自宅から車で2時間で倉敷に着きました。
子供の頃から何度も訪れている街で、いろんな思い出があるので、美観地区はもはやなじみのある土地で、新しく何かを見つけるというよりも、見慣れた景色を確かめるために訪れる。
真夏の強い日差しの日ということもあるのか、日曜日なのにあまり人出が多いという感じではなく、日曜日だということを忘れそうでした。
でも当店も日曜日はお客様の引きが早く、平日の方が賑やかなことの方が多いので、ここもそれに当てはまるのかもしれません。
倉敷意匠の直営店など、素晴らしいお店もありましたし、観光地特有の日常離れした雰囲気も楽しめましたが、こうやって他所の場所に来た時に私はいつもこの土地で、自分は仕事をすることができるかどうかを考える。
人口は神戸市の約3分の1ですが、製品出荷額は市町村として西日本2番目の売り上げ額を誇る力のある町ですが、駅前商店街は少し寂しい感じ、人通りが多いところにあるわけではない当店ですが、倉敷の街で万年筆店をしたらどうなるのだろうか。
扱っているものが日々の買い回り品ではないし、インターネットが買い物の手段やお店のPRの手段の中心となっているとはいえ、この街で万年筆店をやっていくことは相当に努力の要ることなのだと思います。
人通りの少ない商店街や観光地区の片隅にある個人経営の古いお店も見ましたが、そういったお店を見ると、そのご苦労を感じずにはいられないけれど、地元の店として踏ん張り続けていることに敬意を覚えます。
倉敷には以前チボリ公園というテーマパークが美観地区や商店街の駅の反対側にありましたが、それがなくなり、大きなショッピングセンターが出来ていて、そこはものすごく込み合っていて、人の流れが完全に移行していることが分かりました。
信念を持って、世の中のためになるものを扱い努力していても、世の中の流れ、移り変わりというもののは抗えないものがあって、私たちは頑なに守り続けるものと、時代の変化とともに変えていかなければならないものを冷静に選択していかなければならないと思うのです。