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2度戦死した特攻兵・安倍正也

2024-05-19 08:28:36 | 本と雑誌

「2度戦死した特攻兵、安倍正也」著者福島昴

連休中に鹿児島に行った時に知覧へ寄りました

5月2日にいったのだが

その翌日3日に知覧特攻基地戦没者慰霊祭が開かれた

私は慰霊祭のことは全く知らなかった

慰霊祭式典のテント、椅子などは1年中そのままなのだと思っていた

知っていれば慰霊祭の末席に参列したかった

ところが今年は70周年で大々的に開催されたという

まさかまさかだった

知覧の慰霊祭は国が主催じゃなく地元の人たちと遺族で行われています

国はこんなことはしません

お偉い方達が祀られている靖国神社では慰霊祭は国主催でしょう

この本「2度戦士した特攻兵、安部正也」を知覧で見つけて買ってきました

重たい内容の本なので読み切るのに日数がかかった

知覧特攻平和会館の中の遺品には

写真、遺書、遺品が展示されていて

遺書を読むと

当時の社会の不合理さと

若者たちの一途さに心を奪われます

その一途さを利用して特攻させたのが

その当時の日本の政治家と軍部達だった

だから知覧特攻平和会館は決して軍国主義を賛美なんかしていない

若者たちの一途な心を展示することで

戦争は悲惨で大間違いだったと伝えている

この本の題名「2度戦死した特攻兵・安倍正也」は

安部が一度特攻に飛び立ったが

鹿児島からすぐ近くに黒島という小さな島があり

鹿児島を飛び立ってすぐにエンジン不調で

安倍は不時着した

当時の日本の技術は今のようじゃなかった

安部は上手に海面に不時着して身体は無事だった

黒島には前から特攻機の不調で不時着して

全身に大やけどを負った特攻隊員がいた

治療する薬もなけりゃ鹿児島に行く船もない状況

体にダメージを受けなかった安部は

現地の若者と2人で手漕ぎの伝馬船で荒波(太平洋ですよ)を渡り鹿児島に戻った

生還できたことだけでもすごいこと

ところが知覧まで戻った安部は

もう一度特攻機に乗り沖縄へ飛び立った

安部の特攻機には負傷して黒島に取り残された隊員への医薬品が積まれていた

安部が黒島を通過したときに旋回して医薬品を落としていった

それで黒島で負傷して手当てされていた隊員は命が助かり

戦後まで長く生きられた

その後の安部の消息はない

たぶん沖縄で特攻機もろとも戦死したのだろう

安部の2度目の出陣の記録が残されていない

いつ知覧を飛び立ったか

どの機体(勝手に持ち出せられません)を持って行ったか

1度出撃した安部が戻ってきたという公式記録さえない

安部は最初の特攻出撃で死んだことになっている

***************************

特攻隊員になるには倍率が高くて

ほとんどが学徒出陣だと言われています

次代の日本を背負うべき人材が

戦争末期に駆り出されて死んでいった

安部はたしか明治大学出身だった

当時のほとんどの大学から特攻隊員は選ばれていた

その当時の大学生は

今のように50%以上進学するなんてことはなく

たった1%ぐらいだったんじゃないか

それくらい優秀じゃないと大学には進学できなかった

戦後のうのうと生きて日本のかじ取りをした政治家や

日本の中枢に居座りづけたお偉いさん達

その形式・構造が残っているので今の日本の衰退があるんじゃないか

 

カメラ*ニコンZ50

各地の特攻隊関連慰霊祭はここにあります

https://tokkotai.or.jp/event/

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https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/befc2f2d1323c3be22c3597fe91d169d

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読書

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一路(下巻)*浅田次郎

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一路(上巻)*浅田次郎

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鉄道エッセイコレクション 読み鉄へのご招待

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http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/9c4b8150096cccbbba33fbc2711c3c2e

イザベラバードの日本紀行㊦ 1880年代に1人で北海道に渡る 

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/119fb8e45d2c7563144f348f6c65d6bb

イザベラバードの中国奥地紀行㊤ 1880年代、ちょうど日清戦争が終わった頃です

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/7c1d52aa204ccb6975824f020bdcc504

イザベラバードの中国奥地紀行㊦

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/96ac13d80f8fb7067ac229984ae53ce1

イザベラバードの朝鮮紀行 日本、中国、ロシアに挟まれた朝鮮、今も昔も変わらない

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水平線 桜木紫乃 6編のオムニバス 生まれ故郷の北海道を題材にしたものが多い

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