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ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
2025年9月から「はてなブログ」で「ひびレビg」を開設予定です。

何故だかナウシカ

2023-06-20 08:21:11 | テレビ・映画・ドラマ
 トトロ、ラピュタ、耳をすませば、もののけ姫、千と千尋の神隠し、猫の恩返し。ここら辺の作品は金曜ロードショーで放送されるたびに見たくなるジブリ作品です。

 その中にいつまで経っても含まれないのが「風の谷のナウシカ」。これまで何度も放送されていたかと思いますが、最後まで見たのは恐らく1、2回程度。最初と最後以外全くと言っていいほど話の流れを思い出せません。
 もののけ姫や千と千尋の神隠しに比べて放送時間が長いわけでもなく、ゲド戦記やポニョのように話についていけなくなってしまうわけでもない。ただ、何度見ようとしても放送開始1時間程度、22時ぐらいには中断してしまうんですよね……つまらないわけではないのに、何故。私が嫌いなあの作品も何だかんだ最後まで見たというのに、何故こちらは見られないのか……

 幸い、7月7日の金曜ロードショーで放送予定とのこと。果たして何が理由なのか、今ちゃんと見たら一番のお気に入りになるんじゃないか。そんな期待も込めつつ視聴したいと思います。


 ……しかし、あの映写機をカタカタと回すおじさんって「フライデーおじさん」って言うんですね……
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「ONE PIECE FILM RED」を見て

2023-06-12 07:47:20 | テレビ・映画・ドラマ
 2022年に公開された映画「ONE PIECE FILM RED」を見ました。

 CMでは劇中歌「新時代」と共に楽し気な雰囲気が前面に押し出されていたのに対し、ウタの計画が狂気じみていたことから、雰囲気の違いに驚かされる作品でした。似たようなところだと「オマツリ男爵と秘密の島」も楽し気な名前とは裏腹にぶっちぎりのホラーがお届けされましたが、中盤以降はホラーと化すあちらとは異なり、不気味な雰囲気は若干残しつつも盛り上がりを感じられる展開になっているという大きな違いがあったかなと。

 ネタバレである程度知っていたとはいえ、ウタは言葉だけでは伝わり切らないほどに色々な要素が詰め込まれたキャラクターでしたね。ルフィの幼馴染であり、シャンクスの娘。それだけもう個性が強いのに、力に物を言わせる敵とは異なり、効果も発動条件も最強クラスの能力を引っ提げての参戦。可愛い!カッコいい!歌が凄い!……と、とにもかくにもウタが前面に押し出されています。

 正直最初のうちはいくらゲストキャラクターとはいえ、あまりのウタ推しっぷりに少々辟易していました(苦笑。
 麦わらの一味の活躍がなかなか描かれず退屈していたものの、ウタの能力や計画が明かされ始めてから少しずつ持ち直して、視聴後はそこそこ満足のいく作品だったという感想に落ち着きはしましたし、優しさや責任感の強さ故に暴走し、後に引けなくなってしまったウタの狂気の描写は個人的には好きですが。
 立ちはだかる敵としてのみならず、救うべき家族としても描かれていることもあり、「ウタを好きになれるかどうか」で評価が大きく変わりそうな作品だなといった印象を受けます。
 
 その他印象的だったのはウソップ周りの描写ですね。あの時以降音沙汰無いなーと思っていましたが、まさかここで回収されることになろうとは。最初はワンテンポ遅れていたのが段々と息があっていく描写が溜まりません。こちらでもまた「家族の物語」が展開されていました。
 ラストは何度となく聞いたあの言葉で締めくくられましたが、ここまでの物語を見た後だと受け取り方が違ってくるのが面白かったです。

 といった感じでFILM REDでした。

 なお、この後久々に「オマツリ男爵と秘密の島」を見ましたが、いつ見ても異色感極まってんなぁ……
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アニメ映画「リトル・マーメイド」を見て

2023-06-07 07:30:55 | テレビ・映画・ドラマ
 金曜ロードショーで放送されたディズニーのアニメ映画「リトル・マーメイド」を見ました。本作は今回が初見だったのですが……人魚姫が題材だったことを今更ながらに知りました(汗。
 
