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ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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「コードギアス 復活のルルーシュ」を見て

2023-04-25 07:45:53 | テレビ・映画・ドラマ
 2019年公開の映画「コードギアス 復活のルルーシュ」を視聴しました。

 劇場三部作から続く本作に関して、公開当時は「ゼロレクイエムで奇麗に完結したのに、復活させる必要ある?」と疑問に感じたため、特に見たいとは思いませんでした。で、最近1期・2期が再放送されていたこともあり、ようやく重い腰を上げて三部作共々視聴となりました。

 てっきり終盤の窮地に「違うな。間違っているぞ」と発しながら現れるものだと思っていたら、中盤に差し掛かるあたりでの復活だったことには驚きました。その分、復活したルルーシュに対するカレンやスザクらの反応や、ナナリー奪還に際してコーネリアらとも正面から手を組んだり、決戦前夜に扇とヴィレッタの結婚式の動画を微笑ましく見つめるなど、どこか穏やかな雰囲気を身に纏ったルルーシュの描写は良かったです。元々ナナリーを想う優しいお兄ちゃんですから、こっちが本来のルルーシュなのかなとも思ったり。

 対立するジルクスタン王国のトップであるシャムナのギアスも、戦いにおいてはこの上なく厄介な代物。それを如何にして破るか?というのは見所だとは思いますが、ただ、初戦以降ルルーシュの策が次から次へと対応されていくのはハラハラ感もある一方で、若干盛り上がりに欠けていたようにも感じてしまいました。特にナイトメア戦はルルーシュ復活前後の方が見所あったように思います。でも咲世子さんが銃撃を鉄扇?らしき武器で弾く様がカッコよかったのはヨシ! 
 ルルーシュとナナリー、シャムナとシャリオ。似ているようで、過去を受け入れたうえで明日を見据えるルルーシュと、過去のやり直しを求めるシャムナとでは決定的に違う様も描かれていたかと。

 そして「やっぱナナリーのルルーシュへの想いは胸を打つなぁ……」と思っていたものの、正直どこか物足りなさも覚えていたクライマックス。ですが、最後の最後にC.C.が見せたあの表情!あの表情だけで十二分に満足できました。良かった、本当に良かった……


 といった感じで、ナイトメア戦は物足りませんでしたが、思っていたよりは「復活」に納得できましたし、何なら本編から繋がっていてもおかしくないかな?と感じられた作品でした。
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「コードギアス 反逆のルルーシュ」劇場版三作品を見て

2023-04-21 07:34:55 | テレビ・映画・ドラマ
 2017年から2018年にかけて公開された「コードギアス 反逆のルルーシュ」の劇場作品「Ⅰ 興道」「Ⅱ 叛道」「Ⅲ 皇道」を視聴しました。

 「興道」は1期でランスロットのパイロットがスザクだと判明するあたりまで、「叛道」は「土の味」の手前まで、「皇道」は2期最終回までがそれぞれ描かれていました。

 基本的にはテレビシリーズの総集編ではあるものの、シャーリーの生死やガウェインの入手経路、黒の騎士団にゼロの正体が明かされる場面など、テレビシリーズとは異なる展開も描かれています。となればユフィも生存か!?と思いましたが……まぁ、あそこが変わるとスザクやニーナ周りが大きく変わりそうですしね……
 特に印象的なのは「叛道」後半の2期パートですね。記憶を改ざんされたルルーシュ視点ではなく、主にスザク視点で大まかに振り返る形となっていました。これはこれで面白いなとは思ったものの、2期序盤で好きな「スザクがナナリーを利用して、ルルーシュの記憶が戻ったか否かを確かめる」シーンが無かったのは残念でしたね。あの手段を選ばない感じが好きだったんだけどな……

 今回は「皇道」から続く「復活のルルーシュ」を見るための視聴でしたが……まぁシャーリー生存以外は、テレビシリーズ視聴後に直接見ても良いのかな?とも。仕方ないとはいえ、割と駆け足気味でしたしね。ですが、やはりギアスは面白い!C.C.好き!と改めて感じられる三作品でもありました。ナナリーの悲痛な叫びはいつ見ても胸に響きます……
 2期の終わり方も好きなため、正直「復活」と聞いて首をかしげてしまいましたが、果たしてどうなることやら。

 ということで、復活の視聴に続きます。
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「舞いあがれ!」第14週以降を見て

