下記の議員団のコメントを見せていただき、日朝協会は12月23日理事会を開き、以下の申し入れを自民党府議団に送り、多賀久雄議長にも申し入れました。
自由民主党京都府議会議員団 御中
日朝協会京都府連合会
京都市右京区太秦安井一町田町10-41
TEL・FAX 075-841-4316
安倍政権の対韓国政策の推進に相応しくないとおもわれる「いわゆる『従軍慰安婦』問題の更なる真相解明と早期解決を求める意見書案」について、
内容を修正するなり、今回は見送るなりの賢明なご判断をお願いいたします。
日朝協会は結成依頼60年もの長い間、日韓・日朝友好親善の発展のために活動してきた市民団体です。
12月24日の京都府議会最終本会議に自民党府会議員団が「いわゆる「従軍慰安婦」問題の更なる真相解明と早期解決を求める意見書案」を提出されることを聞き、意見書案を拝見いたしました。
衆議院議員選挙後安倍内閣は、韓国・中国との首脳会談をはじめ、ロシア、北朝鮮等との懸案事項を解決するために努力されています。とりわけ韓国との首脳会談が持てない最大のネックが「慰安婦問題」です。
自民党議員団の皆さんのお考えとは異なり、相手の韓国では「慰安婦問題」を解決しなければ首脳会談をしても意味がないとまで言っています。
善し悪しは別にして実際にこういう状況になっているのに、今回の意見書は、その内容を実施した場合、安倍政権のアジア政策の足を引っ張る結果になるとともに、日本国のこれからの発展に役にたたないものになるのではないでしょうか。
京都府議会では、2013年2月議会で「旧日本軍『慰安婦』問題の早期解決を求める意見書」が採択されておりますが、自民党としてお考えいただきたいこと は、小さい政治的発想ではなく今の日韓情勢を好転させるために、「前意見書の更なる早期解決を求める」とすれば、全府民の支持を得て安倍政権の外交政策に もよい結果をもたらすことは間違いありません。
どうか私たちの意見にも耳をかたむけていただき、内容を修正するなり、今回は見送るなりの賢明なご判断をお願いいたします。
2014年12月24日
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自民党府会議員団提出の「いわゆる『従軍慰安婦』問題の更なる真相解明と早期解決を求める意見書案」について
2014年12月22日
日本共産党京都府会議員団
団長 前窪義由紀
本日夕刻から開かれた議会運営委員会理事会で、自民党府会議員団は「いわゆる「従軍慰安婦」問題の更なる真相解明と早期解決を求める意見書案」を24日の最終本会議に提出することを表明した。
意見書案の主な内容は、朝日新聞の吉田証言報道の取り消しを口実に、「更なる真相解明が不可欠」と述べ、また「諸外国の従軍慰安婦の存在を前提にした歴史 教育」と批判し、それを「我が国の国益の損失」「在外邦人が厳しい環境におかれている」などと指摘し、政府に「更なる調査・検討を実施し」「歴史の事実と 教訓の次世代への承継に取り組むこと」を要望している。
これらは、戦争犯罪を容認し、「従軍慰安婦」問題をはじめ、侵略戦争による多くの被害者の人権を踏みにじる歴史の捏造であり、国際的に見ても極めて重大で、断じて許されない。
まして、京都府議会では、2013年2月議会で「旧日本軍『慰安婦』問題の早期解決を求める意見書」が府民的運動とあいまって採択されたが、今回の意見書案は、その否定につなげようとするものである。
すでに多くの府民や市民団体により、自民党や各会派に、この意見書の提出と採択に反対を求める府民的取り組みが急速に広がっている。わが党は府民のみなさんと力を合わせ、自民党の意見書案採択を許さないたたかいに全力をあげるものである。