 人間の世界に興味を抱く人魚姫・アリエルは、ある日助けた人間の王子・エリックに一目惚れ。彼に会うべく、父・トリトンの制止も聞かず、魔女アースラの手によって声と引き換えに足を手に入れたアリエルはエリックに会いに行き……と、後半アリエルは声を発することが出来なくなるのですが、それでも彼女の愛らしさが十二分に伝わってきました。
 そんなアリエルが惚れ込んだエリックがとにかくイケメンすぎる……!足を手に入れたアリエルと出会った際、自分を助けてくれた幻の女性ではないと誤解しつつも、彼女を気遣う優しさに始まり、幻の女性ではなく現実のアリエルを想いを定めるシーンなどなど、とにかく好青年っぷりが際立っていました。アースラが化けたバネッサと結婚させられそうになった際も、エリックが操られている描写がなされているため「幻の女性が現われたらアリエルからコロッと乗り換えた」といった軽薄さも感じさせない展開になっているのが良いですね。

 また、エリックや彼の周囲の人々もみな初対面のアリエルに対して好意的だったのも印象に残りました。彼女の身なりや、フォークやパイプの使い方を知らないことを理由に結婚相手に相応しくないなどと非難するものは誰一人おらず、「幻の女性を追うより、温かくて優しい、現実の女性が目の前におりますよ」と優しくエリックの背中を押してくれるほど。悪役としてアースラが存在している以上、人間側にも敵を作ってあーだこーだやっていては蛇足になると判断されたのでしょうか?

 トリトンもアリエルに厳しく当たってはいたものの、それも大事に想うからこそ。各々が大事なもののために行動する勇気と優しさ、愛情が感じられる素敵な作品でした。想像以上のハッピーエンドにも満足です。


 さて、本作が放送されたのは、今週金曜日から実写版が公開されるから。アニメ映画を見た後だとどうしてもアリエルに違和感を覚えてしまいますが、まぁ作品の本質が変わっていなければ良いのかなとも……ほー、歌唱シーン公開ねぇ。どんな感じ……
 セ、セバスチャン!?どうしたセバスチャン!?お前ほぼ普通のカニじゃねーか!目が逆に怖いんだが!?正直その他の海の生き物もリアルっぽくて、美しさよりも怖さを感じてしまいました(汗。
 
 (公式サイト確認中)エリックはちょっと濃い目のイケメンだなー。おー、アースラとトリトンの再現頑張ってんなー。これ再現するんなら、アリエルもアニメに近づけても良かったんじゃね?でもそれだと「アニメで十分」ってなるから難しいわな。
 ……スカットルがイケメンになってるー!?あのとぼけた感じはどこへ…………お、おいフランダー、どうした!?アニメでは黄色くてふっくらしていたのに、めっちゃほっそりしてる……これがリアルなのかもしれませんが、こういうリアルさは正直求めていないっていうか……

 デフォルメっていうか、ファンタジーって大事だったんだな……アニメ映画は思っていた以上に気に入ったので、実写版も見に行っても良いかなと思ってましたが、海の生き物がちょっと怖いので考え中な今日この頃でした。
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「シン・アナコンダ」を見て

2023-05-24 08:12:47 | テレビ・映画・ドラマ
 2021年の映画「シン・アナコンダ(原題:MEGA BOA)」を見ました。アナコンダ1~4まで見た身としては、見ておかないといけないのかなって……

 本作の主な登場人物は島に岩面彫刻(ペトログリフ)の撮影をしに訪れた博士一行と、彼らより先に島で密漁と思しき行為をしていた二人組の傍ら・ホアキン。ペトログリフ撮影に出発しようとした朝、博士が毒グモに噛まれてしまったため、一行はホアキンの案内で毒の進行を遅らせるという蘭を採取すべく島の奥へと進む。しかしそこには巨大なアナコンダの姿が……

