、砂煙を巻き上げ。。。ああ、ネパールのこんな山奥まで、資本主義経済の枠組みの中に取り込まれてしまうのか?これ以上開発が進まないでほしいと願うのは、旅行者の勝手なノスタルジーと言えばそれまでのこと。
トレッキング初日はキムチェ(1650m)からスタート。
歩みを緩めれば、住民の造作の成果にも感嘆の目を向けられる。速ければ良いというもんでもなかろう。
トレッキング初日はガンドルン(1950m)のロッジに着いた後、雷を伴った雨でしたが、夕刻にはアンナプルナサウスが雄姿を現す。
聖山マチャプチャレ。魚の尻尾という意味。
翌朝はすっきりと晴れわたり、アンナプルナサウスからヒウンチュリの吊尾根もくっきりと。初日のロッジはこんなロケーション。
トレッキング2日目のお昼はバイシカルカ。バイシは水牛、カルカは放牧地という意味ですが、普通の牛しかいませんでした。この辺りの標高まで上がってくるとシャクナゲも本格的に咲いてきます。白いのはタムシバに似た花。
シャクナゲの開花も本格化して、シャクナゲトレッキングもこれから!と思ったら、雨が降ってきました。シャクナゲは日本のものからは想像も出来ないような太さ。まあ、それなりに雨も降るというものです。
2日目の宿泊地タダパニ(2650m)は、とても狭いエリアにロッジがギュッと密集してます。ハイシーズンには飛び込みでの宿泊はなかなか厳しいものがあります。
3日目はアップダウンの激しい1日。3000mのデウラリ峠へ向けての登りが今日の核心。
峠裏手の丘に登れば、ダウラギリが望まれる。霞やすい春の昼の時間帯に山が見えるとはラッキーなこと。
デウラリ峠を下りて行けば、眼下に満開のシャクナゲ林。
3日目の宿泊地ゴラパニ(2895m)へ向け下る。山全部シャクナゲ!
シャクナゲの向こうにダウラギリ!今年はちょうど良い時期に当たりました。
シャクナゲは3種類ほどあります。
場所によっては、張り巡らされたシャクナゲの根の間を縫って。
翌日は、早朝、真っ暗い中を出発して1時間20分ほどで、好展望で知られるプーンヒル(3194m)へ。世界各国から大勢のトレッカーが訪れます。ここ数年、中国人トレッカーが増えましたね。
初詣帰りの明治神宮のような。。。でもシャクナゲ満開。
プーンヒルを往復した後、4日目の宿泊地ヒレ(1500m)へ。シャクナゲもさることながら着生ランもこれまた見事。あちこちに咲いてました。
街道筋での出会いもまた楽しみ。ターザンごっこで遊ぶ子ども。めんこいね。
放牧へ向かう羊の群れにも遭遇。イライラせずに待ちましょう。日本人とネパール人の時間の流れ方は明らかに違う。
ウレリからティルケドゥンガの石段の下りは、長くつらい。。。
ジープ道はウレリまで完成。バスはヒレまで入って来れます。ですが、最終日はヒレからナヤプルまで歩いて。
ナヤプル手前の昔ながらの吊り橋も懐かしく。
ナヤプル(1070m)は、ちょっとしたものならけっこう揃うぐらいの商店街。前夜の雷雨で、路面が濡れていて埃が立たず良かったですね。
バスでポカラまで移動し、飛行機で30分でカトマンズ。
半日市内観光ではモンキーテンプルことスワヤンプナートへ。
震災から2年。倒壊した建造物の復旧作業も少しずつですが進んでいます。
被害の大きかったダルバール広場もスピード感はありませんが、各国からの援助により復旧作業が進められています。
ダルバール広場にある生き神様クマリの館。上の写真の中央、黒っぽい建物です。
今回は久しぶりにクマリのご尊顔を拝することが出来ました!こちらの窓から10秒ほど顔を出してくれましたが、残念ですが写真撮影は禁止されています。
9日間と短いツアーでしたが、内容ぎっちり、お天気まあまあ、シャクナゲ満開。ご参加のみなさん、ご満悦だったのではないでしょうか?