最近偶然にも70代半ばの男性の活躍を見聞きすることが重なっていました。
その人たちのことを考えると気骨という言葉が合うような気がします。
強い気持ちを持ち続けて、私たちの年代の倍以上の年数自分の仕事に向かってきた人たち。
以前からよく知るお客様であるミュージシャンのIさんが参加するバンド「アロージャズオーケストラ」は50年以上続いてきた老舗のビッグバンドです。
リーダーの方は70代半ばの年齢にも関わらず、今も第一線で活躍するミュージシャン。
移り変わりの激しい音楽業界の中で50年以上もバンドが続くこともすごいことですが、ミュージシャンとして活躍されてきたことは並大抵のことではないと、音楽に疎い私にも分かります。
「アロージャズオーケストラ」は本日(12月2日)神戸朝日ホールで、元憂歌団の木村充揮さんをゲストボーカリストに迎えての定期演奏会を行います。
「アロージャズオーケストラ」を若い頃から知っているという、狂言師の安東伸元先生もまさに気骨の人です。
40歳で身分が保障される家元を飛び出し、自ら独立した団体「大和座狂言事務所」を設立して今まで、狂言を多くの人に知ってもらおうと活動されてきました。
私が何歳になってもずっと自分ができる限りのことをしていきたい、仕事を生涯続けていきたいと思うのは、安東先生のお姿をいつも見ているからです。
安東先生は大和座狂言事務所の通信に連載されてきたものをまとめて本にする作業に今は追われていて、日々休む暇なく、毎日深夜まで活動されています。
大和座狂言事務所は12月14日(水)千里中央のA&Hホールにて定例の公演会を開催します。
私もお邪魔する予定にしております。
安東先生が40歳で家元を飛び出したお気持ちは私にも何となく理解できます。
それくらいの齢の頃に男性は何かしら思うことが多いのかもしれません。
先日早朝からお邪魔したある素材屋さんの社長も35歳で会社を興して40年以上がんばってこられました。
語り出したら止まらない、熱い情熱を持っていました。
私も駒村氏も社長から見るとほんの若造で、「人がしていないことをやれ」「世界を作れ」「世界で売れ」と尻をたたかれてしまいました。
私たちにはお手本とするべき、エネルギーに溢れ、情熱を持ち続けている素晴らしい先輩たちがいる。
30年後私たちも若い人たちのお手本となることができるように、何か役に立てる話ができるような人間になりたいと思いました。