 まぁ、タイトルに「シン」と入っている時点で嫌な予感はしていました(苦笑。それでも到着日の夜、博士たちのキャンプにホアキンがやってきた際の、不穏な空気と緊張感は結構好きです。
 ただ、その後は……一番経験豊富なはずの博士がうっかりミスで毒グモに噛まれる、蘭を採取しに向かった一行は基本意見が合わず右往左往、一番頼りになるのが一番やらかしそうだったホアキンという展開が待っていました。特に博士の容態は鎮静剤があったにせよ割とリラックスしていましたし、終いには痛みを堪えつつも歩き出すという……本当に命の危機なのかと疑ってしまうほどでした。
 博士と一緒に来たメンバーもホアキン抜きでは殆ど役に立たず、最後の最後にようやく一矢報いるぐらい。元より蛇退治専門のメンバーでは無かったにせよ、ホアキンと別れた後にあーだこーだ言い合って結局何も得られないままホアキンの元に戻るってのが空しすぎる……いてもいなくても大して状況は変わらなかったように感じます。

 で、ホアキン。キャンプに姿を見せた際には怪しげな匂いが漂っており、翌朝の博士が毒グモに噛まれた一件も、当初は一行を無理やり蘭採取に連れていくために彼が仕掛けた罠という可能性を疑っていました。しかし蓋を開けてみれば、彼の目的はどこまで行っても相棒を喰らった巨大なアナコンダへの復讐。博士が噛まれたのは彼のせいではなく、都合よく一行を自身の復讐に巻き込むことが出来た、といった感じでした。
 そんな彼の目的を知った一行が非難するシーンがありますが、そもそも巨大アナコンダと対峙せざるを得なくなったのは、博士のために蘭が必要だったから。仮に蘭採取に出かける前に巨大アナコンダがいることを話していたとしても、一行は博士のために向かわざるを得なかったでしょう。言わなかったホアキンにも非があるとはいえ、一方的に彼を責めるのも何か違う気がしてなりませんでした。
 銃で脅すなどの行為はせず、罵声を浴びせることもなく。復讐者かつ密猟者と思しき彼ですが、何だかんだで本作で一番まともで頼りがいのある人物でした。


 とまぁ、ホアキン周りは意外性があったものの、全体的にはイマイチですね。特にアナコンダは人間と対峙する時は長いしデカいけど、木に纏わりついている時は長いけど小さく見えるなど、サイズが良く分かりませんでした。また、あれだけのサイズの蛇が移動するのであれば、もっと音がしても良さそうなものであり、重量感が欠けていたようにも思えます。
 その他、博士たち一行を悪天候の中迎えに行こうとするパイロットの描写が挟まります。何やら島に詳しそうな雰囲気も漂わせているため、後半は彼も加わって蘭採取か!?と期待したのですが、出番はそれきり。一体何だったんだ……

 そんな感じでイマイチな「シン・アナコンダ」でした。何故こうもアナコンダ映画は見たくなるのだろう……
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久々チャングム

2023-05-19 08:00:42 | テレビ・映画・ドラマ
 最近BS日テレで「宮廷女官チャングムの誓い」が再放送されています。

 韓国で放送されたのが2003年から2004年にかけて、私が最初に見たのは2005年から2006年ごろだったと記憶しているので、かれこれ20年近く前の作品・視聴となります。2006年11月・12月にブログに「本編見たよ」「総集編見たよ」的な記事を書いていましたが、それをはっきりと覚えている方は私含めていないと思います(笑。


 亡き母の想いを継ぎ宮廷料理人としての道のりを歩むチャングムと、彼女を厳しくも温かく見守るハン尚宮(サングン)、彼女らのライバルとして立ちはだかるチェ尚宮やクミョンの画策、クミョンから想いを寄せられつつもチャングムと親しく接するチョンホといった主要登場人物のドラマは今なお色あせることのない面白さを味わわせてくれます。
 現在はハン尚宮とチェ尚宮、どちらが最高尚宮(チェゴサングン)の地位に就くかの勝負が一段落したところ。チャングムの進言でハン尚宮が大切な人物の死から立ち直り、新たな一歩を踏み出し始めた矢先である一方、チェ尚宮らが脅威の粘りを見せております。幾度も煮え湯を飲まされながらどうにか切り抜けようとするしぶとさたるや。チャングム側のみならず、ライバル側がどう苦難を乗り切ってしまうのかも見所の一つですね。

