2022年に公開された映画「ゴーストブック おばけずかん」を見ました。
「願いがかなうほこら」の噂を聞いた一樹、太一、サニーの3人が、同じ願いをほこらに祈ったその夜、彼らの枕元に図鑑坊なるおばけが「古本屋にておばけずかんを手に入れろ」と告げに現れた。果たしてそこには無かったはずの古本屋が建っており、そこから「おばけずかん」を持ち出してしまった3人と、彼らを追って古本屋に入った瑤子先生は不思議な世界に迷い込んでしまう。そこには様々なおばけと、一樹らの友人である湊がいて……といった感じの本作。
何となく「ジュブナイル(2000年の映画)っぽいなー」と思っていながら見ていたのですが、まさか同じ監督さんだったとは……一樹の両親役として「ジュブナイル」に出演された遠藤雄弥さんと鈴木杏さんも出演されており、更にリビングにはテトラの姿も……あの映画も良かったですよねぇ……
さて本作は映画館で予告を見た際にうっすら気になっていた作品でした。「おばけ」「少年少女」「大人」といった要素から「学校の怪談」を連想し、ガチで怖いのが来たらどうしよう……と不安になっていましたが、実際には怖さよりも親しみやすさを感じるおばけばかりで、図鑑には「でも大丈夫」と対処法が書かれていることもあり、怖さよりもワクワクの方が強かったですね。おばけを図鑑に封じる過程も、程よいハラハラとほのぼのとした感じがどこか心地よかったです。
ラスボスはこれまでに登場したおばけたちとはけた違いの存在感を発揮していますが、あくまでも「試練」の一環であるからか、話す時間を与えてくれたり、元の世界に帰る選択肢を用意してくれたりと、割と話の分かる存在だったなと。
個人的にお気に入りだったのは、太一と瑤子先生のやり取りです。子供ならではの遠慮のない発言と、それに対して大人というより年の離れたお姉ちゃんみたいな気安い感じの返答。この2人の関係良いなぁと思いながら見ていたら……一樹と湊ともども、最後に見たいものを見せてくれました。お年寄りと仲が良いためか、どこか含蓄のある言葉を発するサニーも良いキャラクターでしたね。雲梯の時にはこちらの想いを代弁してくれましたし。
登場するおばけが思っていたよりも少ないのと、意外性という点では物足りなさを覚えますが、一方でシンプルで分かりやすい物語や言葉はスッと心に入ってくるのは良いところかと。
大切な友達のため、大事な願いのために命を懸ける中で少年少女は少しずつ大人になっていき、大人もまた精神的に一歩成長する。少し寂しく、それでいて希望のあるラストも含めて良い雰囲気の映画でした。
「願いがかなうほこら」の噂を聞いた一樹、太一、サニーの3人が、同じ願いをほこらに祈ったその夜、彼らの枕元に図鑑坊なるおばけが「古本屋にておばけずかんを手に入れろ」と告げに現れた。果たしてそこには無かったはずの古本屋が建っており、そこから「おばけずかん」を持ち出してしまった3人と、彼らを追って古本屋に入った瑤子先生は不思議な世界に迷い込んでしまう。そこには様々なおばけと、一樹らの友人である湊がいて……といった感じの本作。
何となく「ジュブナイル(2000年の映画)っぽいなー」と思っていながら見ていたのですが、まさか同じ監督さんだったとは……一樹の両親役として「ジュブナイル」に出演された遠藤雄弥さんと鈴木杏さんも出演されており、更にリビングにはテトラの姿も……あの映画も良かったですよねぇ……
さて本作は映画館で予告を見た際にうっすら気になっていた作品でした。「おばけ」「少年少女」「大人」といった要素から「学校の怪談」を連想し、ガチで怖いのが来たらどうしよう……と不安になっていましたが、実際には怖さよりも親しみやすさを感じるおばけばかりで、図鑑には「でも大丈夫」と対処法が書かれていることもあり、怖さよりもワクワクの方が強かったですね。おばけを図鑑に封じる過程も、程よいハラハラとほのぼのとした感じがどこか心地よかったです。
ラスボスはこれまでに登場したおばけたちとはけた違いの存在感を発揮していますが、あくまでも「試練」の一環であるからか、話す時間を与えてくれたり、元の世界に帰る選択肢を用意してくれたりと、割と話の分かる存在だったなと。
個人的にお気に入りだったのは、太一と瑤子先生のやり取りです。子供ならではの遠慮のない発言と、それに対して大人というより年の離れたお姉ちゃんみたいな気安い感じの返答。この2人の関係良いなぁと思いながら見ていたら……一樹と湊ともども、最後に見たいものを見せてくれました。お年寄りと仲が良いためか、どこか含蓄のある言葉を発するサニーも良いキャラクターでしたね。雲梯の時にはこちらの想いを代弁してくれましたし。
登場するおばけが思っていたよりも少ないのと、意外性という点では物足りなさを覚えますが、一方でシンプルで分かりやすい物語や言葉はスッと心に入ってくるのは良いところかと。
大切な友達のため、大事な願いのために命を懸ける中で少年少女は少しずつ大人になっていき、大人もまた精神的に一歩成長する。少し寂しく、それでいて希望のあるラストも含めて良い雰囲気の映画でした。