先日、Tさんに頼まれて自宅から車で1時間ほど西に走った町の
最大斜度40度近い山間の傾斜地に、長さ50m程度の工事用資材や土砂を
運搬するためのモノレール敷設のお手伝いをしました。
1本のレールの裏側には等間隔に直径2㎝ほどの穴があり
車輪についている数個の突起をそこに差し込みながら
110㏄・2サイクルエンジンが載った動力車+台車が移動する機械です。
かつてミカンの収穫と山間部の住人の運搬用をTV番組で
また市内のリンゴ畑に止まっている実物を偶然見たことはありますが
実際に手に触れて稼働させるのは初めてです。
スキー場の上部の上級者バーン並み傾斜地を、600㌔まで可能という
積荷を載せてグイグイ登る姿を見るにつけ、改めて動力に使われている
内燃機関(エンジン)の頼もしさと有難さを感じてしまいます。
を含めて、こうした僻地で使う様々な機械の原動機には、液体燃料を
補充さえすれば動かせるエンジンの方が、原則決まった場所でしか充電できず
かつクソ重い電池を持ち込まなければならないモーターより
はるかに現実的かつ実用的と言えます。
いわば無機質な鉄の部品の集合体が"動く"理屈を分かってはいても
「バン!バン!バン!」いうたくましい爆発音を発しながら働き続ける
その雄姿を見ると、この歳になってもまだ感動さえ覚えるのです。