 如何せん最後に視聴したのがかなり前なので、ストーリーの大半が頭からすっぽ抜けており、相関図を確認しても「誰だっけ?」となってしまいますが、それがかえって新鮮な驚きと感動をもたらしてくれています。
 料理人として大事なことを学ぶ者と料理を地位を得るための道具とする者、不正を正そうとする者と私服を肥やそうとする者、権利にしがみつこうとする者……様々な思惑が入り乱れるチャングムの物語も間もなく折り返し地点。今後も楽しませていただきます。


 なお、主題歌?が耳にこびりついて離れない感覚も20年近くぶりに味わっております(笑。あのメロディー、妙に耳馴染みが良いんですよね。
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「ゴールデンスランバー(韓国版)」を見て

2023-05-16 07:56:02 | テレビ・映画・ドラマ
 2018年に韓国で公開された「ゴールデンスランバー」を見ました。原作未読ですが邦画は視聴済みです。

 「主人公キム・ゴヌは著名人を救ったことで時の人となった配達員」「ゴヌは組織の手によって政府の重要人物を狙った事件の犯人に仕立て上げられる」といった大筋は邦画と同様です。周囲が何といおうと息子の無実を信じる父親などのシーンも残っています。ですが、邦画が鬼から逃げることを主体とする「鬼ごっこ」ならば、こちらは鬼から逃げつつも反撃の機会を伺う「缶けり」的な映画といった印象を受けました。

 個人的に大きく違うと感じた点は二つ。一つは組織と関わりのある人物・ミンの登場です。当初はゴヌを売り渡そうとしていたミンと色々あった末に長きに亘って行動を共にすることになるため、邦画よりも孤独感は薄れています。中盤からは、組織の手によって作り出された偽者のゴヌを捕まえるべく行動を開始するため、組織との対決感が増しているように感じました。
 また、邦画では主人公を影ながら支えるヒロインの出番が多めでしたが、そのヒロインの役回りが、だいぶ彼に回されているように感じました。本作のヒロインも活躍しないわけではないものの、邦画と比べると控えめでしたね。邦画のヒロインの行動力が凄すぎるのかもしれませんが。

 二つ目は結末が大きく異なる点です。邦画のどこか寂しく、けれどもほのかな温かさを感じるラストだったのに対して、本作はハッピーエンドと呼んでも差し支えの無いものだったかと思います。前述のとおり対決感マシマシだったこともあってか、「勝利した」という印象がより強く感じられます。
 邦画の全てが繋がった瞬間の感動や「頑張れ……!」と影ながら応援したくなる結末も好きですが、他の誰でもないキム・ゴヌを勝ち取るために奮闘した本作の結末も、これはこれで後味が良いですね。

 敵組織の詰めの甘さを感じるシーンはあったものの、概ね楽しめる作品でした。
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「大怪獣のあとしまつ」を見て

2023-05-08 08:22:26 | テレビ・映画・ドラマ
 2022年の映画「大怪獣のあとしまつ」を見ました。

 本作はその名のとおり、怪獣の死骸の後始末を巡る物語。公開当時は見に行けなかったので、今回は割と期待しての視聴だったのですが……正直映画館で見ていたら途中からイライラしていたのではないかと思えるほど、残念な出来栄えでした。

 別段「シン・ゴジラ」のように真面目でリアルでなければならないというわけでは無いです。「くだらねーw」と笑いながら見られる映画もあるでしょう。ですが、本作に関しては如何せん、笑い所と思しき台詞の数々が大抵下品なのがどうにも受け付けられませんでした。
 怪獣の死骸から発せられた臭いはどの排泄物の臭いだとか、鼻毛を抜いた時の涙との区別云々、怪獣の死骸処理の方法の例え……子供にすら受けるかどうか分からんようなセリフの数々は私には全く響きませんでした。あれは「事態が深刻なのに、当事者たちはくだらないことで言い争っている」という皮肉と受け取れば良いのでしょうか……?

