相棒シーズン12の元日SPは「ボマー」。
子を思う父親の物語であり、国益のためにそんな親たちを犠牲にしようとする男の物語でもありました。
爆弾犯である重吾の行動は、全て娘である涼の無実と真犯人を明らかにするための行動。結果としてそれは叶い、次長の息子であるカイトを事件に巻き込むことで、おいそれと手出しをさせないという作戦も成功していました。悠馬も真犯人を捕まえることが出来て良かったと思っていましたが、決して重吾の行動は許されるものではないと思いました。
右京とカイト、それぞれ別のアプローチで、重吾が涼の父親だということにたどりついていました。カイトは悦子との結婚を考えた際の出来事がきっかけでした。自分と妻との間に出来た子供のためなら何でもできる・・・その「何でも」出来てしまうのは愛情でもあり、行き過ぎれば危険極まりない代物だと思います。
爆弾も正しく使えば、邪魔な物を破壊するなど、多くの益を生み出すことになるでしょう。しかし使い道を誤れば、人を殺す兵器にもなる。ここまで大胆な作戦を実行できてしまうという恐ろしさ、どんなことをしてでも助けてやるという愛の深さを感じました。
一方の正木公安部長。初めて見た時から、どう見ても怪しいと思っていました(汗。てっきり峯秋を引きずり下ろすためにカイトを狙撃犯に仕立て上げたのかなと思ったら、まったく別の理由でした。弱者を蔑み、優秀な人材のみを求める。天下りだろうと、データ改ざんだろうと、全ては優秀な人材に見返りを与えるため。それを暴くジャーナリストを犯罪者だと言い切る彼は、どこで歪んでしまったのでしょうね。同じ親から生まれ、愛情を受けて育ってきたでしょうに。
ジャーナリストが訴えかけるのは、普通の人々の心。普通の人ならば、手当引き下げの裏にある陰謀に黙っていられるはずがない。そんな信頼の上で取材を試みた涼。母を早くに亡くし、重吾に育ててもらってきた彼女だからこそ、1人親の大変さも、親の愛情もひしひしと感じていたことでしょう。
峯秋はといえば、自身の息子であることを気にせず捜査を進めるように指示。逃亡した際も何故撃たなかったのかと言っていましたが、更なる被害拡大を避けたかったのでしょう。事件解決後、峯秋がどうしたのかも描いて欲しかったです。
右京さんの相変わらずの切れ物っぷりも発揮されましたが、カイトが重吾の正体に気づいたのは意外でした。悦子との結婚を考える中で、JBの犯人像に思い至るとは・・・いつか悦子との結婚式の話も描かれるのでしょうか。
子を思うがあまり、爆弾を使って犯人探しまで行った重吾。子を思う親の気持ちなど知ったことではなく、ただただ優秀な人材への見返りを求めた正木。子だろうと容疑者には変わりなく、一刻も早い逮捕を望んだ峯秋。様々な親の姿が描かれる中、カイトや悠馬はどのような親になるのだろう。
シーズン12も後半戦。カイトだけではなく、右京さんの思いもよらない出来事もあるでしょう。どのような物語があるのか楽しみです。
子を思う父親の物語であり、国益のためにそんな親たちを犠牲にしようとする男の物語でもありました。
爆弾犯である重吾の行動は、全て娘である涼の無実と真犯人を明らかにするための行動。結果としてそれは叶い、次長の息子であるカイトを事件に巻き込むことで、おいそれと手出しをさせないという作戦も成功していました。悠馬も真犯人を捕まえることが出来て良かったと思っていましたが、決して重吾の行動は許されるものではないと思いました。
右京とカイト、それぞれ別のアプローチで、重吾が涼の父親だということにたどりついていました。カイトは悦子との結婚を考えた際の出来事がきっかけでした。自分と妻との間に出来た子供のためなら何でもできる・・・その「何でも」出来てしまうのは愛情でもあり、行き過ぎれば危険極まりない代物だと思います。
爆弾も正しく使えば、邪魔な物を破壊するなど、多くの益を生み出すことになるでしょう。しかし使い道を誤れば、人を殺す兵器にもなる。ここまで大胆な作戦を実行できてしまうという恐ろしさ、どんなことをしてでも助けてやるという愛の深さを感じました。
一方の正木公安部長。初めて見た時から、どう見ても怪しいと思っていました(汗。てっきり峯秋を引きずり下ろすためにカイトを狙撃犯に仕立て上げたのかなと思ったら、まったく別の理由でした。弱者を蔑み、優秀な人材のみを求める。天下りだろうと、データ改ざんだろうと、全ては優秀な人材に見返りを与えるため。それを暴くジャーナリストを犯罪者だと言い切る彼は、どこで歪んでしまったのでしょうね。同じ親から生まれ、愛情を受けて育ってきたでしょうに。
ジャーナリストが訴えかけるのは、普通の人々の心。普通の人ならば、手当引き下げの裏にある陰謀に黙っていられるはずがない。そんな信頼の上で取材を試みた涼。母を早くに亡くし、重吾に育ててもらってきた彼女だからこそ、1人親の大変さも、親の愛情もひしひしと感じていたことでしょう。
峯秋はといえば、自身の息子であることを気にせず捜査を進めるように指示。逃亡した際も何故撃たなかったのかと言っていましたが、更なる被害拡大を避けたかったのでしょう。事件解決後、峯秋がどうしたのかも描いて欲しかったです。
右京さんの相変わらずの切れ物っぷりも発揮されましたが、カイトが重吾の正体に気づいたのは意外でした。悦子との結婚を考える中で、JBの犯人像に思い至るとは・・・いつか悦子との結婚式の話も描かれるのでしょうか。
子を思うがあまり、爆弾を使って犯人探しまで行った重吾。子を思う親の気持ちなど知ったことではなく、ただただ優秀な人材への見返りを求めた正木。子だろうと容疑者には変わりなく、一刻も早い逮捕を望んだ峯秋。様々な親の姿が描かれる中、カイトや悠馬はどのような親になるのだろう。
シーズン12も後半戦。カイトだけではなく、右京さんの思いもよらない出来事もあるでしょう。どのような物語があるのか楽しみです。