2023-04-20 06:06:43 | テレビ・映画・ドラマ
 3月末まで放送されていた朝ドラ「舞いあがれ!」。第14週からの感想は書いていませんでしたが、毎日欠かさず見ておりました。

 舞と貴司の恋愛模様、事件を契機に憑き物が取れたかのような顔を見せた悠人、祥子さんを岩倉家に招くにあたっての覚悟などなど、人間関係については面白く見させていただきました。
 「どんな苦境にあっても諦めない心」「常に新たな夢に向かうチャレンジ精神」「人と人との繋がりの大切さ」。舞と彼女を取り巻く多くの人々からは辛い世の中にあっても懸命に出来ることを探し、手を取り合って道を切り開こうとすることの素晴らしさが伝わってきました。

 一方で、物語の着地点は個人的に期待していたものと異なっていたのも事実です。やはり第1週の冒頭で描かれたように、飛行機のパイロットとして活躍する舞が見たかった!というのが本音ですね。正直、会社が再び軌道に乗ったらパイロットになるものだと思ってました。
 また、定期的に夢が変わっていくのはチャレンジ精神の表れとも捉えられる一方、夢に一区切りがつくたびに新たな展開を迎えるというのはどうも落ち着かない感じがするといいますか、見ている側としては「結局どこに落ち着くの?」と不安に感じていました。
 あらかじめ「こういう物語です!」と知ったうえで見ると、異なる感想を抱くのかもしれませんが、リアルタイムであっちこっちに行かれるとワクワクよりも困惑が先に来てしまいました。特に「こんねくと」の立ち上げ以降、仕事の話はそこまで楽しめなかった、というのが私の感想です。悪くはないんだけど、面白いかと言われると……うーん……

 ともあれ、かなり久々の朝ドラ。何だかんだ言いましたが楽しませてもらいました。ありがとうございました!

 また、現在放送中の「らんまん」は録画こそしていませんが、一応見ています。割と面白いな……志尊さん!?
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「グリッドマン ユニバース」を見て(4回目)

2023-04-15 07:15:39 | テレビ・映画・ドラマ
 最早週刊「グリッドマン ユニバース」と化しつつある今日この頃。4回目見に行ってきました。

 公式Twitterでも追加キャストや新ヒーローの情報が順次公開されつつあるので、今回はそれらに少しだけ触れます。まだ見ていない、映像ソフトで見る予定、ネタバレが嫌いという方はご注意ください。






 
 というわけで、まずはグリッドマン・ユニバースファイター!……普段は真ん中より後方の列で見るのが好きなのですが、今回は前方の列で視聴しまして。このユニバースファイターの登場シーンが視界いっぱいに広がった時は、4回目だというのに感嘆の声を漏らしそうになってしまうほど感動しました。良いよね、ユニバースファイター……

 そんなグリッドマンたちの新たな形態として登場するのが超竜王合体超人ローグカイゼルグリッドマン!合体に至る流れが最高過ぎて、初見では正式名称をちゃんと聞き取れませんでした(苦笑。巨大な剣や両肩のドリルが目を引きますが、個人的に一番驚かされたのは接近戦でのとある武装です。あの戦い方はローグカイゼルグリッドマンを象徴するものであり、とあるグリッドマンオタクに対する強烈なアンチテーゼだったかと。
 そしてフルパワーグリッドナイトも見逃せません!クライマックスにおけるあのセリフが最高にカッコいいですし、ある意味では「やり返した」形となったのが印象的です。あらゆる要素がこれでもか!と詰め込まれている本作ですが、個人的にフルパワーグリッドナイトはその極致かなと。いやだって「それが出来るならアレも出来るよね?」という想像をあんな形で見せてくれるとは思いもしませんでした。「戦いの最中にどんどん分離していって、マトリョーシカ的な攻撃を繰り出す」という演出になるのかと思っていたら……合体を保っていた意味をちゃんと持たせるのが凄いわ……


 続いて装いを新たに新世紀中学生の一員となったガ……レックスさん!サングラスがこれまた似合ううえに、蓬との会話においては「ガウマ」であることを改めて意識させる小道具としても使用されているのがポイント高かったですね。裕太たちとの初対面においても「一見怖そうだけど気の良い兄ちゃん」というのを短いやり取りだけで十二分に感じさせてくれます。あそこの安心感大好き。
 そんなレックスさんの想い人である「ひめ」も登場。彼女の登場によって「レックス」という名前に重みが増すのがまた良いんだこれが……

