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ひびレビ

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「ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突」を見て

2025-04-02 07:45:55 | ウルトラシリーズ
「ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突」を見ました。

 冒頭約10分のブレーザー本編の振り返りを経てから始まる本編は、怪獣廃棄物処理・研究を行うネクロマス社の関連工場にタガヌラーとズグガンが大量発生したところからスタート。本編では助けられたこともありましたが、例え共に地球に暮らす者だとしても、互いの生活を脅かすとなれば戦わざるを得ない、という関係性が変わらないのは少々哀しいところ。
 そのネクロマス社は現在、生物の細胞に干渉するナノマシン「ダムドキシン」を研究中。それに警鐘を鳴らすかのようにダムノー星人を名乗る宇宙人が現れて……といったストーリーとなっています。

 そのダムノー星人の正体自体はすぐに察しましたが、その本心は想像を遥かに超えたものであり、正直誰かに利用されていて欲しいと思ってしまうほどの苛烈な行動の数々には終始驚かされっぱなしでした。
 相対する怪獣は妖骸魔獣ゴンギルガン。予告では「最強最悪の敵」と呼ばれていましたが、まさにその名に恥じぬ怪獣でした。どこか幼さを感じさせる瞳、鳴き声に混ざる赤ちゃんのような声……誕生の経緯、そしてとある出来事を経てからの覚醒した姿の暴れっぷり、叫びっぷりは、前述のダムノー星人の本心同様に心に刺さるものがあり、非常に印象的な怪獣でした。

 そんな怪獣に立ち向かうのがウルトラマンブレーザー!独特な叫び声が印象的なウルトラマンであり、タガヌラー&ズグガン戦においては、その声を上手いこと活かした立ち回りを見せてくれたほか、他にも繊細な行動が要求される作戦をスカードが実行するという話の最中に……と、クスっと笑えるシーンもありました。
 しかし国会議事堂周辺におけるゴンギルガンとの戦いは、いつものアレがまさかの……というシーン以外は極めてシリアスかつパワフル。光線よりも肉弾戦で、ありったけの負の感情をぶつけてくるゴンギルガンとの激しい戦いは非常に見ごたえのあるものとなっていました。

 もちろんスカードの面々の活躍も見逃せません。虫嫌いを多少は克服したアンリ、ゲント不在でも頼れる副隊長のテルアキ、ゴンギルガン対処に一役買ったヤスノブ、そんな彼から「天才ハッカーのエミさんに強敵現るっすね」と言われて無言で見つめ返すシーンが印象的なエミ……ラストの日常シーン含めて、彼らの魅力が詰まっています。あと、改めてエミって良いキャラクターしてんなぁと思わされました。
 そしてアースガロンも大活躍!なんなら、アースガロン目当てで見に行っても満足したに違いないと思えるほどの活躍っぷりには大満足です。各ユニットを装備してゴンギルガンと真っ向からぶつかるシーンは「大怪獣首都激突」感が凄かったですし、ユニットをパージした後も持てる全てを使ってブレーザーと共に戦わんとする様は最高にカッコよかったですね。アーくんの締めの一言が事務的ではなくめっちゃ優しい感じで言ってくれるのも最高でした。


 とまぁ、最初の10分間は「こんなに振り返る必要あるか?」とは思ったものの、蓋を開けば大迫力の戦闘シーンに大満足の作品でした。ゴンギルガンも映画を見る前と後では印象がガラッと変わる存在であり、ぜひともその出自から覚醒の経緯に至るまで、そしてその誕生に関わった人物の想いも含めて見届けて欲しい映画です。ありがとうございました!
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