 シリアスさと笑いの温度差がひどいうえに、恋愛についてはあっても無くても話に対して影響を及ぼさない。SF要素は便利な道具でしかない。各種要素の全てが中途半端に終わった印象を受けました。
 極めつけはあのオチですよね……あれも「怪獣映画を終わらせるのはいつだって……」という皮肉と取れなくも無いですが……結局この映画は何を伝えたかったのか、最後までイマイチ分かりませんでした……私には早すぎたのかもしれない。
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「ガメラ 大怪獣空中決戦」を見て

2023-05-06 21:14:18 | テレビ・映画・ドラマ
 本日BS12で「ガメラ 大怪獣空中決戦」を久々に観ました。「BS12のゴールデンウィークはモンスターパニック!」の一環だそうで、これまでにサメ映画、ゴジラ映画と放送されていたようです。手軽に何度でも見られる環境があるとはいえ、テレビでもデストロイアを見たかった……!


 さて、平成ガメラ三部作の一作目を飾る本作は、ギャオスの魅力が存分に描かれている作品でした。
 完成された生物として生み出されたギャオスは、成長速度、単体での繁殖、総攻撃にビクともしない感情な表皮、相手の動きを封じたうえで確実に切り裂く超音波メス……と、魅力的かつ恐ろしい要素でいっぱい。更には誘導ミサイルを利用した東京タワーの破壊、コンビナートに墜落した際には追い打ちとばかりに更なる爆発を引き起こすなど、賢さも持ち合わせているのだから人間の手に負えるはずもなく。それでも終盤まで捕獲を試みようとするの本当に何なん……この手の作品で捕獲・保護を強調して事態が好転した例は果たしてどれだけあるのでしょうか。

 昭和ギャオスも強敵でしたが、こちらは昭和以上に「生々しい恐怖」が強調されたように感じます。
 特に電車の乗客を喰らうシーン。まずは「電車には餌が大勢乗っている」ことを把握しているのが恐ろしいですね。次に、人間が平らな場所でお弁当の蓋を開けて食べようとするのと同じように、公園で捕まえた電車の車輛の天井を開けるギャオス。ここで中の様子や悲鳴などは一切描写されず、聞こえてくるのはギャオスの咀嚼音のみ……という演出がより恐怖を煽ります。また、ギャオスが連れ去った車輛以外の乗客、更に落下した車輛の下敷きとなったも恐らく……

 そんな恐怖の象徴たるギャオスと戦ってくれるのがガメラ!ギャオスとの大きな違いは「目」かなと個人的には思います。本能の赴くままに獲物をむさぼるギャオスの目と違い、ガメラの目からはどこか優しさや決意といった感情が感じられました。
 また、全体的に丸みがあって可愛らしさを覚えるフォルムですが、これが2、3と時が経つに連れて様変わりしていくことから、戦いが更に過酷な物へと変わっていったことが感じられます。


 そして明日は私が三部作で一番好きな「ガメラ2 レギオン襲来」に加えて「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」も放送されます!
 ガメラ2は本当に良いんですよ……レギオンのデザインと強さ、仙台決戦の結末の絶望感、終盤の互いに死力を振り絞った戦い、遂に訪れる共闘の時……ガメラのみならず人間の活躍も存分に描かれており、もう何もかもが大好きです。
 前二作品とはやや毛色の異なるガメラ3も私は好きです。守るために失い続けるガメラと、滅ぼすために得続けるイリスの対比が好きです。月を背景に飛ぶイリスの美しさはガチ。

 そんなこんなで久々のガメラを堪能させていただきました。しかし、あのニュース番組懐かしいなぁ。夕方のニュースといったら、あのお二方です。
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「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」を見て

2023-04-28 20:11:24 | テレビ・映画・ドラマ
 本日公開の映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」(吹き替え版)を鑑賞しました。小さい子供が大勢見に来ていて「マリオ愛されてるなぁ!」と嬉しくなりました。