 アンチ&怪獣少女の組み合わせは、お馴染みのようで新鮮な並びでした。個人的にアンチが怪獣少女に敬語を使っているのがポイント高いです。また、幼い見た目に反して事情通という頼もしさが魅力的な怪獣少女に関しても、あのささやきと独特な笑い声をぜひ劇場で聴いてもらいたいです。
 また、どこかで見たような外見をしているサウンドラス(バトルモード)に関しては……初見時は何が始まったのか理解できませんでした(笑。
 

 そして帰ってきた新条アカネ&アレクシス・ケリヴ(ニューオーダー)!
 怪獣優生思想のような衣装に身を包んだアカネ。怪獣優生思想は腕章の本数が操る怪獣のタイプを表していたそうですが、アカネの場合は……
 一度は去ったはずの彼女やアレクシスが何故帰ってきたのか。その目的は何か。戦いの果てに得たものはなにか。アカネととある人物の再会シーンは、本編を彷彿とさせつつも、その言葉にはどこか温かみが感じられる……という最高のシーンとなっています。
 

 また、特に名前のあるキャラクターではなさそうなのですが、裕太がチケットを買うシーン、屋上でディモルガン出現を目撃するシーンなどにおいて、ピンクのツインテールの女の子?が目に留まります。明らかに他の登場人物とは異なる雰囲気を感じたのですが、彼女も今回の一連の騒動の被害者だったのでしょうか……?

 
 そんなこんなで4回目でした。あー楽しい!
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「JAWS ジョーズ」を見て

2023-04-11 08:00:55 | テレビ・映画・ドラマ
 1975年に公開された映画「JAWS ジョーズ」を見ました。

 サメ映画自体は「ディープ・ブルー」や「シャークトパス」「シン・ジョーズ」を見ていましたが、本作の視聴は今回が初でした。
 ……いやー怖かったですね!しかも単に怖いだけではなく、恐怖が少しずつ形を変えながら迫ってくるのがなお怖い。最初は女性が訳も分からぬまま犠牲となったものの、観光客誘致のためにと海岸を閉鎖しない市長らのような無理解への恐怖。事態の深刻さに比例して、姿は見えずとも増していくサメの存在感と恐怖。そして終盤では巨体を武器に主人公であるブロディらに迫って来るという視覚上の恐怖……

 個人的に印象的だったのは、夜、桟橋にてサメの確保に挑んだ男性二人組のシーンです。サメが餌に食らいつくと鎖で繋がっていた桟橋は崩壊。そして桟橋の残骸が、まるで意思を持つかのように陸へと急ぐ男性へと向かっていく……壊れた桟橋をあそこまで怖く見せられるのか!と驚かされました。あのシーンの怖さといったら、言葉では表しきれないほど、格別なものでしたね。その後、残骸は何事も無かったかのように漂っているのもまた印象的です。
 また、時に「出るぞ出るぞ…!」的なBGMと共に出てくることもあれば、何の前触れもなく、さも当然のようにヌルっと現れるサメがマジで怖かったです……

 サメそのものの恐怖に加えて、理解を得られないことへのもどかしさ、ようやくサメ退治に動き出したもののチームワークには今一つ欠けていることへの不安、和解したかと思えば我が強すぎるが故に衝突は避けられない……と、人間側の描写もある意味では恐怖を感じることが多く、最後の一瞬まで気が抜けず、終始見入っていました。

 間もなく公開50年を迎えようとしていますが、色あせない恐怖を感じさせてくれる名作でした。久々に「ディープ・ブルー」も見たくなってきましたね。
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「グリッドマン ユニバース」を見て(3回目)

2023-04-08 08:36:58 | テレビ・映画・ドラマ
 先々週公開された映画「グリッドマン ユニバース」を見に行きました。3週目の特典は指人形!ミニ色紙、イラストカードと来てまた懐かしいものを持ち出してきましたね……1回目を見終わった後、すぐにでも次の上映回も見たい!と思ってしまうほどに面白い作品なので、特典がなくても隙あらば行っていたと思います。

 映像ソフトを買う予定なら何度も見に行かなくても良いのでは?とも思われるかもしれませんが、裕太と六花の公園のシーンにおける空気や静寂、迫力あるラストバトルとBGM……それらにじっくり浸れるのは、邪魔な音が一切入ってこない映画館ならではだと思います。家にいるとどうしても気軽に中座してしまったり、色んな音が耳に入ってきますからね。

