3/20~3/31はペルーのインカトレイルトレッキングに行ってきました。
トレッキング前には、高所順応も兼ねて遺跡見学や近くの村へ訪問したり。
訪問先のミスミナイ村。クスコやマチュピチュといった観光地は、近代化の波が押し寄せていますが、アンデス山中のここには、昔からほとんど変わることのない生活があります。
トウモロコシやジャガイモ、ハーブティーでおもてなしを受けます。ここには添加物も化学肥料もありません。もちろん美味い!
大地の恵みに頼った生活です。足るを知る生活。余計なものはありません。ジャガイモやトウモロコシを食べられるだけで幸せなんだと語ってくれました。
しかし、車で移動すること少し。インカの遺跡には世界各地から観光客が押し寄せます。
古代のロマンに思いを寄せる多くの観光客をよそに、密やかに大地に寄り添って暮らす生活が、アンデス山中にはまだあります。
トレッキングでは、総延長約40000kmにも及ぶインカトレイルのごく一部を3泊4日かけてマチュピチュまで歩きます。
なかには4200mの峠越えもあり、そう容易なトレイルではありません。
雨季がすっかり開けたわけではありませんでしたが、まあまあのお天気に恵まれて快適に歩けたほうですね。
トレイル上にはロッジ等の宿泊施設はないので、テント泊です。
マチュピチュが近づくにつれ、高地の乾燥した気候帯から雲霧林の湿り気を帯びた気候帯へと移り変わっていきます。
ガイドのロジャーさんの解説はいつでも熱を帯びています!
6300mを越す聖山サルカンタイ。インカの人々は川の水は飲まず、氷河の雪解け水を利用していました。
ゴールが近づくにつれ、トレイルもそれらしく苔むした石段が多くなります。
随所の現れる遺跡を通過し・・・
太陽の門まで来ればインカトレイルのゴールです。マチュピチュも1時間ほど下れば到着します。
翌日は、マチュピチュ遺跡の背後に聳えるワイナピチュ峰への登山。
山頂までは1時間ほどですが、急登の連続です。
毎年ケガ人も多く出るというワイナピチュ登山ですが、現地旅行会社のアイテナリーにも「at your own risk」と但し書きがあります。
ワイナピチュ山頂部分は遺跡になっています。ここの石段が急でステップも狭く、なかなか手強いんです。
遺跡部分には手すりもロープもありませんし、普段登山なんてしない人たちも登りに来ますから、下りともなれば渋滞気味になります。全員無事に下りきった時には、本当にほっとします。。。
これだけメジャーな観光地ともなれば、いつ来ても収録の場面に出くわします。そしてさらに、観光客が訪れるようになるわけなんですね。
ジャングルと遺跡の境には、まだ修復されていないところもあります。ハイラムビンガムがマチュピチュ遺跡を発見した時には、全体がこのような状況で植物に覆われていたのです。それを修復し整備して現在のようなマチュピチュ遺跡になっているわけです。