ひびレビ

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仮面ライダー剣 第32話

2020-11-09 07:59:13 | 仮面ライダーシリーズ
仮面ライダー剣 第32話

 まともに会話したうえで戦うことに何故か安心感を覚える第32話はジョーカーの真相に更に迫るお話に。

 剣崎が囚われの身となった始を心配する一方で、橘さんは広瀬さんの父親と再会し、彼から受け取ったキーワード「black & white」を基にジョーカーとは何なのかについて更に深く知ることに。この「ブラック&ホワイト」でポケモンを思い出すか、プリキュアを思い出すか、はたまたミス・モノクロームを思い出すかで色々ありそうですが、それはそれとして。
 橘さんの調べによれば、ジョーカーはどのアンデッドにも変身する能力を有しており、それを基にライダーシステムが開発されたとのこと。これは上手いこと関連付けたなーと感心する設定でした。そもそも変身する際にカテゴリーAの力を使っていますし、戦闘においては各種ラウザーに封印したアンデッドのカードをスキャンさせ、限定的ではあるもののアンデッドの力を開放しています。ある意味、本作における仮面ライダーは人間が作り出した人工的なジョーカーだとも考えられるのかな。

 で、そのジョーカーはどの生物の始祖ではないため、仮にジョーカーが全てのアンデッドを封印した場合、後に残るものは何もないとのこと。
 かつての戦いにおいては、始が人間の姿を取る際に使っているカードに封印されたヒューマン・アンデッドが勝利したからこそ、今人間が地球上で反映しているものの、ジョーカーが勝つと人間どころではなく全ての生命が滅ぶと…仮にこのまま始だけを残して他のアンデッドを剣崎たちが封印していっても、最後に残るのがジョーカーだとアウトなのでしょう。現実のトランプにおいても「ジョーカーは最後に出してはいけない」みたいなルールが適用される場合もありますし、「ジョーカーを残してはいけない」というのもまた妙に納得がいきます。
 ここら辺、物語の内容はシリアスなんですけども、設定は子供にも分かりやすい、説明しやすい印象を受けました。

 にしても、今回話題に挙がったかつての勝利者ヒューマンアンデッドって、一体何をどうして最後まで生き残ったんですかね…普段ヒューマンアンデッドのカードを使っている始が特殊な力を振るっている様は記憶に無いですし、純粋な力だけだと他のアンデッドには敵わないように思えるのですが、何をどうして勝ったのやら…


 とまぁ、そんな感じで徐々にジョーカーの真相に周囲が迫りつつある一方で、剣崎だけは始をジョーカーではなく「相川始」として接していました。今回冒頭で橘さんに始を助けに行こうと思うなと告げられた際は悩んでいましたが、その後虎太郎の後押しを受けてすぐさま気持ちを切り替えて始を助けに向かうシーンは、凄く気持ちの良いシーンでしたね。見送る広瀬さんの言葉もまた印象的です。
 始と再会した際もジョーカーについて深く尋ねるようなことはしておらず、ここら辺も始の剣崎に対する好感度上昇ポイントのように思えました(笑。スカラベアンデッドとの戦いにおいては時間停止から逃れる術を、体を張って剣崎に託す始が描かれていましたし、この2人の信頼関係がどんどん深まっていくのを感じます。

 しかしその分、ジョーカーにまつわる真相が重くのしかかってくることに。始をジョーカーとして封印しようとする橘さんと、他に方法があるはずだと訴える剣崎。珍しく会話したうえで戦う2人ですが、どちらか一方が正しいとは言い切れない分、どこに着地させるのか気になるところ。


 更に広瀬父もアンデッドとは異なる何かを使役して、剣崎を狙っていました。目的は未だアンデッドの不死性の研究だそうで、帰ってきた「何か」に対して「おかえり」と優しく声をかけているあたり、非常に不気味です。あれが亡くなった人間を無理やりアンデッド化したものだったりするんだろうか…だからこその「おかえり」なのか。はたまた大切な実験材料だからこそ大事に接しているとか?

 ジョーカーにまつわる真相に迫る中、生まれる亀裂、新たな脅威。ますます盛り上がってきたところで、また次回。
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