 さて、少々ネタバレになりますが……個人的に好きなシーンのひとつが、蓬たちが裕太たちの世界に迷い込んでしまった日の夜。眠れぬ蓬と、とある人物の会話が「SSSS.DYNAZENON」を見返した心に染み入ります。また、蓬の話相手がサングラスを外すのも個人的にポイント高いです。今の立場としてではなく、あの頃の立場として話を聞こうとしている感じがして、とても良い……蓬たちをまた好きになれるシーンでした。そして、蓬の震え声がたまらなく良いんだこれが……
 ……と、そんなホロッと来るような場面の一方で、恋愛面ではひたすらにマウントを取り続けるよもゆめが面白いんですよね。あの絶妙な遠慮のなさ、先輩・後輩といった関係を超えた会話が良い味だしています。終盤のよもゆめを見た裕太と六花の感想が聞きたいですね(笑。
 また、文字通り再三話題に挙げている裕太と六花の公園のシーンですが、あそこの会話の内容と、六花が触れている遊具にも関連があるように感じたのが3回目の収穫の一つだったなーと。


 そして本作の主題歌である「uni-verse」。公開されてからこの方、YouTubeで幾度となく公式の「uni-verse」を視聴しているのですが……電光超人に始まり、GRIDMAN、DYNAZENON、そしてユニバース……それらをつなぎ合わせた素晴らしい楽曲です。この曲が流れた時の満足感はこれまでに味わったことが無いものでした。更に高揚感、加えて懐かしさを覚えさせてくれるのがたまりません……


 といった感じで3回目を鑑賞させていただきました。ごちそうさまでした!
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「耳をすませば(2022)」を見て

2023-04-04 07:31:08 | テレビ・映画・ドラマ
 2022年に公開された映画「耳をすませば」を見ました。

 本作は「耳をすませば」の10年後を描いた実写映画。大人になった雫たちが、自分の気持ちに素直になることや夢を追いかけることの難しさ、成長する過程でなくしてしまったものなどが描かれています。

 アニメ映画で聖司の祖父が担っていた「雫の物語の読み手」を聖司くんが担うなど、多少の違いはあるものの、台詞回しなどから「耳をすませば」の雰囲気を壊さないよう心がけていたのは伝わってきます。また、「耳をすませば」を見たことが無い人に配慮してか、10年前(アニメ映画)の描写を合間に挟まれていました。雫は少々幼く感じましたが、夕子の再現度は高かったと思います。

 一方で10年後を舞台にしているため舞台は学校から職場、海外へと移り変わってはいるものの、10年前をなぞっているような展開も見受けられたため、目新しさや面白さはあまり感じられませんでした。かといって「聖司くんの気持ちが揺らいでいた」「雫は本と関係の無い職に就いて、物語を書くのをやめていた」なんて辛い展開は見たくありませんから、難しいところですね。

 展開のみならずキャラクターもどこか薄味にも感じられました。一応恋のライバル的な人物が登場するのですが、言いたいことを言った後は何事も無かったかのように聖司くんと接しています。10年前の雫と杉村と比較して「気まずさを引きずる子供と、割り切る大人の違い」を描いたのかもしれませんが、あまりにもさっぱりし過ぎていて印象には残りませんでした。

 「耳をすませば」から学生時代の青春を引いて仕事と遠距離恋愛要素を足した映画というか、基本は舞台が学校から職場に置き換わっただけというか……正直アニメ映画を見れば十分かなとも思えてしまいました。悪いとまでは思いませんが、かといって良いとも思えない。可もなく不可もなく。何ともあっさりした作品でした……
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「グリッドマン ユニバース」を見て(2回目)

2023-03-31 22:19:14 | テレビ・映画・ドラマ
 先週公開された映画「グリッドマン ユニバース」をもう1回見てきました。

 裕太が六花への告白を決意し、学校が文化祭の準備で盛り上がる中、またしても怪獣が出現した。新条アカネがいなくなった今、一体誰が怪獣を作っているのか?誰がこの世界のバランスを乱しているのか?再びグリッドマンと共に戦うグリッドマン同盟。彼らのもとに集う懐かしい顔ぶれと、新たな仲間たち。異なる宇宙が重なり合ったこの事態の行く末は……といった感じの本作。

 1回目の私「グリッドマンユニバース最高!SSSS.GRIDMAN見直しつつ、もう1回行くぜ!」
 2回目の私「あー!!最近グリッドマンの”スニーカー”の記事の閲覧数が多かったのって、そういうことかぁ!!」