 当初は見に行く予定はありませんでしたが、予告を繰り返し見るうちに段々と見たくなってきて、結果初日に見に行くこととなりました。
 予告の印象からすると「マリオが主人公でピーチが相棒、ルイージがヒロイン」といった印象を受けていましたが……すいませんでしたー!間違いなく本作は「スーパーマリオブラザーズ」の映画でしたー!!
 いやー楽しかった!もう至る所にマリオやマリオと共に時代を歩んだキャラクターたちへの愛が溢れている素晴らしい作品でしたね!

 「It’s me MARIO!」から「It's you MARIO!」へ。本作開始前に流れたCMでは、世代を問わず様々なプレイヤーが、様々なマリオを楽しんでいる様が描かれていました。ゲームの中のマリオは我々プレイヤーの分身であり、本作におけるマリオもまたプレイヤーの分身でした。
 見知らぬ世界に放り込まれながらも、離れ離れになったルイージを助けるべく、決して諦めずに挑戦し続けるマリオ。時に迷い、時に落ち込み、時に強敵を前になかなか進めない!それでも諦めなければきっと道は開ける!はじめのうちは同じ罠にひっかかっていても、その内慣れてくるとスイスイ進めるようになる!けれども、油断したらアウト!もしかしたら、短期を起こして取った無駄に見える行動が起死回生の一手になるかもしれない!……そういったゲームの「スーパーマリオブラザーズ」におけるプレイヤーの行動や成長を「何度失敗してもくじけないマリオブラザーズ」に置き換えた見事な作品だったと思います。彼らの魅力を「諦めないこと」として捉えたのが何よりも素敵ですし、何だかプレイヤーである私も褒められているような気がして嬉しくなりました。


 ルイージだって、ただ捕まってばかりではありません!「ルイージマンション」が大好きな身としては非常に嬉しいシーンがありました。マリオだけでなくルイージの魅力もしっかり伝わることからも、本作が「スーパーマリオ」ではなく「スーパーマリオブラザーズ」の映画であることを感じられますね。
 そしてピーチ姫の可愛さとカッコよさといったら!「戦うピーチ」に関しては「スーパーマリオUSA」や「スーパーマリオRPG」で経験済みなので違和感は覚えませんでしたが、思っていた以上のカッコよさを見せてくれます。特に終盤のカッコよさが半端なかったです。毎度毎度さらわれるのにも、決してか弱いからではなく、本作で描かれたように「優しさ」故なのかもしれないと感じさせられました。あとはフライパンを使ってくれれば言うこと無しでしたが、さすがに小さい子供も見に来ている中で、クッパ相手とはいえフライパンでガンゴンはまずいかなとも(苦笑。
 あ、キノピオは色々とぶっ飛んでました(笑。マリオたちと同行するキノピオが突出してぶっ飛んでますが、その他のキノピオも大概っちゃ大概……ピーチ姫が来なかったらどうなってたんですかね、あの国。

 マリオの好敵手として旅を共にするドンキーコングは圧倒的なパワーとあの曲を披露してくれた他にも、嬉しいサプライズが!しかも彼女まで!あのゲームで育った世代としては本当に嬉しかったです。
 そしてクッパはといえば……三宅健太さんの良い声でアレはズルい、ズル過ぎます!(笑。「今回のクッパは無茶苦茶強者感あって良いな!」と思ってたらアレだもの。それでいてしっかり貫禄も保っており、シリアスもギャグもどっちも出来てしまうというのが憎めない、魅力的なキャラクターでしたね。


 また、本作には様々なマリオブラザーズ要素が盛り込まれています。「うわ!ここでその姿はズルいわ!」「君らは一緒に旅しないんか……」「えぇ!?最近のマリオではソレ使ってアレになるの!?」とか、まぁ次から次へと出るわ出るわ(笑。中でも予告で出ていたマリオカート要素は見ごたえがありましたね。特に終盤のあのシーン。もしやとは思っていましたが、迫力と絶望感が凄かったです。
 そして中にはマリオと競演経験のある、あのキャラクターも意外な形で登場していました。あんなん今の子供わかるわけねーだろ!?……と思いましたが、考えてみれば最近ではSwitch Onlineで遊べますから、意外と身近な存在なのかもしれない……
 
 そして要所要所で使われる、聞き馴染みのあるBGMの数々!これがまた何とも心地よいのですが、個人的な一押しはスタッフロールの音楽が、ある時を境に……という、あの演出!まさしく「スーパーマリオブラザーズ」の映画に相応しい演出でしたね!



