元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

母の誕生日

2009-12-06 | 仕事について
母が亡くなって20年も経っているので、もうあまり思い出すことはないと言えば冷たいと思われるかもしれません。
当然ですが、子供頃からとても好きだった父よりも母と一緒にいることが多く、嫌なところもたくさん見ましたが、穏やかに話をするようになった、今から思えば晩年の母とは別人のように感じられます。
学校の成績が良くて、スポーツもできたという母にとって、私の存在は失望以外の何物でもなかったと思いますが、そんな私の高校受験の前くらいまでは期待してくれていたと思います。
しかし、そんな母の期待とは裏腹に私は本当に小さな子供の頃から、母から言われることと反対のことばかりしてきました。
子供心に母の言うことに共感できず、反発を覚えて、言うことを一切聞かなかった私のせいで、私は自分の母親の嫌なところを見ることになったのだと、今なら分かります。
今日が、バブル景気の中、就職もせずフリーターをしている私しか知らずに、私に失望したまま亡くなった母の66回目の誕生日でした。