 いやー、やはり2回見ても満足感しかない作品ですね!そりゃパンフレットも売り切れるというものです。
 アニメに限らず、大抵の作品に関しては「欲を言えば……」と、もう一声!的な感想を書くことが多い私ですが、本作に限っては何も思いつきません。見たいものは全て、見られると思っていなかったものまでも全部ありったけ、根こそぎてんこ盛り、大盤振る舞い出血大サービスと言わんばかりに色んなものを見せられました。これ以上何を望めば良いのか、教えて欲しいくらいです。

 1回目はスクリーン全体を、2回目は可能な限り細かい点を見つつ「電光超人グリッドマン」の要素を探そうとしましたが……スニーカーと人間掃除機しか分からんかった……つい全体を見てしまう……
 ただ、今回の鑑賞で、中盤のクライマックス付近にて、夢芽が目の前の出来事そっちのけで蓬を探していることに気づけたのは大きな収穫だったと思います。常に蓬の隣をキープしてるの、めっちゃ良いよね……
 あとは……やはり裕太と六花のシーンはどれもこれも外せません。何といってもあの空気感ですよ!夜の公園などのシチュエーションに加えて、絶妙な会話と間が生み出す、あの青春独特の空気感!映画館にいながらにして、裕太と六花、二人の間に特別な空気が生まれていることを肌で感じさせてくれます。大事なことを言いたい、聞きたい。あの雰囲気が大好きです。


 ……とまぁ、そんな感じで展開を知っているにも関わらず今回も涙を流しつつ堪能していたのですが、実は感想に書くつもりだった「序盤で裕太と、とある人物が助けを求めるシーン」が2回目を見るまで抜け落ちていました。あそこのシンクロ、すっげぇ楽しかったんだけどな……
 でもそれはきっと、後から好きなシーンが大勢で押し寄せてきたためだと思います。本作の満足度合が私の許容量を遥かに超えるものだったために、序盤の「ここすき」シーンをやむなく上書き保存せざるを得なかったんだろうなと。好きなシーンが多すぎる、というか好きなシーンしか無いのが悪いんだ……

 そんなこんなで「グリッドマン ユニバース」2回目も大変楽しませていただきました。2週目の入場者特典であるボイスドラマ付きイラストカードもありがとうございました。ここでもよもゆめを見せつけていくスタイル。やはりよもゆめは強い。
 しばらくはGRIDMANとDYNAZENONの振り返りを楽しむとします。


 ……そういえば怪獣の名前なんだっけ……(パンフレット確認)……あれ、これって……そういうことかぁ!すっげぇ……
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舞いあがれ! 第14週「父の背中」

2023-01-06 08:08:25 | テレビ・映画・ドラマ
舞いあがれ! 第14週「父の背中」

 新年第1回目の放送は悠人と浩太さんの衝突から始まりました。
 悠人は悠人なりに会社や家のことを心配しているが故に、わざわざ忙しい時間の合間を縫って工場を見学したんでしょうし、倒産した会社を見てきたからこそ、その言葉には説得力があります。言い方は多少きついものではありますが、家族だからこそ変に包み隠さず、本音をぶつけたかったのでしょう。それを感情論で否定され、自分が悪者みたいにされては、そりゃ悠人の気分も悪くなりますって……

 思うに、悠人と浩太さんが見ている「現実」は異なるのが、意見が食い違う原因でしょう。悠人が見ている「経済」「経営」も現実であれば、浩太さんが見てきた「歴史」や「人」もまた現実。それぞれがそれぞれの「現実」を直視しすぎているために、すれ違ってしまうんだろうなと。

 そして、現実を直視し続ける悠人の「自己満足」「無責任」という言葉は、舞の胸にも深く刺さりました。今の舞は、入社が延期になってたまたま時間が空いたから工場を手伝っているだけのこと。第13週でも舞に手厳しい一言を放った山田さんが言うように「沈みそうな船で、一人だけ救命胴衣をつけている」状況に他なりません。
 舞が暇つぶしや無責任な気持ちで工場を手伝っているわけではない、というのは分かります。ですが、パイロットになれば工場を離れるのも事実。容赦の無い現実を突きつけられたからこそ、悠人との会話で舞は何も言い返せず、ただただ動揺するしかなかったのでしょう。その戸惑う気持ちを、柏木には伝えられなかったのが少々不安です。

 パイロット(夢)と工場(現実)のどちらを選ぶか。自分の気持ちを大事にして夢へと進むか、周りの人間を大事に思い夢を諦めるか……かつて両親も同じような選択に迫られ、結果、夢を諦めることとなりました。今度は舞がその選択に迫られているわけですね。