 とまぁ、最初は何となくの気持ちで見に行った本作でしたが、終わってみれば「スーパーマリオブラザーズ」の世界観にどっぷりと浸れた作品でした。楽しい時間をありがとうございました!あ、EDは最後まで見ましょう。


 ……なお、ビクッとさせられたシーンが、個人的には三か所ありました。一つは最早見た目が怖いううえにデカいアイツですが、残る二つは雑魚キャラのアイツら。登場シーンとEDでビクッとさせられましたね。まさか初めて出会ってから数十年後に怖さを覚えさせられることになろうとは……まだまだ楽しめるなぁ、マリオブラザーズの世界。
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「ゴーストブック  おばけずかん」を見て

2023-04-28 08:01:49 | テレビ・映画・ドラマ
 2022年に公開された映画「ゴーストブック おばけずかん」を見ました。

 「願いがかなうほこら」の噂を聞いた一樹、太一、サニーの3人が、同じ願いをほこらに祈ったその夜、彼らの枕元に図鑑坊なるおばけが「古本屋にておばけずかんを手に入れろ」と告げに現れた。果たしてそこには無かったはずの古本屋が建っており、そこから「おばけずかん」を持ち出してしまった3人と、彼らを追って古本屋に入った瑤子先生は不思議な世界に迷い込んでしまう。そこには様々なおばけと、一樹らの友人である湊がいて……といった感じの本作。


 何となく「ジュブナイル(2000年の映画)っぽいなー」と思っていながら見ていたのですが、まさか同じ監督さんだったとは……一樹の両親役として「ジュブナイル」に出演された遠藤雄弥さんと鈴木杏さんも出演されており、更にリビングにはテトラの姿も……あの映画も良かったですよねぇ……

 さて本作は映画館で予告を見た際にうっすら気になっていた作品でした。「おばけ」「少年少女」「大人」といった要素から「学校の怪談」を連想し、ガチで怖いのが来たらどうしよう……と不安になっていましたが、実際には怖さよりも親しみやすさを感じるおばけばかりで、図鑑には「でも大丈夫」と対処法が書かれていることもあり、怖さよりもワクワクの方が強かったですね。おばけを図鑑に封じる過程も、程よいハラハラとほのぼのとした感じがどこか心地よかったです。
 ラスボスはこれまでに登場したおばけたちとはけた違いの存在感を発揮していますが、あくまでも「試練」の一環であるからか、話す時間を与えてくれたり、元の世界に帰る選択肢を用意してくれたりと、割と話の分かる存在だったなと。

 個人的にお気に入りだったのは、太一と瑤子先生のやり取りです。子供ならではの遠慮のない発言と、それに対して大人というより年の離れたお姉ちゃんみたいな気安い感じの返答。この2人の関係良いなぁと思いながら見ていたら……一樹と湊ともども、最後に見たいものを見せてくれました。お年寄りと仲が良いためか、どこか含蓄のある言葉を発するサニーも良いキャラクターでしたね。雲梯の時にはこちらの想いを代弁してくれましたし。

 登場するおばけが思っていたよりも少ないのと、意外性という点では物足りなさを覚えますが、一方でシンプルで分かりやすい物語や言葉はスッと心に入ってくるのは良いところかと。
 大切な友達のため、大事な願いのために命を懸ける中で少年少女は少しずつ大人になっていき、大人もまた精神的に一歩成長する。少し寂しく、それでいて希望のあるラストも含めて良い雰囲気の映画でした。
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