京都府のY高校1年生360人が
前泊を含めて3泊3日の修学旅行としてお見えになりました。
受け持ったのは女子初心者班の9名。
1日目:雪
2日目:晴
3日目午前:小雪
極め付けの怖がり屋さんが約2名いて
途中から見せた“開き直り”までちょっとばかり苦労しましたが
別々に同じことを言っていたところを見ると多分、本人達が時間外に話し合ったのでしょう
それ以降はまるでツキモノが取れたように見事に変身したのでした。
やはり本人達が一番ツライ思いをしていたようです。
ところで、青春時代の修学旅行という一生記憶に残るであろう大切な行事において
「生徒さん達を楽しませてください」と指示される我々イントラの役割は
とても重要なポジションにあります。
スポーツを楽しむとは、スキーに限らず
“楽しさを感じられる程度にまで上達させること”が大前提になります。
もちろんケガは論外として。
スキーの良い所は丸2日ちゃんと教わり、かつ慣れれば
これまで触ったことすらない人でもほぼ確実に全員がボーゲンが出来るようになる点です。
生徒さん達にしてみたら、非日常的で優しくはない厳しい自然環境の中では
イントラの言うことを聞かざるを得ない状況に置かれてしまうわけで
これがもしかしたら上達を速めてくれる一因かもしれません。
自分の体なのになぜ思うように動いてくれないの?と悩みながら
コケルと雪が冷たく体力も消耗することに気付き
それ以上に仲間の視線が徐々に気になり出すようにもなったりして…。
こんな経験をしながらも、山頂からの雄大な景色は上級者のみのものではなく
教えられた通りに練習して迂回コースを滑り下りる程度に上手くなれば
風を切る爽快感を誰もが味わえるばかりでなく
さらにそれを同じ班の仲間と一緒に味わうことが出来るようになるのです。
楽しくないパーツレッスンを終え、極力、長い距離を一気に滑り降りるようになった時に
彼らの口から出る「気持ちイィ~!」と、終了間近に必ず撮らせていただく記念写真における
皆さんの笑顔が今回もイントラの役割を無事終えた証です。
そして明日から、今季2度目になる2レッスンが5日連続する週が始まりますので
また新たな若者達との出会いを楽しむことにします