 もうどうにもならないかもしれない。そんな弱音に対して「しゃあない。そん時はそん時や」と諦めることを許してくれる笠巻さん、一緒にお好み焼き屋や漫才コンビでもやってくれるという梅津さん。こうして弱音を受け止めてくれる人物のありがたみも身に染みます。章兄ちゃんも、恐らくは試作品開発するまでギリギリ転職の話を待ってもらっていたんでしょうね……
 そして浩太さんが選んだのは、工場を存続させる道。リスクがあると指摘されながらも選んだその結果は……そんな時でさえ、笑顔で「舞が自分の夢に向かって頑張っているのが嬉しい」「悠人もいつか本当の夢を見つけてくれると信じている」と言える浩太さんの優しさよ……誰も見捨てない、見捨てられない。甘さとも優しさとも取れるその気持ちが、今回の結果に繋がってしまったのがより一層哀しいです。

 
 さて、今週のサブタイトルは「父の背中」。この言葉から連想されるのは「頼もしさ」「いつの間にか年老いた」などですが、今回は……そんな「父の背中」、見たくなかった……!ここ最近は厳しい現実に直面してきた岩倉家ですが、更に容赦の無い現実が突きつけられることとなりました。この時、映像がブレているのが心情を表しているようで猶更辛い。
 次週は舞が悠人に頭を下げてIWAKURAへの投資を依頼するようですが、実際お金がいくらあったとしても、事業を継続するための具体的な計画が無ければ投資したところで意味が無いでしょう。「実家を救いたい」などという感情だけで動き、結果焼け石に水で終わってしまっては、悠人の信用にも関わります。

 新年早々不安渦巻く本作。果たしてここからどう挽回していくのか……
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「ちむどんどん」の総集編”だけ”を見た話

2023-01-04 07:11:05 | テレビ・映画・ドラマ
 というわけで、何かと話題に挙がっていた「ちむどんどん」の総集編を見ました。総集編だけしか見ていないので、「そこは本編で詳しく書かれている」といった点にもツッコミを入れているかもしれませんが、そこはご了承いただければと。

 で、その感想ですが率直に言うと「半年見続けるのは多分キツい」でした(汗。「筋を通す」のであれば、そもそも豚を潰す話を先にするべきでは?という疑問に始まり、全体的にその場の勢いで事が進んでいるように感じられてしまいました。

 主人公・暢子が「東京でコックさんになる!」と宣言したからには、東京に何か伝手でもあるのかと思ったのですが、実際にはたまたま知り合った人からレストランや下宿先を紹介される展開。あまりにも行き当たりばったりというか、都合が良すぎるというか。一応レストランのオーナーには実力を認めさせることが出来たため、全てが他力本願というわけではないにせよ、何だかなぁ……と。その後、総集編ではレストランが殆ど触れられていませんでしたが、料理人として成長するための重要なエピソードとか、無かったのかな?

 その他にも
「亡き父から家族を任されたのに、兄・賢秀は何故子供のまま成長してしまったのか」
「レストランで働いているのに、社会人としての勉強先が新聞社である理由は何か」
「新聞社に行ってからは恋愛模様の進展しか描かれなかったが、果たして一体何を学んだのか」
「和彦と母親を仲直りさせるために、毎日弁当を届けたのは何故か」
「お世話になっているレストランで結婚式を開かせてもらって、その場で『沖縄料理の店を開きます(=店を辞めます)』と宣言するのはいかがなものか」
「終盤、歌子が倒れるのは必要な出来事だったのか」
 などの疑問が相次ぎました。以前視聴した「梅ちゃん先生」の総集編は「本編を見たくなる面白さ」でしたが、こちらは「あまりにも疑問が多いため、正しく評価するためには本編を見なければならない」という想いの方が強いですね(汗。 
 暢子が自分の店の切り盛りで四苦八苦する過程は多少面白かったものの、全体的に好感をもてるキャラクターがいなかったので、これをリアルタイムで半年間見続けるのは正直難しかったと思いますし、今からまとめて見たいかと言われると……うーん。


 そんなこんなで「ちむどんどん」の総集編だけを見た結果、カットされた話が気にはなるものの見たいかと言われると微妙という、何とも複雑な感情を抱くことになりました(苦笑。元々、あれこれ評判を耳にしたうえでの視聴のため、マイナスからのスタートになっている点は否めないですが、それにしたって「ん?」と思う個所が多かったですね。
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