様々な活動が止まり、沈滞した雰囲気を感じますが、私たちは今まで通り活動していきたいと思っています。
永田さんも私たちと同じ気持ちで、今年も色々なものを積極的に作っていきたいと思っているようで、とても頼もしく感じています。
予告通り、工房楔の永田さんが当店を訪れました。
私は店を始める前から素材感を大切にした筆記具を追求したいと思っていて、ファーバーカステルや国産の木軸の筆記具などが長く使って、愛着が湧く自分仕様になっていくということを訴えてきましたので、ル・ボナーの松本さんが永田さんを紹介して下さって、今当店で永田さんの商品を扱えているのはとても幸せなことだと思いますし、もしかしたら出会うことは必然だったのかもしれないと思っています。
永田さんと出会って、本当に良い木をたくさん見ることができましたし、木目の見方や面白さが分かりました。
永田さんの商品は他のお店にはない当店の特長にもなっていますので、助かっている部分のあります。
そして何よりも木に惹かれるたくさんのお客様と出会えたことは、かけがえのないことでとても感謝しています。
木工家の実力はその材を見極める審美眼があるかどうかが大切な要素になりますが、永田さんにはそれがあり、良いものは良い、もうひとつのものはもうひとつだとお客様に伝える正直さがありますので、お客様方は安心して永田さんの商品を購入することができるのだと思います。
夜、元町商店街と南京町の間にある中華料理劉華荘で夕食をとり、様々な話をしました。
永田さんはコンプロットの新作、ミニタイプ4本入れも作っていて(今回は試作品のみ持参されました)、今年はそれが注目の新製品ということになります。
コンプロット4は、今までのコンプロット10が机上用的なものだったのに対して、携帯できる刳り物のペンケースという狙いで作られています。
万年筆を使うことをさらに楽しくしてくれる、贅沢なペンケースの携帯版を大いに期待しています。